4/29 4/30 ・2回東京3日4日目分・1回京都3日4日・1回新潟1日2日分

弊社得意のダブル的中劇 ~土曜京都12R・4歳上2勝クラス~

先週は新装京都で初めてのG1となる天皇賞・春。そんな記念すべき大一番だったが、タイトルホルダーが右前肢跛行、アフリカンゴールドが心房細動で競走中止という後味の悪い結末となった。調べてみると、平地G1で複数の馬が競走中止した例は1990年桜花賞(スイートミトゥーナ10番人気、レガシーワイス13番人気)以来とのこと。今年のタイトルホルダーは単勝1.7倍の圧倒的1番人気、そしてアフリカンゴールドはTwitterを開設するなど広くファンに親しまれていたから、ファンが受けた衝撃の大きさは想像に難くない。また、本レースでは前記2頭のほか、トーセンカンビーナ(14着から7秒8差の最下位)が左前浅屈腱不全断裂という診断を受けている。
そこで思い出されるのが、海外遠征した22年12月サリオス、23年3月ドウデュースの例だろう。前者は香港、後者はドバイでのことで、いずれも獣医師検査によって当地への輸送後に競走除外となった。近年はこうした事前検査が世界的に厳格化されている(中でもオーストラリアの一部地域は馬体検査が厳しくなり、日本馬の遠征が難しくなっている)。
こと、今回のタイトルホルダーは馬場入場後に横山和騎手が普段よりも入念に馬の動きを確認するなど、「兆し」があったのではないかとの声もある。無論、そのことと跛行の因果関係はわからない。だが馬のことを想えば、ゲート前でもスクラッチできるような意識や土壌がそろそろ日本でも醸成されてもいいのではないかと考えが及ぶ。
無論、今年の天皇賞・春の売り上げは前年比105%、しかも単勝支持率44.6%の馬が直前で回避となればその影響は計り知れず、安易に決断できないことも重々わかる。一方、馬券購入者はもちろん、関係者の誰一人としてこんな結果を望んでいないことも確かだ。いずれにせよ、主催者だけでなくマスコミや競馬ファンも、今後の日本競馬のあり方について考えさせられる天皇賞・春だったのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都12R「4歳上2勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは 1番人気に支持された1番エーティーマクフィだった。

『ダートに転向した近2戦が強い競馬。特に前走は序盤が速く後続も早め押し上げで厳しい展開だったが、渋太く粘ってクビ差2着。休み明けの昇級初戦、そして3着に3馬身差をつけたことを考慮すれば負けてなお強しの内容だと言える。また、ひと叩きされた今回は上積み上々で、今週の栗東坂路(重馬場)4ハロン51秒1も強く評価可能。右回りかつ短い直線は得意であり、1キロ減も大歓迎。前有利の京都で押し切り濃厚』という見立て。

好発を決めたのは14番ロングファイナリーだが、10番スマートセプターが果敢にハナを主張。一方、先行したい軸馬1番エーティーマクフィは、なんと躓いて痛恨の出遅れ。序盤から不穏な空気が漂うスタートとなる。10番スマートセプターが一旦前に出てハナを伺うが、テンのスピードに勝る2番スキピオが馬なりのまま楽に交わして先頭へ。10番スマートセプターも競り合わず番手に構え、直後に内から4番ニホンピロクリーク、8番サヴァビアン、11番ダイリュウブラックの3頭が並走して先行集団を形成する。1馬身半にポツンと12番モナルヒ、さらに1馬身半差の7番手に軸馬1番エーティーマクフィ。そして中団前に14番ロングファイナリー、15番ヨーデルの外枠2頭が並走し、半馬身差の内に3番ブリュットミレジメ。後方集団は7番ヴアーサを先頭にして5頭がマイペースの追走という隊列となった。
先手を取った2番スキピオは400m23秒3、600m35秒3のハイペースで馬群は先頭から最後方まで20馬身ほどの縦長。ハイペースとはいえ2番スキピオにとってはいつも通りの展開であり、その後も淡々と逃げて3コーナーに進入する。このタイミングでようやく控えていた馬が一斉に押し上げを開始。馬群も徐々に詰まり、4コーナー出口付近では2番スキピオを先頭に10頭ほどが4馬身差の圏内に詰まる。
勝負は直線の追い比べ。2番スキピオは先頭をキープするがやっと。それを目がけて11番ダイリュウブラックと、出遅れで一時はどうなるかと思われた軸馬1番エーティーマクフィが差を詰める。後者は4コーナーで絶妙なコーナリングから外に持ち出すと鋭い伸び脚。序盤の出遅れがむしろ奏功して脚が溜まったようで、前の2頭を並ぶ間もなく楽々とパスすると、一気に突き放して1馬身半の完勝劇となった。注目の2着争いは渋太く粘る11番ダイリュウブラックかと思われたが、終始後方に待機していた7番ヴアーサが猛追。ゴールが迫るにつれ勢いを増すヴアーサがゴール手前で交わして2着を確保。最後まで渋太かった11番ダイリュウブラックが3着に入線した。

この結果により、「馬連1-7、680円・3連複1-7-11、1,420円」のダブル的中をお届け。また、白熱した2着争いは弊社としてみればどちらも対抗馬で、しかも4着まで指名馬というまさに安心安全の的中劇だった。しかも配当の上乗せを目論んだ3連複軸2頭流しも奏功。上位人気の決着ながら、狙い通りの回収ができたことには一定の評価をいただけるはずだ。

さて、今週末は3歳マイル王決定戦「NHKマイルC」がスタンバイ。弊社会員様はご存知の通り、弊社はここまでの前哨戦(アーリントンC、ニュージーランドTなど)できっちり的中をお届け。すでにお膳立ては完璧であり、ここも大勝負としての提供は確定。余暇で散財した皆様の懐を満たすべく、厳選された買い目をお届けする予定である。
なお今月は、3歳戦の総決算「オークス」「ダービー」も控えているが、先週の「青葉賞」も的中と今のアスコットはとにかく若駒の重賞に無類の強さ。こと、人気薄の激走が珍しくない3歳戦だけに、配当の方にも引き続きご期待をいただきたい。そんな今週末までしばしの間、どうかごゆっくりと連休をお過ごしください。