10/22 10/23 4回東京・4回阪神6日7日目・4回新潟3日4日目分

反転攻勢を期す ~土曜東京8R・3歳上2勝クラス~

先週はクラシック3冠最終戦の「菊花賞」が阪神競馬場で施行された。レースを振り返ると、逃げたセイウンハーデスが掛かり気味に先行したため、1000m通過は58秒7。昨年のタイトルホルダーでさえ60秒ジャストのペースだったことを考えれば、驚異的なペースである。その後も1ハロン13秒台に落ち込んだのはたったの1度のみと、まさに究極のスタミナ勝負となった。先行勢が総崩れになっても不思議ないハードな展開だったが、勝ち馬アスクビクターモアは2番手をキープ。騎手も馬も全く躊躇せず自分たちの競馬で押し切ったのだから、「天晴れ」のひと言である。Vタイムは昨年のタイトルホルダーの勝ち時計3分4秒6を優に上回る3分2秒4のレコード。しかし、この競馬に限っていえば、暴走して急流を作ったセイウンハーデスにお膳立てされた感も否めない。スパッとキレる脚がなく、スタミナを活かした粘り込みを信条とするアスクビクターモアにとって、まさに垂涎ものの展開であったことは誰もが認めるところだろう。もちろん勝利自体は大いに褒めるべきだが、果たしてこの先のG1戦線において主役級となり得るかは多少の疑問が残る。勝利者には大きな勲章と同時に課題も残った。そんな印象を抱かせる今年の菊花賞であった。
さて話は変わるが、今週末はいよいよこの秋の中距離王決定戦「天皇賞・秋」が施行される。昨年の覇者エフフォーリアが早々に回避したのは残念だが、ダービー馬シャフリヤールを筆頭に春のクラシック上位馬ジオグリフ・イクイノックス・ダノンベルーガの強力3歳勢や、札幌記念にて快速馬対決ワンツーを決めたジャックドール、パンサラッサなど実に豊富なタレントが揃った。果たして、上記の実績馬同士の決着になるのか、虎視眈々と一発を狙う伏兵馬の台頭があるのか。興味は高まるばかりだ。無論、弊社においても勝負鞍候補の筆頭であり、中間も面白い情報が続々と舞い込んでいるので、どうか当日の配信をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「3歳上2勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された7番ロードアラビアンだった。

『昇級初戦でもここは通過点とみてロードアラビアンを軸馬指名。前走はプラス22キロと成長した逞しい体つきで復帰。休み明けの影響から序盤こそ遅れ気味になったが、徐々にスピードアップするとポジションを奪回。直線に入り追い出すと鋭い伸び脚で突き抜け、2着を3馬身突き離す完勝劇だった。そこからさらに上積みが見込める今回は、併せ馬で若干遅れたものの上々の時計をマーク。叩き2戦目、距離も2戦目とパフォーマンス向上は明らかだし、ここは現級で頭打ち感の強いメンバー構成でもある。素質馬が軌道に乗った以上、このクラスは即突破』という見立て。

レースはまずまず揃ったスタートで、内から1番バクシン、4番ジャガード、5番マリーアミノルが並んで前に出るが、これに外から10番タイキフォースも加わり4頭の先頭争い。直後は内から3番パルデンス、6番ジョイウイン、軸馬7番ロードアラビアン、11番オレデイイノカが追走し、先行集団は大きな塊となる。中団前目はおさえて追走する13番ミフトゥーロ、半馬身差で15番ホウオウモントレー、1馬身差に8番ロレンツォ、16番バルミュゼット。後方は2番サトノワールドなど3頭が続き、最後方にポツンと12番ロゼキルシュという隊列。久々に逃げの手に出た1番バクシンのペースは800m通過47秒8。ほぼ平均ペースの逃げで道中の隊列に変化はなかったが、4コーナーでは先行勢が一気凝縮し6頭ほどが横一線。早めの粘り込みを図る1番バクシンを目掛けて最初に詰めてきたのは10番のタイキフォース。両馬の差がジワジワとなくなり一騎打ちの様相をみせ始めた直後、馬場の中央からエンジンのかかった7番ロードアラビアンが猛烈な伸び脚で迫る。残り200mを切っても追い比べを続ける1番バクシンと10番タイキフォースだったが、外から迫る7番ロードアラビアンとの脚色の違いは明白。残り100mで2頭を交わすと2馬身1/2引き離して1着ゴール。力の違いを見せつける完勝劇となった。注目の2着争いはなだれ込みを図る10番タイキフォースを一気に差した16番バルミュゼットに軍配。3着はそのまま10番タイキフォースが入線した。

この結果により、「馬連7-16、630円」の的中。最後にもつれた2着争いだったが、3着馬もシッカリ相手候補に指名しており、見ていて安心の的中劇だったといえよう。

さらに、このコラムで時折お伝えしている新馬未勝利戦では、土曜阪神1R「2歳未勝利」の「馬連3-8、850円を的中。また、土曜東京11R「富士ステークス」の「3連単10→13→14、2,550円をお届けできた。先週に続き複数の的中をお届けするなど全体的に好調を維持しているものの、肝心の厳選勝負鞍での的中は上記の東京8Rのみとやや寂しい結果に。展開のアヤ、ゴール寸前で交わされるなどツキがなかったことも確かだが、それでも軸馬は4レース中3鞍で完勝するなど予想の方向性は決して間違っていないから、修復は即可能だろう。ここでもう一度足元を見つめ直し、厳選勝負鞍はもとよりG1「天皇賞・秋」でも的中でお返しする所存である。会員様におかれましては、引き続き大きな期待を胸に、今週末の情報配信をお待ちいただきたい。