5/28 5/29 2回東京11日12日 目・3回中京7日8日目・1回新潟7日8日目分

初日の的中を糧に奮起を誓う~日曜中京2R「3歳未勝利」~

入場制限が緩和され6万人超という久方ぶりの大観衆の中、大いに盛り上がった今年の「日本ダービー」。様々な記録のかかった大一番だったが、武豊騎手の最年長制覇かつ史上初の6勝目という偉業に加え、2分21秒9のレースレコードまでついてくる極めて濃い内容のレースとなった。さて、勝ったドウデュースは道中の折り合いも良く、直線でも早めに抜け出し。あまりにも早く先頭に立ったため一瞬だけ不安がよぎったが、鞍上のアクションに応えて最後まで集中を切らさなかった走りは圧巻のひと言。対して2着イクイノックスは大外枠でしかも序盤はリズムが悪い厳しい状況。それでもレース中に修正し僅差まで追い詰めた内容はさすが名手ルメールと思わせた。3着アスクビクターモアは皐月賞5着で軽視されていたが、デシエルトの速い逃げに乗じる形で折り合いがついたことが好走の要因か。逆に運がなかったのは4着ダノンベルーガ。発走直前はかなり発汗していたし、道中も外からジオグリフに終始プレッシャーをかけられてしまった。こうした要因に加え、馬体重からして直前の稽古をやり過ぎた可能性もある。唯一、皐月賞組に割って入ったプラダリアが5着に入選したが、善戦したとはいえ青葉賞からの臨戦の難しさを物語っているのではないか。また、6着以下にも大いに成長の余地がある馬が複数存在していることも見逃せないだろう。秋の再戦もまた興味深いが、まずは全馬とも厳しい戦いを終えた後の回復に専念してもらいたいところだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京2R「3歳未勝利」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された6番テーオーサンドニだった。
『近2戦が連続2着と好内容のテーオーサンドニが軸馬。デビューから芝を4戦消化し安定して走れていたが勝ち切るにはひと息といった印象。そこで4戦前からダートへ転向し、逃げに脚質転向すると一変。以降は〈0.2.1.0〉と高いダート適性を示している。特に近2戦は1分53秒台と普通ならVレベルの時計をマーク。今回は同型馬が見当たらず展開の恩恵が見込めるし、相手関係もかなり楽な組み合わせ。デビュー戦以来の左回りになるが、当時の走りに悲観要素なく、気になるデキも変わらず良好。ここは自分の競馬に徹すれば結果はついてくる』という見立て。

レースはややバラッとしたスタートになるが、真ん中から6番テーオーサンドニが押してハナを主張。これに外から13番モズブーナーが競りかけ、1コーナー入口まで横並びになるが、コーナーワークで軸馬6番テーオーサンドニが徐々に前に出る。この2頭を見る形で15番アスターモノゴン、3番ポジティブガールが続き先団を形成。2馬身ほど離れて14番ワンダースピアー、5番ミステリーボックス、12番ソルベローズが押し上げて、やや手が動いて追走の10番キタサンガイセン、内に4番キージュピター、外から押し上げを図る8番ヤマニンモノポリーなど差はなく、中団から後方は固まっての追走となる。レースの主導権を握る軸馬6番テーオーサンドニだが、序盤からマークする馬が入れ代わり立ち代わりとかなり厳しい展開。それでも先頭は譲らないまま直線に入ると、馬体を併せてきた3番ポジティブガール、5番ミステリーボックスとの追い比べに。早々に3番ポジティブガールが脱落し、完全に2頭のマッチレースとなった。しぶとく粘る5番ミステリーボックスが徐々に差を詰めてくるが、しかし最後はクビ差凌いで軸馬6番テーオーサンドニが1着でゴール。2着に5番ミステリーボックス、3着は最後に脚を伸ばすも3馬身差まで迫るのが精一杯だった13番モズブーナーが入選した。

この結果により、「馬連5-6、470円」の的中。軸馬の人気が高かったことから、配当的には地味な決着となったが、日曜初戦で的中をお届けした次第。ただ、肝心の勝負鞍では満足のいく結果をお届けすることはできなかった。その点は大いに反省すべき週である。無論、出遅れや展開のアヤなどツキが無かった点も否めないが、競馬は結果が全て。弊社予想部は最善の注意を払った上で今週末の奮起を所望する。

さて、長期間開催されたG1ウィークも今週末の「安田記念」で一区切りとなる。今年はマイル路線の実績馬が不在。有力馬となると、マイルチャンピオンシップ2着のシュネルマイスター、ダートG1フェブラリーSの覇者カフェファラオ、ヴィクトリアマイルを好走したレシステンシアにソングライン、朝日杯FSで2着のセリフォス。さらに連勝で重賞を勝ち上がり勢いのある馬など、有力候補を挙げればキリがない。混沌とした一戦ではあるが、どうかご安心いただきたい。弊社はすでに勝負馬を絞り込んでおり、確信の予想をお伝えする準備は万端。この週末早々にキッチリ借りを返す所存である。会員のみなさまには、引き続き今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。