6/19 6/20 3回東京5日6日目・3回阪神1日2日目・1回札幌3日4日目分

貴重なダブル的中鞍 ~日曜阪神9R・鷹取特別~

今週末に迫った前半戦最後のG1「宝塚記念」。このレースの中心はいわずもがな、昨年の「宝塚記念」&「有馬記念」と春秋グランプリ制覇を成し遂げ、グランプリ3連覇の偉業に臨む、断然のファン投票1位に選出されたクロノジェネシス。地力は言わずもがな、前走は海外G1でもクビ差2着に力走し、古馬になってからの充実振りには目を見張るものがある。先々を踏まえても様々な意味で主役はやはりこの馬。頭ひとつ抜けた感もあるが、おそらくクロノジェネシスと人気を二分する可能性が高いのが、デビューからここまで無傷の6連勝でG1「大阪杯」を制した4歳馬レイパパレ。前走は重馬場の巧拙の差もあっただろうが、それにしても強い勝ちっぷり。初の2200mや未対戦馬との力関係などまだ不透明な面は残るが、それらを難なくクリアしそうな雰囲気もある。G1ウィナーの仲間入りをしたが、ここが本当の意味での試金石となりそうだ。他馬は横一線の力関係で三番手評価が難解となった印象。前走「天皇賞・春」では初距離を克服し、3着に力走してみせたカレンブーケドール、同じく「天皇賞・春」は4着も良馬場で即巻き返し、地力の高さを示したアリストテレス、ムラ駆けも前走「大阪杯」で強豪相手に2着に割って入った昨年の「宝塚記念」3着馬のモズベッロ、長らく勝ち星から遠ざかっているが地力は侮れないキセキなど、伏兵陣も多士済々の顔触れ。更に前走で初重賞制覇を成し遂げ充実一途のユニコーンライオン、終い一手の脚質もここにきて安定感が増してきたカデナの参戦も興味深い。馬券的には絞り込んでの勝負となりそうなこの一戦。レース当日、弊社が導き出す結論を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神9R「鷹取特別」ダ2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された15番アジャストザルートだった。

『戦績だけ見ればムラ駆け傾向に映るアジャストザルートだが、こと今回の阪神2000mに限定すれば、1勝クラス勝ちをはじめ、現級で3、2、4着と4戦して一度も崩れていないベストの舞台設定。その実績から前走では久々に1番人気に支持されたが、時計が速すぎたことに加え、決め手の差もあって4着まで。ただ、自身の持ち時計だけは走れているし、先着を許した他馬はどこに出ても勝ち負けできるクラス上位の力量馬。悲観する敗戦ではない。引き続き、得意の舞台で相手緩和。さらに鞍上も初騎乗だった前走で同馬の特性を把握しただけに、ここは勝ち上がりの絶好機。適性の高さを重視して軸馬に指名する』という見立て。

レースは外からスタートを決めた13番サトノエメラルドがスッとハナを主張。軸馬15番アジャストザルートも無理なく2番手で流れに乗る。差のない好位に14番ユウゲン、7番エブリワンブラック、10番グレートバローズあたりが追走。頭数の割に隊列はすんなり決まり、1000m通過61秒1の淡々としたミドルペース。3コーナー〜4コーナーにかけて徐々にピッチが上がり、絶好の手応えのまま直線に向いた軸馬15番アジャストザルートは4コーナー先頭から早めに追い出しを開始し、この動きに併せて後続各馬も追撃に入る。好位から早めに押し上げて2番手で直線に向いた7番エブリワンブラックが前を行く軸馬15番アジャストザルートに馬体を併せて追い比べに持ち込み、差されそうになりながらもしぶとく喰らい付く軸馬15番アジャストザルートと2頭横並びで後続を突き放して行く。最後はクビ差の接戦をモノにして7番エブリワンブラックが1着でゴール。軸馬15番アジャストザルートは2着惜敗。前2頭には溝をあけられたが、後方追走から捲り気味に進出を開始した1番クリノホノオがしぶとく脚を伸ばして3着入線。この結果により、「馬連7-15、1,390円&3連複1-7-15、1,910円」のダブル的中。『終い堅実なタイプも多く最終的に目標になる軸馬の脚質を考慮するとやはり3着は想定した方が無難。~3連複をおさえるのがベストと言えそうだ』としたことが好配当ダブル的中に結びついた。

微妙な天候&馬場状態となった先週末。残念ながら「軸馬完勝→対抗抜け」が2鞍もあり、勝負鞍における的中は今回斬った日曜阪神9Rのひと鞍のみ。前週の勢いにブレーキがかかってしまった格好だが、泣いても笑っても今週末が春の中央開催最終週。稼ぎどころと公言している7月以降の夏のローカル開催に弾みを付ける意味でも、今週末は即反転攻勢、皆さまが熱望する好配当連続的中を現実のものとする所存。そしてもちろん、大一番「宝塚記念」もお忘れなく。続々と勝負どころが控える今週末以降にご注目いただきたい。