9/16 9/17 9/18 ・4回中山・4回阪神3日4日5日分

本命馬の成長を看破した的中鞍 〜月曜阪神2R・2歳未勝利〜

まだ強烈な残暑が残る中、競馬シーンはすでに秋の注目レースが目白押しだ。先週は秋華賞、菊花賞の両トライアルが行われたが、中でも話題になったのが前者のV時計だった。7番人気の評価を黙らせるかのように1番でゴールを駆け抜けたマスクトディーヴァ(辻野厩舎)の勝ち時計はなんと1分43秒0。阪神・芝1800メートルの従来レコード、21年3月27日の毎日杯でシャフリヤールが記録した1分43秒9を大幅に更新。どころか、芝1800メートルのJRAレコード(21年7月3日小倉エスコーラ=1分43秒8)を0秒8も上回る「日本レコード」を樹立してしまった。
同馬はもともと厩舎の期待馬で、1月の中京で新馬戦を勝利。しかし忘れな草賞では7着と崩れ、前走で1勝クラスを勝ったばかりの立場ゆえ、今回は単勝23.2倍とあくまでも“伏兵”扱いだった。しかし、中団にいた4角からやや早めに仕掛けると素晴らしい反応で先頭に立ち、迫り来るブレイディヴェーグを1馬身半差で凌いで勝ち切るのだから強烈。もちろん馬場とペースもあるから時計は鵜呑みにできないとしても、良馬場の高速決着に強いことは証明された。
ちなみに、父ルーラーシップ、祖母ビハインドザマスクは古馬になってから素質を開花させたタイプだったから、本馬だってもうひとつ奥を隠している可能性は十分ある。また、春の時点よりコーナーリングや反応が遥かに良化していたこともポイント。勝負どころでこれだけ動けるのなら、秋華賞の京都内回りでも好走の期待が高まるというものだ。待ち受ける女王リバティアイランドの壁はブ厚くて高いが、成長急のマスクトディーヴァも注目の一頭に浮上したのではないか。

それでは本題へ、今週斬るのは月曜阪神2R「2歳未勝利」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった2番フルレゾンだった。

『初戦は返し馬からイレ込んで出遅れたうえに道中も掛かり気味。直線も口向きが悪くまともに追えたのは残り100mのみだったが、それでも上がり次位の33秒0で3着を確保できたのはポテンシャルの高さゆえ。そして今回は1度使った効果でメンタルの良化に大きく期待できる。事実、前走時の追い切りは行きたがる面を見せていたが、今回は至ってスムーズに走れていたから好感触。さらにここは手頃な頭数ということも強力な加点材料になる。未勝利のメンバーならまとめて差し切り濃厚』という見立て。

レースは3頭ほどが行き脚がつかなかったが、軸馬2番フルレゾンは前走より明らかに良いスタート決める。すぐに5番エマロアがスムーズに先手を奪うと、1番人気の9番マックスセレナーデが番手、中団に1番サクセスカノン、10番パシフィックハイなどがつける。一団が内回りコースとの別れ道をすぎたあたりで、軸馬2番フルレゾンが徐々にポジションを下げたが、鞍上のデムーロ騎手は無理に動かさない余裕の構え。結局、3角時点の軸馬2番フルレゾンは最後方の位置取り。
800m通過は46秒5のミドルペース。だが先頭からシンガリまでの隊列はコンパクトで、コーナーを回りながら各馬が仕掛けると馬群はほぼ一団。坂を下りながら直線に向くと、先頭にいた5番エマロアがコーナーを利して1馬身ほど先んじる。そして残り300m地点では、番手にいた9番マックスセレナーデと10番パシフィックハイが前を捉えにかかるが、ここでもっとも脚色がよかったのがマクリ気味に進出して大外に持ち出した軸馬2番フルレゾンだった。その勢いのまま同馬が一気に2番手まで追い上げるが、残り200mを過ぎも先頭の5番エマロアとの差はまだ4馬身ほど。残すか、差し切るか、実況の音声もボリュームが上がり…。
結局、ゴール手前で軸馬2番フルレゾンが5番エマロアを簡単に差し切り。やや遅れた3番手に外から脚を伸ばしたサクセスカノンが入賞した。

この結果により、「馬連2-5、830円&3連複1-2-5、2,560円」のダブル的中をお届け。軸馬2番フルレゾンについて、「一度実戦を経たことで、バタバタだった前走よりレースぶりが大幅に良化する」とのジャッジは上々。また、「手頃な頭数で差しやすい」との見立てにも一切狂いはなく、着差以上に強い内容の好的中だったと言える。なお、このレースは1日1鞍配信の「新馬未勝利予想」。会員様の中にも根強いファンがいる人気コンテンツだが、この週は他にも土曜阪神2R「3連複1-10-13、3,160円日曜中山3R「3連複4-7-8、760円と、3戦3勝をお届けしている。普段は午後のレースを取り上げる当欄だが、この連勝は会員様の反響も強く、いつもとは趣向の異なるレースを扱った次第だ。

秋競馬2週目となった先週末。他にも土曜中山9R「3連複10-15-16、1,860円や、月曜中山10R「馬連6-9、810円、そして月曜中山11R・セントライト記念「3連単4-14-6、4,220円などの的中をお届けしている。全体的に配当がやや小ぶりの3日間ではあったが、引き続き打率5割程度をお届けしたことには一定の評価をいただけるだろう。
さて、今週末はあのタイトルホルダーが復帰する「オールカマー」など、勝負鞍候補は引きも切らない。無論、アスコットは引き続きより良い予想と的中をお届けし続ける所存である。会員様におかれましては、的中に継ぐ的中を目論む今週末を楽しみにお待ちいただきたい。