8/2-8/3 2回新潟・3回中京・1回札幌3日4日目

大収穫モード継続 〜土曜中京8R・浜松特別〜

先週のサマースプリントシリーズ第3戦・アイビスサマーダッシュはピューロマジックが勝利して重賞3勝目をあげた。その勝ち時計53秒7は、23年前にカルストンライトオが残したレコードとタイ記録だ。

当時、逃げたカルストンライトオの刻んだラップは12.0-9.8-10.2-9.6-12.1。序盤と中盤に9秒台がふたつも入る驚異的な内容であり、アンタッチャブルレコードといわれたものだ。いくら馬場状態や育成が向上した昨今とはいえ、この記録に並んだピューロマジックのスピードは特筆すべきだろう。ちなみに今年のレースラップは11.7-10.0-10.3-10.6-11.1。23年前とはかなり異なるラップだった。

なにより、今回のピューロマジックは道中が11番手。それも6番枠から「ほぼ馬場のド真ん中を差してきた」ことに価値がある(上がり3ハロン31秒3=国内最速もすごいが)。ご存知の通り、千直といえば外ラチ沿いを走れる外枠有利が定石。そんな凝り固まった競馬観を吹き飛ばすような、痛快な勝利といえよう。鞍上のC.ルメール騎手もさすがのひと言。

とはいえ、これだけ新記録が重なったからこそ、JRAのタイム計測には疑問が残る。海外競馬はもちろん、現代スポーツが総じて100分の1秒単位でタイム計測しているのに対し、令和に入った日本競馬が10分の1単位計測(以下は切り捨て)なのは恥ずべきことではないか。

ちなみに、公道で行う自転車競技のタイムトライアル(全長30km以上のコース設定も存在)でも100分の1秒単位で争われている。その際の自転車の平坦速度は時速60キロほど。一方で、芝のスプリントを走る競走馬は時速70キロ近い。今年のアイビスサマーダッシュは“幻の新記録”だった可能性もあるのだ。
 

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京8R「浜松特別」ダ1200m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気となった13番テーオーエルビスだった。

「ダート1200mは2戦して1秒9秒差、0秒8差勝利と圧倒的、かつ底知らずのパフォーマンス。距離が長かったカトレアS(1600m)でもハイペース先行から、のちのG1・東京ダービーでワンツーを決めるナチュラルライズ、クレーキングの3着に粘った。純粋に強い。ここは骨折明けだが追い切りを重ねる毎に時計も動きも上昇。完全のデキとまではいえないものの、十分に力を出せる仕上がりだ。多少の枠不利は断然の能力でカバー可能。このメンバーならアッサリまで」という見立て。

レースは、圧巻という言葉がふさわしい内容だった。中団から進めた軸馬13番テーオーエルビスは終始外々を回す大雑把な競馬。4角を回った時点で先頭の5番アスタールフナとは7馬身ほど差があったが、みるみる差を詰めるとゴール直前であっさり差し切り。終わってみれば一頭だけ地力が違った印象だ。2着は5番アスタールフナ、3着は1番エコロネオ。

この結果により「馬連5-13、740円&3連単13→5→1、7,970円」の的中をお届け。本来、中京ダートで外を回すのはご法度だが、軸馬テーオーエルビスにとっては一切関係なかった模様。そんな馬が単勝1.8倍もついたのだから悪くない。推奨買い目も馬連と3連単のみで限界まで絞り込んでいたため、配当から感じる印象以上の収益となった次第。なお先週の厳選勝負鞍は上記に加え、日曜札幌12R「積丹特別」の馬連&3連単などもきっちり的中させ、荒れまくる今夏の競馬においてひときわ目立つ “完全試合達成” となった。

さらにこの週は、札幌12R「大倉山特別」の◎スマートケープ(3番人気・1着)や、日曜中京11Rの◎オーサムユニバンス(7番人気・2着)など高配当狙いの特注馬も激走。これに日曜「クイーンS」の本線的中も加わり、大げさではなく的中ラッシュとなった次第だ。

お付き合いの長い会員様ならご存知の通り、当たり始めたら手がつけられないのが弊社。幸いにも稼ぎどころの夏競馬はまだ4週残されている。皆様は猛暑対策を万全のうえ、引き続きアスコット会員の“特権”を存分に味わっていただきたい。

7/26-7/27 2回新潟・3回中京・1回札幌1日2日目

買い目の巧さで利益を最大化 〜日曜中京8R・御在所特別〜

先週から開幕した新潟の芝コースは絶好のコンディション。上級条件を中心にレコードに迫る記録が連発し、日曜メイン「関屋記念」では新記録が飛び出した。1分31秒0のレコードで勝利したカナテープは重賞初制覇。クビ差およばずながら同タイムで走った2着は、オフトレイルとボンドガールの同着で決着した。

ドナウブルーが13年前に出したレコードを0秒5上回る好記録だけに、普通なら手放しで称賛される時計だ。しかし関屋記念は今年から開幕週へ移動し、かつ別定戦からハンデ戦へ変更されているため判断が難しい。実際に勝ったカナテープのハンデは54キロ。2着を分けたオフレトレイルが牡馬で上から二番目に重い57.5キロで、牝馬のボンドガールは実質トップハンデタイの56キロである。これが別定戦だったら上位が入れ替わっていた可能性はあるはずだ。そういう意味では、2着同着を演じた2頭には勝利と同等の評価が必要といえる。

それにしてもJRAは、なぜ、真夏の名物マイル重賞をハンデ戦にしたのだろうか。G3とは本来、G1出走のために賞金加算を狙う登竜門。その未来がハンデひとつで左右されると思うと、不条理を感じずにはいられない。もちろん、難解なレースほど馬券が売れるという“興行”としての側面もあるのだろうが…。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京8R「御在所特別」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に2番人気となった6番メディテラニアンだった。

「新馬戦ではラスト11.8-11.5の加速ラップVで資質の高さをアピールしている。次戦のゆりかもめ賞は大敗だったが、スローペースの後方待機なので、これは完全にオミット可能だ。一方、前走の3着は高く評価できる。勝ち馬トッピボーンがとにかく強すぎただけで、本馬の1分58秒9も水準以上のタイムだ。
この中間のウッドでは全体80秒台→ラスト2ハロン22秒台の好調教を連発。もともとの素材の良さに加えて、休養を挟んでの大きな成長を示している。少頭数かつ相手緩和のここは勝ち切り濃厚」という見立て。

7頭立てながらオッズが拮抗しており、1番人気は単勝2.5倍の4番ピエタンツァ、これに2.9倍の軸馬6番メディテラニアンが続いた。レース序盤は、3番ラッキーベイと7番ヴォラヴィアが逃げ争いを展開。軸馬メディテラニアンはその2頭を静観する形で3番手、2番フルレゾンがこれに続く。人気のピエタンツァはそのうしろ、3番人気の1番ツーネサーンは出脚がつかず最後方待機となった。

結局、ハナを叩いたラッキーベイは1000m通過59秒7のミドルペースで先導。これに対して馬群はかなり縦長で、全7頭がそれぞれ2馬身ほぼ間隔をとって追走する展開となる。そんな緩慢な流れを許さなかったのが、軸馬メディテラニアンだった。3角過ぎから一気に進出すると、瞬く間に先頭に躍り出て押し切りの構え。だが中京の直線は長く、先頭に出るのが少し早かったかもしれない。案の定、ラストは接戦で、軸馬メディテラニアンがハナ差凌いだところがゴール。2着に2番フルレゾン、4番ピエタンツァが入線した。

この結果により「馬連2-6、930円&3連単6→2→4、3,850円」の的中をお届け。最後は接戦になってしまったが、これは来日2週目の鞍上A.バデル騎手の早仕掛けによるものだろう。むしろ、それでも凌いだ軸馬の強さが際立つ内容だった。馬連は2点買い、激絞りで狙い澄ました3連単も無事に的中し、少頭数のレースとしては文句なしの回収劇となった次第。

この週は他にも、新潟7R新潟日報賞にて◎10番アクートゥス(9番人気)から「ワイド1,220円&1,630円、3連複1-6-16・3,500円のトリプル的中をズバリ。こちらの本命はなんと単勝46.8倍のブービー人気(レースは10頭立て)だから特筆できる。その短評は以下。

「前走の軸馬は“休み明け+差し展開+先行”という厳しい条件でも善戦。強気に押し切りを図る競馬で成長を感じさせた。今回は開幕週の大外枠だが、外々回さないよう乗れば十分足りる。もともと現級は出遅れを除いてすべて掲示板内と崩れておらず、過去にはベガリス(リステッド谷川岳S・1着)との接戦歴もある。叩き上昇タイプでもあり、今回は内田騎手の連投。勝負気配を含めてこの人気なら妙味十分」

弊社予想部も「なんでこんなに人気がないのか」と頭を傾げていたが、きっちり3着を確保してくれた。なお、上記のワイドも2点買いのダブル獲りである。レースや軸馬選定はもちろん、土日を通して“馬券=買い目の巧さ”が際立つ週末となった次第。

新潟、中京、札幌の開幕週を大回収で終えた弊社予想部。勢いそのままに夏場後半戦に臨む。勝負の流れに乗った時の弊社の爆発力はすでに周知の通り。言うまでもなく、今週末はそのための仕込みが着々と進んでいる。会員様は引き続き絶大なるご期待をお寄せいただきたい。

7/19-7/20 2回福島・2回小倉7日8日・1回函館11日12日目

開催ラストの好配当連打 〜日曜小倉10R・宮崎S〜

夏季競馬の暑熱対策として「競走時間帯の拡大」(北海道開催を除く)が今週からスタートする。

初導入の昨夏は新潟開催の一部に限られていたが、今年は期間を2週間→4週間に延ばし、「新潟と中京で同時」に実施される。1Rの発走時間を繰り上げ、5R後に「3時間程度の休憩」が設けられる。メインの発走時間は従来通りの時間帯だがレース番号は「第7R」に変更されるため、マークカード記入にはご注意を。

・2025年のJRA暑熱対策(競走時間帯の拡大)
◆期間 7月26日(土)から8月17日(日)=開催8日間
◆対象競馬場 「新潟および中京」(札幌は通常通り)
◆1R&12R発走時刻 1R=「9時35分」、12R=「18時15分」(中京の場合)
◆特別レースは6~8Rで、メインレースは7Rで実施
◆当該期間のWIN5対象レース <1>中京6R→<2>新潟6R→<3>札幌11R→<4>中京7R→<5>新潟7R(8月17日のみ異なる)
◆ネット投票前売り
金曜日 夜間発売開始 20時00分(通常18時30分)
土曜日 前日発売終了 19時30分(通常17時30分)
夜間発売開始 21時30分(通常19時30分)

なかでもネットの前売りはかなり後ろ倒しとなる。おそらく、オッズがある程度固まるのは夜遅い時刻だろう。前日に馬券を仕込む方は夏時間を頭に入れておきたい。

さて、夏競馬の序盤戦が終了した先週末。アスコット予想班はどんな奮闘をみせたのか。さっそく見てみよう。今週斬るのは日曜小倉10R「宮崎S」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に6番人気となった12番ホウオウスーペリアだった。

「初ダートの2走前に3着と差のない競馬。結果こそ5着も高い砂適性を示しており、先々を期待させる走りだった。ハミを噛んだ前走は完全に参考外。前走のように出遅れ揉まれる形になると脆いものの、外枠から気分よく先行できれば力を出せるだろう。その点、ペースが流れる小倉替わりは好材料。気性的に小回りの外枠は向くはずだし、ここを目標に仕上がりも万全。まだ様子見のオッズに止まっている今回は狙って妙味」という見立て。

レースはスタートから押していく馬が多く、4頭が競り合う形。なかでも内枠の利があった4番レアンダーがハナ。これに1番人気の3番メイショウミカワ、3番人気のゴッドブルービーなどが続く。軸馬12番ホウオウスーペリアは出たなりで様子を伺い、先行集団から少し離れた5番手を確保。弊社の想定通り、スムーズな出だしとなった。

向こう正面に入っても先頭は4番レアンダー。これを好位3頭が横並びで徹底マークする。軸馬12番ホウオウスーペリアは、先行集団から6馬身ほど後方を単独で追走。その後ろにいたっては5馬身も離れていた。流れとしては平均ペースでも隊列は縦長という、珍しいケースだ。

レースが動いたのは3コーナー過ぎだ。およそ残り600m地点で好位組が崩れ始めると、替わりに軸馬12番ホウオウスーペリアが仕掛ける。4コーナーでは早くも3番手に上昇。そして直線半ばで3番メイショウミカワを競り落とす。残すは逃げ切りを図る4番レアンダーのみだ。差せるか…。

結局、4番レアンダーがなんとかしのいで1着を確保。猛追した軸馬12番ホウオウスーペリアは半馬身およばずの2着。軸馬から2馬身ほど後方の3着争いは、最後に差し込んだ9番ヴィヴァンが制した。

この結果により「馬連4-12、4,440円&3連複4-12-9、1万1,490円」の的中をお届け。軸馬は勝ち星こそ取りこぼしたものの、6番人気で2着確保なら上出来の部類。終わってみれば「小回り+外枠=揉まれず本領発揮」という見立てがガッチリとハマった格好だ。オイシイ配当はもちろんのこと、会員様からは“展開読み”の面でも高い評価をいただいた次第。
この週は他にも、日曜小倉11R・小倉記念にて◎6番シェイクユアハート(3番人気)から「馬連1-6、4,740円&3連複1-6-16、9,900円をズバリ。こちらは惜しくも万馬券とはならなかったが、難解なハンデ戦を仕留めたという点で価値ある的中劇だったといえる。

夏競馬の折り返し地点を大回収で終えた弊社予想部。今週末から開幕する札幌、中京、新潟開催に向けて視界は良好である。会員様におかれましては、冒頭の変更事項を確認のうえ、引き続き好配当的中に備えていただきたい。

7/12-7/13 2回福島・2回小倉5日6日・1回函館9日10日目

安心の大本線的中 〜日曜福島11R・七夕賞〜

早いもので、夏競馬の前半戦が今週末で終了。同時に函館では今年最初の2歳重賞「函館2歳S」が施行される。はたして2025年の世代一番乗りはどの馬だろうか。キャリアの浅い若駒戦だけに予想ファクターは限られるが、競馬ファンにとっても新世代を占う意味で落とせない一戦だ。

とはいえ、この時点ではすべての出走馬(地方所属馬を除く)が1勝馬もしくは未勝利馬。したがって、この時季の2歳戦の内実は「1勝クラス戦」と考えていい。実際、本レースの出走馬の大半が「その後も未勝利」で現役生活を終えるのが例年。そう考えると、馬券の対象となる馬はかなり限られてくる。取捨のポイントは現状の完成度、そして将来性だ。

なお、昨夏のアスコットは4つの夏季2歳重賞(函館→小倉→新潟→札幌)ですべて本命馬が好走。トータルでは4戦3勝となったものの、回収率ベースでは大幅プラスを達成している。もとより若駒のジャッジには定評のある弊社予想部。まずは函館2歳Sにご注目を。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜福島11R「七夕賞」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された15番ドゥラドーレスだった。

「ドゥラドーレスの前走エプソムCは2着。道中は後方を進んだものの、上がり3ハロン最速の脚で連対圏まで押し上げた。小回りコースは【2-0-0-1】、唯一の馬券外は菊花賞4着。藻岩山特別と小倉日経オープンはいずれも3角過ぎからエンジンを吹かしつつの差し切り勝ちで、福島芝2000mはいかにも合う。跳びが大きいため今回の外枠も歓迎だ。
そもそも、屈腱炎明け16ヵ月ぶりの復帰が昨秋。以降の3戦は脚元に気を使いながら調整してきた背景がある。エプソムC後の陣営コメント「(物足りない仕上がりで)よく2着にきた」も印象的だった。その点、今回は脚元の心配が解消して2週連続でウッド好時計。今週坂路の馬なりラスト11秒台を含め、近走よりも明らかに動き・反応ともに上向いてきた。他馬比較でハンデ57.5キロはむしろ恵まれた印象だし、時計がかかる馬場状態も好都合。いい頃の気配に戻ってきた素質馬が単勝3倍台なら迷わず買い」という見立て。

レースは2番コスモフリーゲンが飛ばし、先行勢の10番ショウナンマグマ、8番シリウスコルトらが間隔をとって好位追走。メイン集団は中団より後ろに馬群を形成する形となる。軸馬15番ドゥラドーレスは外から注文をつけてメイン集団の前め(先頭から見ると7番手あたり)を確保した。

映像ではコスモフリーゲン=柴田大知騎手が意欲的にハイペースを作っているように見えたが、ラップ構成はその印象とは異なっていた。実際、前半1000m通過59秒4はごくごく平均的。さらに800~1200m区間で12秒7-12秒8としっかり息を入れてきた。久しぶりの重賞勝利(20年ターコイズS=スマイルカナ以来)に挑む柴田騎手の巧みなヘッドワークである。

さらにコスモフリーゲンにとって幸運だったのは、好位勢が仕掛けを躊躇したことだろう。とりわけシリウスコルトはトップハンデ58.5キロ。先に動いて後続の標的になるのは避けたかったのではないか。いずれにせよ、流れはコスモフリーゲンに傾いた。

そんな逃げ馬に唯一、対抗したのが軸馬15番ドゥラドーレスだった。しかし、早めに動いたことで外枠から終始外を通る不利な進路取り。小回りコースの最終角だけに加速も難しく、コスモフリーゲンに馬体を併せた瞬間がゴール。惜しくもアタマ差の2着となった。上位2頭から離れた3着には、インの中団からやや強引に外に出した7番オニャンコポン(菅原明良騎手に戒告)が入線した。

この結果により「馬連2-15、780円」の的中をお届け。3着馬は拾えなかったものの、“伏兵台頭の余地がある”と判断した弊社予想部は馬連メインで買い目を展開。終わってみれば馬連1点目の大本線的中となった次第。なおこの週は新馬未勝利予想で配信した日曜福島1Rでも“馬連1点買い”で的中をお届け。全体的に大荒れ決着が相次いだ先週のなかでも、冷静な判断が際立つ週末となった。

さて、今週末は冒頭の函館2歳Sに加えて「小倉記念・G3」がスタンバイ。同レースは、従来の開催(8月中旬)から前倒しされての開催となる。さらに例年は開幕週だったが、今年は最終週に移設された。変わらない部分は“ハンデ戦”という設定のみなので注意したい。その点、年明けの小倉牝馬Sで馬連48倍、3連複166倍をお届けしている弊社予想部が頼もしい。こと、各開催場がラストを迎える今週末は、興味深い穴候補も目白押しである。会員様は、続く猛暑はもちろんこと、高配当的中にもご警戒をいただきたい。

7/5-7/6 2回福島・2回小倉3日4日・1回函館7日8日目

冴えた展開読みとハンデ考察 〜日曜函館10R・横津岳特別〜

例年通りの波乱決着が予想された「北九州記念」だが、終わってみれば1番人気となったヤマニンアルリフラが勝利。当レースの1番人気Vは実に17年ぶりとなる。とはいえ、14番人気まで単勝20倍台に収まる大混戦。各陣営に色気があったことを象徴するように、レースも団子状態で進んだ。先手をとった3歳クラスペディアも単騎で飛ばす構えはみせず、隊列が決まらないまま進んだことが一団の競馬になった要因だろう。

前半3ハロンは32秒5。クラスを考えれば激流というほどではなかったが、隊列がひしめき合ったことで先行馬には息を入れるタイミングがなかった。結果的にも数字以上に前半の消耗度は大きかったはずだ。実際、後半3ハロンは35秒3もかかっており、後ろにいた馬同士の決着となった。

ヤマニンアルリフラは、道中を中団の馬混みで追走。4角でヨシノイースターの内のスペースを取れたことが大きい。2着ヨシノイースターは昨年と同じ2着入線。大外枠で外々を回らされる形で、さらに勝ち馬より3キロ重いハンデ58キロ考えると強い競馬だったといえるだろう。ただ、前日の1勝クラスが1分7秒5の決着に対して、重賞であるこちらの勝ち時計は1分7秒8。道中に高度な駆け引きがあったことを踏まえても、レースレベルとしては少し物足りなさが残った。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜函館10R「横津岳特別」芝2600m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された10番バレンタインガールだった。

「芝の長距離に矛先を向けたここ2走が一変したレースぶり。前走にいたっては『ハイレベル戦+斤量増+前が壁』と厳しい条件揃っていたが、それでも3着まで差してくるのだから適性と地力は本物だ。開催後半に入った今週の函館芝は週中に雨。一連の高速馬場が落ち着いてきたことで逃げ馬が簡単に残せない状態であり、本馬の決め手が確実に発揮される。実質トップハンデでも強敵不在の今回は勝ち負け必至」という見立て。

稍重の馬場状態に加えて長距離戦。やはりペースは上がらず、前半1000m通過は1分3秒4、2000m通過2分7秒0。そんなスローペースを嫌ったのか、2週目に入ったところで最後方にいた2番ハインラントがマクリを打つ。その一方、軸馬10番バレンタインガールは後方3番手から静観の構え。先頭とはそれほど離れていなかったが、ペースを考えれば分の悪い位置取りだった。

レースが動いたのは3コーナー過ぎ。各馬が一気にペースアップすると同時に、軸馬10番バレンタインガールにムチが入る。ここからはスローの長距離らしい上がり勝負。軸馬10番バレンタインガールは大外を回して猛追をみせるが、4番手からひと伸びした6番チュウワモーニングに半馬身およばずの2着。3着には2週目の向こう正面でマクリを敢行した2番ハインラントが粘り込んだ。

この結果により「馬連6-10、1,580円&3連複2-6-10、1,360円」の的中をお届け。軸馬は勝利こそ逃したが、競馬自体は読み通りの前崩れ。この展開を想定して決め手のある6番チュウワモーニング(6番人気)を対抗1点目に抜粋したことが奏功した一戦。パッと見ると難解なハンデ戦でも、終わってみれば大本線的中となった次第。

さて、今週末は7月7日から数日遅れの開催と、どこか残念に思うなかで行われる「七夕賞」(G3・福島芝2000m)がスタンバイ。同レースも夏競馬の例に漏れず人気薄の台頭が頻繁な重賞であり、好走馬の傾向が掴みづらい1戦だ。しかし今年の登録馬をみまわすと、稍重のエプソムCを2着したドゥラドーレスが地力で一歩リードしている印象。同馬は屈腱炎で長期休養を強いられたものの直近2走は着々と調子を上げてきた。もとより若駒時代はクラシックを意識していたノーザンファーム産の期待馬。この陣営が酷暑期を使う以上、結果が求められる1頭である。
同レースを含め、ローカルらしく荒れそうな一戦が待ち受ける今週末。昨夏も大ヒットを飛ばした弊社予想部がどんな活躍をみせてくれるのか、ぜひご注目をいただきたい。会員様におかれましては、暑さ対策を施したうえでアツい的中馬券をお待ちいただきたい。

6/28-6/29 2回福島・2回小倉1日2日・1回函館5日6日目

夏競馬初週に訪れた勝負どころ 〜日曜函館8R・3歳上1勝クラス〜

JRAでは先週から本格的な夏季競馬が開幕した。今年の夏競馬では、気温上昇への対応として暑熱対策が昨年より強化される。特に暑さの厳しい新潟・中京競馬場では「競走時間帯の拡大」が4週間(7月26日〜8月17日)に拡大される。他にも、装鞍所集合や馬体重発表タイミングの変更、および下見どころの周回時間短縮が先週から実施されている。現実、気象庁の発表によれば、今年の6月は観測史上最高気温を記録した。

そんな夏競馬の第1週目、アスコットはどう立ち回ったのか。さっそく見てみよう。今週斬るのは日曜函館8R「3歳上1勝クラス」ダ1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に4番人気に支持された9番ライフゲートだった。

「デビュー早々に去勢されているように、かなり個性的なタイプ。2、3走前はどちらも直線で一度完全に抜け出しながら急減速して差されるという負け方。前走は勝利したとはいえ、4角時点の圧勝ムードから最終的に3馬身までリードが縮められてしまった。抜け出すとソラを使う(気を抜く)のだ。
とはいえ、メンバーが弱いと真面目に走らない馬は存在する。おそらく本馬も同様であり、相手レベルが上がる昇級初戦こそ狙うべきタイプだ。今回は休み明けを使った上積みも十分。本気で走った際の伸びシロは計り知れず、あっさりまで」という見立て。

当日の函館は快晴でダートは良馬場。レースは斤量51キロを活かしたい11番チュウワクリスエスの逃げで開幕した。これに3番コスモシェルベットや10番アレーティアが続いて好位を形成。軸馬9番ライフゲートは出たなりで中団に収まった。

先頭の11番チュウワクリスエスは向こう正面に入っても軽快なペース。鞍上の小林美騎手は今年に入って逃げ戦法で勝ち星を重ねており、ここも後続の脚を使い切る算段だ。これにより隊列は早くも縦長となった。

900m通過は52秒4のハイペース。それでも逃げの手を打ったチュウワクリスエスは手応え良く3角へ突入していく。このタイミングで2馬身ほど離れていた好位組も仕掛けるが、差はなかなか詰まらない。それと対照的に活性化したのは中団待機組だった。

なかでも3角手前からムチを入れられたのが軸馬9番ライフゲート。例によって道中は緩慢とした走りだったが、気合いをつけられると意を決したように加速を開始。コーナーで好位勢を競り落とすと4角では2番手まで上昇する。一方、逃げる11番チュウワクリスエスとの差はまだ4馬身。ライフゲートもグングン差を詰めるが…。

結局、11番チュウワクリスエスに1馬身差まで詰め寄ったところがゴール。2着ライフゲートから3/4馬身差に中団から差してきた1番ルルシュシュが入線した。

この結果により「馬連9-11、1,480円&3連複1-9-11、8,910円」のダブル的中をお届け。軸馬ライフゲートは連勝ならずとも昇級初戦でさっそくメドを立てる好内容。これまでと違い中団から差す競馬をできたことも収穫だろう。いずれにせよ、4番人気に過ぎなかった軸馬を「クラスが上がった方が競馬しやすい」とした予想部の好判断。相手に7番人気の1番ルルシュシュを抜粋したことも含めて、会員様からは称賛のお声が相次いだ。なおこの週は他にも、土曜函館10R「洞爺湖特別」や、◎ティニア(5番人気・2着)で攻めた土曜函館11R「青函S」なども的中をお届け。この時季らしく北海道競馬で“固め打ち”の週末となった次第だ。

夏競馬第1週目で上々の滑り出しをみせた弊社予想部。とはいえ、ここからが本当の意味での勝負どころ。創業31年目の夏を迎えたアスコットは、さらに攻めのスタンスで獲り尽くす所存である。

実際、弊社の看板コンテンツこと「厳選勝負鞍」は5月中旬より提供基準がさらに厳格化され、以降は “1週も欠かすことなく”プラス収支を達成している。見返りを吟味してのレース選定で獲りやすいところを的確に獲っていく弊社らしいスタイルは、もう一段磨きがかかること必至。無論のこと、上半期を大幅プラスで終えた重賞戦線も輪をかけて期待十分である。会員様におかれましては、手ぐすね引いて夏を待っていた弊社にさらなるご期待をお寄せいただきたい。

6/21-6/22 3回東京・3回阪神5日6日・1回函館3日4日目

いざ大収穫の夏競馬へ 〜日曜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

今年から重賞およびトライアルの日程を変更したJRA。これにより、過去のデータや傾向が当てはまらないケースが増えている。先週の「府中牝馬S」と「しらさぎS」がまさにそのパターンだった。

前者は、秋に行われていた『アイルランドトロフィー府中牝馬S』を分離。本家は「アイルランドトロフィー」として従来通り10月に残り、こちらは新たに「府中牝馬S」として6月に引っ越した形だ。では、この府中牝馬Sはなにかというと、「旧マーメイドS」からおおよその条件(ハンデ戦であるところ)を受け継いだものだ。書いているこちらも理解不能になりそうなほど、ややこしい案件といえよう。

一方、レース自体はほぼ上位人気で決着している。勝利したセキトバイーストこそ5番人気だったものの、2着以下はカナテープ(3番人気)、ラヴァンダ(2番人気)が入線。3連複も57.9倍と低調(?)で、波乱を期待した穴党にとっては肩透かしだったかもしれない。まだ第1回なのでその要因を決めつける訳にはいかないが、“紛れの少ない東京コース”に移ったことはある程度関係しているような気がする。少なくとも来年以降、引き続き注視すべき施行条件である。

そして、正真正銘の“第1回”となったのが「しらさぎS」だ。こちらは米子Sを格上げしてサマーマイルシリーズ初戦の位置づけ。しかし話題の中心はなんといっても牝馬二冠馬チェルヴィニアの登場だった。同馬はジャパンCに京都記念、ドバイシーマクラシックと2400m路線を歩んできた一頭。それがなぜマイル戦に矛先を向けたのか。しかも酷量を背負わされるG3で57キロである。

おそらく、陣営としては1800mの府中牝馬Sを使いたかったはずだが、重いハンデを嫌ってこちらを選んだと思われる。いずれにせよ、猛暑のなかに突如として現れた二冠牝馬の扱いにファンは困った。そんな心情は、1番人気ながら4.0倍にとどまった単勝オッズにも表れていたのではないか。

逃げ馬不在のレースは序盤、先行勢がお互いをけん制するような形で進み、先手をとったニホンピロキーフの600m通過は35秒1、800m47秒2。これだけ遅いとラストは瞬発力が問われる。勝ったキープカルムは、キャリア15戦で上がり3位以下が3度しかない堅実な末脚特化型。磨きをかけてきた瞬発力がここで開花した格好だ。

そして、きっちり連対を確保したのがチェルヴィニアである。正直、この結果をどう受け止めていいのか迷ったが、冷静に考えればドバイ帰りかつ久々のマイルで1馬身差の2着なら上出来。今後の選択肢を広げる意味でもここを使った価値は存外高いのではないだろうか。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的に1番人気に支持された6番ゴールデンカイトだった。

『重賞を除けばデビューからすべて馬券内で、着々と力をつけている1頭。特に前走は前半3ハロン34秒0のハイペース+超差し展開を2番手から粘って0秒2差・3着。本馬以外の8着以内馬がすべて4角6番手以下だったことを思えば負けて強しの競馬だった。この中間は体全体を使ったフォームから迫力ある伸び脚を披露。ひと息いれたことでもう一段の上昇を示している。すでにクラス突破にメドは立っているうえに、今回は斤量2kg減かつ川田将雅騎手の連投。お膳立ての整った今回は巻き返し必至』という見立て。

レースは16頭立ての良馬場。まずは内から2番エイプリルインパリが先手。これに軸馬6番ゴールデンカイトも続く構えをみせる。しかし好発を決めた15番ホウショウマリスや14番サンマルノヴェルなども前へ押し寄せたことで、先行争いは激化する。軸馬6番ゴールデンカイトは落ち着いて2番手を確保するも、馬群の先団と後方が真っ二つに割れる展開となった。

前半600mは33秒8、800mが45秒9というハイペースで最後の挑戦へ。逃げ馬の直後にいた軸馬6番ゴールデンカイトが先頭に躍り出るが、しかし中団から15番ホウショウマリスも脚を伸ばしてくる。ラストは2頭の叩き合いとなったが、先に抜け出したゴールデンカイトは目標になった分、半馬身およばずの2着。3着には3番ハクサンアイリスが入線した。

この結果により「馬連6-15、1,170円、3連複3-6-15、2,480円」の的中をお届け。これを好配当と言うつもりはさらさらないが、6番人気の15番ホウショウマリスを対抗上位に据えた判断は大正解。結果的に大本線でキッチリとモノにしたことで『安心して見ていられた』という会員の方も多かったようだ。ちなみに当週の厳選勝負鞍は、土曜東京12R「馬連2-5、3,620円の的中などにより的中率100%を達成。加えて、前出の日曜阪神11R・しらさぎSや朝イチ未勝利戦予想など、この週は随所で的中量産となった次第である。

25年春競馬のラスト開催を首尾よく終えたアスコットは、意気揚々と夏競馬へと歩みを進める。お付き合いの長い会員様はご存知の通り、ローカル開催は配当面の恩恵が大。特に今年は昨秋のリニューアル以降、最初に迎える夏競馬ででもある。いずれにしろ、2ヶ月間にも及ぶ大収穫へむけて弊社は準備万端。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。

6/14-6/15 3回東京・3回阪神3日4日・1回函館1日2日目

悪天候でも盤石の的中 〜土曜阪神11R・三宮S〜

上半期GⅠシリーズの最終戦となる宝塚記念はメイショウタバルが勝ち、2着はベラジオオペラ、3着はジャスティンパレスで決着した。管理する石橋守調教師はG1初制覇を武豊騎手、「メイショウ」の勝負服で達成。振り返れば2006年、同オーナーの所有馬メイショウサムソンがダービーを制した際の鞍上は石橋騎手。同馬はのちに武豊騎手の手綱で凱旋門賞に挑戦した経緯がある。ときに競馬はこういうドラマを見せてくれる。

メイショウタバルは昨今では希少な逃げタイプ。G2を2勝していることからもわかるとおり、型にはまった際の破壊力は超一流だ。反面、あり余る闘争心のコントロールが難しい。前半1000mを57秒5の超ハイペースで飛ばした皐月賞や、序盤に控えても途中から一気にいってしまった菊花賞など、レースを壊してしまうこともしばしばだった。

その燃えやすい気性に変化が見られたのが、武豊騎手が騎乗した前走・ドバイターフだろう。当時の抑制の効いた逃げは、明らかに今回の宝塚記念に繋がっていた。陣営の工夫、騎手のテクニック、それに応えたメイショウタバル。すべてのピースが揃ったことによるグランプリ制覇だったといえる。改めて称賛を送りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「三宮S」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、圧倒的な1番人気に支持された12番ダブルハートボンドだった。

『デビューからいずれも圧勝で4連勝中。特に強烈だったのが3走前。1秒9の大差もさることながら、勝ち時計1分51秒2は同日に走ったムルソー(現OP)より0秒4速かった。大事に使われてここは4ヵ月ぶりだが、今回はコースで追い切るなど今までで一番の順調さ。脚元の関係で前回時は速い時計が一本だったことを思えば遥かにデキもいい。昇級とはいえハンデ54キロなら形だけ。道悪は調教でこなしており、順当に5連勝を決める』という見立て。

雨降りしきる中、重馬場でレースが開幕。スタート直後から手綱を動かす馬が多かったが、それを制して10番レアンダーが先頭。軸馬12番ダブルハートボンドもこれに続き、ダート2戦目の13番タッチウッドも好位5番手から追いかける。逃げると思われた7番サンデーファンデーは2番タイセイドレフォンと並んで中団。目まぐるしい先手争いは初角まで続き、早くも隊列は縦長。その後の激戦を予感させる序盤となった。

向こう正面に入っても先行集団が隊列を引っ張り、1000mは59秒5。やはり道悪を考えてもかなりのハイペース。しかし先団は隊列をほぼ変えずに4角へ突入していく。後続も一気に押し寄せ、勝負は最後の直線へ。

逃げる10番レアンダーが先頭で直線に入ると、これを目掛けて終始2番手にいた軸馬12番ダブルハートボンドが仕掛ける。追走に脚を使わされた後方勢は厳しい情勢だ。ただ、最後方にいた11番ヴァンヤールだけは大外からエンジンをふかして猛追の構えをみせる。

手に汗握る工房だったが、しかし、ラスト1ハロンで軸馬12番ダブルハートボンドが逃げ馬を交わすと、最後は差してくる11番ヴァンヤールをクビ差おさえて1着ゴール。離れた3着には2番タイセイドレフォンが入線した。

この結果により「馬連11-12、1,470円、3連複2-11-12、7,540円」の的中をお届け。思わぬ激戦となったが、終わってみれば急流を好位から押し切った軸馬の強さだけが際立つ内容だった。上位評価していた2番タイセイドレフォン(7番人気)がラストに突っ込んでくれたことも含め、上々の回収となった次第。何より、先週土曜は東西とも雨中開催。そんな中でのイチオシ鞍的中は一定以上の評価をいただけると自負している。他にもこの週は、土曜函館11R・函館スプリントS=◎4番カピリナ(2番人気・1着)から「馬連1-4、2,240円などの的中もお届け。ちなみに、25年上半期の重賞成績は、すでに大幅プラス回収率が確定している。

さて、例年なら先週末の「宝塚記念」でひと段落の競馬ファンも多いだろう。しかしJRAは今年から開催スケジュールを変更。宝塚記念が2週間前倒しになったことで、春開催はもう1週分残っている。これからは梅雨前線が気になる季節とはいえ、いまの弊社予想部なら大丈夫。先週のようにきっちり馬場・天候を読み切ったうえで、安心安全の的中をお届けする所存だ。幸い、今週末にエントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負馬が目白押し。無論、新設重賞「しらさぎS」も有力な勝負鞍候補となる。引き続き会員様は、春競馬佳境を迎えるアスコットに多大なるご期待をお寄せいただきたい。

6/7-6/8 3回東京・3回阪神1日2日目

鉄板級の高回収劇 〜阪神8R・3歳上1勝クラス〜

久しぶりに雨の心配がない開催となった先週の東京。メインの安田記念も好タイムを想定する予想が多かったが、フタを開けてみれば過去10年で2番目に遅い低速決着となった。

確たる逃げ馬、飛ばす馬がいない東京マイルの典型のような競馬だった。スプリント路線から回ってきたマッドクールとウインマーベルが先行する形で展開。両馬とも距離延長に不安があるのだから飛ばす理由はない。前半600mが35秒0、800mは46秒7。同日の1勝クラスの前半600mが34秒8だから、G1としては珍しいスローペースである。ひと塊で進む馬群をみても、どの馬にも余裕があった。

こうなると圧倒的に有利なのはポジションが取れる馬。勝利したジャンタルマンタルはスタート直後に外目3番手と理想的な位置におさまった。そこからラスト11秒2-11秒3で行かれたら後方勢に成す術はない。正攻法かつ必勝パターンだった。

ジャンタルマンタルはこれでG1を3勝目。意外なことに、これはJRA現役馬として最多のJRA・G1勝利数となる。ちなみに、「朝日杯FS→NHKマイルC→安田記念」と2歳から3年連続でマイルG1を制した史上初の一頭となった。その快挙を、実に半年ぶりの実戦で達成するのだから陣営の手腕に拍手を送りたい。高野厩舎はこれで5年連続のG1勝利。同陣営は今週末の宝塚記念にショウナンラプンタを送り込む。

なお、先週の当欄で触れたソウルラッシュは1番人気を裏切る3着止まり。もとより瞬発力勝負は得意とはいえないが、ラストに伏兵ガイアフォースに差し込まれたあたり、激走した前走・ドバイターフの疲労残りがあったのかもしれない。この秋に国内G1を使うのかわからないが、巻き返し注意の一頭といえる。

それでは本題へ。今週斬るのは阪神8R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった6番ライノだった。

『内枠だった前走は3番手の馬混みでリズム良く運べなかったのが敗因。実際に3~4角で外から絡まれる厳しい展開に陥った。しかし、当時の勝ち馬は次戦重賞で5着、2着馬が次走勝ち上がりのハイレベル戦。そこで不利あっての5着なら昇級初戦としてはメドの立つ内容といえる。2走前は余裕タップリの6馬身独走と即反撃の下地は十分。立て直した効果で今週坂路はラスト1ハロン11秒秒台と抜群の動き。巻き返しの態勢は整った』という見立て。

レースは13頭立て。ややバラついたスタートだったが、軸馬6番ライノは馬なりで3番手を確保。先頭4番ソングコレクターに続き、5番アートレスマインドが2番手で先団を形成した。

逃げる4番ソングコレクターは淡々とペースを刻み、800m通過は50秒1のミドルペース。軸馬6番ライノは外目の好位で虎視眈々といった構えである。一方、少し意外だったのは対抗1点目=13番チュウジョウの動きだ。この日の同馬は、軸馬のすぐうしろ5番手あたりを追走してきた。戦前、弊社予想部は同馬について「ズブいタイプだけにポジション課題だが、勝ち負けに持ち込む決め手がある」と評価。その点、今日のポジションは絶好といえた。

その予感が現実となったのは4コーナー過ぎのことだ。早くも先頭に立つ軸馬6番ライノの直後に13番チュウジョウ。これだけマークされると前をいくライノにとっては分が悪い。案の定、残り200m過ぎに13番チュウジョウが先頭にたつと、軸馬ライノは1馬身差の2着。そこから5馬身離れた3着争いは激戦だったが、ラストに猛烈に追い込んだ7番エイユーファイヤーに軍配が上がった。

この結果により、「馬連6-13、450円、3連複6-7-13、2,500円」の的中をお届け。配当的には堅い決着とはいえ、弊社予想部はこの馬連をほぼ“1点買い”で推奨。ガッツリ絞った3連複でも人気薄のエイユーファイヤー(8番人気)をおさえており、配当から感じる印象を遥かに上回る回収劇となった次第。こと、近時はダートの1勝クラスが混沌としていたが、先週から3歳馬が条件戦に入ってきたのはありがたい。今後はおそらく、上記のように狙い澄ました勝負鞍が増えていく。

また先週は、冒頭の日曜東京11R・安田記念でも「3連複7-10-13、1万0,250円」の的中をお届けしている。ちなみに弊社予想部は、9番人気にすぎなかった2着ガイアフォースを「ダート好走で迷彩がかかっているが本来は速い芝向きで、ワンターンの東京マイルはベスト」と特注馬に挙げていた。

さて、今週末は春G1の閉幕を告げる「宝塚記念」。今年はファン投票1位のベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎)、2位のレガレイラ(牝4歳、美浦・木村哲也厩舎)、3位のアーバンシック(牡4歳、美浦・武井亮厩舎)が揃って参戦する。ちなみに、ファン投票1~3位の馬が揃って出走すれば、2014年以来11年ぶりのこと。まさにグランプリに相応しい一戦となりそうだ。

そして、長いお付き合いの会員様ならご存知の通り、グランプリといえばアスコットの十八番。目下、5年連続で馬券を仕留めている有馬記念を筆頭に、数々の好的中を残してきた舞台である。そうでなくとも、今年は日経新春杯、AJCC、大阪杯など猛烈な勢いで回収をマークしている古馬中距離戦線。はたして、今年の宝塚記念、弊社予想部はどんな的中をお届けするのか。いまから楽しみで仕方がない。会員様は、引き続き首を長くして今週末の配信をお待ちいただきたい。

5/31-6/1 2回東京・2回京都11日12日目

馬場読み万全の大本線的中 〜日曜京都7R・4歳以上1勝クラス〜

今週末のメインは春の東京G1シリーズ、そのファイナルとなる「安田記念」。昨年のマイルCSで宿願のG1タイトルを手にしたソウルラッシュ(牡7・池江)が主役だろうか。前走のドバイターフでは、昨年の安田記念の覇者ロマンチックウォリアーとの壮絶なたたき合いを制しハナ差で勝利。2つ目のタイトルを手にした。

ただ、そのロマンチックウォリアーが、「過酷な中東シリーズを連戦していた」ことは留意すべきだろう。事実、サウジ→ドバイのローテを選んだ今年の有力馬はドバイで軒並み成績を落とした(フォーエバーヤングやシンエンペラーなど)。日本とも欧州とも異なる気候で行われる中東競馬が、想像以上にタフであることは間違いない。なかでも、ロマンチックウォリアーはドバイターフ直後に故障が判明。はたして、ソウルラッシュの勝利は本当に“金星”だったのか…。慎重に検討したい。

 同じく海外帰りのG1・2勝馬ジャンタルマンタル(牡4・高野)は、間違いなく国内マイル最上位。ただ、今回の古馬混合重賞は初挑戦で、かつ初の海外帰り。一抹の不安はあるものの、調整過程を見るとじっくり時間をかけて立て直した効果がうかがえる。NHKマイルCで下したアスコリピチェーノが先日のヴィクトリアマイルで勝利。東京マイルの舞台なら、必然的に評価が上がる。課題は、半年ぶりの“レース勘”に尽きるだろう。

上記の強力2頭に割って入る馬は存在するのか。弊社では最右翼となりうる伏兵をピックアップ済みだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳以上1勝クラス」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ヴィスマールだった。

『前走はクビ差の2着。しかし、4角で絶妙なマクリを決めた勝ち馬を褒めるしかない競馬であり、本馬自身も悲観する内容ではなかった。2走前も芝の荒れた小倉で僅差2着があるように、この馬の地力も明らかにクラス上位である。ここは3ヵ月ぶりも馬体をふっくら見せつつ、久々を感じさせない軽快な動きを披露。課題のメンタルも落ち着いており、いきなりから動けるだろう。荒れ馬場は大丈夫だし、どんな競馬もできるタイプ。反撃V濃厚』という見立て。

開催12日目を迎えた京都芝コースは傷みが進行。必然。渋い馬場への対応力が問われる一戦となった。12頭立てと手頃な頭数だったが、開幕は先行勢が定まらず。内枠の1番タマモランプ、2番ブロードグリンが前を狙うと、外から10番アップステートもそれに加わった。

序盤、軸馬11番ヴィスマールは出たなりで後方待機を選択するが、鞍上の吉村誠騎手はペースが緩んだタイミングを見逃さなかった。向こう正面に入って隊列が落ち着くと、逃げるタマモランプが息を入れる。吉村誠騎手はそのタイミングでマクリ気味に進出し、一気に好位3番手までポジションを上げた。しかし、これが引き金になったのか、直後にレースが一気に活性化する。

軸馬ヴィスマールが押し上げた直後、今度は7番サスケがマクリを敢行。これにより軸馬ヴィスマールは再び中団まで位置を下げてしまう。おいおい、大丈夫か。そんな懸念を抱く出入りの激しい競馬に…。

とはいえ、すべては杞憂に終わった。軸馬ヴィスマールは3角からジワジワと再進出すると4角はほぼ先頭。地力の違いでそのまま押し切りを決めた。激戦の2着争いは外目から猛追した4番ゼンノインヴォーク。差し込んだ12番シルバーカレッジが3着入線となった。

この結果により、「馬連4-11、650円、3連複4-11-12、1,580円」の的中をお届け。手堅い的中にみえて、馬連は資金の大半を投じた大本線。3連複も少点数でまとめて全体回収率は300%を上回った。先週の特大配当と比べたらおとなしい配当とはいえ、馬場適性の判断は相変わらず上々。アスコットらしい的中として一定の評価をいただいた次第だ。
なお、勢いに乗って攻めたダービーは◎エリキング(8番人気)が痛恨の出遅れ。競馬なので仕方のないことだが、ラストにケタ違いの脚で迫っての5着だけにスタートが悔やまれた。王者クロワデュノールを倒せる唯一の存在として悪くない狙いではあったが、この世界は結果がすべて。ご期待いただいた会員様にはこの場を借りてお詫び申し上げたい。
とはいえ、アスコットは“即反撃”が伝統。そのことは、弊社とお付き合いの長い会員の方なら我々以上によくご存じのはず。春のG1シリーズも残すところあとわずかだが、今週末の「安田記念」、そして大一番「宝塚記念」を含めて勝負鞍候補は目白押しである。会員様は大きな期待と希望を抱いたまま、手ぐすねをひいてまずは今週末の提供をお待ちいただきたい。