7/26-7/27 2回新潟・3回中京・1回札幌1日2日目

買い目の巧さで利益を最大化 〜日曜中京8R・御在所特別〜

先週から開幕した新潟の芝コースは絶好のコンディション。上級条件を中心にレコードに迫る記録が連発し、日曜メイン「関屋記念」では新記録が飛び出した。1分31秒0のレコードで勝利したカナテープは重賞初制覇。クビ差およばずながら同タイムで走った2着は、オフトレイルとボンドガールの同着で決着した。

ドナウブルーが13年前に出したレコードを0秒5上回る好記録だけに、普通なら手放しで称賛される時計だ。しかし関屋記念は今年から開幕週へ移動し、かつ別定戦からハンデ戦へ変更されているため判断が難しい。実際に勝ったカナテープのハンデは54キロ。2着を分けたオフレトレイルが牡馬で上から二番目に重い57.5キロで、牝馬のボンドガールは実質トップハンデタイの56キロである。これが別定戦だったら上位が入れ替わっていた可能性はあるはずだ。そういう意味では、2着同着を演じた2頭には勝利と同等の評価が必要といえる。

それにしてもJRAは、なぜ、真夏の名物マイル重賞をハンデ戦にしたのだろうか。G3とは本来、G1出走のために賞金加算を狙う登竜門。その未来がハンデひとつで左右されると思うと、不条理を感じずにはいられない。もちろん、難解なレースほど馬券が売れるという“興行”としての側面もあるのだろうが…。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京8R「御在所特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に2番人気となった6番メディテラニアンだった。

「新馬戦ではラスト11.8-11.5の加速ラップVで資質の高さをアピールしている。次戦のゆりかもめ賞は大敗だったが、スローペースの後方待機なので、これは完全にオミット可能だ。一方、前走の3着は高く評価できる。勝ち馬トッピボーンがとにかく強すぎただけで、本馬の1分58秒9も水準以上のタイムだ。
この中間のウッドでは全体80秒台→ラスト2ハロン22秒台の好調教を連発。もともとの素材の良さに加えて、休養を挟んでの大きな成長を示している。少頭数かつ相手緩和のここは勝ち切り濃厚」という見立て。

7頭立てながらオッズが拮抗しており、1番人気は単勝2.5倍の4番ピエタンツァ、これに2.9倍の軸馬6番メディテラニアンが続いた。レース序盤は、3番ラッキーベイと7番ヴォラヴィアが逃げ争いを展開。軸馬メディテラニアンはその2頭を静観する形で3番手、2番フルレゾンがこれに続く。人気のピエタンツァはそのうしろ、3番人気の1番ツーネサーンは出脚がつかず最後方待機となった。

結局、ハナを叩いたラッキーベイは1000m通過59秒7のミドルペースで先導。これに対して馬群はかなり縦長で、全7頭がそれぞれ2馬身ほぼ間隔をとって追走する展開となる。そんな緩慢な流れを許さなかったのが、軸馬メディテラニアンだった。3角過ぎから一気に進出すると、瞬く間に先頭に躍り出て押し切りの構え。だが中京の直線は長く、先頭に出るのが少し早かったかもしれない。案の定、ラストは接戦で、軸馬メディテラニアンがハナ差凌いだところがゴール。2着に2番フルレゾン、4番ピエタンツァが入線した。

この結果により「馬連2-6、930円&3連単6→2→4、3,850円」の的中をお届け。最後は接戦になってしまったが、これは来日2週目の鞍上A.バデル騎手の早仕掛けによるものだろう。むしろ、それでも凌いだ軸馬の強さが際立つ内容だった。馬連は2点買い、激絞りで狙い澄ました3連単も無事に的中し、少頭数のレースとしては文句なしの回収劇となった次第。

この週は他にも、新潟7R新潟日報賞にて◎10番アクートゥス(9番人気)から「ワイド1,220円&1,630円、3連複1-6-16・3,500円のトリプル的中をズバリ。こちらの本命はなんと単勝46.8倍のブービー人気(レースは10頭立て)だから特筆できる。その短評は以下。

「前走の軸馬は“休み明け+差し展開+先行”という厳しい条件でも善戦。強気に押し切りを図る競馬で成長を感じさせた。今回は開幕週の大外枠だが、外々回さないよう乗れば十分足りる。もともと現級は出遅れを除いてすべて掲示板内と崩れておらず、過去にはベガリス(リステッド谷川岳S・1着)との接戦歴もある。叩き上昇タイプでもあり、今回は内田騎手の連投。勝負気配を含めてこの人気なら妙味十分」

弊社予想部も「なんでこんなに人気がないのか」と頭を傾げていたが、きっちり3着を確保してくれた。なお、上記のワイドも2点買いのダブル獲りである。レースや軸馬選定はもちろん、土日を通して“馬券=買い目の巧さ”が際立つ週末となった次第。

新潟、中京、札幌の開幕週を大回収で終えた弊社予想部。勢いそのままに夏場後半戦に臨む。勝負の流れに乗った時の弊社の爆発力はすでに周知の通り。言うまでもなく、今週末はそのための仕込みが着々と進んでいる。会員様は引き続き絶大なるご期待をお寄せいただきたい。