3/11 3/12 ・2回中山5日6日目分・1回阪神9日10日・2回中京1日2日分

万馬券を含む固め打ち ~日曜阪神10R・甲南ステークス~

桜花賞G1へのトライアル・フィリーズR。内回り1400mだけに本番への関連は薄いが、阪神 JF惨敗組の巻き返し目立つレース。今年も阪神JF・10着ブトンドールが1番人気、18着のリバーラ3番人気の支持を集めた。そんな中、勝利をおさめたのは2番人気のシングザットソングだった。レースは例年通りのハイペースで600m通過33秒2―1000m56秒9と先行勢には厳しい展開。案の定、直線入り口から先行馬群が後退していく中、唯一先団から勝ちにいったのがシングザットソングである。やや早仕掛けにもみえたが、ここからの粘り腰はまさに絶品。後続にハナ差まで詰め寄られたものの、一番強い競馬で初重賞をもぎ取って見せた。とはいえ、前走までは右にも左にもヨレる不器用タイプだったから、本番でもどこまで矯正できるかが焦点となる。2着のムーンプローブは阪神JF惨敗組の中でも評価が低かったが、モーリス産駒らしく逞しい体つきで復帰。行き過ぎた前走と違って折り合いがついて脚質に幅が出てきたことから、本番でも注意が必要だ。3着ジューンオレンジは本レースと相性の悪い距離延長だったが、2歳時にこの舞台2着と激走の下地は備えていた。さすがに本番では厳しいかもしれないが、今後短距離路線にシフトすれば目の離せない存在かもしれない。いずれにせよ、牝馬路線の混沌に変わりはなく、引き続き注意を払って見守る必要がある。

それでは本題へ。今週斬るのはトップハンデの扱いが問われた日曜・阪神10R「甲南ステークス」ダ2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された4番ハイエンドだった。

『トップハンデ2頭の一騎打ちムードだが、枠順と適性からハイエンドに軍配。阪神コースに秀でており、持ち前の機動力は枠順を問わず終いも確実。そもそも、前走で屈した相手は次走のG2で4着した強敵。それに接戦した本馬には外々を回るロスがあったから、こちらも能力はオープン級だ。今回は久々とハンデがカギだが、入念な乗り込みで動きに不満はなく、ハンデ58キロも雄大な馬格と能力で相殺可能。十八番の舞台でOP入り必至』という見立て。

レースは各馬互角のスタート。これといって主張する馬がおらず、回りを伺いながら14番ゲンパチハマジがハナ。番手には内に8番トモジャリア、15番ショウナンアーチーの2頭がおさまる。直後も差はなく人気の一角7番ケイアイシェルビーを含む3頭が先行集団。1馬身ほど離れてバラッとしたポジションで3番リバプールタウン、2番モズマゾク、11番シルバーエースが進み、2馬身開いた中団後方に軸馬4番ハイエンド。さらに後方に4頭の集団で、2番人気の1番テンカハルはこのポジション。
序盤から縦長の展開となるが、先手を取ったゲンパチハマジのペースは3ハロン通過36秒5、4ハロン50秒4とやや遅めの平均ラップ。レースはここから徐々に動き出し、先団がやや固まり始めて後方と3馬身ほどに差を拡大。この時点で軸馬4番ハイエンドは、鞍上のアクションに反応することなくまだ中団グループの真ん中。いつもの早めのマクリがみられない不穏な状況のなか、3コーナーでも馬群が二つに割れたまま直線の攻防へ。
逃げた14番ゲンパチハマジは直線入り口で飲み込まれて万事休す。変わって先頭に躍り出たのは15番ショウナンアーチー。これを懸命に追い掛ける9番サンライズシェリーに外から13番クロニクルがジワッと詰め寄る。さらに外から追い込んでくるのが、ようやくエンジンの掛かった軸馬4番ハイエンドと1番テンカハル。残り1ハロンになっても決着がつかず、壮絶な叩き合いのなか13番クロニクルが先頭に立ったが、決め手に勝る軸馬4番ハイエンドはそれを許さなかった。結局、2着に3/4馬身差をつけた軸馬4番ハイエンドが1着に入線。以下はゴール前までもつれたが、先に抜けていた13番クロニクルがハナ差抑え込んで2着を確保。猛追及ばずの1番テンカハルが3着に入線した。

この結果により、「馬連4-13、2,290円&3連複1-4-13、2,070円の的中をお届け。2着争いの2頭とも対抗で安心の的中劇だったが、配当にはかなりの差があっただけに、いい方で獲れたのは流れがある証拠。また、3連複2頭軸もヒットして、ダブル的中の強力回収となった。
さらに、重賞予想日曜・阪神11RフィリーズRでは◎ムーンプローブ「3連複9-12-15、24,760円&馬連12-15、3,190円&ワイド12-15、1,450円」のトリプル的中を達成。また、日曜の中山10R東風Sでも「馬連4-5、1,340円をお届けするなど、先週は、春のG1シリーズを前に大きな軍資金を確保した次第である。

話は変わるが、クラシックへの切符を争う闘いは続いており、今週末も東西で前哨戦がスタンバイ。こと、皐月賞の前哨戦スプリングSは本番へのつながりが薄いが、2歳重賞でも安定感を見せたセブンマジシャン、重賞Vがあるオールパルフェは要注目。さらに本レースには横山兄弟で2連勝中のベラジオオペラ・ホウオウビスケッツなどマスコミが好みそうな話題も豊富だから、本番でも人気するような一頭の出現に期待したい。
また、今週は他にも3歳戦フラワーC・ファルコンS、そして天皇賞・春の前哨戦・阪神大賞典があるが、いずれのレースも弊社の調査は万全。もちろん、その中には先週フィリーズRのような「人気の盲点」も揃っている。重賞万馬券の勢い駆って臨む今週末に、引き続きご期待をいただきたい。