8/19 8/20 ・3回新潟・3回小倉・2回札幌3日4日分

狙い澄ました好配当 〜土曜新潟11R・日本海S〜

夏季ローカル唯一のG2「札幌記念」は、中団後方から早目にポジションを上げ、4角で先頭に並びかけた2番人気プログノーシス(牡5・中内田)が4馬身差の快勝。勝ちタイムは2分01秒5(稍重)。豪華メンバーとあって戦前から大きな盛り上がりを見せた当レースだが、勝負を分けたのは「馬場」にあったようだ。この週は土曜から小雨が降ったタイミングはあったが、日曜の馬場にはそれほど影響しないというのが大筋の気象予報。しかし、日曜の明け方にスタンドから向こう正面が見えないほどの大雨に見舞われたのだから、この時期の空模様はわからない。実際、稍重発表でも洋芝の馬場はかなり水分を含んでおり、メインの札幌記念も力を発揮できない実績馬が目立った。
そういう意味では、道悪を物ともせずに圧勝した勝者プログノーシスには大きな賞賛が送られるべきだろう。もともと高い素質を見せていたが、詰めて使えず出世が遅れていたのが本馬。しかし前々走で金鯱賞を制すると香港のクイーンエリザベス2世Cで2着、そしてここを制したとなれば秋のビッグタイトルが期待される。
また、(馬の気分を損なわずに)早めに先団に取り付くことを許した鞍上・川田騎手の判断も光った。これで当コンビは6戦6勝。本馬の乗り難しさはつとに有名であり、他の騎手が乗った全4戦はすべて星を逃しているから、人馬の相性やジョッキーの技量というものを深く考えさせられる。しかしその川田騎手は近頃、懇意だった某牧場や馬主との関係性が変化してきていることが気がかり。実際に最近は、川田騎手といえばという冠名にも(中内田厩舎以外は)乗っていない。こうした馬質の変化がリーディングジョッキーの勝ち星にどう影響してくるのか、注意深く見守るべきだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜新潟11R「日本海S」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった4番ドゥレッツァだった。

『オープンで見たいと思わせる有望株も複数。将来を展望する意味でも興味深い一戦だが、中でも3連勝中の軸馬ドゥレッツァが一歩リード。その連勝の中身は濃厚で、未勝利戦ではサトノグランツ(京都新聞杯1着)を差し切り、山吹賞では順調さを欠いてもきっちり結果を残した。そして前走・ホンコンJCTはスローで圧倒的に前が有利の展開。レースラップもラスト2ハロン11秒2-11秒2の速さだったが、4番手にいた本馬はそれを軽く上回るスピードで逆転したのだから秀逸である。
また、その反動を少しも感じさせない中間の状態もプラス材料。実際、今月初旬から好時計を連発しており、先週は美浦ウッドでラスト2ハロンを23秒3-11秒3と抜群のキレ。今週は終いだけ伸ばす形だったが、反応は鋭く柔軟性もあふれており、万全のデキに仕上がっている。前々走の内容から2200mでも折り合いに不安はないし、ポテンシャルはすでにオープン級。4連勝でさらなる大舞台へ向かう』という見立て。

レースは岩田康騎乗の3番ホウオウエクレールが先手を主張し、並びかけた5番レベランスは一歩引く構え。2コーナー過ぎで7番レッドラディエンスが二番手を確保し、先頭からシンガリまで10馬身ほど。この時点で人気の一角2番ダノントルネードは5番手あたり、軸馬4番ドゥレッツァは中団より後方に位置している。一団はこのまま淡々と進むが、直線の短い内回りとあってか、3コーナー手前で1番ビキニボーイと10番エドノフェリーチェが早めの仕掛けを敢行。しかし軸馬4番ドゥレッツァと戸崎騎手はこれを静観する。隊列は依然として先頭3番ホウオウエクレールと直後の7番レッドラディエンスが引っ張る。その2頭が後続を3馬身ほど離したまま、勝負はいよいよ最後の直線へ。
4角を回り切った直後、7番レッドラディエンスの石川裕騎手が躍動すると、残り200mあたりで直前にいた3番ホウオウエクレールをパス。この時点で後続はまだ4馬身ほど開いていたが、馬群から唯一勢いよく飛び出してきたのが軸馬4番ドゥレッツァと戸崎騎手だった。しかし実況も「ようやく追い込んできた」と述べたように、先手をとった7番レッドラディエンスの方が見るからに優勢。そして、勝ち負けがこの2頭に絞られた残り100mあたり、懸命に追われる7番レッドラディエンスを目指して軸馬4番ドゥレッツァの鞍上が右鞭を一発、二発と入れ…。

結局、ゴール直前でもうひと伸びした軸馬4番ドゥレッツァがきっちりと差し切り1着ゴール。半馬身差およばなかった7番レッドラディエンスがそのまま2着に入線した。3着は4角先頭から粘った3番ホウオウエクレールと早仕掛けから追い上げた10番エドノフェリーチェの争いだったが、わずかにアタマ差だけ前者が残す形となった。

この結果により、「3連単4-7-3、1万1,990円&3連複3-4-7、4,550円」のダブル的中をお届け。上記の通り軸馬を『オープン級の素質』と評したこともあり、この週イチ押しの勝負鞍として3連単(24点購入推奨)まで手を伸ばしたことが奏功。会員様からは、回収率についても大いに評価いただける一戦となった。
またこの週は、厳選勝負鞍の日曜・札幌9R「馬連1-7、550円」という本線的中をはじめ、日曜・札幌12R「3連複8-9-13、6,640円などなど、随所で回収鞍をお届けした次第。

思わぬ悪天候のあった週末だったが、土日それぞれで好配当をお届けし、厳選勝負鞍も打率5割超で終えた弊社予想部。また、今週末は昨年も良績を残した「新潟2歳S」(3連複2,200円的中)「キーンランドC」(3連複8,960円的中)がスタンバイしている。この両重賞、弊社では早くから『8月重賞の中では大きな勝負鞍』と認識し、それに相応しい準備を重ねてきた。無論、その期待度は高まっているので、存分に勝負していただき、結果をお出しする所存である。はたして、以前からお伝えしている“稼ぎどころのローカル”は残り2週となったわけだが、狙っている馬の在庫はまだまだ豊富。夏のローカル開催を締めくくる最終週の「新潟記念」に向けて、一日一日、気を引き締めて事にあたる所存なので、会員の方々には先のその先まで、大いなるご期待をお寄せいただきたい。