6/2 6/3 3回東京・3回阪神1日2日目

獲るべきところは確実に獲る ~土曜阪神6R・3歳未勝利〜

春の東京G1シリーズも先週末の「安田記念」で終了。すでに番組的にはシーズン末期という印象で、一時のようなフルゲートのオンパレードという状況も去った。このあたりからローカル開催を挟み、秋競馬開幕まで馬券はお休みという方も少なくないようだ。スターホースも大多数は休養に入り「レース自体が面白くない」という声も度々耳にする。しかし、ちょっと待っていただきたい。それは我々プロの立場から見るとあまりにも勿体ない話。なぜなら、ここからこそが馬券の勝負どころなのだから。確かに下級条件の鞍数が多くなり、レース自体が面白いとは言わない。が、それと馬券的な妙味とは全く別の話。ハッキリ言って『よく知らない馬が走っていても、結果的に馬券が的中して払い戻しを手にすればOK』のはず。多くの『馬券プロ』たちはこの期間に大きく張って大儲けをしている。要するに、プロから見ると勝負できるレースが多くなる、ということ。再三この場でお伝えしていることではあるが、弊社とお付き合いの長い会員の方ならそのことを誰よりもよくご存知のはず。もう一度言わせていただく。これからの季節、馬券を買わないなんて本当に勿体ない。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神6R「3歳未勝利」ダ2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された11番クルスデルスールだった。

『デビューから4戦連続2着と決め手に欠ける反面、未勝利では明らかに脚力上位のクルスデルスールが軸馬。デビュー当初の2戦は1800mを起用したが、距離を伸ばした前2走の方が同じ2着でもレース振りが良化。決め手よりもスピードを持続力が持ち味のタイプでスタミナも十分なだけに、距離は長ければ長い方がいいだろう。この時期の未勝利クラスなだけにさすがに相手弱化が顕著。鞍上強化で必勝態勢の今回はもう勝ち上がりの順番だ』という見立て。

全馬互角のスタートを切り、横並びの隊列から抜け出してレースをリードしたのは9番ワンダーヴーハーン。外から軸馬11番クルスデルスールが続き、以下、8番グーテンターク、13番ネル、5番ヴィーヴァバッカスの順で1コーナーを回る。3Fから順に37.5-51.5-64.8~レース上がり50.4-37.6というスロー寄りのミドルペース。こうなると弱メンバーのこの時期の未勝利戦で後方から差し込むのはまず不可能。それを考えるとルメール=クルスデルスールの位置取りは完璧だった。4コーナー手前から早めに仕掛けて先頭に立った軸馬11番クルスデルスール。直線に入っても当然、脚勢は衰える気配すらない。逃げた9番ワンダーヴーハーンの脚色が鈍るところに、軸馬同様、終始好位で流れに乗っていた8番グーテンターク、13番ネルの2頭が軸馬に離されまいと追いすがり、直線半ばではほぼこの3頭の勝負に。13番ネルは脚色が鈍り、先に抜け出した軸馬にジリジリ差を広げられるものの、好位から捕らえに行ったもう一頭、8番グーテンタークが逆に坂上から一気に急追。一歩一歩着実に追い詰めるが、最後は軸馬11番クルスデルスールがクビ差凌いで1着でゴール。2着に8番グーテンターク、3着13番ネルの順で入線。この結果により、「馬連8-11、470円」の的中。1・4番人気馬による決着としては物足りない配当ではあるが、事実『週一発目の勝負鞍だったので厚く勝負した』という会員の方も少なくなかったよう。未勝利戦でも「獲るべきところは確実に獲る」という弊社のスタンスに則った定番の的中劇。これはこれで納得のひと鞍、ではあった。

他にも土曜重賞「鳴尾記念」「3連複2-5-8、890円」の的中はもちろん、勝負どころでもひと鞍、日曜東京8R「3歳上500万下」「ワイド2-11、400円&ワイド9-11、340円」をサポートにて的中。ただ、重賞「鳴尾記念」は上位人気馬同士の決着だったし、東京8Rにしてもダブル的中をお届けしたとはいえ、軸馬3着で馬連を取りこぼしただけに大きな顔もできない。そのあたりの分別はついているつもり。ただ、そんな鞍もありました、ということだけをお伝えしておく。

今月中旬、6月16日からは東京・阪神開催に加わり、函館開催が開幕。今開催最終週には阪神にて上半期のグランプリG1「宝塚記念」が施行されるため、「夏のローカル開催開幕」というにはまだ少し早いが、函館開催開幕を皮切りに夏競馬はれっきとした夏競馬。弊社アスコットシステムズにとってドル箱のひとつであることに変わりはない。先週末こそひと呼吸入れる形となったが、だからこそ今週末以降に賭ける『アツい思い』は漲るばかり。的中という結果のみならず、配当的にも妙味ある勝負鞍候補が各場に散りばめられている。大いなるご期待のうえ今週末の提供をお待ちいただきたい。