3/14 3/15 2回中山・1回阪神・1回中京5日6日目

まずは的中ありき ~日曜阪神8R・4歳以上1勝クラス〜

良くも悪くも『サートゥルナーリア一強』となった先週末の「金鯱賞」。あの走りを目の当たりにして「やはりケタ違い。左回りも全く問題なく今後の古馬中長距離路線は同馬中心」という論調もあるようだが、それはあまりにも楽観的にすぎる。一線級の馬が不在だった今回ならノーステッキで直線抜け出すのは容易いだろうし、同日、3歳未勝利の2000m戦での1000m通過が63秒4に対し、「金鯱賞」はさらに遅い63秒6の超スローペース。同様に上がりだけの勝負となった「神戸新聞杯」の勝ちっぷりからも同馬向きのペースとなったことは否めず、ポテンシャルは認めつつも、全体的なレベルが低かった今回の走りで現役最強馬説を唱えるのは早計だろう。とはいえ、この業界としては出走してくれば毎回人気を集める『話題になるスーパースター』。今後の同馬の活躍でプチでもいいから競馬バブルとなってくれれば我々としても好都合、ではある。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神8R「4歳以上1勝クラス」ダ1800m。「イチオシの勝負鞍」と断じて提供に踏み切ったこのレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された7番ナイルデルタだった。

『本日イチオシの勝負鞍。未だ1勝クラスで足踏みが続いているナイルデルタだが、ダート替わりで未勝利を勝ち上がり、以降、現級では11戦消化して一度も崩れたことのない堅実派。勝ち味に遅いが相手なりでまず崩れないタイプ。馬券にならなかったのは5回あるが、3回は距離1700mで4、6、6着、残り2回は左回りの中京で5、5着。右回りの1800mに限定すれば【0・3・3・0】とコース問わず、終いは確実に脚を使えて上位争いに加わっている。前3走で手綱を取り、完全に手の内に入れている鞍上の連続騎乗もプラス材料。もどかしいくらい1勝クラスを勝ち切れないが、今季は相手が揃っていたこともあるし、組み合わせひとつでいつ勝ち上がってもいい地力の持ち主であることは間違いない。間隔はあいたがデキは高いレベルで安定しているだけに、小粒な組み合わせの今回は勝機到来だろう』という見立て。

ハナを切ったのは内枠から抜群のスタートを決めた2番サクララージャン。同様に好スタートを決めた4番テーオーポシブルがこれに続くも、外から8番ハイオソラールが積極的にポジションを取りに行って2頭横並びで1コーナーへ。その後に3番グリッサード、6番テイケイドルチェ、さらに5番ハイクアウトも加わって先行集団を形成。軸馬7番ナイルデルタは周りの出方を伺いながら、無理に前に付けることなく馬任せで後方7番手を追走。2コーナーから向正面に入り、ペースが遅いと見るや、早々と10番ノストラダムスがグングン加速して先頭に躍り出てレースを引っ張り、1000m通過63秒9の絶妙な平均ペースに持ち込む。3コーナーを向かえたあたりで馬群が一気に凝縮し、ほぼ一団で4コーナーから直線へ。捲り気味に早め先頭に立った10番ノストラダムスの手応えは十分で一旦は後続を引き離すも、4番テーオーポシブルと軸馬7番ナイルデルタの2頭が2番手争いから抜け出し、押し切りを図る10番ノストラダムスに猛追。最後は3頭横並びの追い比べの中からアタマひとつ抜け出した4番テーオーポシブルが1着でゴール。クビ差の2着には思いの外、最後の最後でジリ脚となってしまった軸馬7番ナイルデルタ、そこから更にクビ差3着に逃げ粘った10番ノストラダムスが入線。この結果により、「馬連4-7、490円」の的中。地味な配当ではあったが、イチオシ鞍と断じての提供で、獲るべきところは手堅く獲りにいく、弊社の基本姿勢に則った的中鞍と言えよう。

開幕週は2本、2週目は3本と的中を積み重ね、右肩上がりに調子を上げて迎えた開催3週目となった先週末。他にも日曜中京10R「沈丁花賞」でのワイド的中などをお届けしたものの、あくまでおさえの的中配当で肝心要の馬連での的中は今回斬った日曜阪神8Rのひと鞍のみ。稀に見る波乱決着続出の先週末だったとはいえ、「軸馬連対確保→対抗抜け」が2本あったのはいただけない結果。そんな中でも通常より張り込む会員様が多い「イチオシの勝負鞍」で的中をお届けできたことは不幸中の幸い。配当に関わらず「的中する」という価値を改めて痛感させられた次第。それを忘れず、予想部には一層の奮起を期待し、今週以降の巻き返しを切に願う。

今週末には「フラワーC」「スプリングS」「阪神大賞典」という重要なG1前哨戦が組まれている。そして次週に控えるのは春のスプリント王決定戦となるG1「高松宮記念」。否応もなく競馬の季節はどんどん進んでいく。反転大攻勢を誓う今週末の弊社アスコットシステムズに引き続き多大なるご期待をお寄せ頂きたい。