9/21-9/22 4回中山・3回中京6日7日目

現状の馬場に合致した軸馬 〜土曜中山6R・3歳上1勝クラス〜

先週、中山で行われたールカマーはCコース替わり初週&クッション値も高く、かなり内有利の馬場状態。午前中に吹いていた最大風速10m超の強風がお昼を境に弱まったこともポイントとなった(レース中は北西からの風速2~3mほどに)。
それに加えて、前後半1000mが61秒0秒-58秒4と超スローペースなのだから前残り決着は必然である。とはいえ、勝ったレーベンスティールは別格の強さだろう。北海道の重賞で主導権を握ってきたアウスヴァールが前へ行くと、スタート決めた同馬も番手後ろの絶好位へ。道中はいつものようにかなり折り合いを欠くロスがあったが、鞍上のルメール騎手が珍しく強めに抑え込んで事なきを得た。見モノだったのはラスト100mあたりだ。

極端にペースを落とさず、持続力勝負にもちこみたいアウスヴァールの巧みな逃げにより、2番手のリカンカブールも十分に余力を残す最後の直線。その直後に陣取ったレーベンスティールにとっては、切れ込む進路がまったく見当たらなかったが…。それでも僅かなスペースを突き、文字通り瞬く間に抜け出してしまうのだ。事実、この日のレーベンスティールはエプソムCの時ほどテンションが上がらず精神面の成長が見られたし、付くべきところに筋肉が付いて体にもメリハリも出ていた。今回の驚異的な逆転劇の裏には、同馬の「進化」が不可欠だったはずだ。おそらく今がこの馬の充実期。のちに控えるG1戦線が楽しみになってきた。

なお、今週はJRAより2025年度の日程および番組改編が発表されている。当欄でも追って触れていく予定だが、会員様も主催者サイトにてご確認いただきたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜中山6R「3歳上1勝クラス」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった13番コスモレオナルドだった。

『現状の中山芝は先行力と機動力が必要なコンディションであり、本馬の競馬センスは大きな武器になる。昇級後も堅実な取り口を続けているように、地力も現級上位の存在だ。特に前走はゲート内で動いたタイミングで発馬するトラブルがありつつも連対を確保。前残りの展開でもいい脚を使っていたことが好印象だ。美浦に帰厩後もすこぶる順調で脚さばき軽快。強力なライバル不在のここは順当に勝ち負け』という見立て。

レースは13頭立ての良馬場。ほぼ揃ったスタートから11番アブストゥルースが先手を主張する。2番手は12番イージーブリージー、その直後に軸馬13番コスモレオナルドがつける。隊列はかなり縦長な展開となり、6番コスモアバンサや圧倒的1番人気の7番クルミナーレ、9番ホウオウムサシも中団待機となった。
1000m通過は1分0秒9のスローペース。その流れを察したのか、3角過ぎで後方各馬が一斉に追い出しを開始する。4角を回るとマクリ勢が猛追の勢いを見せ、対する軸馬13番コスモレオナルドは先頭で迎え撃つ構え。この時点で追い上げ勢と軸馬の差は4馬身ほどだ。
ラストは息つく間もない熱戦となった。ゴール直前、軸馬13番コスモレオナルドが押し切ろうとした瞬間に大外から9番ホウオウムサシが強襲。2着に軸馬13番コスモレオナルド、差のない3着に伏兵の一角・6番コスモアバンサが入線した。

この結果により、「馬連9-13、2,190円」の的中をお届け。弊社らしく見ていて安心・安全の的中劇とはいかなかったが、事前の見立て通り軸馬がセンスの良さを見せての連対確保。単勝1倍台の7番クルミナーレを嫌ったことは英断でもあり、会員様からは評価のお声をいただいている。
この週は他にも、土曜中山7R・3歳上1勝クラス「馬連7-10、1,680円や、特注で配信した土曜中山11R・ながつきS「馬連11-12、1,010円&3連複11-12-14、2,860円などなど、随所で回収鞍を届けしている。残暑が厳しい中でも秋の深まりは確実に近づいており、弊社の的中配当も右肩上がりの様相。予想部は引き続き攻めの姿勢を胸に、実りの秋をさらに充実させてもらいたい。

さて、早くも最終週を迎える4回中山開催。今週末のメインは秋のG1第一弾となる「スプリンターズS」。今年は海外勢2頭がエントリーしてきたうえに、日本勢の予想された有力どころは全て登録と、なかなかのメンバーとなりそう。中でも中心は「2024年サマースプリントシリーズ」の覇者サトノレーヴだ。今回の「スプリンターズS」のタイトルを取れば、名実ともにスプリント路線の新星チャンピオンとなる。ただし、本当の意味で一線級とぶつかるのは今回が初。それだけに時計の速い中山の馬場をはじめ、不安定な天候や風など、不安がないワケではなくここが試金石だろう。他にも多士済々の出走メンバーで大変に興味深い一戦。また、馬券的な妙味という点でも申し分なし。弊社は秋一発目のG1となるこのレースも勝負鞍候補のひとつとして視野に入れている。他にも今週末は勝負鞍候補が多数揃った。会員様は多大なるご期待をお持ちのうえ、楽しみにお待ちいただきたい。