3回東京・2回中京5日・6日目

安心の好配当的中 ~土曜東京11R ユニコーンS~

『餅は餅屋』とはよく言ったもので、競馬の世界にもちゃんと通用している。「ダービー」で殿りに沈んでいくサクセスブロッケンを見ていたら、ふとそんな言葉が頭に浮かんだ。「やはりダート馬はダート馬か」と。その逆、つまり芝からダートへの路線変更組が一部で注目されていたレースが今週取り上げる「ユニコーンS」だ。芝からの転戦組であるサダムイダテン(2番人気)、ドリームシグナル(4番人気)、アポロドルチェ(6番人気)あたりが注目を集める中、弊社予想部はダート路線で着実に力をつけてきたユビキタスに軸馬の期待を寄せた。冷静に判断すれば、これが最も頷ける結論と言えそう。「位置取り自在のレースセンスがあり展開不問のユビキタスが軸馬。特に左回りは2戦2勝で、より安定感がある。前走から中一週にもかかわらず、今週の坂路では唸るような動きで好タイムをマーク。状態の良さには太鼓判が捺せる。カジノドライヴ・サクセスブロッケン抜きのこのメンバーなら歴然の能力上位。力でねじ伏せてしまうはずだ」という見立て。
レースは1番枠でスタート遅れたナンヨーヒルトップが強引に巻き返してハナを奪う展開。軸馬ユビキタスは絶好のスタートから馬なりで2番手を追走していく。その様子から速い流れには見えなかったが、実際には半マイル通過46秒7~上がり48秒4という前傾ラップ。しかし、あくまでもユビキタスは持ったまま。このあたり他の馬とは搭載エンジンがまるで違うという趣。4コーナーから直線、相変わらずユビキタスは馬なりのまま。にもかかわらず馬が自ら加速態勢に入る。そこからが圧巻。まさに「無人の野を行くが如く」という表現がぴったりの快走ぶり。瞬く間に2番手以下との差を広げていく。残り200m地点でユビキタスの勝利は早々と確定。問題は2着争いに移った。最内をこじ開けてシルクビッグタイムが抜けてくる。馬場の真ん中から伸びてくるのはアポロドルチェ。そして最後に大外へ進路を取ったアンダーカウンター。結局、内ラチ沿い粘り通したシルクビッグタイムが2着を確保。クビ・クビの差で3着アポロドルチェ、4着アンダーカウンターの順。「馬単6→7、1140円。3連複6-7-13、4680円」という胸のすくようなダブル的中となった。もっとも、2・3着が入れ替わっていれば馬単の配当は3倍に跳ね上がっていたわけだが、欲を言い出せばキリがない。冷静に考えてみれば、この組み合わせの馬単で11倍強は望外の好配当なのだから。終わってみれば「芝路線組」を上位人気に祭り上げてくれた一般マスコミ様々という結果。『餅は餅屋』、予想はプロの我々にお任せいただきたい。
「安田記念」を最後に春のG1連戦もひとまず終了。いろいろな意味でひと息入れたいところだとは思うが、残念ながら弊社の会員の皆様にとっては別の話。「馬券にグレードなし」は弊社にとって不変の大原則。今週末以降、更にローカル開催に向けて勝負鞍を次々に用意する所存。今週末以降の提供に引き続きご期待いただきたい。