8/3-8/4 2回新潟3日4日・1回札幌5日6日目

土日の本命好走率100% 〜土曜札幌12R・3歳上1勝クラス〜

先週はエルムSとレパードSが行われた。JRAでダート重賞が同日に2鞍組まれるのは1年を通して唯一この日だけである。
札幌ダート1700mで施行された古馬重賞「エルムS」はペイシャエスが優勝。3歳時はユニコーンSを制するなど充実したシーズンを送ったが、その後は中央地方を問わず、小回りでうまく先行できず苦戦続き。最後に勝ったのは2年前の名古屋グランプリだった。エルムSの札幌は一応、小回りの部類に入ることもあって昨年は8着止まり。今年もそれほど人気しないだろうと踏んでいたが…。
開けてみれば、当日は5番人気の上位支持。つくづく、最近の競馬ファンは馬をよく見ていると言える。事実、昨年の同馬は夏負けの兆候があったし、横山和騎手に乗り替わった前走・マーチSで3着と、再浮上の材料は十分に揃っていたのだ。今回も勝負どころで手応えが怪しくなってズブさを見せていたが、得意とはいえない札幌で好位2番手からの押し切りは地力の高さゆえだろう。鞍上との相性も含め、今後の舞台替わりでさらなる飛躍に期待したい。なお、弊社では◎ドゥラエレーデ(2着)、○ペイシャエスにて的中をお届けしている。

一方、今年からジャパンダートクラシック(10月大井)のトライアルに生まれ変わったのがレパードS。新設ダート三冠の元年となればやはり各陣営のモチベーションは高い。そんな激戦で切符をもぎ取ったのは、チャンピオンズCを制したジュンライトボルトを兄に持つ良血=ミッキーファイトだった。同馬は、前走・ユニコーンSで最内枠が災いしての3着。あろうことか今回のレパードSも1番枠を引いてしまい、戦前は不安説(馬体重540キロの大型馬でもある)も囁かれた。
実際、この日も1角で外から押し込まれるシーンもあったが、そこは同馬に惚れ込む戸崎騎手。ユニコーンSと同じ轍を踏むつもりは毛頭なかったといえる。一切引くことなく好位3番手を進むと、2コーナーの出口を使って外へ持ち出す判断。あとは先に抜け出したサトノフェニックス(2着)をかわすだけの、横綱相撲だった。
逃げたブルーサンの刻んだペースは前半600m=35秒7、1000m= 1分01秒0というハイペース。ミッキーファイトは、そんな過酷な流れをラスト2ハロン12.4-12.2という加速ラップでまとめているのだから素晴らしい。果たして、大一番ジャパンダートクラシックではどんな走りを見せてくれるのか。すでに参戦を表明しているラムジェット(東京ダービー1着)、フォーエバーヤング(ケンタッキーダービー3着)との対戦が待ち遠しい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜札幌12R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった3番ロードブレイズだった。

『前走は勝ち馬が強かったが、大外枠から好位をとって2着なら高評価。バテない脚が
魅力であり、現級上位の地力は確かである。中間も迫力の馬体を維持しており、先週
の追い切りも高水準。当地で行った今週のひと追いでさらに反応が良化するはずだ。
なにより今回はコース替わりの魅力が大。函館で好走してきたものの、本来はコー
ナー角度が大きい札幌向きの走りといえる。メンバーにも恵まれたここは有力V候補』という見立て。

14頭立ての良馬場発表。レースは序盤から激しい先行争いが繰り広げられ、やむなく、軸馬3番ロードブレイズは中団待機を選択する。向こう正面に入ってもペースは緩まず、逃げる5番ヴァルドルチャと7番クォーツァイトが猛然とレースを引っ張る流れ。1番人気の6番ポルポラジール、13番ベントも好位で続いた。
結局、決まり手は札幌ダート千七らしい前残り。軸馬3番ロードブレイズも3角過ぎから強烈なマクリを仕掛けて前に迫ったが、2着の5番ヴァルドルチャに肉薄したところがゴールだった。1着は好位2番手から押し切った7番クォーツァイトが入線している。

この結果により、「3連複3-5-7、4,040円」の的中をお届け。戦前の想定より前が速くなったのは誤算だったが、3連複をきっちりサポートしたことで収支は十分プラス。除外明けの1番人気ポルポラジールの評価を下げた点も含め、一定の評価をいただける的中劇だったといえる。
他にもこの週は、日曜札幌7Rをはじめ厳選勝負鞍=4戦4勝のパーフェクトを達成。さらに未勝利戦予想も2の2で連勝。終わってみれば、メインレースの日曜エルムS「馬連9-10、2,020円などなど、土日トータルで「本命馬の馬券内率100%」という快挙となった。
先々週にエアポケットへ陥った弊社予想部だが、「悪い週は二度続かない」というアスコットの伝統をまたもや死守した形である。とはいえ、ここであえて苦言を呈すのが当欄の役目だ。的中量産はもちろん命題ではあるが、配当的な意味での爆発力を忘れてはいないか。予想部にはその点の微調整を加えつつ今週末に備えてもらいたい。幸い、目先に待つ「関屋記念」「小倉記念」は配当妙味十分かつ、これ以上ない腕の見せどころ。果たして、勢いに乗るアスコットがどんな穴馬を挙げるのか。会員様は引き続き首を長くしてお待ちいただきたい。