9/12 9/13 4回中山・2回中京1日2日目

サポート力が光った的中劇 ~日曜中京12R・3歳以上2勝クラス〜

スプリント路線の巡りは実に早い。秋開幕の今開催最終週にG1「スプリンターズS」が組まれる関係上、開幕週の「セントウルS」が実質的な最終トライアルとなる。個人的には、かつてのように暮れの中山開催に「スプリンターズS」を施行した方が総決算の趣があるとは思うのだが……。閑話休題。その「セントウルS」を制したダノンスマッシュの騎手・三浦皇成が実に落ち着きのある平常心の騎乗を見せた。恐らく、三浦騎手本人はダノンスマッシュの実績からも「自分が(馬の)邪魔をしなければまず勝てる」ということを強く意識していたはず。レースでも前半促しながら行きたい馬に行かせて好位で流れに乗り、目一杯に叩き出したのは坂の途中で先頭に立ってからの残り1F地点あたり。凡庸な騎乗者なら、人気を背負っているだけに直線に向いた段階でビッシリ追い出したに違いない。実際のレース振りを見ても、最後は坂上から差し馬が一気に殺到して1馬身差まで詰め寄られていたように、その場合、ラスト差し込まれて2・3着というケースもあり得た。昨年は102勝を挙げて年間リーディング6位と一気に躍進し、今年も現時点で51勝を挙げ総合リーディング10位、関東リーディング3位の三浦皇成騎手。馬質の向上もあるとはいえ、当然のことながら『ハンパなウデ』ではない。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京12R「3歳以上2勝クラス」ダ1400m。このレース、軸馬として期待したのは、上位で人気割れのなか、最終的に4番人気に支持された3番オーロラテソーロだった。

『久々も逃げ・先行馬有利の中京で持ち味のスピードをフルに活かせるオーロラテソーロが軸馬。前走は重賞「ユニコーンステークス」に挑戦して12着と振るわなかったが、相手云々というよりも距離が長く、控える競馬を試みた影響もあった敗戦。陣営も前走の走りで控えても味がないのはわかっただろうし、やはりハナを切ってこそのタイプ。ここは先行馬がいても同型が不在の展開利が見込める組み合わせ。自分の競馬ができれば相当しぶとく、昨日の中京ダートの馬場傾向からも前が止まりづらいだけに、持ち前のスピードを存分に活かせれば押し切りまであるはずだ』という見立て。

外枠からスタートを決めた15番イメルが出たなりに先頭に立つが、これに内から軸馬3番オーロラテソーロと4番ワンダーアフィラドの2頭が主張して主導権争い。枠順から内の軸馬3番オーロラテソーロが行き切り、2番手に4番ワンダーアフィラド、3番手の外に好スタートを決めた15番イメルが続く。隊列が決まってからもペースが緩むことなく、軽快に飛ばす軸馬3番オーロラテソーロのペースは前半3F34秒8のハイペース。3コーナー過ぎから後続の各馬も前との差を詰めて馬群が凝縮しながら4コーナーから直線へ。逃げる軸馬3番オーロラテソーロに4番ワンダーアフィラドが並びかけるが、軸馬3番オーロラテソーロが二の脚でこれを突き放すも、前を行く2頭の後ろで終始脚を温存していた15番イメルが満を持して追い出しを開始。直線半ばで軸馬3番オーロラテソーロを交わして先頭に立つと、ジリジリと差を広げて後続の追撃を退けて1着でゴール。軸馬3番オーロラテソーロは勝ち馬にこそアッサリ突き離された後も2番手のまま最後までしぶとく粘っていたが、ゴール前で11番スリーグラントの強襲に合い、惜しくも3着まで。この結果により、「3連複3-11-15、1,450円」の的中。前週のような快ショットとはならなかったものの、「1頭軸で相手も上位3頭に絞った3連複が点数的にもベスト」と判断し、3連複を推奨馬券に組み込んだ弊社のサポート力が光った的中劇。馬連的中こそ逃したとはいえ、週ラストの勝負鞍において的中をお届けできたことは一定の評価をいただけるものと自負している。

他にも随所に的中はお届けしたものの、全体を通じて見れば今ひとつ煮え切らない結果となった開幕週。軸馬選定の甘さが目立ち「ちょっとしたボタンのかけ違い」のような結果が多く、開幕ダッシュはならなかった。決してローカル開催での好調に胡坐をかいていたわけではないが、改めてそのことについて予想部には猛省を促すとともに、今週末までの僅かな軌道修正を強く要望しておく。

会員の方々には、勝負鞍候補目白しの今週末を楽しみにお待ちいただきたい。