9/17 9/18 9/19 4回中山・5回中京3日4日5日目分

変則3日間開催も最終日を連勝で締めくくる ~月曜中京10R・ジェンティルドンナC~

変則3日間開催となった先週末。台風14号の進路や天候予測など難しい判断を迫られるレースも多々あったが、競馬はかろうじてすべて施行された。そんな中で行われたクラシックトライアルは、中山で菊花賞トライアル「セントライト記念」、阪神で秋華賞トライアル「ローズS」が行われた。トライアルとはいえ、ここで勝利しなければ本番に出られない馬と、賞金や権利をすでに持つ馬では当然トーンは異なる。月曜「セントライト記念」は、まさにそんな立場の異なる2頭の熱戦が繰り広げられた。レースを制したガイアフォースは権利獲得が至上命題。対するアスクビクターモアは本番の出走条件をクリア済みでやや緩めの作りで、結果的にここはガイアフォースの「仕上がり」がモノを言った印象だ。いくら前哨戦とはいえ、ダービー3着馬を競り落とした事実は本番の「菊花賞」に向けて大きな収穫である。この2頭に遅れた3着ローシャムパークも権利を獲得したが、こちらは馬体や精神面など、まだまだ良化途上。ここから急激な成長を期待するのは酷だが、本番までどれくらい伸びシロがあるか、実に興味深い存在ではある。4番人気だったオニャンコポンは折り合った割に最後は失速。こちらは休み明けの影響というよりも、距離の壁が気になるところ。この先は2000m以下の中距離路線へ進むのだろうか。

それでは本題へ。今週斬るのは月曜中京10R「ジェンティルドンナC」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された9番コスタボニータだった。

『夏場を休養に充てさらに進化した姿で戻ってきたコスタボニータが本命。稍重だった前走は直線で接触されても一切ブレることなく完勝。体幹の強さもさることながら、かき込むような走法からして相当高い道悪適性があるといえる。当然ながら現在の脚抜きのいい馬場は大きなアドバンテージだし、ここは昇級初戦とはいえメンバーレベルがかなり低調でもある。4ヵ月ぶりの実戦と間隔は開いたが、元来休み明けを苦にするタイプではなく、中間の追いきりでも鋭さが増して前走以上のデキ。さらに前走から斤量1キロ減と、プラス材料が豊富でV濃厚』という見立て。

レースは7番ゼンノミチザネが煽って大きく出遅れ。他はほぼ互角のスタートを切るが、テンから主導権争いが熾烈。外から11番テーオーアマゾンが抜け出しにかかるが内から4番アルディテッツァ、5番ファイアーボーラー、6番グラウクスも引かない構え。しばらく横並びでの凌ぎ合いが続くが、外11番テーオーアマゾンが押して1コーナー手前で先頭に。番手に4番アルディテッツァが一瞬おさまるかに見えたが、6番グラウクスが勢いをつけて前に出ると逃げた11番テーオーアマゾンの直後を確保する。先行争いのもう1頭5番ファイアーボーラーは結局この争いには加わらず、2馬身ほど離れた4番手で折り合いに専念。ここから後続はさらに開き5、6馬身差離れて軸馬9番コスタボニータ、さらに1馬身開いて3番タケルラスティ、10番アサケエース。さらに1馬身差に8番カケルまでが中団。後方に2番トーホウディアス、1番セントウルが追走し、最後方に出遅れた7番ゼンノミチザネという隊列。逃げる11番テーオーアマゾンは800m通過47秒1。軽快なラップを刻んで後続も無理せず折り合いに専念したことから馬群はかなり縦長の展開。終始マイペースで逃げた11番テーオーアマゾンだが、3コーナーから徐々に後続との差が詰まり、直線入り口では先頭から4馬身圏内に8頭ほどが固まる混戦状態。最後の直線で内から2、3頭分の外へ持ち出した11番テーオーアマゾンが逃げ切りを図るが、直後に迫った5頭が横並びから一斉に急襲。逃げる11番テーオーアマゾンも力を振り絞るが、残り200mあたりで軸馬9番コスタボニータにジワジワと差を詰められる。見た目にも2頭の脚色の差は歴然で、軸馬9番コスタボニータが抜け出すとその後は独壇場。一気に押し切って、2着に1馬身1/4差をつける完勝劇となった。もつれた2着争は、懸命な粘りを見せる11番テーオーアマゾンに後方から1番セントウル、2番トーホウディアスが襲いかかる。結局、最後にもうひと伸びした2番セントウルが2着、3着には2番トーホウディアスという決着となった。

この結果により、「馬連1-9、850円」の的中。軸馬は圧倒的な人気だったが2着馬は4番人気。それを買い目の大本線1点目に据えたことが奏功し、回収率はまずまずとなった。また、2〜4着を対抗馬が締めていたことからも、ゴール前でも安心して見ていられる弊社らしい的中だったといえる。
他にも月曜中京8R「3歳以上1勝クラス」では「馬連6-8、440円」を的中させ、変則3日間開催の最終日は連勝で締めくくり。また、土曜中山11R「初風S」「馬連9-14、760円・3連複9-10-14、1,210円などの的中もお届けできた。折しもの天候で不可解な凡走や軸馬3着など取りこぼしたレースもあったが、まずは次週に繋がる結果を残せたと自負している。

待望の秋開催を迎え、続々とトライアルやステップレースが開催されているが、早いものでG1シリーズ開幕戦「スプリンターズS」はいよいよ翌週。無論、同レースへの下準備は着々と整えているが、まずは今週末の勝負レースや「オールカマー」、「神戸新聞杯」をしっかりとモノにする所存。潤沢な資金を手にG1シーズンを迎えていただけるよう抜かりなく行進していくので、会員の方々には引き続き今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。