9/18 9/19 9/20 4回中山・5回中京3日4日5日目分

翌週以降に繋がる的中鞍 ~月曜中山9R・鋸山特別~

変則3日間開催となった先週末。中山では菊花賞トライアル「セントライト記念」が、阪神では秋華賞トライアル「ローズS」が行われた。トライアルと銘打たれ文字通りのG1前哨戦だが、前哨戦には前哨戦なりの『戦い方』というものがある。「セントライト記念」を制したアサマノイタズラ。「ローズS」のアンドヴァナラウトの両陣営には、ともにそれぞれの思惑通りの結果を残せただろう。つまりアサマノイタズラはここ一連、力を出し切れないレース続きで『立て直し』ということが課題だったし、ここまで崩れなく駒を進めてきたアンドヴァナラウトは『一線級相手に通用するかどうか』ここが本質的な力量判断の分岐点だったということ。思惑の違いこそあれ、両馬とも今回は「手抜きなし」という熱意が十分に伝わってきていた。それが見事に結実したわけ。また、前哨戦の『負け方』としては「セントライト記念」の2、3、5着馬、ソーヴァリアント・オーソクレース・ヴィクティファルスは文句なし。確実に、次に繋げることができよう。気になるのは「ローズS」組。3着アールドヴィーブルはともかく、11着クールキャットと12着タガノパッション。前哨戦とはいえ、掲示番外から本番で一変するケースは稀。どこまで立て直してくるか、課題が残る結果となった。

それでは本題へ。今週斬るのは月曜中山9R「鋸山特別」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された3番ペルセウスシチ―だった。

『現級昇級後も2、2、3着とクラス上位の脚力を存分に示しているペルセウスシチーが軸馬。前走はひと息入って多少余裕のある造り。最後に伸び負けしたのは久々の影響だろう。それでも0秒2差と上位争いに加われたことこそ地力上位の証。1勝クラスを勝利した際の2着馬はすでに2勝クラスを勝ち上がっているし、それ以外のレースでも常に上質な馬たち相手に崩れていない安定感は、ここではアタマひとつ抜けた存在。土曜の特別戦にも2鞍の登録があったように、相手関係や手の合う鞍上の騎乗開催場を踏まえてここを選択。鞍上も連続騎乗3度目となるだけに、そろそろ決めておきたいところ。正攻法の競馬で押し切り濃厚とみた』という見立て。

内から2番アポロティアモがハナを切り、5番サワヤカコーズサン、6番オンリーワンボーイが続き、それらを見る4番手に軸馬3番ペルセウスシチーと人気どころ4頭がいずれも先行策。隊列はすんなり決まり、特に競りかける馬もおらず、マイペースで逃げた2番アポロティアモが作った流れは前半1000m通過63秒2のミドルペース。向正面半ほどから後続各馬も前との差を詰め馬群一団となり、3コーナーから一気にペースアップして4コーナーから直線へ。2番アポロティアモと5番サワヤカコーズサンの2頭が粘り込みを図るところに、終始内々で脚を温存し、抜群の手応えで追い出した軸馬3番ペルセウスシチーが前を行く2頭をアッサリ交わして先頭に躍り出てそのまま後続をグングン引き離す。坂上までしぶとく粘っていた5番サワヤカコーズサンだが、6番オンリーワンボーイに交わされ、さらにその外から7番レオカクテル、9番デルマラピスラズリの2頭が強襲。最後は早め先頭からセーフティーリードを確保した軸馬3番ペルセウスシチーがそのまま押し切り1着でゴール。2、3着には外から差し脚を伸ばした7番レオカクテル、9番デルマラピスラズリの順で入線。この結果により、「馬連3-7、1,830円」の的中。軸馬以外の人気上位馬が総崩れで、おさえ評価の対抗馬だっただけに大きく張り込むことはできなかったが、1番人気→5番人気の決着でこの配当なら納得のところ。週ラストの勝負鞍をキッチリものにして良い形で次週に繋がる的中鞍だったと言えよう。

他にも日曜中山8R「3歳以上1勝クラス」ではおさえながらサポートにて「ワイド2-12、710円」の的中を、そして月曜中京6R「3歳以上1勝クラス」でも「馬連1-4、660円」を的中させ、変則3日間開催最終日は連勝で締めくくり。土日こそ全体を通じて馬連でビシッと決められなかった開幕週の流れを変えることができず、もどかしいレース続きで会員の皆様にはご心配をおかけしたが、最終日の連勝を契機に翌週以降の巻き返しを誓う所存。

待望の秋開催を迎えたものの、前記の通り、弊社予想部が今ひとついい波に乗れていないことは事実。そのことは率直に認めるしかないし、申し訳ない気持ちもある。しかし、開催はまだ半分を経過したばかり。反転攻勢の時間も手立ても十分に残されている。会員の方々には、逆襲を誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。