6/21-6/22 3回東京・3回阪神5日6日・1回函館3日4日目

いざ大収穫の夏競馬へ 〜日曜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

今年から重賞およびトライアルの日程を変更したJRA。これにより、過去のデータや傾向が当てはまらないケースが増えている。先週の「府中牝馬S」と「しらさぎS」がまさにそのパターンだった。

前者は、秋に行われていた『アイルランドトロフィー府中牝馬S』を分離。本家は「アイルランドトロフィー」として従来通り10月に残り、こちらは新たに「府中牝馬S」として6月に引っ越した形だ。では、この府中牝馬Sはなにかというと、「旧マーメイドS」からおおよその条件(ハンデ戦であるところ)を受け継いだものだ。書いているこちらも理解不能になりそうなほど、ややこしい案件といえよう。

一方、レース自体はほぼ上位人気で決着している。勝利したセキトバイーストこそ5番人気だったものの、2着以下はカナテープ(3番人気)、ラヴァンダ(2番人気)が入線。3連複も57.9倍と低調(?)で、波乱を期待した穴党にとっては肩透かしだったかもしれない。まだ第1回なのでその要因を決めつける訳にはいかないが、“紛れの少ない東京コース”に移ったことはある程度関係しているような気がする。少なくとも来年以降、引き続き注視すべき施行条件である。

そして、正真正銘の“第1回”となったのが「しらさぎS」だ。こちらは米子Sを格上げしてサマーマイルシリーズ初戦の位置づけ。しかし話題の中心はなんといっても牝馬二冠馬チェルヴィニアの登場だった。同馬はジャパンCに京都記念、ドバイシーマクラシックと2400m路線を歩んできた一頭。それがなぜマイル戦に矛先を向けたのか。しかも酷量を背負わされるG3で57キロである。

おそらく、陣営としては1800mの府中牝馬Sを使いたかったはずだが、重いハンデを嫌ってこちらを選んだと思われる。いずれにせよ、猛暑のなかに突如として現れた二冠牝馬の扱いにファンは困った。そんな心情は、1番人気ながら4.0倍にとどまった単勝オッズにも表れていたのではないか。

逃げ馬不在のレースは序盤、先行勢がお互いをけん制するような形で進み、先手をとったニホンピロキーフの600m通過は35秒1、800m47秒2。これだけ遅いとラストは瞬発力が問われる。勝ったキープカルムは、キャリア15戦で上がり3位以下が3度しかない堅実な末脚特化型。磨きをかけてきた瞬発力がここで開花した格好だ。

そして、きっちり連対を確保したのがチェルヴィニアである。正直、この結果をどう受け止めていいのか迷ったが、冷静に考えればドバイ帰りかつ久々のマイルで1馬身差の2着なら上出来。今後の選択肢を広げる意味でもここを使った価値は存外高いのではないだろうか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された6番ゴールデンカイトだった。

『重賞を除けばデビューからすべて馬券内で、着々と力をつけている1頭。特に前走は前半3ハロン34秒0のハイペース+超差し展開を2番手から粘って0秒2差・3着。本馬以外の8着以内馬がすべて4角6番手以下だったことを思えば負けて強しの競馬だった。この中間は体全体を使ったフォームから迫力ある伸び脚を披露。ひと息いれたことでもう一段の上昇を示している。すでにクラス突破にメドは立っているうえに、今回は斤量2kg減かつ川田将雅騎手の連投。お膳立ての整った今回は巻き返し必至』という見立て。

レースは16頭立ての良馬場。まずは内から2番エイプリルインパリが先手。これに軸馬6番ゴールデンカイトも続く構えをみせる。しかし好発を決めた15番ホウショウマリスや14番サンマルノヴェルなども前へ押し寄せたことで、先行争いは激化する。軸馬6番ゴールデンカイトは落ち着いて2番手を確保するも、馬群の先団と後方が真っ二つに割れる展開となった。

前半600mは33秒8、800mが45秒9というハイペースで最後の挑戦へ。逃げ馬の直後にいた軸馬6番ゴールデンカイトが先頭に躍り出るが、しかし中団から15番ホウショウマリスも脚を伸ばしてくる。ラストは2頭の叩き合いとなったが、先に抜け出したゴールデンカイトは目標になった分、半馬身およばずの2着。3着には3番ハクサンアイリスが入線した。

この結果により「馬連6-15、1,170円、3連複3-6-15、2,480円」の的中をお届け。これを好配当と言うつもりはさらさらないが、6番人気の15番ホウショウマリスを対抗上位に据えた判断は大正解。結果的に大本線でキッチリとモノにしたことで『安心して見ていられた』という会員の方も多かったようだ。ちなみに当週の厳選勝負鞍は、土曜東京12R「馬連2-5、3,620円の的中などにより的中率100%を達成。加えて、前出の日曜阪神11R・しらさぎSや朝イチ未勝利戦予想など、この週は随所で的中量産となった次第である。

25年春競馬のラスト開催を首尾よく終えたアスコットは、意気揚々と夏競馬へと歩みを進める。お付き合いの長い会員様はご存知の通り、ローカル開催は配当面の恩恵が大。特に今年は昨秋のリニューアル以降、最初に迎える夏競馬ででもある。いずれにしろ、2ヶ月間にも及ぶ大収穫へむけて弊社は準備万端。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。

6/14-6/15 3回東京・3回阪神3日4日・1回函館1日2日目

悪天候でも盤石の的中 〜土曜阪神11R・三宮S〜

上半期GⅠシリーズの最終戦となる宝塚記念はメイショウタバルが勝ち、2着はベラジオオペラ、3着はジャスティンパレスで決着した。管理する石橋守調教師はG1初制覇を武豊騎手、「メイショウ」の勝負服で達成。振り返れば2006年、同オーナーの所有馬メイショウサムソンがダービーを制した際の鞍上は石橋騎手。同馬はのちに武豊騎手の手綱で凱旋門賞に挑戦した経緯がある。ときに競馬はこういうドラマを見せてくれる。

メイショウタバルは昨今では希少な逃げタイプ。G2を2勝していることからもわかるとおり、型にはまった際の破壊力は超一流だ。反面、あり余る闘争心のコントロールが難しい。前半1000mを57秒5の超ハイペースで飛ばした皐月賞や、序盤に控えても途中から一気にいってしまった菊花賞など、レースを壊してしまうこともしばしばだった。

その燃えやすい気性に変化が見られたのが、武豊騎手が騎乗した前走・ドバイターフだろう。当時の抑制の効いた逃げは、明らかに今回の宝塚記念に繋がっていた。陣営の工夫、騎手のテクニック、それに応えたメイショウタバル。すべてのピースが揃ったことによるグランプリ制覇だったといえる。改めて称賛を送りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「三宮S」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、圧倒的な1番人気に支持された12番ダブルハートボンドだった。

『デビューからいずれも圧勝で4連勝中。特に強烈だったのが3走前。1秒9の大差もさることながら、勝ち時計1分51秒2は同日に走ったムルソー(現OP)より0秒4速かった。大事に使われてここは4ヵ月ぶりだが、今回はコースで追い切るなど今までで一番の順調さ。脚元の関係で前回時は速い時計が一本だったことを思えば遥かにデキもいい。昇級とはいえハンデ54キロなら形だけ。道悪は調教でこなしており、順当に5連勝を決める』という見立て。

雨降りしきる中、重馬場でレースが開幕。スタート直後から手綱を動かす馬が多かったが、それを制して10番レアンダーが先頭。軸馬12番ダブルハートボンドもこれに続き、ダート2戦目の13番タッチウッドも好位5番手から追いかける。逃げると思われた7番サンデーファンデーは2番タイセイドレフォンと並んで中団。目まぐるしい先手争いは初角まで続き、早くも隊列は縦長。その後の激戦を予感させる序盤となった。

向こう正面に入っても先行集団が隊列を引っ張り、1000mは59秒5。やはり道悪を考えてもかなりのハイペース。しかし先団は隊列をほぼ変えずに4角へ突入していく。後続も一気に押し寄せ、勝負は最後の直線へ。

逃げる10番レアンダーが先頭で直線に入ると、これを目掛けて終始2番手にいた軸馬12番ダブルハートボンドが仕掛ける。追走に脚を使わされた後方勢は厳しい情勢だ。ただ、最後方にいた11番ヴァンヤールだけは大外からエンジンをふかして猛追の構えをみせる。

手に汗握る工房だったが、しかし、ラスト1ハロンで軸馬12番ダブルハートボンドが逃げ馬を交わすと、最後は差してくる11番ヴァンヤールをクビ差おさえて1着ゴール。離れた3着には2番タイセイドレフォンが入線した。

この結果により「馬連11-12、1,470円、3連複2-11-12、7,540円」の的中をお届け。思わぬ激戦となったが、終わってみれば急流を好位から押し切った軸馬の強さだけが際立つ内容だった。上位評価していた2番タイセイドレフォン(7番人気)がラストに突っ込んでくれたことも含め、上々の回収となった次第。何より、先週土曜は東西とも雨中開催。そんな中でのイチオシ鞍的中は一定以上の評価をいただけると自負している。他にもこの週は、土曜函館11R・函館スプリントS=◎4番カピリナ(2番人気・1着)から「馬連1-4、2,240円などの的中もお届け。ちなみに、25年上半期の重賞成績は、すでに大幅プラス回収率が確定している。

さて、例年なら先週末の「宝塚記念」でひと段落の競馬ファンも多いだろう。しかしJRAは今年から開催スケジュールを変更。宝塚記念が2週間前倒しになったことで、春開催はもう1週分残っている。これからは梅雨前線が気になる季節とはいえ、いまの弊社予想部なら大丈夫。先週のようにきっちり馬場・天候を読み切ったうえで、安心安全の的中をお届けする所存だ。幸い、今週末にエントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負馬が目白押し。無論、新設重賞「しらさぎS」も有力な勝負鞍候補となる。引き続き会員様は、春競馬佳境を迎えるアスコットに多大なるご期待をお寄せいただきたい。

6/7-6/8 3回東京・3回阪神1日2日目

鉄板級の高回収劇 〜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

久しぶりに雨の心配がない開催となった先週の東京。メインの安田記念も好タイムを想定する予想が多かったが、フタを開けてみれば過去10年で2番目に遅い低速決着となった。

確たる逃げ馬、飛ばす馬がいない東京マイルの典型のような競馬だった。スプリント路線から回ってきたマッドクールとウインマーベルが先行する形で展開。両馬とも距離延長に不安があるのだから飛ばす理由はない。前半600mが35秒0、800mは46秒7。同日の1勝クラスの前半600mが34秒8だから、G1としては珍しいスローペースである。ひと塊で進む馬群をみても、どの馬にも余裕があった。

こうなると圧倒的に有利なのはポジションが取れる馬。勝利したジャンタルマンタルはスタート直後に外目3番手と理想的な位置におさまった。そこからラスト11秒2-11秒3で行かれたら後方勢に成す術はない。正攻法かつ必勝パターンだった。

ジャンタルマンタルはこれでG1を3勝目。意外なことに、これはJRA現役馬として最多のJRA・G1勝利数となる。ちなみに、「朝日杯FS→NHKマイルC→安田記念」と2歳から3年連続でマイルG1を制した史上初の一頭となった。その快挙を、実に半年ぶりの実戦で達成するのだから陣営の手腕に拍手を送りたい。高野厩舎はこれで5年連続のG1勝利。同陣営は今週末の宝塚記念にショウナンラプンタを送り込む。

なお、先週の当欄で触れたソウルラッシュは1番人気を裏切る3着止まり。もとより瞬発力勝負は得意とはいえないが、ラストに伏兵ガイアフォースに差し込まれたあたり、激走した前走・ドバイターフの疲労残りがあったのかもしれない。この秋に国内G1を使うのかわからないが、巻き返し注意の一頭といえる。

それでは本題へ。今週斬るのは阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった6番ライノだった。

『内枠だった前走は3番手の馬混みでリズム良く運べなかったのが敗因。実際に3~4角で外から絡まれる厳しい展開に陥った。しかし、当時の勝ち馬は次戦重賞で5着、2着馬が次走勝ち上がりのハイレベル戦。そこで不利あっての5着なら昇級初戦としてはメドの立つ内容といえる。2走前は余裕タップリの6馬身独走と即反撃の下地は十分。立て直した効果で今週坂路はラスト1ハロン11秒秒台と抜群の動き。巻き返しの態勢は整った』という見立て。

レースは13頭立て。ややバラついたスタートだったが、軸馬6番ライノは馬なりで3番手を確保。先頭4番ソングコレクターに続き、5番アートレスマインドが2番手で先団を形成した。

逃げる4番ソングコレクターは淡々とペースを刻み、800m通過は50秒1のミドルペース。軸馬6番ライノは外目の好位で虎視眈々といった構えである。一方、少し意外だったのは対抗1点目=13番チュウジョウの動きだ。この日の同馬は、軸馬のすぐうしろ5番手あたりを追走してきた。戦前、弊社予想部は同馬について「ズブいタイプだけにポジション課題だが、勝ち負けに持ち込む決め手がある」と評価。その点、今日のポジションは絶好といえた。

その予感が現実となったのは4コーナー過ぎのことだ。早くも先頭に立つ軸馬6番ライノの直後に13番チュウジョウ。これだけマークされると前をいくライノにとっては分が悪い。案の定、残り200m過ぎに13番チュウジョウが先頭にたつと、軸馬ライノは1馬身差の2着。そこから5馬身離れた3着争いは激戦だったが、ラストに猛烈に追い込んだ7番エイユーファイヤーに軍配が上がった。

この結果により、「馬連6-13、450円、3連複6-7-13、2,500円」の的中をお届け。配当的には堅い決着とはいえ、弊社予想部はこの馬連をほぼ“1点買い”で推奨。ガッツリ絞った3連複でも人気薄のエイユーファイヤー(8番人気)をおさえており、配当から感じる印象を遥かに上回る回収劇となった次第。こと、近時はダートの1勝クラスが混沌としていたが、先週から3歳馬が条件戦に入ってきたのはありがたい。今後はおそらく、上記のように狙い澄ました勝負鞍が増えていく。

また先週は、冒頭の日曜東京11R・安田記念でも「3連複7-10-13、1万0,250円」の的中をお届けしている。ちなみに弊社予想部は、9番人気にすぎなかった2着ガイアフォースを「ダート好走で迷彩がかかっているが本来は速い芝向きで、ワンターンの東京マイルはベスト」と特注馬に挙げていた。

さて、今週末は春G1の閉幕を告げる「宝塚記念」。今年はファン投票1位のベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎)、2位のレガレイラ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)、3位のアーバンシック(牡4歳、美浦・武井亮厩舎)が揃って参戦する。ちなみに、ファン投票1~3位の馬が揃って出走すれば、2014年以来11年ぶりのこと。まさにグランプリに相応しい一戦となりそうだ。

そして、長いお付き合いの会員様ならご存知の通り、グランプリといえばアスコットの十八番。目下、5年連続で馬券を仕留めている有馬記念を筆頭に、数々の好的中を残してきた舞台である。そうでなくとも、今年は日経新春杯、AJCC、大阪杯など猛烈な勢いで回収をマークしている古馬中距離戦線。はたして、今年の宝塚記念、弊社予想部はどんな的中をお届けするのか。いまから楽しみで仕方がない。会員様は、引き続き首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。

5/31-6/1 2回東京・2回京都11日12日目

馬場読み万全の大本線的中 〜日曜京都7R・4歳以上1勝クラス〜

今週末のメインは春の東京G1シリーズ、そのファイナルとなる「安田記念」。昨年のマイルCSで宿願のG1タイトルを手にしたソウルラッシュ(牡7・池江)が主役だろうか。前走のドバイターフでは、昨年の安田記念の覇者ロマンチックウォリアーとの壮絶なたたき合いを制しハナ差で勝利。2つ目のタイトルを手にした。

ただ、そのロマンチックウォリアーが、「過酷な中東シリーズを連戦していた」ことは留意すべきだろう。事実、サウジ→ドバイのローテを選んだ今年の有力馬はドバイで軒並み成績を落とした(フォーエバーヤングやシンエンペラーなど)。日本とも欧州とも異なる気候で行われる中東競馬が、想像以上にタフであることは間違いない。なかでも、ロマンチックウォリアーはドバイターフ直後に故障が判明。はたして、ソウルラッシュの勝利は本当に“金星”だったのか…。慎重に検討したい。

 同じく海外帰りのG1・2勝馬ジャンタルマンタル(牡4・高野)は、間違いなく国内マイル最上位。ただ、今回の古馬混合重賞は初挑戦で、かつ初の海外帰り。一抹の不安はあるものの、調整過程を見るとじっくり時間をかけて立て直した効果がうかがえる。NHKマイルCで下したアスコリピチェーノが先日のヴィクトリアマイルで勝利。東京マイルの舞台なら、必然的に評価が上がる。課題は、半年ぶりの“レース勘”に尽きるだろう。

上記の強力2頭に割って入る馬は存在するのか。弊社では最右翼となりうる伏兵をピックアップ済みだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳以上1勝クラス」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ヴィスマールだった。

『前走はクビ差の2着。しかし、4角で絶妙なマクリを決めた勝ち馬を褒めるしかない競馬であり、本馬自身も悲観する内容ではなかった。2走前も芝の荒れた小倉で僅差2着があるように、この馬の地力も明らかにクラス上位である。ここは3ヵ月ぶりも馬体をふっくら見せつつ、久々を感じさせない軽快な動きを披露。課題のメンタルも落ち着いており、いきなりから動けるだろう。荒れ馬場は大丈夫だし、どんな競馬もできるタイプ。反撃V濃厚』という見立て。

開催12日目を迎えた京都芝コースは傷みが進行。必然。渋い馬場への対応力が問われる一戦となった。12頭立てと手頃な頭数だったが、開幕は先行勢が定まらず。内枠の1番タマモランプ、2番ブロードグリンが前を狙うと、外から10番アップステートもそれに加わった。

序盤、軸馬11番ヴィスマールは出たなりで後方待機を選択するが、鞍上の吉村誠騎手はペースが緩んだタイミングを見逃さなかった。向こう正面に入って隊列が落ち着くと、逃げるタマモランプが息を入れる。吉村誠騎手はそのタイミングでマクリ気味に進出し、一気に好位3番手までポジションを上げた。しかし、これが引き金になったのか、直後にレースが一気に活性化する。

軸馬ヴィスマールが押し上げた直後、今度は7番サスケがマクリを敢行。これにより軸馬ヴィスマールは再び中団まで位置を下げてしまう。おいおい、大丈夫か。そんな懸念を抱く出入りの激しい競馬に…。

とはいえ、すべては杞憂に終わった。軸馬ヴィスマールは3角からジワジワと再進出すると4角はほぼ先頭。地力の違いでそのまま押し切りを決めた。激戦の2着争いは外目から猛追した4番ゼンノインヴォーク。差し込んだ12番シルバーカレッジが3着入線となった。

この結果により、「馬連4-11、650円、3連複4-11-12、1,580円」の的中をお届け。手堅い的中にみえて、馬連は資金の大半を投じた大本線。3連複も少点数でまとめて全体回収率は300%を上回った。先週の特大配当と比べたらおとなしい配当とはいえ、馬場適性の判断は相変わらず上々。アスコットらしい的中として一定の評価をいただいた次第だ。
なお、勢いに乗って攻めたダービーは◎エリキング(8番人気)が痛恨の出遅れ。競馬なので仕方のないことだが、ラストにケタ違いの脚で迫っての5着だけにスタートが悔やまれた。王者クロワデュノールを倒せる唯一の存在として悪くない狙いではあったが、この世界は結果がすべて。ご期待いただいた会員様にはこの場を借りてお詫び申し上げたい。
とはいえ、アスコットは“即反撃”が伝統。そのことは、弊社とお付き合いの長い会員の方なら我々以上によくご存じのはず。春のG1シリーズも残すところあとわずかだが、今週末の「安田記念」、そして大一番「宝塚記念」を含めて勝負鞍候補は目白押しである。会員様は大きな期待と希望を抱いたまま、手ぐすねをひいてまずは今週末の提供をお待ちいただきたい。