8/17-8/18 3回新潟3日4日・2回中京3日4日・2回札幌3日4日目

いい形で夏競馬佳境へ 〜土曜新潟11R・日本海S〜

先週末のメインは夏のローカル開催の中で唯一G1級の強豪が集う「札幌記念」。今年も前年の覇者プログノーシスやダービー馬シャフリヤールが参戦したが、勝利したのは単勝5番人気のノースブリッジだった。

今回も得意な形に持ち込んでの快勝である。レースは逃げたアウスヴァールの2番手という、この馬にとってはほぼベストの位置取り。今年50歳を迎えた鞍上の岩田康弘騎手は馬のリズム主体で進行すると、強力なライバルなどお構いなしの騎乗ぶりだった。強気の早めスパートを決断すると、2着のジオグリフに1馬身3/4差をつけてあっさり快勝。本馬とのコンビで実に3度目の重賞タイトルを奪取してみせた。

ちなみに、残りの2勝は東京のエプソムCと中山のAJCC。今回の札幌を含めて距離もバラバラ、芝の品種やコースの回りも異なるため、一見すると法則性は見出せない。しかし本馬をはじめとするモーリス産駒は、早い上がりを得意とせず、広いコースが向いている傾向だ。ノースブリッジも例外ではなく、東京で勝ったエプソムCは道悪競馬だった。当然、適度に時計のかかる広いコースの中山外回り、そして札幌コースも適舞台といえる。血統ごとの特色を頭の片隅に置いておくと、馬券を組み立てやすくなるだろう。

単勝1.3倍の圧倒的支持を裏切ったプログノーシス(4着)だが、今回はレースに気持ちがまったく入っていなかった。JRAが公開しているジョッキーカメラをご覧いただければ一目瞭然だろう。しかし、本当の実力はみなさんがご存知の通り。こと芝2000mでは世界でも屈指のポテンシャルであることに疑いの余地はない。名門・中内田厩舎が次戦(豪G1コックスプレート・芝2040mに予備登録している)でどう立て直してくるのか、注意深く見守りたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜新潟11R「日本海S」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気となった1番ナイトインロンドンだった。

『近走は馬場や展開が向かず着順が大きくなっているが、立て直したここは狙いが立つ。ゲートに突進して下り坂もうまく走れなかった菊花賞でも皐月賞馬ソールオリエンスと0秒2差だったように、まともならここでも地力上位だ。短期放牧を経た今回は追う毎に良化を辿っており、仕上がりも上々。なにより、真夏の阿寒湖特別で圧勝した経歴を強く推せる。乗り慣れた鞍上で自己条件ならチャンス十分』という見立て。

9頭立てながら単勝1.6倍の9番ヘデントールをはじめ、なかなかの好メンバーが揃った一戦。良馬場発表でゲートが開くと、大方の予想通り7番シーウィザードが先手を主張。対する2番人気の4番マコトヴェリーキーと軸馬1番ナイトインロンドンは後方待機策を選択。そして、気性的に発馬カギと目されていた9番ヘデントールはルメール騎手の誘導で今回は好位3番手を確保する。圧倒的な人気馬が一番の懸念をクリアしたとなれば、これは盤石だろう。

実際、逃げた7番シーウィザードが1000m通過1分01秒9というスローを刻んだことでレースは先行有利の様相に。こうなると3番手にいた9番ヘデントールの勝ちパターン。残り1ハロンで先頭に立つとあっさり抜け出す完勝劇となった。焦点は混戦の2着争い。ここで明らかに脚色が際立っていたのが最後方から追い込みを仕掛けた軸馬1番ナイトインロンドン。グイグイと脚を伸ばすと、先を行く4番マコトヴェリーキーをアタマ差捕らえたところがゴールとなった。

この結果により、「馬連1-9、1,090円&3連複1-4-9、920円」の的中をお届け。圧倒的1番人気との組み合わせで手頃な配当となってしまったが、馬券的には大本線的中で見返り十分。5番人気に過ぎなかったナイトインロンドンを本命に推したことも含めて、会員様からは評価のお声をいただいている。
この週は他にも土曜札幌8R「馬連7-10、1,120円をはじめ、厳選勝負鞍で4戦3勝の準パーフェクトを記録。また、新馬未勝利予想も2戦2勝のパーフェクト。良い流れで夏競馬佳境へ臨める形となった。

いよいよローカル開催もオーラス前である。その今週末は札幌にて「キーンランドC」がスタンバイ。G1スプリンターズSの前哨戦としてはもちろん、弊社得意の短距離戦という意味でも俄然注目の勝負鞍候補である。その芝短距離戦、本年の弊社的中率は余裕の7割オーバー。当然ながらこのキーンランドも準備に余念がない。より集中力を増して、先週末以上の結果をお届けすべく、獲れるところは根こそぎ全て獲り尽くす所存である。会員様は多大なるご期待のうえ、今週末を楽しみにお待ちいただきたい。