5回中山・5回阪神7日・8日目

最終週も大過なし ~土曜中山9R 香取特別~

『強い逃げ馬が本当に強いレースをした場合、2着には追い込み馬が飛んでくる』。あまりにも古くからある競馬格言だが、まさにその通りの結果となった「有馬記念」。ダイワスカーレットの逃げは1000m通過59秒6。中山2500mとしては決して遅くないペースだ。2回だけハロン13秒台があるが、他はラスト1ハロン以外全て12秒前後にきれいに揃えられている。そして後半1000mは59秒8。「天皇賞・秋」同様の完璧な平均ペースだった。ダイワスカーレットをまかしに早めに動いたメイショウサムソン、アサクサキングス、カワカミプリンセスあたりは直線に入り早々と脱落。一瞬早く脚を使ったスクリーンヒーローもゴール前で脚がなくなる。そして、道中は離れた最後方を進んでいた最低人気のアドマイヤモナークが2着を強奪していくという、ある意味定番の荒れパターン。激烈な2着争いを尻目に1馬身3/4差の楽勝を演じたダイワスカーレット。まさしく鳥肌もののゴールだった。来年もこの馬を中心に競馬が続いていくことだけは間違いない。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山9R「香取特別」3歳上1000万下・芝1600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった8番キョウエイストーム。「位置取り自在の機動力と、一瞬の切れが身上のキョウエイストームには中山こそがベスト。現実に4戦して【2・1・1・0】だからコース適性◎は証明されている。近走は直線の長いコースでラストの詰めを欠いていたが、1000万昇級後初の中山となる今回は当然変わってくる。ここはペースの上がらない組み合わせで、前々の位置取りから自在に捌いて抜け出せるはずだ。軸馬とする」という見立て。
レースは外枠からスタートを決めたヤマニンプレアデスの逃げで半マイル通過47秒2の平均ペース。軸馬キョウエイストームは序盤好位の内目につけていたが、3コーナーすぎからスムーズに外へ持ち出された。4コーナーから直線、失速気味となった先行勢を難なく抜き去る。完全な勝ちパターンかと思われたが、中団の後方寄りにつけていた4番シャドークロスがゴール前鋭く伸びてクビ差交わしてしまった。しかし、更に強襲してきたクリムゾンベガは同じくクビ差退け「馬連4-8、830円」の的中。いわゆる「展開のアヤ」で単勝とのダブル的中は逃したが、これはこれで納得するしかあるまい。
他にも、土曜阪神7Rでは目イチ勝負で馬単510円、勝負鞍ではないにしろ日曜中京12R「尾張S」では10番人気のヘイローフジ馬連6020円の高配当を的中。誰もが望む大団円とはいかなかったものの、2009年の最終週を大過なく終了することができた。夏のローカル以降、例年以上に高い的中率を維持し続けた弊社予想部。まずは『安心のアスコット』の看板に偽りのないことは証明できたはず。そう自負している。
今年一年、弊社アスコットシステムズをご愛顧いただき本当に有難う御座いました。明くる2009年も社員一同、一層の研鑽を重ね会員の皆様に精度の高い情報をお届けする所存ですので、よろしくお願い致します。それでは、良いお年をお迎えください。

5回中山・5回阪神5日・6日目

予想精度の高さを証明するひと鞍 ~土曜阪神12R 3歳上1000万下~

ゴール前の壮絶な叩き合いを目の当たりにしながらも、「本当はこの3馬身前をリーチザクラウンは走っているのだろう」などと考えていた「朝日杯FS」。半マイル通過46秒3-1000m通過58秒8という速い流れになったにもかかわらず、勝ちタイムはごくごく平凡な1分35秒1。お世辞にもハイレベルな一戦とは言えない、それが正直なところ。やはり来年のクラシック候補は今週末の「ラジオNIKKEI杯2歳S」にいる。そのことだけは確かなようだ。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神12R「3歳上1000万下」ダート1400M。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に推された5番セントラルコースト。「セントラルコーストの前走は勝った馬がケタ違い。3着以下は4馬身も千切っているように、この馬自身のスピード能力も確実にクラス最上位ランク。その前走に比べるとここは歴然のメンバー軽化。五分のスタートから普通に回ってくればまず大丈夫。危なげなく押し切ってしまうはずだ。不動の軸馬」という見立て。
さてレースは、スタートを決めた軸馬セントラルコーストが躊躇なくハナに立つ展開。2番手に11番ラインプレアーが続き3F通過35秒2の平均ペース。馬順にほとんど変動なく4コーナーを回る。直線に入りセントラルコーストは再加速。これでラインプレアーは厳しくなり、その外から2番ハイエモーションが末脚を伸ばす。ゴール前200Mでは先頭セントラルコースト、2番手ハイエモーション、3番手ラインプレアーという形が出来上がった。最後はセントラルコーストもさすがに一杯となったが、ハイエモーションの追撃をクビ差退けて1着ゴール。そこから3馬身離れて3着ラインプレアー、更に1馬身半差で4着には7番フライデイフライトが入線した。結果「馬単5→2、630円&3連複2-5-11、1210円」という弊社お馴染みのダブル的中となった。無論、配当的には「もう一声!」という思いは切実にあるのだが、これまでも繰り返してきたように配当はあくまでも的中の後に続いてくるもの。弊社予想部としても『このレースは○○倍の配当を狙って』という前提で予想を行っているわけではないので、この阪神12Rに関しても一定の達成感はある。「馬単の軸馬が1着、対抗馬が2着~4着独占だから安心だったよ」という会員の方々の声が示唆する『予想精度の高さ』こそがアスコットの生命線。それは未来永劫変わることはない。
他にも日曜阪神8Rなど、先週末も例によって連日に渡り的中をお届けし「安心のアスコット」を会員の方々にはご実感いただけたはず。とはいえ、各々の的中鞍の配当面からくる若干のストレスが少しずつ溜まってきたことは事実。その溜まったストレスを爆発力に変えて今週末、今年最後の競馬開催週にぶつける所存。今年最後の提供鞍まで、大いなるご期待を持ってお待ちいただきたい。

5回中山・5回阪神3日・4日目

的中の流れはきているのだが ~土曜阪神9R 境港特別~

世代レベルやレースレベル云々という点について、現時点で語るべきではない。と言うより今はまだわからない。しかし、ただ単に『勝ち方の衝撃度』という点ではディープインパクトに匹敵するものがあった「阪神JF」のブエナビスタ。このレースにおける印象度で言えばウオッカは遥かに超え、ヒシアマゾン級だった。戦前から「本当は朝日杯FSに出したかった」とコメントした松田博調教師の真意が伝わってくる走り。今後もよほどのアクシデントでもない限り同世代の牝馬に負けることはない。そう確信させる圧勝だった。それはそうと、後々誰もが「この組み合わせでこんなについたの……」と述懐するに違いない馬連&馬単&3連複&3連単の好配当。ブエナビスタを信じて買った方は笑いが止まらなかった、はず。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神9R「境港特別」3歳上1000万下・芝2200m。このレースで弊社予想部が軸馬として指名したのは最終的には1番人気に推された10番タイセイファイター。「現実に1000万勝ちの実績があり、近2走の安定した内容も光るタイセイファイターが軸馬。もちろんこの距離も問題ないし、実績から考えてハンデの56キロも恵まれた。前々の位置取りから自在に捌いていける機動力の持ち主。安心買いならこの馬だ」という見立て。
レースはスタートを決めたバリオンがハナに立つ展開。軸馬タイセイファイターは5馬身ほど離れた2番手を追走。そこからまた離れて3番手以下という隊列。本来単騎逃げベストのタイセイファイターだけに、実質その形に持っていった鞍上小牧太の好プレーが光る。3コーナー手前から、それまで後方に待機していた4番ウィルビーキングが一気にマクリ上げてくる。勢いそのままに4コーナーでは一旦タイセイファイターを抜き去った。しかし、小牧太=タイセイファイターに慌てる素振りなし。直線に入るとインから差し返す形で末脚を伸ばし、最後はキッチリと3/4馬身交わしてゴール。ウィルビーキングも危なげなく2着を確保して「単勝10番、290円&馬連4-10、890円」のダブル的中。少々地味めの配当とはなったが、的中してはじめて配当云々という話になるのがこの世界。「まずは的中ありき」という弊社の基本方針はここでも繰り返してきた通り。その意味では先週末も連日に渡り的中をお届けできているので、最低限のラインはクリアしたという自負はある。とはいえ「軸馬勝率100%。全部勝っているのに…」という会員の方々の声があることは事実だし、弊社としてもこの結果は歯痒い限り。その点に関してはレース選択・相手選択を含め継続して改善を加えていく所存。今年の競馬開催も残り2週。引き続き弊社から発信される全ての情報のチェックをお忘れなく。

5回中山・5回阪神1日・2日目

まずは堅調な開幕週 ~土曜中山6R 3歳上500万下~

屈腱炎による2年以上の休養から戦列に復帰したことだけでも奇跡的なこと。まして重賞を、しかもG1を制することなど夢のまた夢。それをやってのけた「ジャパンCダート」のカネヒキリにはただただ脱帽、というのが正直なところ。今思えば2006年の「フェブラリーS」ではヴァーミリアンなど問題にしなかった馬。マキシマムの能力がケタ違いであることは誰もが先刻承知。しかし、わかっていながら実に買いにくいのがこの手の馬。信じて買った人間にとって、この馬の単勝980円は望外の好配当だったに違いない。とにもかくにも、今年最も印象に残るひと鞍であったことは確か。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山6R「3歳上500万下」ダート1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気となった8番ステイドリーム。「ステイドリームの前走は東京マイルの超ハイペースを2番手追走→直線入り口で早々と先頭に立つ非常にキツい競馬。完全な差し・追い込み決着の中、2着とはクビの僅差で3着を確保した内容極上。一転、今回は先行型の少ない中山1800mで自在の前捌きがモノを言う可能性大。文句なしの軸馬だ」という見立て。
さてレース。スタートを決めた軸馬ステイドリームが躊躇なくハナに立つ。14番ダイワライトニングが2番手につけ、半マイル通過49秒7-1000m通過61秒7の平均ペースに持ち込んだ。隊列に大きな変動なく4コーナーから直線。ここからステイドリームが再加速に入り見る間に2番手ダイワライトニングとの差を広げていく。残り200m地点では完全に1着確定。焦点は2着争いに移った。これもダイワライトニングが確保かと思われたが、残り100m地点で目一杯叩き出された1番人気の2番アバレダイコがゴール前急浮上。最後は3/4馬身抜き去って2着となった。結果「馬連2-8、320円。3連複2-8-14、2140円」弊社お馴染みのダブル的中。3着に入ったダイワライトニングを「初ダートの今回走り注目」として、3連複にのみ買い目に入れた決断が正解だった。
他にも日曜中山12Rなど、先週末も連日に渡り的中をお届けした弊社予想部。その12R、ハナ差で馬単&馬連のダブル的中を逃がした点は惜しまれてならない。その他でも先週の重賞ではステイヤーズSでは11番人気のトウカイエリートを、鳴尾記念では13番人気のドリームガードナーを挙げながらも痛恨の万馬券取りこぼし。この辺はまだまだ詰めの甘さを解消しなければならない。とはいえ、欲を言い出せばキリがないのがこの業界。本年最終開催の開幕週を、まずは無難に滑り出したことで一定の評価はいただけるものと自負している。
今年の中央競馬も残すところあと3週。メディア関係がG1で盛り上がることは大いに結構。アスコットはアスコットらしく影に隠れた「オイシイところ」で存分に稼ぐのみ。引き続き今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

5回東京・5回京都7日・8日目

渾身の一撃 ~土曜京都9R 京都2歳S~

若干順番の違いはあるにしろ、1番人気馬から5番人気馬までが2着~6着を占めた「ジャパンC」は、ある意味至極順当な一戦だった。ただ、勝ったのが9番人気のスクリーンヒーローだった、ということ以外は。1000m通過1分1秒8はハッキリとしたスローペース。好位につけたスクリーンヒーローに流れが向いたことは確かだが、それは同位置にいたウオッカにしてもマツリダゴッホにしても同じこと。それを叩き合いで競り勝ったわけだから絶対にフロック視はできない。現役最強クラスの一頭と考えるべき。無論次走「有馬記念」も有力。ただ一頭差してきたディープスカイは非常に強い内容の2着。低レベルと思われていた現3歳世代だが、例のインフルエンザ騒ぎで2歳夏にトレセン入厩が約1ヶ月遅れたことを忘れてはいけない。その分全体に本格化が遅れた感じで、レベル自体は決して低くない。3着ウオッカは今回も目一杯のレースで、これ以上の上がり目は望めない。4着マツリダゴッホが「有馬記念」最有力候補という考え方は否定しない。ただし、馬券的な妙味は著しく下がるが……。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都9R「京都2歳S」オープン・芝2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気に推された公営馬の9番イグゼキュティヴ。「少頭数ながら素質馬が揃い目移りする一戦だが、軸馬は豊富なキャリアと実績で他を圧するものがあるイグゼキュティヴ。最後は勝ち馬の決め手に屈した形の札幌2歳Sだが、実質的にレースの主導権を握り、勝ちに行くレースをしたのはこの馬だった。この組み合わせならレース運びの巧みさと完成度の高さで確実に一歩リード。渋太く押し切れるはずだ」という見立て。
レースを先導したのはスタートを決めた7番ジャングルストーン。1000m通過60秒8のスローペースで、軸馬イグゼキュティヴは中団の後方よりからレースを進める。3コーナーを回ってペースアップ。ここでイグゼキュティヴは若干流れに乗り遅れた感じで置かれかかるが、鞍上松岡の好判断でインに入れて差を詰めていく。直線に入ると6・7頭横並びの壮絶な叩き合いとなった。大外から一気に追い込む断然の1番人気馬アンライバルドの脚が目を引いたが、その刹那、内から2頭目に鼻面を捩じ込んだイグゼキュティヴが一瞬で馬群を割った。そのままイグゼキュティヴが突き抜けて1着ゴール。2着も人気のアンライバルドが確保かと思われたが、道中離れた最後方を進んでいた6番ファミリズムがゴール寸前大外強襲。クビ差で2着を強奪していった。その結果「単勝9番530円。馬連6-9、2540円。3連複2-6-9、1440円」という完璧なトリプル的中が成立。平素はクールな会員の皆様もこの結果にはさすがに驚かれた様子で、レース後「ビックリした」というお電話やメールを数多くいただいた。無論弊社としても胸のすく会心の一撃である。
欲を言えばもう一本的中があれば文句のなかった先週末だが、ここは開催トータル5割の的中率ということでご勘弁いただきたい。2008年の中央競馬も今週末からいよいよ最終章に突入する。一筋縄とはいかない師走開催となるが、順風満帆という言葉以外に表現のしようがない今の弊社予想部には一片の不安もない。大船に乗った気持ちで全幅の信頼をお寄せいただきたい。まずは今週末の情報提供をお楽しみに。