3/23-3/24・3回中山・2回阪神1日2日・1回中京5日6日

地力上位馬に展開利 〜土曜中山12R・4歳上2勝クラス〜

先々週は「レース史上最速」というワードが躍ったが、先週の毎日杯も興味深いレコードが出現。日曜の中山芝は若駒にとって過酷な重馬場だったが、メイショウタバルがスタートから主導権を握ると、坂井瑠騎手が4角過ぎに軽く促しただけで後続を置き去り。アッという間に差を広げ、一糸乱れぬフォームで「レース史上最大=6馬身差」の圧勝を決めた。
1番人気のノーブルロジャーは2着と格好はつけたがその差は歴然。勝ち馬と“その他大勢”となった決勝写真は、案外、「道悪の巧拙」だけでは片付けられないかもしれない。
メイショウタバルは今年の若駒Sを直前の挫石で競走除外。レース間隔が肝となる昨今のクラシックを思えば大きな誤算だったはずだ。それは、同馬を管理する石橋守調教師の「ホッとした」というコメントにもにじみ出ている。同師が開業11年目で重賞初制覇だったことはもちろん、一頓挫あったタバルを3歳牡馬戦線に復帰させたことの価値は計り知れない。
道悪といえば、先週のG1高松宮記念もあいにくの重馬場。だが同レースの結果を左右したのは道悪適性のみではないだろう。当日の中京芝は、一見すると馬場の外目の方が良い状態。しかし、芝が剥げて荒れている内ラチ沿いを通っても、外を通った馬と遜色ない伸びを見せていたことがポイントだ。勝ち負けを演じたマッドクールとナムラクレアの実力に疑いの余地はないが、両馬ともインの経済コースを通ったことは念頭に入れておきたい。そういう意味では、初のG1挑戦で1番人気に応えられなかったルガルを含め、ここで敗れたメンバーの今後の巻き返しに注意が必要だろう。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中山12R「4歳上2勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった13番プラウドヘリテージだった。

『2走前に中距離路線に転向して成績が上昇。このくらいの距離があっているようで、以降はしっかりと自分のリズムで走れるようになった。前走は向こう正面で激突される不利がありながらタイム差なしの2着と、地力的にもクラス上位に位置している。ここは中2週もデキ上々で、今週は美浦坂路で4ハロン51秒台の好時計。特に今回はメンバー的にマイペースが叶いそうな組み合わせでもある。道悪OKのセンスは頼もしく、展開利の見込めるここで勝ち切り濃厚』という見立て。

当週の土曜、西の開催場は雨に見舞われたが、中山はかろうじて良馬場で開催。12Rはフルゲート16頭立て。各馬揃ったスタートを決めると、外枠から押していった軸馬13番プラウドヘリテージが先手を主張する。出脚が良かった1番人気の4番シゲルカミカゼはハナを譲り、15番ウインザナドゥや16番ラレイナとともに好位を確保。3番人気の1番メテオールライトは中団待機を選択した。
一団が向こう正面に入っても軸馬13番プラウドヘリテージが先頭。1000m通過63秒9という落ち着いたペースを演出し、後方まで10馬身ほどに詰まった隊列を先導していく。集団が3コーナーを目指して進むと、しびれを切らした後方各馬が進出を開始。4角直前ではマクリにきた4頭が前を飲み込もうと仕掛けるが…。
しかし、スローペースを作り出した軸馬13番プラウドヘリテージはまだ余裕の手応え。マクリ勢を目一杯に引き付けて直線に向くと、残り200m地点で簡単に抜け出しを決める。以降は追いすがる4番シゲルカミカゼとの差を広げて2馬身差の完勝。1着13番プラウドヘリテージ、2着4番シゲルカミカゼ、3着は地力で差し込んだ1番メテオールライトが入線となった。

この結果により、「馬連4-13、790円&3連複1-4-13、1,270円」の本線的中をお届け。「クラス上位の地力+展開利なら勝ち切り濃厚」とした判断が光る。それでいて軸馬は単勝4.0倍の2番人気。不安定な天候のもと、土曜のうちに利益を確定した点においても評価をいただける的中劇となった。
他にもこの週の厳選勝負鞍は、土曜中山7R「3連複8-11-15、3,230円&ワイド8-11、1,420円など複数の回収シーンをお届け。厳選勝負鞍の軸馬成績は2日間を通して「2.1.1.0」と馬券内率100%となった。またメインレース予想においても、日曜中山11RマーチS「3連複1-13-14、1万3,130円などをヒット。本来は高いハードルであるはずだが、弊社予想部は当週も“打率5割”の水準をあっさりとクリアしている。

今週末は春G1の第二戦目となる「大阪杯」が待機。昨年の同レースは◎ジャックドール(2番人気・1着)から3連単3万1,240円をお届けしたように、今年も有力な勝負鞍後候補のひとつである。世間では混戦と伝えられる今回の大阪杯ではあるが、現在の弊社に予想のブレは微塵も感じない。無論、会員様におかれましては、引き続き大船に乗ったつもりで馬券を仕込んでいただきたい。お見逃しなく。