11/28 11/29 5回東京・5回京都8日9日目

流れを途切れさせない的中鞍 ~日曜東京10R・ウェルカムステークス~

今週末のメインは第16回を迎える「チャンピオンズカップ」。国際G1とは名ばかりで例年日本馬のみの争いとなるが、今年は久々に外国馬が参戦。スプリント大国として知られる香港馬で果たしてどの程度の馬なのか。未知数ではあるが、先週の「ジャパンカップ」しかり、今現在の日本馬のレベルを鑑みれば、そう易々とタイトルを持って行かれることは無さそうだ。それはそれとして、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。昨年の覇者で、その後も「東京大賞典」1着→「川崎記念」1着→「ドバイWC」5着→「帝王賞」1着と国内外のG1で好走を続けるホッコータルマエ。昨年同様「JBCクラシック」からの臨戦となる同馬が核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手は、「JBCクラシック」1着からの臨戦となるコパノリッキー。続いてローマンレジェンド・ナムラビクター・ワンダーアキュート・ニホンピロアワーズ・グレープブランデーといったあたりの常連組。3歳で58キロを背負いながらも「武蔵野S」完勝して挑むノンコノユメ。そしてロワジャルダン・サウンドトゥルーの上がり馬からも目が離せない。一見して大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる中京1800mダート。全く予断は許されない。弊社は馬券的な妙味尽きないこの一戦も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京10R「3歳上500万下」芝1800m。軸馬として期待したのは1番人気に支持された6番イサベルだった。

『1600万昇級の前走は終始前が開かず追い出しが大きく遅れるロス。最後の最後に脚を使って3着まで押し上げたのだから早々とクラス突破のメドは立った。その前走の1着・4着馬は次走で重賞勝ち。2着馬も重賞で0秒3差5着と相手はいずれもオープン級の素質の持ち主。相手も強く、不完全燃焼の競馬で3着ならば及第点だろう。デビュー2戦目で挑戦した「フローラS」(7着)以来となるが、跳びが大きくコースは間違いなく合うはずで、何よりもここはメンバー構成が楽。素質の違いで勝ち切りが期待できる。』という見立て。

レースは9番エイシンライダーがポンと飛び出すが、その外から12番アドマイヤドバイがハナを主張。この馬の逃げで46.5-58.1~上がり48.3-35.8という速い流れ。9番エイシンライダー、1番アッシュゴールド、11番エアアンセムと続き、中団は4頭ほどが好位勢を見ながら団子状態で追走。軸馬6番イサベルは内目の後方11番手という位置取り。普通なら中団あたりで流れに乗れる馬だが、このレースに関してはこれでOK。隊列は変動なく進み、勝負どころの3コーナー〜4コーナーでグッと先団馬群が凝縮。直線に入り、軸馬6番イサベルも追い出しにかかり前との差を詰めて行く。直線半ばで前が詰まり気味になり、ヒヤッとする場面はあったが、内目にスペースができるとそこから一気に脚を伸ばし、前を行く各馬を一瞬で捕らえる。坂上のラスト50m付近で一旦は脚色が鈍りながらもしぶとく脚を伸ばし、最内を上手く捌いて先に抜け出した13番ネオリアリズムに1馬身詰め寄ったところでゴール。この結果により「馬連6-13、800円」の的中。残念ながら先週末は弊社らしからぬ提供が目につき、勝負鞍における的中はこのひと鞍のみ。人気サイドでの決着で配当的にも物足りなさは残るが、非常に難解なレースが多かったなか、週ラストの勝負鞍での的中だっただけに流れを途切れさせない的中鞍として一定の評価はいただけるものと自負している。

上記の通り、開催最終週を大団円で締めくくることはできなかったが、折しも今週末は本年最終開催の開幕。流れを変えるタイミングとしては絶好機といえるだろう。すでに現地からは勝負鞍、及び勝負馬に関する情報が次々に舞い込んでいる。通常以上のご期待を持って今週末をお待ちいただきたい。