9/5 9/6 3回新潟・2回小倉・2回札幌7日8日目

追い風に乗ったまま、いよいよ大収穫の秋開催へ ~日曜新潟10R・古町ステークス〜

北海道シリーズのトリを務めた重賞「札幌2歳ステークス」(札幌、芝1800m)は、吉田隼人騎手騎乗のソダシが直線早め先頭からユーバーレーベンの追撃をクビ差凌いで2連勝で重賞制覇を飾った。開催最終週でハイペースにも関わらず、差し・追い込みが利かない特殊な馬場条件だっただけにレースレベルについては判断が難しいところではあるが、勝ったソダシは「バテずに長く良い脚が使える」持ち味をフルに発揮して、こういう特殊な馬場を苦にせず、我慢強い馬だということは確か。この夏、重賞3勝目となった鞍上のエスコートも光った一戦と言えるだろう。2着のユーバーレーベンも高く評価できる走り。若さたっぷりの走りで前半は出遅れ気味に後方からの競馬となったが、このペースを途中から一気に動いて最後まで脚があがらず、唯一、一頭だけ勝ち馬を追い詰めたのだから、この馬もいい勝負根性をしている。3着バスラットレオンは絶好の仕上がりに映ったが、デビュー戦とは異なり、特殊な馬場で持久力勝負になったことが最大の敗因。洋芝の札幌で勝ち上がってきたとはいえ、本来、軽い芝でパンパンの良馬場こそのタイプだろう。上位の3頭には今後も注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜新潟10R「古町ステークス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは、上位人気が目まぐるしく入れ替わるなか、最終的に6番人気に支持された14番フクサンローズだった。

『ただでさえ除外ラッシュの3勝クラスに加えて波乱ムード漂うハンデ戦。ひと筋縄では収まりそうもないここは、前走で初めて着用したブリンカー効果十分の走りで好メンバー相手に4着と力走したフクサンローズに白羽の矢。その前走はスムーズな競馬ができたとはいえ、さすがに強敵相手に正攻法の競馬では直線の追い比べで最後脱落するのも致し方なし。それでも4着に踏ん張ったように、馬具の効果で最後まで集中してレース振りはグンと良化。しかも15頭立ての14番枠から終始外々を回らされての着順だから高く評価できる内容だ。休ませて立て直した効果で馬体も回復し、叩き3戦目の今回はデキも前走から更に上向き。ハンデ51キロも恵まれた印象だし、鞍上も2度目。残念ながら今回も枠順には恵まれなかったが、前走を糧に多少でもロスのない立ち回りができれば前走以上の競馬は可能と思えるだけに、思い切って軸馬とする』という見立て。

レースはほぼ全馬互角のスタートから横並びに主導権争い。最内枠から1番ウインネプチューンがハナに行きかけるも、外から11番スターライトブルーがビッシリ追ってハナを主張。その外から軸馬14番フクサンローズが行きっぷり良くこれに並びかけ、15番グランデストラーダ、12番エンダウメントも加わり、前半から先行争い激化。最終的に軸馬14番フクサンローズが行き切って1コーナーを先頭で回るが、前記、5頭は差がなく一団で追走し、2コーナーでは12番エンダウメントがかかり気味に外から先頭に躍り出て引っ張る展開。向正面に入り、一旦は隊列が落ち着くも、中団で流れに乗った13番パンコミードが外から一気に押し上げていき、前半1000m通過61秒3のミドルペース。4角まで先頭で粘っていた12番エンダウメントの手応えが怪しくなり、15番グランデストラーダが変わって先頭に躍り出るも、外から抜群の手応えで2番エムオーグリッタ、内から軸馬14番フクサンローズの2頭がこれに襲い掛かる。15番グランデストラーダがジリジリと後退するなか、2番エムオーグリッタと軸馬14番フクサンローズの2頭が勢いそのままに一騎打ちに持ち込むかと思われたが、外から5番トワイライトタイム、9番ニューモニュメントの2頭が追い込んでくる。ゴール前は4頭横並びの大接戦となったが、最後はクビ差凌いで2番エムオーグリッタが1着でゴール。写真判定の結果、2着に軸馬14番フクサンローズ、ハナ差3着に5番トワイライトタイム、4着にはクビ差で9番ニューモニュメントの順で入線。この結果により、「馬連2-14、4,120円&ワイド2-14、1,360円」のダブル的中。ハンデ戦らしく、ゴール前は見応えのある一戦だったとはいえ、弊社会員様にしてみれば、ワイドのみの的中にとどまるのか、はたまた馬連&ワイドのダブル的中となるか、結果が出るまではヒヤヒヤもの。これまでも随所に同様の好配当はお届けしてきたとはいえ、一番、手に汗握るレースだったに違いない。夏のローカル開催を締めくくる、自他ともに認める好配当のダブル的中をお届けした次第。

夏のローカル最終週は、上記の他にも土曜新潟11R「長岡ステークス」での「馬連5-16、1,780円をキッチリものにし、開催最終週も土日共に的中を量産。配当面を含めて上々の首尾での打ち上げとなった。勝負鞍での想定外の取りこぼしがあったとはいえ、先週末だけでなくここまでのローカル開催を通して思い返していただければ明白なように、弊社が夏のローカル開催を「勝負どころのひとつ」と繰り返しお伝えしていたことは存分に納得いただけた結果のはず。この追い風に乗ったまま、いよいよ大収穫の秋開催へと突き進む所存。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。