11/11-11/12・5回東京・3回京都・3回福島3日4日分

確信の本命馬 〜土曜京都10R・観月橋ステークス〜

天高く馬肥ゆるというが、上がり馬の季節といえば気温の下がり始めるこの時期だろう。先週行われた牝馬重賞の最高峰・エリザベス女王杯で勝ったのもキャリア5戦にすぎないブレイディヴェーグだった。戦績の浅さもさることながら、本馬は今回が3勝目。それが古馬混合の牝馬G1なのだから驚くべき出世スピードだ(これは重賞未勝利ながら2着に入線したルージュエヴァイユにも言える)。
また、本馬は出走権を持っていた秋華賞をパスしたこともポイント。同レースに同じサンデーレーシング所属のリバティアイランドが出走することがひとつの理由だが、コース適性や出走間隔との兼ね合いもあったはずだ。実際、ブレイディヴェーグは小回りの京都2000mより外回り2200mの方が向いているタイプだし、脚元に不安があるから間隔も詰めない方が良かった。そうした複数の要素を分析しての使い分け。それで結果を出すところが大馬主たる所以だろうか。
なお、同レースで気になったのが上がりの出にくい芝の状態。脚が溜まっていたブレイディヴェーグでさえラスト3ハロンは34秒2だから、かなりタフな馬場だったことがわかる。実際、先週の日曜日は他の京都芝のレースも含めて上がり33秒台を使えた馬は皆無だった。今週末からCコースに替わって多少は持ち直す可能性はあるものの、残り2週の京都開催、馬場の状態には細心の注意を払いたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都10R「観月橋ステークス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ゼットリアンだった。

『ヒヤシンスS、鳳雛Sなどで世代トップレベルと互角のレースをしてきたことからも昇級は形だけ。これまで9戦して2回の馬券外があるがいずれも1400mだった。1800mに限れば1勝2着2回と安定しており、むしろ距離が伸びるのは歓迎である。今回は4カ月ぶりの実戦だが、2週続けて一杯に追われるなど調整もいたって順調。重厚感が増してさらに逞しくなった馬体も強調ポイントだろう。乗り替りの多い馬だけに松山騎手の続投も頼もしく、順当に勝機』という見立て。

レースは腰を落としたところでゲートが開いてしまった9番ヒミノフラッシュが大きく出遅れ。内枠を利して2番レッドエランドールが先手を主張するが、これに7番セブンスレターが並びかける。軸馬11番ゼットリアンはポジションと取りにいく馬を見る格好で先行集団の一番後ろ、9番手あたりにつける。以下の各馬はバラついた隊列で、2番人気の6番レッドプロフェシーは軸馬の後ろを追いかける形、14番コパノニコルソンは後ろから3番手、12番イーサンバーニングはシンガリとなった。
先導する2番レッドエランドールは500m通過以降ペースを緩めるが、序盤の先行争いで飛ばしたことで全体としてはかなりのハイペース。最終コーナーを迎えて馬群が凝縮し始める中、軸馬11番ゼットリアンは丁寧なコーナーワークに専念して、ポジションとしては先頭から5馬身ほど離れた8番手あたり。間に合うか。先行馬がムチを入れて、勝負はいよいよ最後の直線へ。
直線を向いた軸馬11番ゼットリアンは追い出しがワンテンポ遅れる格好。だが、ここからは独壇場で、残り200m地点で先行馬を並ぶ間もなくパスするとあっという間に4馬身のリード。軸馬の勝利を確信した直後に後方待機の14番コパノニコルソンと12番イーサンバーニングが併せ馬の形で猛追するが…。
結局、軸馬11番ゼットリアンが完勝を決めて、12番イーサンバーニングは2着を確保。追い比べで屈した14番コパノニコルソンが3着に入線した。

この結果により、「馬連11-12、1,590円の的中をお届け。軸馬の上積み、そして距離延長への対応力を見抜いた気分のいい的中劇となった。他でも日曜東京7Rでは4番人気の◎13番キャンディドライヴから「3連複1-3-13、2,710円をお届け。また、日曜東京3Rでも5番人気の◎7番フォルクストリートから「馬連7-11、1,640円&3連複7-11-12、1,780円などなど、厳選勝負鞍は打率5割、新馬未勝利予想では2戦2勝をマークと、先週も随所でアスコットらしい的中の数々をお届けできた。

さて、今週は『マイルCS・G1』がスタンバイ。前述の通り京都芝は馬場状態がカギになるだろうが、そこはご安心いただきたい。今年の弊社では同レースの前哨戦にあたる「京成杯AH」「富士S」「毎日王冠」でいずれも的中をお届け。さらに上半期のマイル決戦「安田記念」でもきっちり的中をご提供している。こと、今年のメンバーは確たる中心馬が不在であり、配当にも期待が持てそうな状況。弊社ではすでに馬場や人気を考慮した穴馬をピックアップ済みなので、回収率にもぜひご注目を。また、厳選勝負鞍をはじめその他のレースでも意外な“上がり馬”が本命候補に挙がっているから楽しみな週末でもある。会員様におかれましては、どうか首を長くして当日の配信をお待ちいただきたい。