7/12-7/13 2回福島・2回小倉5日6日・1回函館9日10日目

安心の大本線的中 〜日曜福島11R・七夕賞〜

早いもので、夏競馬の前半戦が今週末で終了。同時に函館では今年最初の2歳重賞「函館2歳S」が施行される。はたして2025年の世代一番乗りはどの馬だろうか。キャリアの浅い若駒戦だけに予想ファクターは限られるが、競馬ファンにとっても新世代を占う意味で落とせない一戦だ。

とはいえ、この時点ではすべての出走馬(地方所属馬を除く)が1勝馬もしくは未勝利馬。したがって、この時季の2歳戦の内実は「1勝クラス戦」と考えていい。実際、本レースの出走馬の大半が「その後も未勝利」で現役生活を終えるのが例年。そう考えると、馬券の対象となる馬はかなり限られてくる。取捨のポイントは現状の完成度、そして将来性だ。

なお、昨夏のアスコットは4つの夏季2歳重賞(函館→小倉→新潟→札幌)ですべて本命馬が好走。トータルでは4戦3勝となったものの、回収率ベースでは大幅プラスを達成している。もとより若駒のジャッジには定評のある弊社予想部。まずは函館2歳Sにご注目を。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜福島11R「七夕賞」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された15番ドゥラドーレスだった。

「ドゥラドーレスの前走エプソムCは2着。道中は後方を進んだものの、上がり3ハロン最速の脚で連対圏まで押し上げた。小回りコースは【2-0-0-1】、唯一の馬券外は菊花賞4着。藻岩山特別と小倉日経オープンはいずれも3角過ぎからエンジンを吹かしつつの差し切り勝ちで、福島芝2000mはいかにも合う。跳びが大きいため今回の外枠も歓迎だ。
そもそも、屈腱炎明け16ヵ月ぶりの復帰が昨秋。以降の3戦は脚元に気を使いながら調整してきた背景がある。エプソムC後の陣営コメント「(物足りない仕上がりで)よく2着にきた」も印象的だった。その点、今回は脚元の心配が解消して2週連続でウッド好時計。今週坂路の馬なりラスト11秒台を含め、近走よりも明らかに動き・反応ともに上向いてきた。他馬比較でハンデ57.5キロはむしろ恵まれた印象だし、時計がかかる馬場状態も好都合。いい頃の気配に戻ってきた素質馬が単勝3倍台なら迷わず買い」という見立て。

レースは2番コスモフリーゲンが飛ばし、先行勢の10番ショウナンマグマ、8番シリウスコルトらが間隔をとって好位追走。メイン集団は中団より後ろに馬群を形成する形となる。軸馬15番ドゥラドーレスは外から注文をつけてメイン集団の前め(先頭から見ると7番手あたり)を確保した。

映像ではコスモフリーゲン=柴田大知騎手が意欲的にハイペースを作っているように見えたが、ラップ構成はその印象とは異なっていた。実際、前半1000m通過59秒4はごくごく平均的。さらに800~1200m区間で12秒7-12秒8としっかり息を入れてきた。久しぶりの重賞勝利(20年ターコイズS=スマイルカナ以来)に挑む柴田騎手の巧みなヘッドワークである。

さらにコスモフリーゲンにとって幸運だったのは、好位勢が仕掛けを躊躇したことだろう。とりわけシリウスコルトはトップハンデ58.5キロ。先に動いて後続の標的になるのは避けたかったのではないか。いずれにせよ、流れはコスモフリーゲンに傾いた。

そんな逃げ馬に唯一、対抗したのが軸馬15番ドゥラドーレスだった。しかし、早めに動いたことで外枠から終始外を通る不利な進路取り。小回りコースの最終角だけに加速も難しく、コスモフリーゲンに馬体を併せた瞬間がゴール。惜しくもアタマ差の2着となった。上位2頭から離れた3着には、インの中団からやや強引に外に出した7番オニャンコポン(菅原明良騎手に戒告)が入線した。

この結果により「馬連2-15、780円」の的中をお届け。3着馬は拾えなかったものの、“伏兵台頭の余地がある”と判断した弊社予想部は馬連メインで買い目を展開。終わってみれば馬連1点目の大本線的中となった次第。なおこの週は新馬未勝利予想で配信した日曜福島1Rでも“馬連1点買い”で的中をお届け。全体的に大荒れ決着が相次いだ先週のなかでも、冷静な判断が際立つ週末となった。

さて、今週末は冒頭の函館2歳Sに加えて「小倉記念・G3」がスタンバイ。同レースは、従来の開催(8月中旬)から前倒しされての開催となる。さらに例年は開幕週だったが、今年は最終週に移設された。変わらない部分は“ハンデ戦”という設定のみなので注意したい。その点、年明けの小倉牝馬Sで馬連48倍、3連複166倍をお届けしている弊社予想部が頼もしい。こと、各開催場がラストを迎える今週末は、興味深い穴候補も目白押しである。会員様は、続く猛暑はもちろんこと、高配当的中にもご警戒をいただきたい。