4/23 4/24 2回東京1日2日 目・2回阪神9日10日目・1回福島3日4日目分

本命の強さ際立つ一戦 ~日曜東京7R「4歳上1勝クラス」~

いよいよ春のG1シーズンは後半戦に突入し、今週末のメインは「天皇賞(春)」。京都競馬場が改修工事中のため、今年も阪神芝3200メートルで開催される。4月の「大阪杯」がG1に昇格して以降、近年は古馬トップクラスの出走が少なくなってきたが、今年は阪神大賞典を制し順調にステップを踏んできたディープボンドがエントリー。昨秋のフランス遠征でメンタル面が成長し、有馬記念は超強力メンバーを相手に2着に好走。今まさに充実期といったところで、ここでも主役級といえる存在だろう。もう一頭の主役候補は昨年の菊花賞馬タイトルホルダー。今年始動戦の日経賞を菊花賞と同じ逃げ切りで制圧。その上がり3Fは11秒7→11秒2→11秒8と、他を寄せ付けない「勝負ギア」が魅力のひとつである。当然、人気もこの2頭に集中するだろうが、この一戦に関しては長距離に特化した適性がモノを言うケース多々。3200mともなるとそれ相応のスタミナ能力が要求されるし、2強とて安閑としてはいられない。4連勝で重賞Vまで上り詰めたテーオーロイヤルをはじめとする伏兵陣からも当然、目は離せないだろう。いずれにしろ馬券的にも極めて興味深い一戦となることは間違いなし。弊社による買い目公開のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京7R「4歳上1勝クラス」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された4番キングスフィリアだった。

『未勝利戦の圧勝から足踏みが続いているキングスフィリアだが、実績ある東京コースの牝馬限定戦なら勝機到来とみる。現状、テンが遅くポジションを取れないことであと一歩勝ち切れていないが、終い確実に伸びて勝ち負けに持ち込んでいることからポテンシャルは相当高いと評価。今回は手頃な頭数で捌きやすくなるし、この馬を熟知している鞍上の継続騎乗もプラス。一連の戦績から牝馬同士なら能力上位は間違いなく、デキも高値でキープしている。G1を4勝したルヴァンスレーヴの半妹でもあり、評価は下げられない。』という見立て。

レースは軸馬4番キングスフィリアの出遅れでスタート。まず5番ダイナストーンが好発から押してハナを主張。その後ろに2番ジークリンデ、1番エレボアブランシュが続き、抑えきれず3番クインズミモザも先行集団に加わる。これらを追従する形で6番メイショウホオズキ、10番タイセイルージュ。そこから一馬身の中団後方に出遅れた軸馬4番キングスフィリア、11番クーファイザナミ、7番マダムシュシュが待機する流れ。隊列ほぼそのままでレースは勝負どころの直線へ。一団を率いる5番ダイナストーンが突き放しにかかり、残り400m地点でもまだ3馬身ほどのリード。ここで馬群から抜け出してきたのが軸馬4番キングスフィリア。エンジンに火を入れると前を行く5番ダイナストーンを捕らえ、最後は流す余裕まである完勝となった。2着にはしぶとく伸びた1番エレボアブランシュ、3着に5番ダイナストーンが入線。終わってみれば、軸馬4番キングスフィリアの強さが際立つ一戦となった。この結果により、「馬連1-4、350円」の的中。かなり物足りない配当だったが、予想部のサポートで投資金をこの一点に集中していたことが奏功。こうした配当でも買い方によっては得るものがある、という意味であえて挙げた次第だ。

他にも、日曜・阪神8Rにおけるスズカトップバゴの強烈な勝負気配を速報して馬連2-6、600円をお届けし、土曜の東京12R「4歳上2勝クラス」でも「馬連7-13、1,640円を的中するなど見せ場は複数。だが、この業界に存在する以上は勝負所でもう少しキレ味や配当的なインパクトが欲しいところではある。来週以降、予想部には多少のリスクを飲み込んだ上であと一歩攻めた内容を期待したい。ともあれ、冒頭に触れた「天皇賞(春)」をはじめ、今週末は馬券的な妙味十分の勝負鞍候補が目白押し。無論、各候補の仕上がり状態の調査は着々と進行している。いよいよ春競馬の最高潮となる5月を迎え、臨戦態勢整った弊社アスコットに多大なるご期待をお寄せいただきたい。