9/14-9/16 4回中山・3回中京3日4日5日目

安心安全の盤石決着 〜日曜中京6R・3歳上1勝クラス〜

先週の3日間開催はふたつのトライアル重賞が組まれた。秋華賞トライアル「ローズS」中京芝2000m・G2はオークス最先着馬クイーンズウォークが勝利し、クイーンCに続く重賞2勝目をあげた。
例年ほどオークス上位馬が揃わない中で、別路線組との格の違いをみせつけたといえる。当日は稍重ではあったものの雨の影響はさほどなく、ややイン有利のコンディション。そのうえで大逃げを敢行したセキトバイーストですら平均ペースという、トライアルとしてもかなり遅い流れとなった。勝ったクイーンズウォークは2番手集団の好位につけて、直線で外に出すというお手本のような競馬。馬体も飛びも大きいだけにインの2番枠が課題として挙がっていたが、どこ吹く風と言わんばかりの競馬だった。

なお、道中で大きく離れた2番手以下は超Sペースの展開であり、後方にいた馬は物理的に届かない展開だった。言い換えれば、スタートで出脚がつかず最後方となったレガレイラには最悪の流れ。それでも上がり最速33秒1で掲示板を確保するのだから能力は確かだろう。もちろん、今後も発馬難や遅れ差しの課題はつきまとうが、タフな流れになれば(もしくは序盤に流れに乗れたら)、簡単に差し切るシーンまで想定できる。今年のローズSは有利だった先行馬を過剰評価せず、後方で展開が向かなかった馬をしっかりとチェックすべき。そんな一戦となった。

一方、ひと夏を越して大きな成長を見せたのは「セントライト記念」中山芝2200m・G2を勝利したアーバンシックだ。同馬が11着と大敗した前走の日本ダービーは異例の超スローペースで、ラスト1000mはレース史上最速の56秒8。前に行った馬、内を回った馬しか勝ち負けに加われない特殊なレースだったといえる。一方で、2走前・皐月賞のアーバンシックは強烈な上がりを使って4着に健闘。両レースの結果を踏まえると、「地力はあるがポジションが課題」というのが同馬に対する大方の評価だった。
実際、今年のセントライト記念も緩ペースとなったが…。心身が成長したアーバンシックは対応して見せた。レースではこれまで通りゲートひと息だったものの、最内枠からインのポケットをするすると押し上げて序盤に中団を確保。4角前の勝負どころでは、外をマクリあげるコスモキュランダを横目にインの好位でじっと我慢ができた。見ものだったのは、4角での加速力だろう。一気に前方外のスペースへ進出すると、あとは末脚の違いで2着コスモキュランダを差し切るだけ。戦前の不安を一蹴する快勝劇といえよう。
各陣営の悲喜こもごもが見られた秋の3歳トライアル。前述した通り、好走した馬、敗れた馬の今後を注意深く分析するのが弊社の務めである。本番でアスコットがどんなジャッジを下すのか、引き続きご注目いただきたい。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜中京6R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった10番メイショウタムシバだった。

『イレ込みが課題だったが、装鞍のタイミングを工夫した2走前から改善。特に前走は、最内枠から上手く乗った勝ち馬こそ捕え切れなかったが、自身もすぐに2番手を確保して3着以下を突き放した。その走破タイムは同日2勝クラスと同等であり、時計的にも強く支持できる。なお前走退けた3着以下からは、その後に巻き返した馬が出ていることもポイントだろう。引き続き丸みを帯びた馬体かつ力強い動きで好調。キックバックを避けられる外枠歓迎であり、ここも勝ち負け必至』という見立て。

レースは12頭立ての重馬場でほぼ揃ったスタート。出たなりで3番ハイウェイスターが前に行くと、これに5番タマモナポリも続いて行く構え。しかし2頭とも伏兵の立場であり、まったくペースは上がらない。軸馬10番メイショウタムシバは前記2頭をマークできる絶好の3番手を確保している。以降にも有力候補の9番モモンウールー、2番ゼットレジーナが続く。ペースを考慮すれば先行勢が上位独占しそうな展開だろう。
案の定、最後は平穏決着。1着に4番人気の2番ゼットレジーナ、軸馬10番メイショウタムシバもきっちり半馬身差の連対を確保。3着には好位にいた9番モモンウールーが入線した。

この結果により、「馬連2-10、1,200円&3連複2-9-10890円」の大本線的中をお届け。残り200mの地点で上位3頭が抜け出しており、見ていて安心・安全のアスコットらしい的中劇となった。この週は他にも、前記の月曜中山11Rセントライト記念「馬連6-8、570円&3連複1-6-8、1,070円や、土曜中京11RケフェウスSなどで本線的中をお届けしている。また、新馬未勝利予想も3日間で3戦2勝をマーク。得意の秋競馬らしくエンジンが掛かってきたといえるだろう。今開催最終日に控えるこの秋一発目のG1「スプリンターズS」に向けて右肩上がりは好材料。流れは確実に来ている。以降も先週以上の結果をお届けすべく、獲れるところは根こそぎ全て獲り尽くす所存だ。幸いにもオールカマー、そして神戸新聞杯ともに特注馬がエントリーしてきた。引き続き多大なるご期待のうえ、今週末をお待ちいただきたい。