10/28-10/29・4回東京・2回京都8日9日、4回新潟5日6日分

安心安全のゴール前 〜土曜東京9R・伊勢崎特別〜

競馬予想の重要なファクターとして挙げられるのが「展開」や「ラップ」の想定だ。しかし、先週の天皇賞・秋は多くの競馬ファンが想い描くスケールを遥かに上回ったのではないか。
戦前から大きな関心が向けられたのは、イクイノックスとドウデュースの末脚比べ。世界レーティング1位馬と昨年のダービー馬の対峙はすごいことになるというイメージはあったはずだ。しかし、よもやの勝ち時計1分55秒2、それをイクイノックスが好位から抜け出して完勝すると想像できた人は少ないだろう。これは従来のレコードを一気に0秒9も更新するJRAレコードであり、同時に世界レコードでもあった。
大記録の立役者となったのがジャックドールの生み出したラップだ。前半1000mの通過が57秒7という速さ。本来なら先頭が後続を離して逃げる展開になるハイペースだが、イクイノックスは難なくその流れに乗って3番手に居座る。最後の直線は、体力の尽きたライバルを簡単に突き放すスパート。他との能力の違いを見せつけるかのような無慈悲な圧勝であった。
勝ち時計を分解すると、1ハロン平均は約11秒5。同じ東京の1600mのG1がおよそ平均11秒4だから、今回の天皇賞・秋がどれだけ凄いタイムか推して知るべきだろう。しかも、イクイノックスはラスト3ハロン目を11秒6で走り、ラスト2ハロン目で11秒4まで速度を上げている。競馬史に刻まれるインパクトといっても過言ではない、そんな秋の大一番だった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京9R「伊勢崎特別」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番クールミラボーだった。

『前走のレパードSは全く競馬にならなかったが、条件も合わなかったうえに前残りの展開で度外視可能。立て直して勝ち鞍ある今回の条件では大きく見直すべきだ。実際、3歳1勝クラスで下したルクスフロンティア(3勝クラスを圧勝)との比較でも、本馬の能力は裏付けられている。また、ここを目標に仕上がりも順調で今回は鞍上も魅力。終いを活かせる東京はベスト舞台であり、自己条件なら差し切り必至』という見立て。

レースは各馬がおよそ揃ったスタートで、外から14番メイショウカゲカツが先手を主張。差がなく11番バックスクリーンと15番とトクシースタローンが続き、軸馬5番クールミラボーはその直後の4番手を確保する。その後ろには2番人気の8番コルサファターレ、3番人気の6番キングサーガ。4番アコークローなども虎視眈々といった構えだ。
向こう正面に入ると、2100m戦ということもあってか全体が15馬身ほどの縦長の展開。残り1000mを切って全体が3角に差し掛かると馬群が凝縮し始める。1100m通過は1分08秒7のミドルペース。先団に大きな変動なく4角を回り、勝負はいよいよ最後の直線へ。
ハナを切った14番メイショウカゲカツが先頭で頑張るが、直後に控えていた軸馬5番クールミラボーがインに潜り込む。それと同時に外に出した6番キングサーガも追撃を開始し、こちらは一気に先頭へ。軸馬5番クールミラボーはやや踏み遅れた格好だが…。
結局、残り200m地点でエンジンのかかった軸馬5番クールミラボーが6番キングサーガを簡単に競り落とし、3馬身半差の快勝。2着は一旦先頭に立つ見せ場を作った6番キングサーガ。最後に4番アコークローが差し込んで3着入線となった。

この結果により、「馬連5-6、700円の大本線的中をお届け。ダート戦を得意とする弊社らしく、残り200mの時点でほぼ的中を確信する一戦となった。
他にも重賞予想を筆頭に、新馬未勝利予想など随所で本線的中をお届けしているが、いずれも配当的にあと一本足りない週となってしまった。「競馬だから仕方がない」というのは一般のファンレベルの話。会員の皆さまから大事なお金をお預かりしている以上、納得していただける結果を出し続けてこそのプロ。そのことを予想部には今一度、肝に銘じてもらいたい。強く要望しておく。
一方で今週末は、重賞が4つもスタンバイ。この春から夏、秋とメインレース予想でプラス収支を計上しているため、弊社としては大いに腕の見せどころである。中でも、東京芝2500mの「アルゼンチン共和国杯」は注目の一戦。同舞台は、この春の「目黒記念」で◎ヒートオンビート(4番人気・1着)から的中をお届けした相性の良い設定だ。また、得意のダート重賞「みやこS」など、勝負鞍は他にも目白押しである。会員様におかれましては、大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末の配信を楽しみにお待ちいただきたい。