6/20 6/21 3回東京・3回阪神5日6日目・1回函館3日4日目

最終週で反転攻勢を期す

今週末に迫った前半戦最後のG1「宝塚記念」。ファン投票1位のアーモンドアイを筆頭に「天皇賞(春)」連覇の4位フィエールマン、昨年の菊花賞馬で「有馬記念」3着の5位ワールドプレミアといったファン投票上位馬の出走がないのは残念だが、2位ラッキーライラック、3位サートゥルナーリアが参戦。今年はこの2頭が支持を集めそうだ。特にサートゥルナーリアは今年の始動戦となった「金鯱賞」が余裕を残して着差以上の完勝。デビューから無傷の4連勝で「皐月賞」を勝利して以来、G1では4、6、2着と『ご難続き』。捲土重来を期す陣営の懸命の調整が功を奏するか様々な意味で主役はやはりこの馬。しかし、同馬が他世代を含めても別格とは言い切れない。充実振り顕著なラッキーライラックをはじめ、香港で悲願のG1制覇を成し遂げたグローリーヴェイズ。「大阪杯」で牡馬相手でも勝ちに等しい2着に力走したクロノジェネシス。G1・2勝目をいつ挙げてもおかしくない地力十分のキセキ。ムラ駆けも一昨年のグランプリホースのブラストワンピース。ダービー馬ワグネリアンなど、まさに多士済々の顔触れ。イメージ程メンバーレベルは低くないだけに、馬券的にも妙味十分のこの一戦。当日、弊社が導き出す結論を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ、と本来なら「今週のこの一本」のレース回顧に入るところではあるが、残念ながら今週は勝負鞍において2度の軸馬3着に加え、軸馬連対も対抗抜けが2度という、なんともチグハグな結果。厳密に言えば、サポートでのおさえの的中こそ3鞍あったが、バチっと決まった、所謂、自他ともに認められる的中をお届けすることができなかったのは痛恨の極み。もちろん、勝負鞍ではないにせよ、日曜東京9R「青梅特別」での「馬連4-8、1,070円」の的中などの的中をお届けしているとはいえ、あくまで弊社の背骨は厳選した勝負鞍。土日を通じて最後まで流れに乗れず、噛み合わないまま終わってしまったのは全くの想定外。この業界の、この手の読み物としては恐らくタブーなのだと思うが、今週は的中鞍を取り上げるのではなく、あえて苦言を呈したい。

今開催前半2週を上々の結果で折り返し、春の中央開催の大トリとなる最終週のG1「宝塚記念」に向けて、的中に対する力みが出たとは思いたくないが、先週末の予想からは攻めの姿勢がほとんど感じられなかった。展開面でのツキのなさなど情状酌量の余地はあるが、「安定味」を上位に取った、いわゆる守りの予想。少し言葉を代えると『当てにいく予想』が目についた。もちろん、そんなつもりは毛頭ないのだろうし、「まずは的中ありき」は当然なだけに気持ちはわからなくもない。が、攻めていく姿勢こそが好結果を生み出す。そのことを常に忘れてはならない。引き続き、軸馬&対抗馬選定はもちろん、レース選定も気を引き締めて行っていくことを心がけて欲しい。

いずれにしてもまずはG1「宝塚記念」を筆頭に、春の中央開催最終週となる今週末に全力投球。即反転攻勢を期す。そして次週末からは7月に入り、いよいよスタートする夏競馬。確かに出走馬の質は一枚落ちるが、この場で幾度となくお伝えしているように控除率はレースの格を問わず同じ25%。そして、馬券の勝負どころはむしろこれまで以上に増える。特に弊社が最も得意としているダート戦においては、勝負どころを多数用意しているので、引き続き多大なるご期待を頂きたい。