11/23-11/24 5回東京・6回京都7日8日目

高打率を誇る2歳戦 〜土曜東京9R・カトレアS〜

競馬ファンならレースの勝負どころの早い段階で結末が見えることがある。緩い流れなら前残り、超ハイペースなら差し決着。馬場傾向などを含めれば、4角すぎでおおよその連対馬が見当つくというもの。だが時折、そんな“常識”を覆す一頭が現れることがある。先週のジャパンCがそうだ。
レース前半は12.7-11.4-13.0-12.9-12.2。1000m通過が62秒2という未勝利戦のようなスローペース。さらにその後も流れが停滞し、1800mは1分52秒1。同時点でドウデュースは後方2番手のポジションである。本来は先行していたシンエンペラーとドゥレッツァの一騎打ちであり、スローの前残り鉄板の構図だろう。しかしドウデュースはそれを外から差し切ってしまう。もはや脳が追いつかないというか、心が受け止められない事態だった。生物としてのレベルが違うといえばそれまでだが、ゴール後は、本命を打ったはずの弊社内も静まり返っていた。そのドウデュースはこのあと有馬記念でラストランの予定。競馬ファンは残り一戦しかないと思うのか、もう一度見られると考えるのか…。いずれにせよ、見る者の“常識”を問われる一戦となりそうだ。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京9R「カトレアS」ダ1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった12番ナチュラルライズだった。

『新馬戦が6馬身差の圧勝。V時計は翌日の古馬2勝クラスを0秒4も上回った。当時の2着馬が次戦の1勝クラスを5馬身差で好時計勝ちし、その後も善戦していることもポイントだろう。ここは出走取り消し&フレグモーネ明けのデキがカギだが、ウッド5本を消化できたことは高評価。実際、活気十分かつ追えば追うだけしっかりと伸びており、むしろ前走時からの成長を感じさせた。一頓挫明けも順調であり、今回も度肝を抜いた新馬戦の再現となる』という見立て。

キャリアの浅い2歳戦らしく、実際のレースは半数ほどの馬がスタートで後手に回る競馬。軸馬12番ナチュラルライズも中団から進んで4角外を膨れ気味に上がる大味なレースとなってしまった。だがそれでも最後まできっちり伸びきって快勝。ここでは力が違ったか。2着には軸馬と同じような位置取りから伸ばした10番クレーキング。好位から踏ん張った6番テーオーエルビスが3着入線となった。

この結果により、「馬連10-12、1,160円&3連複6-10-12、4,650円の的中をお届け。意外にも軸馬が2番人気となったことで馬券の価値は高まった次第。対する1番人気の7番スナッピードレッサは芝スタートで脚元を滑らせての出遅れ。最後は地力で4着まで押し上げたものの、序盤のロスが大きく響いた格好だ。経験の少ない2歳馬にはこういったハプニングがつきものであるが、その分、ハマった時の配当妙味は少なくないといえる。得意の若駒戦をきっちり仕留め、幸先のいい土曜日となった。

他にも日曜東京9R「ベゴニア賞」(こちらも2歳戦)を筆頭に、前述の「ジャパンC」「京都2歳S」といった重賞的中を含め、終ってみれば土日で的中率50%オーバー。今年最後の東京開催も大過なく乗り切った弊社アスコットディライト。年の瀬が近づきやや難解な組み合わせのレースが多かった先週もなんとか無事に通過できたことは日頃の積み重ねのお陰だろう。好調キープと断言しておく。

カレンダーは進み、弊社が勝負をかける年末開催へ突入していく。今週末の「チャンピオンズC」から「ホープフルS」まで、G1はまだ5鞍も残されている。そのG1は言うまでもなく、他の重賞・特別・そして平場戦に至るまでの全てが弊社にとっては勝負鞍候補。無論、累々たる的中鞍をお届けし続けることを約束させていただく。ちなみに、2歳戦は予想機会「6連勝中」である。なにはともあれ、まずは今週末の提供をお楽しみに。

11/16-11/17 5回東京・6回京都・3回福島5日6日目

想定通りの万馬券的中 〜日曜東京10R・秋色S」〜

先週のマイルCSは馬場と枠順が各馬の明暗をわけた。掲示板に載ったのは上位から順番に13番→17番→14番→2番→11番。6、7着も二桁馬番であり完全な“外枠有利馬場”だったといえる。実際に今年の京都はロング開催(10月1週目から来年2月半ばまで使用される)を続けており、芝のコンディションは徐々に悪化していた。先々週の時点でインを空けて走る馬が増加していたが、先週土曜に小雨の中で競馬を使われたことが決定打となったのだろう。
弊社は勝ち馬13番ソウルラッシュ(4番人気)に◎を打てたが、正直申し上げてこれほどまで極端な馬場バイアスは想定していなかった。この後も京都開催は続くが、特に雨が降った場合は直前の馬場状態をきっちり見極める必要がある。なお、今回の敗戦組のなかでは1桁馬番で唯一掲示板に入った2番ブレイディヴェーグが負けて強しの内容だ。珍しくスタートが決まったことで自らの選択肢を逆に狭めてしまったことは痛恨だったが、初のマイルでも2着馬とはタイム差なし。今後も要注意の一頭だ。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京10R「秋色S」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった3番グラニットだった。
『前走は逃げられず苦しい競馬だったが、盛り返して3着なら高評価。この馬なりに力をつけている。特にここは内枠&同型不在。良馬場の時計速めで先手打てれば勝機はグンと高まる』という見立て。上記に加えて、1番人気の1番トラマンダーレを「気性難は相変わらずで今回は最内枠。信頼度は人気ほど高くない」とジャッジしたことが正解だった。
実際にレースは12番ショウナンアレスが先手を取ると、好位に軸馬3番グラニットと11番レガトゥスが続く流れ。1番トラマンダーレはやはり出脚がつかず、後方10番手の追走となった。逃げる12番ショウナンアレスは淡々とペースを刻んで800m通過45秒5というミドルペースを構築。10馬身ほど離れて追走する二番手集団にとっては明らかにスローな流れとなった。こうなればしめたモノ、好位にいた軸馬3番グラニットと11番レガトゥスは直線で逃げ馬をかわすだけである。案の定、2番手にいた11番レガトゥスが勝利し、3番グラニットが連対を確保。後方から詰め寄った1番トラマンダーレは3着が精一杯だった。

この結果により、「馬連3-11、1万3,190円&3連複1-3-11、8,460円の的中をお届け。1番人気を危険視したことはもちろん、何よりの英断は9番人気に過ぎなかった11番レガトゥスを対抗上位に指名したことだろう。同馬は軸馬と同様に「近走は展開や不利が祟っていた一頭であり、スムーズ追走が叶いそうな今回は一変あり」とのジャッジだった。終わってみればその2頭で馬連万馬券。美味しすぎる配当に会員差からは絶賛のお声を頂戴した次第。
他にも土曜京都7R「馬連12-14、5,780円や、土曜東京11R「東スポ杯2歳S」などなど、随所で快音を響かせた先週末。年末に向けて尻上がりに調子を上げてきたといえる。こと先週末に関して言えば、結果的に不的中となった鞍にしても「ボタンのかけ違い」のようなものばかり。若干の軌道修正で元の状態に戻せる程度である。今週末以降も勝負どころを挙げればキリがないほどで、「G1の裏にこそ大勝負鞍あり」と強調しておきたい。とはいえ、「ジャパンC」も見逃せない大一番だろう。その点についてはご心配なく。弊社はただいまジャパンCを「4年連続的中」している。いわば向かうところ敵なしの状態だ。会員様は引き続きありったけのご期待をお寄せいただきたい。

11/9-11/10 5回東京・6回京都・3回福島3日4日目

怪しい人気馬にご注意 〜日曜福島8R・3歳上1勝クラス〜

先週のエリザベス女王杯は2人の騎手に過怠金が課せられた。レガレイラ(牝3・木村)のルメール騎手は最後の直線コースで十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて、過怠金5万円(被害馬シンティレーション、ハーパー)。また、コンクシェル(牝4、清水久)の岩田望騎手は、最後の直線コースで外側に斜行したことについて、過怠金3万円(被害馬シンティレーション)の処分となった。戦前から出走馬のレベルが疑問視されていた一戦とはいえ、このような幕引きは残念と言う他ないだろう。無論、好走した馬の価値が下がるものではないが、クリーンな競馬を見たかったのが正直なところだ。
勝ち馬スタニングローズは2年ぶりの勝利でG1・2勝目。勝ち時計2分11秒1(良)は京都開催時のレースレコードなのだから立派である。ちなみに、秋華賞→エリザベス女王杯を2年間隔で勝利したのは2000年ファレノプシス以来、24年ぶりというレアケースである。その久々の美酒をもたらしたのは、陣営の工夫はもちろん、〝名手の手綱〟によるところも大きい。
同馬の鞍上クリスチャン・デムーロ騎手は、好発から好位の4番手を選択する。初騎乗の馬でレースをコントロールできる位置にスッとつける技術はさすがだ。さらに勝負の分かれ目となったのが残り600m付近。追い上げを図る後方勢の機先を制して、真っ先に動いたのがほかならぬスタニングローズだった。先行馬を早々に捕まえると、そのまま勢いをキープして馬場のど真ん中へ。振り返ってみれば、直線入り口の時点で勝負ありだった。凱旋門賞2勝を誇る“世界の名手”が後続を完封してみせた。
なお、2着のラヴェル(牝4・矢作)も久々の好走である。2歳時のアルテミスSでリバティアイランドに勝利したものの、その後は長いトンネルに入っていた。今回の好走が実に10戦ぶりとなれば陣営やファンにとってはうれしい2着だったといえるだろう。奇しくも連対2頭ともに復活劇を見せた今年のエリザベス女王杯。牝馬は一度スランプに陥ると脱出が難しいといわれるが、今後も再浮上のきっかけを見逃さないよう警戒したいところだ。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜福島8R「3歳上1勝クラス」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった5番レッセパッセだった。
『先行馬に厳しい流れの前走で早め先頭から0秒1差・2着は着順以上の価値。小柄ながら中間好調だし小回りOK。内枠から好位インを回れそうなここは大きなチャンス』という見立て。上記に加えて、1番人気の15番マーゴットソラーレを良化途上(前走が10カ月半ぶり)と判断したこともファインプレーだった。実際、レースは軸馬5番レッセパッセが楽に好位4番手を確保。大外から先頭をうかがう15番マーゴットソラーレの後ろという絶好ポジションとなった。逃げる4番フォルテフィオーレは前半1000mを60秒0のミドルペースで回ると、経済コースを回ってきた軸馬5番レッセパッセは勝負どころで最内を選択。最後は4番フォルテフィオーレを競り落として1着ゴールとなった。離れた3着には、好位2番手からなんとか粘り込んだ15番マーゴットソラーレが入線している。

この結果により、「馬連4-5、2,600円&3連複4-5-15、4,760円の的中をお届け。軸馬の好位差しという、まさに思い描いた通りの決着。訝った1番人気が3着に屈したことにより、馬連26倍もオイシイ配当となった。他にもこの週は日曜京都8R「馬連6-7、1,150円&3連複6-7-12、1,560円や、未勝利戦予想の日曜福島3R「3連複9-10-11、3,700円などなど、随所で回収鞍をお届けしている。

さて、今週末はG1マイルチャンピオンCがスタンバイ。ナミュールの連覇か、初のマイルに舵を切ったブレイディヴェーグの2階級制覇か、はたまたソウルラッシュの初戴冠か。加えて、今年は欧州チャンピオン・チャリンも参戦する。この豪華な一戦をアスコットがどう捌くのか、会員様は楽しみにお待ちいただきたい。また、平場にもアツい勝負鞍候補が少なくない。中には驚きの穴馬も用意しているので、会員の皆さまには、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

11/2-11/3 5回東京・6回京都・3回福島1日2日目

展開決め打ちの変則ダブル的中 〜日曜東京12R・3歳上2勝クラス〜

先週はG1の谷間ということで、少し脇道へ。古くからの競馬格言に『血統信ずべし信ずべからず』というものがある。実績ある著名馬の下(弟妹)や産駒がまったく走らなかったり、誰も見向きのしなかった血筋(オグリキャップやテイエムオペラオー、最近ではキタサンブラックなど)が想定以上に走ったりした場合に語られる言葉だ。確かに的を射た言葉だ。例えば、先月末はG1・九冠アーモンドアイの初仔アロンズロッド(牡2歳・国枝・父エピファネイア)がついにデビュー。まさに鳴り物入りで単勝1.4倍の支持を得たものの4着に敗れ、血統の信憑性に疑問を持った向きもあるだろう。がしかし、多くの場合の正解は『信ずべし』の方である。走った馬の下や産駒が走る確率は、走らなかった馬の産駒が走る確率より数倍、いや数十倍高い。
それが特定の条件下に限れば、産駒が走る可能性はいっそう高まってくる。先週のアルゼンチン共和国杯はキングカメハメハ産駒の血筋が計4頭出走して3頭が馬券内に入線したのだから血統恐るべし。同産駒(父キングマンボ系)は東京2400m以上に強力な実績を持っており、勝利したハヤヤッコは10番人気だった。年に数回しか行われない東京芝2500mの結果を見てふとそんなことを感じた次第。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京12R「3歳上2勝クラス」芝1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に6番人気となった2番ハクサンバードだった。
『速めの流れを追いかけた前走3着が好印象。1400m戦はいずれも中身が濃く、ブリンカーも効いている。揉まれ弱く内枠どうかも、偶数枠から先手なら一発の見込み大』という見立て。上記に加えて、同馬はひと叩きした方がいいタイプであり、今回は前に行く馬がそれほど多くないことも推奨の根拠となった。
実際にレースは軸馬2番ハクサンバードが楽に先手を確保。これに離れず8番ボルタドマールが続き、1番人気の1番スティールブルーが好位の位置取り。2番人気の7番ルージュスエルテは中団外めの追走となった。
3角を回っても依然として軸馬2番ハクサンバードが先頭を確保しているが、3ハロン通過は35秒2。想定はしていたもののこれはかなりのスローペースであり、先行有利が極めて濃厚な状態といえる。残された焦点は逃げを決めた軸馬がどれだけ粘れるか。ラストの直線に向いても軸馬2番ハクサンバードの小崎綾也騎手は持ったままの手応えだ。
結局、残り400mでエンジンをふかした軸馬2番ハクサンバードのひとり旅という決まり手。ラスト50mほどで押し寄せた後続を3/4馬身差で凌ぐあたり、小崎騎手の絶妙なペース判断だったといえる。2着には外から追い込んだ7番ルージュスエルテ。好位から伸ばした1番スティールブルーが3着を確保した。

この結果により、「単勝2番、1,370円&馬連2-7、2,840円の的中をお届け。想定通り軸馬がまんまと逃げ切る痛快な的中劇。13倍の単勝をプッシュした買い目は効果絶大で、人気薄の単勝を買っておくことの意義を改めて感じさせた次第。
さて、今週末から年末までは一気のG1連続開催である。その初陣となるエリザベス女王杯はG1馬がわずか2頭のみというメンバー構成。さらに昨年の勝ち馬はおろか、秋華賞馬およびトライアルを勝利した馬も不在という低調な組み合わせとなった。中でも最有力とみなされるレガレイラが近走で追い込み不発という現状である。果たして、この波乱要素の塊のようなG1を弊社がどう捌くのか。同レースを含め、勝負鞍候補満載の今週末を楽しみにお待ちいただきたい。