11/9 11/10 5回東京・5回京都・3回福島3日4日目

安心安全の的中鞍 ~土曜京都10R・観月橋ステークス~

クロコスミアの単騎マイペースの逃げにより、G1にも関わらず1000m通過62秒8という超スローペースになった「エリザベス女王杯」。こうなると底力云々よりも道中の位置取りが着順に大きく影響する流れ。当然、逃げたクロコスミアを筆頭に先行勢も脚が上がることなく、ほぼ掲示板を独占。差し・追い込み馬には厳しい展開となったなか、唯一、一頭だけ次元の違う32秒8の上がりで4コーナー8番手から突き抜けてみせたラッキーライラック。3歳春の「チューリップ賞」以来、長らく勝ち星から遠ざかっていただけに3番人気に甘んじていたが、根がこれほど強かったとは驚嘆のひと言。また、前々でスピードを持続させる本来の自分のポジションが取れなかったなかでも、馬の気分を損ねず能力を発揮させた鞍上・スミヨン騎手の騎乗も賞讃に価する。マイペースに持ち込んで2着に粘ったクロコスミア。同レース3年連続2着も立派。春の「オークス」以来で+16キロと大幅にパワーアップしていたラヴズオンリーユー。1番人気に支持されての3着だっただけに不満は残るが、直線で一瞬、右にモタれかけたようにやはり多少なりとも久々の影響もあったのだろう。ただ、発馬を決めて好位で競馬ができたようにレースに幅が出たことは収穫だし、順調さを欠いたなかでの臨戦ならば評価が下がることはない。この馬の3着にも拍手を送りたい。ちなみにこの「エリザベス女王杯」。絶好調の弊社重賞予想はいとも容易く「3連複2-6-11、4,060円」の的中を仕留めている。年末の「ホープフルS」まで続く、G1・8連戦一発目を上々の首尾で打ち上げた次第。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都10R「観月橋ステークス」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された3番グレートタイムだった。

『京都ダート【2・4・0・0】と無類のコース巧者のグレートタイムが軸馬。3歳時に一線級相手に常に好勝負を演じていた実績を考えると、意外なほど出世が遅れているが2度の長期休養明けを挟んでいるように体調が整わずレースに使えなかったため。実際、底らしい底は一切みせていないし、今後順調に行ければオープンでも好勝負になるであろう地力上位馬。久々の前走でも仕上がっていたが、ひと叩きされた効果が十分感じされる中間の動き。捌きやすい頭数に落ち着いたここは人気に応えてくれるはずだ』という見立て。

レースは11番グアンがマイペースのスローで逃げる展開。2番手に9番エネスクが積極的に位置を取りに行く。1番メモリーコウ、7番パキュートハートが差のない3、4番手を追走。その後ろに10番クイックファイアが続き、軸馬3番グレートタイムは出たなりのポジションで6番手。ペースがペースだけに、以下各馬が差なく続く一団の展開。4コーナーを回っても11番グアンの鞍上・武豊騎手は持ったまま。直線に入っても逃げる11番グアンの脚色はなかなか鈍らずしぶとく脚を伸ばすが、これに10番クイックファイア、軸馬3番グレートタイム、さらに1番メモリーコウの3頭が差を詰めにかかり4頭追い比べに。まず10番クイックファイアの手応えが一杯になり脱落し、替わって内を突いて伸びてきた1番メモリーコウが逃げる11番グアンを交わして先頭に立つ。想像以上にしぶとさをみせた11番グアンだが、軸馬3番グレートタイムが外からグイグイ脚を伸ばして先に抜け出した1番メモリーコウを追い詰める。最後は2頭のマッチレースとなり、1番メモリーコウが3番グレートタイムの追撃をクビ差凌いて1着でゴール。2着に3番グレートタイム。そこから2馬身差の3着には逃げ粘った11番グアンが入線。この結果により「馬連1-3、1,400円」の的中。軸馬の勝利とはならなかったが前記の通り、最後は2頭のマッチレースになったように見ていて安心安全の馬連的中。サポートでの的中には至らなかったものの、相手も揃っていたなかで昇級初戦だった勝ち馬をキッチリ対抗馬指名したうえでの的中には一定の評価をいただけるものと自負している。

開催2週目となった先週末。冒頭の「エリザベス女王杯」に加え、「福島記念」でも3連複的中をお届けし、日曜重賞は2連勝で締めくくったものの、肝心要の勝負鞍においては今回斬った土曜京都10Rのひと鞍のみ。結果論だがレース選定&軸馬選定共にチグハグだったことは事実。展開や位置取りが、ほんの少し噛み合わなかっただけで流れが大きく変わるのが競馬とはいえ、いささか物足りない開催2週目となったこと、率直にお詫びしたい。しかし、先週の歯痒い結果は全て、今週末、そして来週末の開催後半戦においてお返しする所存。会員の方々には、弊社がプライドをかけて臨む今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。