10/2 10/3 4回中山・5回中京8日9日目分

開催替わりで反転攻勢を誓う ~日曜中山8R・3歳以上2勝クラス~

さて、今週末開幕の4回東京・4回阪神・5回新潟開催は、いわゆる『G1クライマックス』と呼ばれる黄金開催。その開幕週、今後のG1戦線を占う意味でも見逃せないのが日曜東京メイン「毎日王冠」。「天皇賞・秋」「マイルCS」、そして「ジャパンC」を目指す強豪が早くも勢揃いという趣。G1ウイナーこそ2頭と少ないが個性的なメンバーが揃った非常に興味深い一戦だ。無論『常連』の古馬勢からも目は離せないが、最も興味深いのは「NHKマイルC」の覇者で3歳馬ながら「安田記念」に参戦し、グランアレグリア、ダノンキングリーら一線級相手に僅差の3着に力走してみせた3歳マイル王・シュネルマイスターの参戦。距離は初だがインの前残りが定番の開幕週なだけに、先行・差し自在の脚質は大きな武器になるはず。それと今回、恐らく初めて本気を出す可能性は高く実に興味深い。そんな「毎日王冠」を含む勝負鞍候補目白押しの開幕週。大いなるご期待を持ってお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山8R「3歳以上2勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された9番エマージングロールだった。

『前走、断然の支持を集めながら8着に敗れたエマージングロールだが、最内枠で引くに引けず、前半から促すと掛かり、尚且つ外から絡まれて厳しい展開に。終始力みがちな走りで折り合いを欠き、前半3ハロン35秒9で飛ばしてはさすがに最後脚があがっても致し方ないところ。昇級でペースが違ったことも影響したのかもしれない。ただ、未勝利→1勝クラスをワンサイドで勝ち上がった内容から2勝クラスで足踏みするとは到底思えず、クラス2戦目で自分のペースで走れれば即巻き返せるだけの脚力の持ち主であることは間違いなし。この中間の動きも上々で前走惨敗のダメージも感じられないだけに、一変の走りが期待できるとみて軸馬に推す』という見立て。

レースは大外から積極的に出して行った16番タマモヒップホップがハナを切る展開。ほぼ差がなく8番ヴィクトリオーソが続き、周りの出方を伺いながら3番手に軸馬9番エマージングロールが控える格好。2番オンリーワンボーイ、1番トモジャリア、11番プエルタデルソルと続き、かなり縦長の隊列で進み、前半1000m通過60秒8の淀みのないハイペース。レースを先導した16番タマモヒップホップ、そして番手追走していた8番ヴィクトリオーソの2頭の手応えが早々に怪しくなるなか、軸馬9番エマージングロールは3コーナーから徐々に前との差を詰めて、2番手で4コーナーから直線へ。早めに先頭に立った軸馬9番エマージングロールを目標に1番トモジャリア、11番プエルタデルソルの2頭が追いすがり、3頭での追い比べとなるが、そこからがしぶとかった軸馬9番エマージングロール。着差こそ詰められるものの、最後まで抜かせることなく1番トモジャリアを3/4馬身差退けて1着でゴール。2着に1番トモジャリア、そこから1馬身1/4差3着に11番プエルタデルソルが入線。この結果により、「馬連1-9、860円」の的中。先週に引き続き、地味な配当となったが、チグハグな、噛み合わない結果が続いた中での貴重な的中鞍。これはこれで一定の評価はいただけるだろう。

秋競馬開幕となった9月の中山・中京開催も先週末をもって終了。この4週間を振り返ると、残念ながら肝心要の馬連的中はアベレージを大きく下回り、開催最終週の先週末しかり、結局最後まで波に乗り切れず終いとなってしまった。そのことに関しては申し訳ない気持ちしかない。ことごとく「軸馬3着」や「対抗ヌケ」が頻繁に目についたのは想定外だが、ほんの少しだけ歯車が噛み合っていれば状況は一変していたこともまた事実。折しも今週末からは開催替わりとなり、4回東京・4回阪神開催に加え、5回新潟開催も開幕。勝負鞍候補が限られていた2開催場だった先週までとは異なり、勝負鞍の選択肢が増えることはかなりのアドバンテージとなる。まずは今週末、反転攻勢を誓い、G1の軍資金をガッポリと稼ぎだす所存。楽しみにお待ちいただきたい。