6/22-6/23 3回東京・4回京都7日8日・1回函館5日6日目

いざ収穫のローカル開催へ 〜土曜函館11R・青函S〜

先週の宝塚記念は、終わってみれば重、不良の道悪競馬で勝利歴ある馬が1~4着を独占。道悪への適性が結果を大きくわけることとなった。当日の京都は予報よりも強い雨にならず、本馬場入場時は雨もあがっていた。ところが、ファンファーレが鳴り響くと同時に、申し合わせたかのように強い雨が落ちはじめる。

こと競馬において、雨が降っているか否かは重要な要素。実際、重馬場はOKでも雨が降っていると全然ダメというタイプの馬は実在する。宝塚記念もレース直前の空模様を見て降雨によるマイナス要素を少なく見積もったファンもいたのではないか。いずれにせよ、馬券的にも気まぐれな空に翻弄されることになった。

そういった不確定な要素と展開を読み切ったのが、弊社本命◎のブローザホーンと菅原明良騎手だ。もともと京都芝2200mの不良馬場を2分14秒9で勝ち切ってオープン入りを決めた1頭。オープン昇格後は3、1、1、3、2着と走っており、G1に手が届こうかという実力だった。

菅原明良騎手の判断も冴えていた。レースは、大方の予想を覆して川田騎手とルージュエヴァイユが逃げの手。前半1000m通過1分01秒0という緩いミドルペースを刻み、その直後(1000~1200mは12秒9と遅くなった)に川田騎手が息を入れた瞬間、菅原明良騎手が動く。下り坂を利して差を詰めると、4角は先行集団を見据える7番手の射程圏。ここから思い切って馬場の大外を目指したことが好判断だった。あとは母父デュランダルを彷彿とさせる大外一気である。ブローザホーンならこの馬場でも絶対に伸びるという確信。馬の力を知り尽くした若武者による、雨を吹き飛ばすような快勝劇であった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜函館11R「青函S」芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった8番モリノドリームだった。

『函館は開催3週目。芝は良好な状態であり、特にワンターンの1200mは内枠先行がやや優勢。軸馬モリノドリームは前走休み明けだったが、好位から伸びてアサカラキングの2着を確保。自身が馬体減だったこと、勝ち馬が次戦の函館スプリントS・G3で1番人気に支持されたことを思えば強い内容だ。当然ここでも地力上位の存在。特に北海道とは無類の好相性で、昨夏の函館1200mでは連勝でオープン入り。洋芝コースはここまで4戦負け知らずの実績である。
今回は輸送がうまくいった点もプラスだろう。実際、減った馬体が戻っており、今週は併せ相手をアオるように先着。美浦でも意欲的に乗り込まれており、迫力十分の動きからも仕上がり万全といえる。まだオープン勝ちのない身分だがすでにメドは立っている状況。昨夏に連勝を決めた鞍上、かつ55キロの今回は勝機十分』という見立て。

当日は良馬場発表の16頭立て。10番カンティーユが好発を決めると、事前の想定通り先手を奪う。これに続いて12番マメコと6番コムストックロード、さらに1番人気の14番ビッグシーザーも好位を確保する。軸馬8番モリノドリームは先団を見る形の5番手あたりで虎視眈々。4番人気の4番レイベリングは中団待機となった。
前半600m通過は34秒2のミドルペース。馬場傾向的に明らかに先行有利のシチュエーションだろう。ここで絶好のポジションにいたのが軸馬8番モリノドリームだ。4角で上手く立ち回って4番手あたりまで詰めると、あとは一気の伸び脚。逃げ切りを図る10番カンティーユを捕らえ切ったところがゴールだった。2着はそのまま10番カンティーユ、最後に好位からグイッと伸びた6番コムストックロードが入線している。

この結果により、「馬連8-10、820円&3連複6-8-10、10,000円」の的中をお届け。終わってみれば、想定通りの先行決着。なかでも10番人気に過ぎなかった6番コムストックロードをマークしていた点は秀逸。また、斤量59キロ&中1週でも1番人気となった14番ビッグシーザーの評価を下げたことも見逃せない好判断だろう。展開の読みもピタリとはまり、安心の万馬券的中。一定の評価をいただける的中劇となった。
なお、この週は、土曜東京7R「馬連9-11、720円&3連複9-11-14、910円や、日曜東京10R「馬連2-15、2,130円&3連複2-15-16、3,060円などなど、多くの“大本線”的中をお届け。区切りの開催を高精度で締めくくっている。

競馬カレンダーではいよいよ暦変わり。弊社が夏のローカル開催を「勝負どころのひとつ」と繰り返しお伝えしているように、今週末からは本格的な夏のローカル開催に突入する。なかでも日曜の北九州記念(G3・小倉芝1200m)は注目だろう。実際、今年の弊社は先週の「青函S」しかり、短距離路線でハイアベレージを継続中。その的中履歴は「シルクロードS」「阪急杯」「オーシャンS」「ファルコンS」「京王杯SC」「函館スプリントS」などなど、枚挙に暇がない。いずれにしろ、2ヵ月間にも及ぶ大収穫の開催へ攻めの姿勢で突き進む所存。その嚆矢となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。