5/24-5/25 2回東京・2回京都9日10日 1回新潟7日8日目

凄味増すローカル攻略 〜土曜新潟10R・石打特別〜

春になると“メイストーム”という言葉を聞くが、どうやらこれは和製英語らしい。日本語では“青嵐”、すなわち春の嵐のことである。牝馬クラシック2冠目・オークスが開催された先週末もあいにくの空模様。関東も一時は警報級の大雨に見舞われ、多くの競馬ファンは馬場読みに苦労することとなった。そんな中、弊社・予想部はどんな立ち回りをみせたのか。さっそく振り返ってみよう。

今週斬るのは土曜新潟10R「石打特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった15番アレナリアだった。

『まともなら4・5走前のように現級通用の地力十分。直近の中京・福島は気配もう一歩でコースも合わなかった。一転、前走は好印象だ。内枠で包まれゴチャつきながらも勝ち馬とは0秒2差。馬場の悪いインを通る最内枠だったこと、ブリンカー装着も含めて高く評価できる。切れ勝負では分が悪いため、先行馬が少ない今回は4・5走前のように前で押し切りを狙う。時計のかかる馬場もこの馬にとって理想的だし、走りやすい外枠も歓迎。スムーズなら一変十分。陣営も色気あり』という見立て。

レースは戦前から混戦模様だった。1番人気の16番スズカミエールが単勝4.1倍。全体をみても単勝10倍未満が5頭という、いかにもローカルの牝馬限定戦という状況。そんななか、弊社の本命=15番アレナリアは単勝15.6倍。あくまでも伏兵ポジションだった。

混戦オッズを象徴するように、発馬はかなりバラついたものだった。なかでも好発を決めた4番ニホンピロアリーがハナを窺うが、内から5番ゴールデンスナップが気合をつけて先手へ。軸馬15番アレナリアは出たなりで外目を進むと、好位5番手あたりを確保する。

隊列は変わることなく淡々と進み、1000m通過は1分01秒8とかなりのスローペース。凝縮した馬群が3角すぎるころ、軸馬15番アレナリアは序盤と変わらず好位の外目を追走している。内枠発走で揉まれた前走と異なり、スムーズな走りが印象的だった。そして芝の傷みが目立つ新潟最終週。最後の直線は、馬場を目一杯使っての攻防となる。

なかでも際立つ脚をみせたのが軸馬15番アレナリアだ。4角からスムーズに馬場のど真ん中に進路を取ると、残り200m地点で簡単に先頭へ。ラストもぐいぐい伸ばすと、14番サイレントグルーヴの追撃を寄せつけず1着ゴール。際どい3着争いはアタマ差で2番イゾレエオリアが制した。

この結果により、「単勝1,560円、馬連14-15・1万3,210円、3連複2-14-15・3万7,820円」の的中をお届け。終わってみれば、単勝10倍未満の人気馬は連対すら叶わなかった一方、本命アレナリアは圧倒的人気馬のような“横綱相撲”だった。「スムーズなら一変あり」と指摘した弊社予想部の慧眼という他ないだろう。

3月末の“馬連4万馬券”に続き、またしてもド高めを仕留めたアスコット。こと、穴狙いの特注勝負は会員様の支持が日に日に高まっており、再び当方も驚くような的中報告が相次いだ。本命がアタマで入ったことで3連単(27万3,280円)を獲った方もおられたようで、まさしく大団円の新潟最終週となった次第。

なおこの週は、日曜日も東京11R「オークス」の◎アルマヴェローチェ(2番人気・2着)や、東京10R「フリーウェイS」の◎コスモアディラート(3着)など、本命馬が快走。こと、後者は9頭立ての7番人気。絞った買い目で3連複7,540円のオイシイ配当をいただくこととなった。

今週末は、いよいよダービーウイーク。目前に迫った競馬の祭典「日本ダービー」に向け、日毎に興奮の度合が高まっていく。会員の皆さまはいくらでも高潮していただいて結構。しかし、こんな時こそ沈着冷静な判断力がモノを言う。そこの部分はプロ集団である我々アスコットにお任せ願いたい。大丈夫。今週末も満足いただける結果をお届けする所存。
会員様は、すでにパンパンに膨らんだ軍資金を胸に、決戦のときをお待ちいただきたい。

5/17-5/18 2回東京・2回京都7日8日 1回新潟5日6日目

難解馬場でも本線ズバリ 〜日曜東京11R・ヴィクトリアマイル〜

早いもので、今週末は牝馬クラシック2冠目「第86回オークス」。東京競馬場芝2400mを舞台に、3歳牝馬の頂点を決める一戦だ。過去傾向からは桜花賞組が中心となることが多いが、距離延長がカギとなり、スタミナと持続力が問われる。今年も桜花賞上位組に加え、各トライアルを勝ち上がってきた素質馬たちが顔を揃えており、まさしく激戦の様相だ。

なかでも競馬ファンを悩ませているのは今週末の天気だろう。振り返れば、週末のたびに雨雲に覆われてきた今春の競馬シーン。先週も土曜日にまとまった雨が降ったことにより、枠順傾向や馬場バイアスの判断を問われることとなった。そんな難解な先週末、弊社・予想部はどう立ち回ったのか。早速みていこう。

今週斬るのは日曜東京11R「ヴィクトリアマイル」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった17番アスコリピチェーノだった。

『昨日土曜の東京は雨中の競馬で芝は良→稍重。雨雲は土曜夕刻に抜けており、気温30度予報の本日はある程度の回復が見込める。今週からBコース替わりなので先週よりやや先行優勢の見立てだが、最内と大外に逃げタイプが入ったここはペースが速まる可能性あり。力のある馬なら差しも届くだろう。
軸馬アスコリピチェーノは、国内のマイル戦で【4-2-0-0】。敗れた2戦も4角で内からステレンボッシュに押された桜花賞がわずか0秒1差。NHKマイルCにいたっては勝負どころで致命的な不利があっての2着。いずれも能力的に全くケチがつくものではない。なお、初の海外挑戦だったゴールデンイーグルは内有利馬場の外枠で競馬にならず。捌きづらい20頭立てだったことも含めて完全にオミット可能だ。
齢を重ねた今年はさらなるパワーアップを感じる。実際、前走の1351ターフスプリント(サウジアラビア)では、完全に逃げ切りパターンに入った勝ち馬を差し切り。その相手が短距離重賞4勝のウインマーベルだから見事だろう。ここは国内復帰戦で状態カギだったが、先週ウッドでは重馬場で6ハロン82秒4、今週にいたっては馬なりで79秒台。きっちり間に合わせてきた。もよとり、京成杯AHでは開幕週の高速&内有利馬場を外から堂々差し切り。その勝ち時計1分30秒8は、今回のメンバーで断トツ。地力のある本馬にとってゴチャつかない外枠はむしろ歓迎であり、人気でもあえて逆らう余地はない』という見立て。

レースは全体的にタイトな流れで展開した。先週のNHKマイルCほどではないにせよ、前半800m45秒4はテンハッピーローズが差し込んだ昨年と並ぶレース史上3位タイの速さだ。

これは大外枠のアリスヴェリテが刻んだものだ。スタート直後は抑える手もみえたが、やはり我慢が利かなかったようだ。単騎の離し逃げにより、後半800mも入りから11.4-11.3-11.9-12.1とハイスピード。前日の雨により正午過ぎまで稍重だったことを思えば、かなり強烈なラップといえる。

必然、ラストは底力勝負。残り1ハロン地点で先行馬の脚が鈍ると、大外からシンガリ一気を決めたのが軸馬17番アスコリピチェーノである。そこからクビ差の2着争いは16番クイーンズウォークと12番シランケドによる接戦となったが、写真判定の末に前者に軍配が上がった。

この結果により、「馬連16-17、1,280円」の的中をお届け。着差的には接戦だが、重めが残る馬場で最後方から差し切った軸馬アスコリピチェーノの能力は別格といえる。距離短縮を嫌われたクイーンズウォーク=4番人気も地力からすれば“お買い得”な一頭だった。ちなみに、接戦を予測した弊社予想部は馬連勝負を推奨し、1点目の大本線で仕留めている。

25年全般を通して猛烈な回収を続ける重賞予想だが、今春のG1も7戦5勝(的中=高松宮記念・大阪杯・桜花賞・皐月賞・ヴィクトリアマイル)とハイアベレージをマーク。今週末の「オークス」、そして大一番「日本ダービー」へ向けて名実ともに視界良好といえる。

冒頭のようにオークスは空模様が怪しいが、仮に道悪になっても対応できるのがいまのアスコット。一雨くればむしろ配当の“旨味”が増す側面もある。そういう意味では、芝の傷みが顕著な新潟最終週にもぜひご注目を。

実際、この春は小倉・中京といった“ローカル開催最終週”に大回収を決めてきた実績がある。3月の小倉では連日の万馬券、そして中京では忘れもしない“馬連・4万馬券”をぶち抜いているのだ。会員様は引き続き、弊社厳選の勝負鞍にアツい視線をお送りいただきたい。

5/10-5/11 2回東京・2回京都5日6日 1回新潟3日4日目

人気馬総崩れを予告 〜土曜京都11R・京都新聞杯〜

かつて、ダービー出走が叶わなかった外国産馬のためのダービー=「マル外ダービー」と呼ばれたNHKマイルC。先週行われた節目の第30回目は、期せずして、競馬の奥深さと面白さが凝縮されたレースとなった。

確固たる逃げ馬不在のなか、それほどペースは上がらないというのが大方の見方だった。しかし、幕開けから30秒ほどでその考えが間違っていたことを思い知ることになる。

先行勢がお互いにプレッシャーをかけ合うG1特有の緊張感がそうさせたのか。馬群全体が内の前を狙ったことにより、前半600mは12.3-10.4-10.7。NHKマイルC史上最速のハイペースだ。こうなるとマイラータイプは追走するだけで体力を奪われていく。

実際、これを外から豪快に差し切ったパンジャタワーの勝利歴は1200mと1400mのみ。マイル適正を不安視されて、9番人気の低評価だった。「正直、距離は持たないと思っていたので、スプリンターだと思っていました」。レース後にそう打ち明けたのが、同馬を管理する橋口調教師なのだから興味深い。しかしそんな伏兵が勝ってしまうのが競馬の面白さだ。G1は実力だけでなく運がなければ勝てない。

なお、レース後のメモとして2点ほど記しておきたい。
まず、G1初騎乗となったランスオブカオス=吉村誠騎手のレース後のコメント。「きょう芝のレースに乗っていて内外の差がありました。ですがこの枠だったので内を回ってきました。テンションも程良く、具合は本当に良かったです。想定のポジションでは運べたんですが、ペースが流れたのを追走してしまった。外から中団にいた馬が伸びていたので。もっといいところで走らせてあげられなかったのは僕のミスです。それでも5着に粘ってくれましたし、力のあるところは見せてくれたと思う」。
これがレース直後のコメントなのだから素晴らしい。自身の馬だけでなく、レース全体が見えている。まだ若干19歳、このジョッキーの将来が楽しみでならない。

そして18番枠から大出遅れとなったコートアリシアン。東京マイルに関わらず大外枠は外へ逃避しやすい枠だが、それにしてもこの日の立ち遅れは致命的だった。およそ2秒かそれ以上のロスがあったはず。しかし、諦めずに0秒7差まで迫った内容もまた強烈だろう。差し展開が向いたとの見方もあるが、そんなレベルの出遅れではなく、追走にかなりの脚を使っている。まともなら勝ち切っていたのではないか。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「京都新聞杯」芝2200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった7番デルアヴァーだった。

『軸馬は成長株のデルアヴァー。ここまで果敢に重賞に挑戦しつつ、休み明けの2走前・若葉Sではジョバンニ(のちの皐月賞で不利を受けて僅差4着)と0秒2差の接戦。もともと高い素質を買っていたが、ここにきてグンと良化しており、前走を豪快に差し切ったことも必然といえる。実際、今春はかつての頭の高い走りが改善し、メンタルや馬体が明らかに成長した。
勢いそのまま、中2週の中間もコース追いで6ハロン80秒5の好時計をマーク。充実ぶりはもちろん、地力的にも今回のメンバー中なら圏内の存在だろう。なかでも1番と9番は一線級だが、それぞれ折り合い・スタート・距離に課題が残る現状でもある。一方、スタミナ豊富な本馬にとって距離延長は大きな魅力。道悪に他が苦しむようなら、一角崩しの期待がより高まる』という見立て。

逃げ馬不在に加えて手頃な頭数。そして稍重の馬場。緩やかな流れで進むと、結果的には4コーナー出口での隊列がそのまま着順に影響することとなった。先手を打った8番ショウヘイが勝ち切ると、インをついた5番エムズが連対を確保。3着は外から伸ばした軸馬7番デルアヴァーが入線した。

この結果により、「3連複5-7-8、9,580円」の的中をお届け。軸馬3着ながら、当レースの本線は3連複。これにより10頭立てのレースとしては望外の大回収となった次第。一方、単勝2.4倍の9番トッピボーンは掛かり通しで伸びきれずの4着。2番人気・単勝3.4倍の1番キングスコールはゲートこそ出たが、全くいいところなく9着に沈んだ。「人気馬、危うし」とみた予想部の判断ズバリの結末であり、多くの評価のお声を頂戴した次第。

あいも変わらず好調をキープする重賞戦線。会員様の収益はもちろんのこと、佳境に入った春G1シリーズに向けてかつてないレベルの勢いを感じる次第。その好調を支えているのが“攻めに攻めた本命馬”の存在だ。

会員様ならご存知の通り、今年の重賞で弊社予想部は人気馬にほぼ本命を打っていない。実際、京都新聞杯の本命が6番人気、NHKマイルCも◎モンドデラモーレ=6番人気・4着だった。後者はほんのわずかの差(勝ち馬パンジャタワーと0秒1差)で獲り損なったとはいえ、“一番儲かる馬から買う”というポリシーとしては悪くない選択だったと自負している。

現在の予想部なら、引き続き“攻めの本命馬”を抜粋してくれること必至。そういう意味では、時に大波乱の顔をみせる「ヴィクトリアマイル」も楽しみでしかない。会員様は、首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。

5/3-5/4 2回東京・2回京都3日4日 1回新潟1日2日目

確信の本命馬 〜日曜東京9R・府中S〜

伝統の長距離戦・天皇賞(春)はヘデントールが勝ち、G1初制覇。2着ビザンチンドリーム、3着ショウナンラプンタで決着した。

勝負の中心にいたのは2番人気サンライズアースだろう。前走阪神大賞典は逃げてソラを使うなど気性の難しさをみせつつも完勝。3000mにわたり先頭を守り、それでいて上がり最速。手も足も出ない完璧な競馬を展開だった。

そんなサンライズアースでもG1の今回ばかりは、逃げを避けたかったようだ。実際にジャンカズマを先に行かせると、2番手を確保する。しかし誤算だったのは、ハナのジャンカズマが“タメ逃げ”の形を選択したことだ。これにより、ライバルたちの意識は番手のサンライズアースに集中し、全体的に凝縮した隊列のまま進んでしまった。

序盤1000m1分00秒7は特筆するほどではないが、普通ならペースを落とす中盤1000mが1分01秒5。タフな流れだ。しかも2周目3角、上り坂でマイネルエンペラーが先に仕掛ける。これも「サンライズアースを好きにさせない」という意識ゆえだろう。2度目の淀の丘はゆっくり上って、じわじわとエンジンをかけるのが天皇賞・春のセオリー。それに反しては…。

案の定、マイネルエンペラーに合わせて動いたサンライズアースも早仕掛けとなり、ひと呼吸待ったヘデントール=D.レーン騎手の餌食となった。並みのジョッキーなら前につられて動いてしまう場面。改めてこの鞍上のヘッドワークは見事といえる。無論のこと、1番人気に応えた馬の能力も素晴らしい。同馬は父ルーラーシップ、母父ステイゴールド。豊富なスタミナを受け継いでいるだけでなく、晩成のイメージも持てる。この先、もう一段階の上昇に期待したい一頭だ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京9R「府中S」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった1番アスクカムオンモアだった。

『左回り得意で【3-1-2-0】。2走前はトップハンデタイの56キロを背負って0秒1差。前走は苦手な右回り&トップハンデ57キロで進路が塞がる場面もありながら2着と地力の高さを見せた。東京替わりで定量戦となるここは大きく条件好転。スロー想定のメンバーだが、この馬は他の内枠勢よりはまだテンの脚があるし、先行気質の鞍上も好感できる。ひと息後の中2週でデキ上昇。近走で速い時計にも対応しており、ここは結果が必要』という見立て。

スタート直後に4番コスモサガルマータが落馬したことにより、レースは想定より難しい展開となる。向う正面でカラ馬がマクリのように動いたことで、複数の馬が反応してしまった。とはいえ、軸馬1番アスクカムオンモアは内で脚を溜めると、ラストはあっさり抜け出して完勝。鞍上のM.ディー騎手にとって記念すべき来日1勝目となった。2着は勝ち馬と併せて伸ばした4番人気・10番メリオーレム。3着は5番人気の2番モズロックンロールが入線した。

この結果により、「馬連1-10、860円&3連複1-2-10、2,310円」の的中をお届け。カラ馬の奔放な走りにはヒヤヒヤしたが、終わってみれば実力通りの決着となった次第。また、この週は土曜東京11R「京王杯SC」土曜京都11R「ユニコーンS」といった重賞レースでもきっちり的中を計上。いずれも目立った配当ではなかったが、着実に回収を重ねた点で一定の評価をいただける内容だったといえる。

時に、お付き合いの長い会員様も驚くような人気薄に本命を打ってきた今年の弊社予想部。実際に目の飛び出るような配当を射止めてきたが、その一方で「人気でも逆らえない実力馬」もきっちり見抜けている。まさに変幻自在。今後も“タダもらい”のレースはきっちり獲りつつ、波乱必至のレースでは“人気薄の伏兵”をズバリと行く所存である。
果たして、今週末のNHKマイルCはどちらのスタンスでいくのか、会員様ならもうおわかりだろう。今週日曜は乾坤一擲の高配馬券にご期待いただきたい。