1/18 1/19 1回中山・1回京都6日7日目・1回小倉1日2日目

安心安全の的中鞍 ~土曜小倉10R・小倉城特別〜

先週の3歳重賞「京成杯」。今年、このレースを制したのは7番人気のクリスタルブラックだった。前半1000m61秒5~後半1000m60秒6という、平均より緩い流れを後方から1頭だけ35秒台の圧巻の末脚で一気に追い込んでの勝利。一度使われたことで行きっぷりが良化し、前半は多少かかり気味だったが、向正面に入り折りあって、直線に入ると抜群の加速力でごぼう抜き。4コーナー先頭から押し切る勢いだった1番人気スカイグルーヴを、最後は1/2馬身差捕らえてみせた。まだキャリア2戦目で気性面に課題は残っているし、馬体も緩くまだまだ完成途上といった印象。その段階での重賞制覇なのだから、一応、クラシック候補の一頭に加わったと言える。「一応」と付けたのには理由がある。過去を振り返ればクラシック好走馬もいて、それなりにレースとしての存在感を示している「京成杯」だが、暮れの「ホープフルS」がG1に昇格したことにより、レースレベルに疑問符が付くことは否めない。こと今回に限って言えば、3着以下を2馬身1/2差付けたクリスタルブラックとスカイグルーヴの2頭が強かったのは確かだが、本当のところの評価は次走に持ち越しといったところだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉10R「小倉城特別」ダ1700m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された4番ゲンパチルシファーだった。

『思いのほか、現級突破に時間を要しているゲンパチルシファーだが、デビューからダートでは一度も3着以下がないように、まだ一切底を見せていない馬。前3走こそ先行策を取って好メンバー相手でも上位争いしているが、久々で昇級初戦となった4走前は今回と同じ小倉1700mで差す競馬をしてハナ差2着しているように、本来は差す形がベストの印象。今回は距離短縮で速い馬も揃っているだけに、自然体で中団追走となる公算大。ここ一連、戦ってきた相手を考えればここは一枚落ちの組み合わせ。さすがに今回は惜敗続きにピリオドを打てるだろう』という見立て。

レースは14番メイショウテンダンと13番トップウイナー、さらに16番ワシントンテソーロも加わって外枠3頭が前半から果敢に飛ばしていく。以下7番メジャーレート、5番レシプロケイトと続き、軸馬4番ゲンパチルシファーもインの好位6番手で流れに乗る。2コーナー過ぎから16番ワシントンテソーロが先頭に立って主導権を握り、そのままペースを落とさずに単騎逃げでレースを引っ張る展開。前が飛ばしたことで向正面では早くも縦長の隊列となり、前半1000m通過60秒1のハイペースを演出。さすがにこのペースだと逃げた16番ワシントンテソーロには辛く、4コーナー手前では手ごたえが怪しくなり、後続各馬が殺到。替わって14番メイショウテンダンが先頭で直線に入るが、その後ろから13番トップウイナーが楽々と捉えて先頭に躍り出る。捲り気味に外から4コーナー3番手まで押し上げた15番キタサンタイドーもこれに追いすがり、さらに終始好位の内々で脚を温存していた軸馬4番ゲンパチルシファーが直線半ばから馬群を割って一気の強襲。最後は早め先頭から押し切りを図った13番トップウイナーを1/2馬身差捕らえて1着でゴール。2着に13番トップウィナー、3/4馬身3着に15番キタサンタイドー。4着は1番ケイアイパープルが流れに乗じて後方一気の末脚で3着馬にクビ差まで追い込み、人気の一角10番テイエムソレイユも同様に後方から追い込むも最後脚色が同じになり、ハナ差5着までが一杯一杯だった。この結果により、「馬連4-13、1,060円」の的中。配当面はともかく、軸馬完勝に加え、2~6着まで対抗馬で独占。まさにどれが来てもいい、見ていて安心安全の的中劇となった次第。

他にも勝負鞍ではないものの、土曜京都9R「木津川特別」では3番人気ノーブルカリナンを軸馬に抜擢して「馬連2-5、4,410円」の快ショットなど、随所に弊社らしい的中をお届けしたものの、残念ながら、肝心要の勝負鞍の的中は今回斬った「小倉城特別」のみ。本年度初開催は今ひとつ流れに乗れておらず、先週は勝負鞍で最低でもあと一本は欲しかったところではあるが、レース選定にブレはなく、狙いに行っての結果。ここは軽く「長く競馬をやっていればこんな週もある」と考えるべき。

1回中山・1回京都開催最終週となる今週末。得意のダート重賞「東海S」、さらに古馬中距離重賞「AJCC」は弊社の勝負候補として挙がっている注目の一戦。勝負鞍での反転攻勢はもちろんのこと、重賞連勝で開催を締めくくる所存。いずれにしても続開中の1回小倉開催を含め、今週末にも興味深い勝負鞍候補が目白押し。引き続きご期待のうえ一週間をお過ごしいただきたい。