6/24 6/25 ・3回東京7日8日目分・3回阪神7日8日・3回函館5日6日分

お馴染みのダブル的中 ~土曜東京12R・「3歳上1勝クラス」~

いよいよ、今週からは福島・中京・函館の3場での開催。本格的な夏競馬(ローカル)がやってくるが、残念なことに「G1シーズン以外はお休み」という声も一部には存在する。弊社が常日頃から会員様に向けて発信していることだが、先週の「宝塚記念」でも「未勝利戦」でも、一部の特例を除いて馬券の控除率は一律ということ。すなわち、どのレースを的中させたところで10倍は10倍。G1レースだから特別に20倍になるということはもちろん、ない。ならばレースの格に拘泥せず、より獲りやすく点数が絞れ、しかも配当に期待できるところで勝負する。それが馬券の鉄則。弊社会員様にはもはや説明の必要がないことだが、ローカルシーズンこそ「馬券の宝庫」。待ちに待った「稼ぎ時」の到来を宣言させていただく。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京12R「3歳上1勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に3番人気に支持された12番ラックスアットゼアだった。

『デビュー戦、前走と連続して上がり最速をマークした末脚が武器であり、長い直線の東京コース替わりは大歓迎。また、初戦・中山の芝スタートで行き脚がつかなかったことを考えると、オールダートも好都合だ。ここは4ヵ月ぶりだが、吉澤Sから6日に帰厩後するとひと追いごとにピッチをあげるなどデキも上々。今回は逃げ候補が多いため差し込む本馬には展開利があるし、この距離ならタメを作れる公算も大。クラスにメドは立っており素質的にもV争い必至』という見立て。

レースはほぼ揃ったスタート。13番シアージストが好発から前を伺うが、内から7番イニッツィオが引かない構え。さらに外16番パワポケビーも積極策から前に競りかけるように動いて激しい先行争い。結果的に引く気を一切見せない16番パワポケビーが主導権を握る。そこから2馬身差の好位に1番人気の11番プラチナジュビリーが単独で追走し、その1馬身差の内から8番サザンステート、13番シアージストが並んで先行集団を形成。ここから1馬身差の中団前に6番ドライブアローカス、9番ジェイケイファイン、軸馬12番ラックスアットゼアもこのポジション。2馬身差の後方前に14番グッドロマンス、15番リングストゥワイス、その後ろは3番グランドライズ以下の4頭が集団。最後方に1番トニトゥルスという隊列となった。
序盤の先行争いが影響してか、1400mにしてはやや縦長の展開。主導権を握った16番パワポケビーの800m通過は47秒1。発表はミドルペースだったが、前日の2勝クラスと同等のタイムであり、クラスを考えれば若干速めの流れだった。案の定、逃げた16番パワポケビーは直線手前でガス欠。変わって番手追走の7番イニッツィオが先頭で直線に進入する。直線を向いた段階でも馬群は縦長のままだったが、ラスト400m付近から一気にレースが動き出した。
粘り込みを図る7番イニッツィオだが、直後で脚を溜めている11番プラチナジュビリー、内に潜り込んだ8番サザンステートの追い上げに全く抵抗できずに後退。一方、先頭に立った11番プラチナジュビリーはジリジリと後続との差を広げにかかる。だが、ここから急追したのが、外に持ち出した13番シアージストと、さらに外から豪快に伸びてきた軸馬12番ラックスアットゼアだった。
残り200m地点で11番プラチナジュビリーには1馬身のリードがあったが、追い上げ2頭の中でも軸馬12番ラックスアットゼアは強力な勢い。脚色が鈍る13番シアージストをアッサリ交わすと、11番プラチナジュビリー目掛けて猛然と襲い掛かる。直線も残りわずかとなり際どい勝負になりそうだったが、最後は力で捩じ伏せるように伸びた軸馬12番ラックスアットゼアが1馬身1/4差の1着入選。そして、またしても勝ちきれなかった11番プラチナジュビリーが2着。3着は渋太く粘り込んだ13番シアージストが入選した。

この結果により、「馬連11-12、720円&3連複11-12-13、2,660円」のダブル的中をお届け。馬連の相手が1番人気ということで配当は落ち着いてしまったが、これは資金の大半を投じた大本線的中だから大丈夫。むしろファインプレーだったのは、地方から出戻りの13番シアージスト(5人気)を「先週の美浦ウッドが超抜の動き」として3連複に組み込んだことだろう。こちらの的中は配当的にも上々であり、週ラストの勝負鞍で大きく回収を果たすこととなった。
また、この週の厳選勝負鞍は土曜・阪神7Rや日曜・阪神9Rなどマルチヒットを繰り出して猛打賞をマーク。さらに新馬未勝利予想の日曜・東京3R「馬連2-8、1,380円」の的中も含めて、今春ラストの東京・阪神開催を綺麗に締めくくった。

さて、冒頭でもお伝えした通り、今週末から約2ヵ月に渡って夏季ローカル開催が行われる。確かに、秋の大舞台を狙うG1クラスは放牧に入るため、出走馬のレベルは見劣りする。だから『各馬の強さが良くわからない』と嘆く競馬ファンも少なくないわけだが、もちろん、春秋のようなアプローチでは出走馬の比較すら難しいことも確かだろう。だが、そんな状況だからこそ、弊社のようなプロにとっては「オイシイ馬券」が増えてくる。特に弊社が得意としている小回りダート戦においては、長年蓄積してきたデータやノウハウがより生きる場所であり、稼ぎどころを多数ご用意可能だ。というわけで、アスコットではローカル開幕週からエンジン全開の提供をしていく所存。会員様におかれましては、“(馬券的に)アツい夏競馬”の開幕を楽しみにお待ちください。

6/17 6/18 ・3回東京5日6日目分・3回阪神5日6日・3回函館3日4日分

得意の3歳重賞で好配当 ~日曜東京11R・ユニコーンS~

日本ダービーがつい先日のことのようだが、23年の新馬戦はすでに3週目を消化した。今年も多数の新種牡馬が揃っており、記念すべきデビュー戦にファンも関係者も胸が高鳴る。中でも種付け頭数が多かったのはレイデオロ。父はキングカメハメハで、ディープインパクトやブラックタイド、ゴルトブリッツなどの近親にあたる超良血馬である。2番目に種付け頭数が多いのはヘニーヒューズの後継種牡馬となるモーニン。ヘニーヒューズが日本に導入される以前の競走馬であり、現役時代には秀逸時計でフェブラリースSを制した。賞金高騰で活況なダート戦線に有力馬を送り込めるのか、注意深く見守りたい。
また、米国の年度代表馬に輝いたブリックスアンドモルタルや、ドバイワールドカップを連覇したサンダースノーなど、海外から輸入された大物種牡馬の産駒もデビュー年。前者はすでにテラメリタ(牝2=須貝)とゴンバデカーブース(牡2=堀宣行)が初戦勝ちを決めている。これは7月のセリの前に勝たせたかったという見方(早い仕上がりで6月に勝てば同産駒の落札価格に影響する)もできるが、それできっちり勝ち切るのはやはり才能の高さゆえだろう。
今年は他にも書ききれないほどたくさんの魅力的な血統がスタンバイしているため、本欄でも追って触れていきたい。ちなみに、今週のデビュー馬で注目は、24日・東京芝1800mを予定しているルージュスエルテ(牝2=国枝)。同馬は、14日の1週前追い切りで美浦ウッド・5ハロン65秒6。時計が出やすい馬場とはいえラストは10秒7と速く、併走した3歳未勝利馬を5馬身突き放した。種牡馬ハーツクライのラストクロップという意味でも、どんな競馬を見せてくれるのか興味深い。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京11R「ユニコーンS」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された3番ペリエールだった。

『前半のペースが流れやすくバテ合いになるケースが多々あり、前走同距離もしくは距離短縮組が優勢(過去5年の馬券内15頭中13頭が該当)。軸馬ペリエールの前走・UAEダービー(ダ1900m・4着)は折り合いに専念するも、結果的に前有利の競馬で最後は離されてしまった。しかし、当時は検疫時点で落ち着かず馬体が寂しかったうえに距離も長かったから、これはノーカウントにできる。一方、前々走・ヒヤシンスS(東京ダ1600m)は前半3ハロン34秒9秒の速いペースで流れ、中団からキッチリ差し切っての勝利。それも余裕のある勝ち方だったから、前傾戦になりやすい今回は極めて高く評価できる。
ドバイ遠征後ということもあり、気になるのはそのコンディション。しかしいつも通りウッドで6ハロンからみっちりと乗り込んできた。最終追いは気合い十分に古馬1勝クラスのセブンフォールドを追走し、直線で手前を替えるとギアを変えてグンと加速。上がり3ハロン36秒9、ラスト11秒5は秀逸なうえに馬体の仕上がりも良好。厩舎で過ごしている時の雰囲気も良く、文句なしのデキといえるだろう。また、東京マイルは、ダート特化よりもキレのある芝血統を含む方が好走する舞台。そうなると、本馬の父ヘニーヒューズは説明不要として、母系に皐月賞馬キャプテントゥーレなど芝重賞の活躍馬がいることがプラスに働く。そもそも本馬は新馬戦で大物ユティタムを下しており、中央場所ではまだ無敗の逸材。3歳同士なら重賞でも勝ち負け。
相手は、1勝クラス組は不振だが、ハイレベルな相手に完勝した前走は高く評価できる13番ブライアンセンス。先週の稽古不満だが近2走は度外視可能であり、3走前・当舞台のハイラップVを好感できる7番サンライズジーク』という見立てだった。

レースは4番ラフエイジアンのタイミングが合わず後手。絶好スタートの11番ニシノカシミヤが先手を主張すると、芝からダートへの切り替わり地点で後続に3馬身差の逃げを展開。やや気合をつけながら7番サンライズジークが追走し、直後も差はなく12番ヘンリー、14番ハードワイヤードなど4頭が先行集団を形成する。だが、隊列は落ち着かず、中団前にいた軸馬3番ペリエール、13番ブライアンセンスなども押し上げ、早くも先行10頭が一団。後方は9番グレートサンドシーなど3頭がバラけて追走し、最後方に15番メイショウモズという隊列となった。
単騎逃げとなった11番ニシノカシミヤは800m通過46秒3、1000m通過58秒0と、想定通りのハイペース。3馬身ほど離れた7番サンライズジークを先頭に依然として大きな先行集団のまま追走する。その後も軽快に逃げる11番ニシノカシミヤが3馬身差を保ち、レースは最後の直線へ。
逃げ込みを図る11番ニシノカシミヤを目標に各馬が一斉に追い出しを開始。すると、一団だった先行勢から7番サンライズジークと、内に潜り込んだ軸馬3番ペリエールが抜け出してくる。なんとか粘る11番ニシノカシミヤだったが、迫る2頭との脚色の差は歴然で、残り400mで敢え無くパスされてしまう。
ここからは7番サンライズジーク、軸馬3番ペリエールの争い。そう思ったのも束の間、終始楽な手応えで追走していた軸馬3番ペリエールのエンジンが着火。馬体を併せる間もなく7番サンライズジークを置き去りにすると、結局、後続に3馬身差をつけて1着ゴール。2着は早めの仕掛けから粘り切った7番サンライズジーク。3着は追い込み勢4頭の大接戦となったが、クビ差で13番ブライアンセンスが入線した。

この結果により、「3連複3-7-13、3,050円・馬連3-7、3,360円」のダブル的中をお届け。3連複は大した配当ではないが、2着の7番サンライズジーク(7人気)を対抗評価にしたのは弊社予想部のファインプレーだろう。おかげで、絞った馬連の「大本線」で好配当的中となった。
なお、2024年からは3歳ダート三冠競走が創設される。これにより「羽田盃」・「東京ダービー」がJpnIに昇格され、同時にユニコーンSは「東京ダービー」の前哨戦という位置付けになる。そういう意味では、中央3歳王者決定戦という形のユニコーンSは今年が最後であり、記念すべき的中になったかもしれない。

さて、いよいよ今週は上半期の総決算・宝塚記念。今年はG1馬8頭が揃うが、やはり主役は世界レーティング1位に君臨するイクイノックスだろう。無論、戦歴から国内敵なしの声も否定はしない。だが、近年の宝塚記念は4歳で1番人気を背負った馬は不振傾向であり、実際に22年エフフォーリアや20年サートゥルナーリアでさえ馬券外に沈んでいる。弊社としては、そういった点にも細心の注意を払いながら調査を進めているところだ。
なお、今春の大一番において、弊社が数々の好的中をお届けしてきたことはご存知の通り。つまるところ、会員様におかれましては、大船に乗ったつもりで宝塚記念の当日配信をお待ちください。お楽しみに。

6/10 6/11 ・3回東京3日4日目分・3回阪神3日4日・3回函館1日2日分

狙い通りのダブル的中 ~日曜阪神11R・三宮S~

早いもので、先週から初夏を知らせる函館が開幕。そのオープニング重賞は函館スプリントS。軽い斤量の後押しから3歳牝馬優勢が通説だったが、今年からの斤量補正で50キロ→52キロとなった影響に注目が集まった。
そんな中、外枠から難しい立ち回りをクリアし、直線で差し切って初重賞タイトルを成したのがキミワクイーン。本馬は昨年9月に短距離路線にシフトすると才能を発揮。前走・春雷Sでも、マッドクール(シルクロード3着)と接戦を演じるなど、重賞でも通用する力は示していた。また、近年の本レースは1分7秒台のスピード決着が主流だっただが、今年は1分8秒2と遅めの決着だったことも奏功した格好である。
2着のジュビリーヘッドも得意の洋芝での機動力はさすがで、積極的に勝ちに行った内容は大いに評価できる。3着のトウシンマカオは、最内枠で人気だけに前での競馬を余儀なくされたこと、そしてトップハンデ(58キロ)も大変だった。さらに道中で下がってきた馬の影響を受けるなど今回はツキもなかった印象だろうか。なお、有利と思われた3歳馬で掲示板に入線したのは5着ブトンドールだけということも興味深い。斤量補正による影響なのか、この一戦だけで判断するのは難しいが、近年とはやや傾向が異なり3歳馬が苦戦した函館スプリントSとなった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神11R「三宮S」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された1番キングズソードだった。

『昇級だった前走アンタレスS・G3は、特殊な馬場・展開で4角13番手と絶望的なポジション。しかし上がり最速で3着まで持ってきたのは力のある証拠である。オープン特別のここはもちろん相手が弱化するし、ハンデも想定内に収まった。また、今週の併せ馬は遅れたものの、動き自体は良好で伸び盛り4歳らしい活気も大きな魅力。手の合う鞍上との再コンビ、そして引き続き好相性の阪神も歓迎であり、ここも勝ち負け』という見立て。

レースは2番アルサトワがあおって出遅れ。前で競馬をしたいタイプも揃っていたが、各馬が探り合う静かな立ち上がり。その中で、内から3番メイクアリープが行く気をみせるが、外枠の13番ワールドバローズ、さらに押して14番メイショウフンジンも前を伺うような動き。しばらく続いた先行争いは13番ワールドバローズが僅かに前に出るが、14番メイショウフンジンも馬体を併せて並走する。
直後は3番メイクアリープ、その外に15番ニホンピロスクーロ。差がなく10番ジャズブルースが続き、1馬身差に内から6番ビヨンドザファザー、8番コルテジアが先行集団を形成。2馬身開いた中団前に11番エナハツホがいて、そこから4、5頭の集団の最内に軸馬1番キングズソード。後方に人気の一角12番ニューモニュメント、2番アルサトワという隊列となった。
先手を取った13番ワールドバローズは800m通過49秒0、1000m通過61秒2とクラスを考えればスローよりのミドルペース。そのため後続の動き出しも早く、3コーナー手前で馬群は密集。ここから動きはさらに慌ただしくなり、逃げた13番ワールドバローズはここで一杯に。替わりに先頭は14番メイショウフンジンとなるが、外の15番ニホンピロスクーロも押し上げ、馬体を並べて直線へ進入する。
逃げ込みを図る2頭だったが、15番ニホンピロスクーロは早々に苦しくなり徐々に後退。14番メイショウフンジンが単独先頭となり、懸命に後続を引き離しにかかる。だが、3番手追走の3番メイクアリープ、4コーナーからスムーズに外に持ち出した軸馬1番キングズソードの2頭が猛追。残り400mを切ると以降は2頭のマッチレースとなった。
鋭く脚を伸ばす軸馬1番キングズソードに対し、3番メイクアリープも負けずに抵抗。結局、攻防はゴールまで続いたが、軸馬1番キングズソードがハナ差で接戦を制し1着でゴール。2着は昇級初戦ながら力を示した3番メイクアリープ。3着には、直線で進路確保に手間取りつつ懸命に脚を伸ばした6番ビヨンドザファザーが入線した。

この結果により、「馬連1-3、710円・3連複1-3-6、1,340円」のダブル的中をお届け。この週は他にも函館の新馬未勝利予想で土日を連勝を確保。開幕週の函館でも安定的中をお届けできたことは、会員様からも一定の評価をいただいている次第。

さて、長く続いた中央場所も残すところあと2週。上半期の総決算・宝塚記念を楽しみにしている方も多いはずだが、その前に弊社では今週の「ユニコーンS」に注目したい。近年は波乱続きの一戦で今年のメンバーも波乱の要素は十分。もちろんダートを主戦場とする弊社だけに、すでに高配の使者となる伏兵の存在も把握している。おそらくこのユニコーンS、宝塚記念を前に軍資金を調達する大事な一戦となるだろう。会員様も馬券購入の準備きっちりした上で、ぜひとも当日の配信を楽しみにお待ちいただきたい。

6/3 6/4 ・3回東京1日2日目分・3回阪神1日2日分

6月も好スタート ~土曜阪神11R・鳴尾記念~

G1馬10頭が参戦した先週の安田記念。過去最高レベルの豪華メンバーだけにオッズは大混戦だったが、蓋を開けてみればソングラインの強さだけが際立っていた。当日、同馬は大外枠や中2週のローテが懸念されて4番人気だったが、早め中団からの豪快な末脚は見事。また、良馬場とはいえ前日の台風の影響は多少あったはずだから、勝ち時計1分31秒4は考えうる最高のタイムである。なお、安田記念連覇はグレード制導入の1984年以降では史上3頭目、アーモンドアイらが成し遂げられなかったヴィクトリアマイルからの連勝もウオッカ以来2頭目となる。2着の鞍上レーンが「スーパースター」と表現したように、ソングラインの名も競馬史に深く刻まれることとなった。
その2着セリフォスはもう1列後ろからならもっと切れたのでは…という気もするが、昨秋のマイル王としての貫禄は十分示した。また、32秒8の最速上がりで3着まで迫ったシュネルマイスターの地力も立派だが、ポジションを取れない面はこの先も課題といったところか。
かくして、終わってみればマイルG1馬が3着までを独占するハイレベルな結末。とはいえ、マイル初挑戦ながら残り100メートルまで先頭を守ったジャックドールの地力も大いに褒めるべきである。また、4着ガイアフォース、6着レッドモンレーヴなど経験を積めば面白そうな4歳馬がいたことも見逃せないだろう。なおこのレース、弊社では的中をお届けしている。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「鳴尾記念」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気に支持された4番フェーングロッテンだった。

『中距離G1の狭間だけに立ち位置が難しい一戦。今年も前走・重賞で結果を出せずに回ってきた者や、秋へのステップを目論むタイプなど多士済々だ。しかし、台風の後の開幕週であり、内から乾く馬場を考えるとインを進む先行タイプを優勢にとりたい。
軸馬フェーングロッテンはここで賞金を得て飛躍を狙う一頭であり、本レースと相性抜群の生きのいい4歳馬。距離不適合のうえに前に行けなかった菊花賞を除いて一度も崩れていないことは特筆できるし、すんなり先行できた時の強さも現役屈指のもの。幸いにもここは先行手薄で単騎まで見込めるし、小回りコーナー4つの舞台も大歓迎。
また、この中間の4歳らしい活気も強調ポイント。実際、今週の栗東坂路は単走で4ハロン53秒4(馬なり)と上々で、ラスト2ハロン24秒3は自己ベストをマーク。先週のCWでも6ハロンからきれいな加速ラップを踏めており、全体を通して素晴らしい動きかつ逞しさの増した体も頼もしい。なお、読みづらい馬場とはいえ、ブラックタイド×キングヘイローなら予測以上に雨が残ってもなんら心配はない(そもそも近年の阪神芝は馬場状態を問わず先行有利になりやすい)。すでに重賞実績は十分の好素材が、先手必勝の運びで後ろを完封する』という見立て。

レースは全馬揃ったスタート。内から2番カラテが出を伺うがハナを取る気は皆無。外からジワッと7番マリアエレーナが行く気をみせるが、内から仕掛けながら軸馬4番フェーングロッテンがハナを主張する。
序盤の探り合いが長引いたため、先団はごった返しているが、番手に収まった7番マリアエレーナの直後に9番アドマイヤハダル、10番サトノルークス、14番ソーヴァリアントの3頭も差がなく追走。続いて1馬身差に8番ワンダフルタウンを挟んで直後に内から1番グラティアス、外12番ボッケリーニと並んで追走。そこから半馬身差に5番モズベッロ、6番インプレス。さらに15番スカーフェイス、11番ヒンドゥタイムズ、13番マイネルファンロンが続き、大きく離れたシンガリに後方待機を決め込んだ3番ディアマンミノルという隊列。
コーナーリングで馬群は縦に伸びるが、隊列はほぼそのまま。先手を取った軸馬4番フェーングロッテンは1000m通過59秒6とマイペースに持ち込み、しかもプレッシャーのない楽な展開。ここから徐々にレースが動き始める。
まず、12番ボッケリーニが早めにマクッて前を射程に入れる4番手に浮上。3コーナー入口から徐々に馬群が固まり始めるも、軸馬4番フェーングロッテンは先頭をキープ。だが、後続との差が徐々になくなり、4コーナー出口では先団追走の7番マリアエレーナ、14番ソーヴァリアント、12番ボッケリーニが並びかけ、4頭が馬体を併せる追い比べに突入。
そこで強気に仕掛けたのが12番ボッケリーニ。これに7番マリアエレーナ、14番ソーヴァリアントも懸命に喰い下がるなか、唯一下がり始めたのが軸馬4番フェーングロッテンだった。
残り400m、12番ボッケリーニが一完歩ごとにリードを広げ、14番ソーヴァリアントはここで脱落。その矢先、態勢を整えて盛り返してきたのが軸馬4番フェーングロッテンで、そのまま7番マリアエレーナをパスすると12番ボッケリーニを差し返す勢いを見せる。…しかし、積極的に動いた12番ボッケリーニのアドバンテージは大きく、両者の差がクビ差まで近づいたところがゴール。
結局、1着は12番ボッケリーニ、盛り返した4番フェーングロッテンが2着。大混戦となった3着争いを制したのは、最後に渋太く脚を伸ばした9番アドマイヤハダルだった。

この結果により、「3連複4-9-12、7,010円・馬連4-12、2,060円」のダブル的中をお届け。また、上記の日曜・東京11R安田記念でも「3連複4-14-18、2,290円の的中となった。
これで重賞予想は、5/13京王杯SC「馬連2,720円&3連複8,090円」を起点として、実に9連勝という快挙を達成。なにより、6月はじめの重賞でスタートダッシュを決められたことは極めて大きい。また、注目の集まる春のG1シーズンでの的中ラッシュには、会員様から多くの賛辞を頂戴した次第である。

さて、長かったG1シーズンは先週でひと休みとなる。しかし、さっそく今週から函館競馬が開幕するように、弊社はとっくに夏競馬モード。事実、以前から「レースに格あれども、払戻し金に格はなし」と申し上げている通り、これから迎えるローカル開催はまさに“宝の山”という見解だ。そんな函館開幕週は、サマースプリント第1戦「函館スプリントS」に大注目。何せ高配当が珍しくない一戦であるから、重賞予想の連勝継続と併せて“お宝配当”にもぜひご期待いただきたい。