9/9 9/10 ・4回中山・4回阪神1日2日分

確信の軸馬指名 〜日曜中山11R・京成杯AH〜

いよいよ始まった秋競馬だが、その初週の話題をWIN5が独占した。1レース目の中山9Rを6番人気ロジレットが勝ってスタートすると、以降は9→6番人気がV。最後の中山11R・京成杯AHをソウルラッシュが勝ったが、なんと的中票数は「1票」のみだった。その配当4億2318万30円はWIN5史上5位である。
そんな目の飛び出るような配当を演出したのは、阪神11R・セントウルSで14番人気ながら逃げ切ったテイエムスパーダだった。同馬は昨年のCBC賞でルーキーの今村聖奈騎手を背に1分5秒8の日本レコードを樹立。しかしその後は期待に応えられず、今年2月には芝1800メートルの小倉大賞典に参戦するなど長いスランプにもがいていた。
そして今年の3月、定年を迎えた五十嵐厩舎から木原厩舎へ転厩。環境が変わってトンネル脱出にも期待がかかったが、その後もCBC賞(8着)、北九州記念(13着)と結果はさっぱり。ファンの多くも「この馬はもう終わった…」とため息をついたのか、セントウルS当日はブービー人気だった。しかしレースが始まると外から強引にハナを奪って前半3ハロン33秒5で行くと、1分7秒2のひとり旅を満喫するのだから競馬は面白い。なお、初コンビで“圧逃V”を成した富田暁騎手は、この日の特別競争3鞍のみを騎乗して全勝。開幕週の馬場を味方に自信を持って先行した手綱は賞賛すべきだろう。そして同時に、「穴は逃げ馬から」という馬券の格言を改めて印象付けたレースでもあった。実際、逃げ馬の単複回収率はもう何十年も続けて100%を超えている(単勝回収率200%を超える年も珍しくない)。もちろん、「どの馬が逃げるのか」はゲートが開いてみないとわからないわけだが、今回のように逃げ実績のあるタイプは常に警戒すべきということだろう。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜中山11R「京成杯AH」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった2番ソウルラッシュだった。

『軸馬ソウルラッシュは、当初は芝2000m以上を主戦場としていたが、1勝クラスで足踏みが続いた。しかし、マイル路線に転じて素質開花すると3連勝を達成。続くマイラーズCで一気に重賞初制覇まで果たしている。その後は勝ち星に恵まれていないが、富士S・2着、G1のマイルCS・4着、マイラーズC・3着と、強敵相手に数々の好勝負を演じているように、現役トップレベルのマイラーであることは間違いない。当然ながら今回のメンバー中でも持ち時計は最上位だ。
また今回は、当レースを目標とした調整も強調できる。実際、この中間は太めが残りやすいことを考慮したプール調教に加えて、坂路を主体に入念な稽古を消化。今週の栗東坂路ではラスト2ハロン12秒2-11秒8と抜群の動きで、前進気勢や大きなストライドも十分すぎるほどだった。休み明けでもきっちり仕上がっており、自身の鉄砲実績「1-1-1-1」(唯一の着外も4着)を裏付けているだろう。ここはトップハンデ59キロがカギになるが、G3のメンバーなら問題にはならないし、中山は2戦2勝と相性抜群の舞台。自身は秋の大舞台に向けて賞金加算が必要な身であり、ここを獲りにきた陣営のケアも十分。きっちり結果を残す』という見立て。

レースは7番グラニットが好スタートから逃げの一手。じわっと上げていった10番ウイングレイテストと11番トーセンローリエが番手を確保すると、好発を決めた軸馬2番ソウルラッシュは手綱を抱えてその後ろを確保。直後が今日は前目につけた3番ミスニューヨークで、1番人気の5番インダストリアは中団となった。
飛ばしている先頭7番グラニットは後ろを5馬身離して、800m通過は45秒8の平均ペース。10番ウイングレイテストが単独の2番手を進み、軸馬2番ソウルラッシュは上々の手応えで3番手集団の先頭に。後続も徐々に追い上げると、勝負はいよいよ最後の直線へ。
逃げる7番グラニットは4角で2馬身のリードを確保していたが、10番ウイングレイテストが接近して残り200mでパスされる。しかし、そこには軸馬2番ソウルラッシュが迫ってきており、4番手にいた3番ミスニューヨークも食い下がる展開。そして坂を駆け上がったところで差が縮まると、軸馬2番ソウルラッシュが貫禄の差し切りを決める。3着には3番ミスニューヨークが上がった。

この結果により、「馬連2-10、2,260円&3連複2-3-10、9,260円」の的中をお届け。軸馬2番ソウルラッシュについて、「G3のメンバー相手なら斤量59キロも問題ない」としたことや、8番人気の3番ミスニューヨークを「ムラ駆けも中山では信頼度が高い」と評した選球眼は上々だった。買い目点数がコンパクトにまとまっていたことも含めて、秋競馬開幕週の重賞を完璧な的中で締めた次第。なお、この週は厳選勝負鞍の土曜中山6Rや新馬未勝利予想の土曜阪神2Rなどなど、要所要所で払い戻しをお届けしている。

さて、2023年も秋競馬が幕を開け、ここからはクラシックのトライアルも続々。さっそく今週末の3日間開催は東西でローズS、セントライト記念といった注目の一戦が組まれているが、こちらはレースとしての楽しみはもちろん、馬券的にも実に興味深い。とくにひと夏を経ての各馬の動向には全社をあげて注意を払っており、中には思いがけない成長を遂げたタイプも散見されるから当日の買い目にはご注目を。無論、弊社としては夏競馬からの好調をさらに加速する所存。会員様は大いなるご期待のうえ、手ぐすねをひいて今週末をお待ちいただきたい。