7/28 7/29 2回新潟・2回小倉・1回札幌1日2日目

開催替わりもまずまずの滑り出し ~土曜札幌12R・北海道150年記念〜

元々馬は暑さに弱い動物で、そのことはよく知られているところ。例年同様、今年も熱中症でバタバタと人が倒れるほどの暑さだから、馬によってはヘロヘロというケースも少なくない。従って、この時季「原因不明の大敗」を喫する人気馬の、ほとんどの『原因』は夏負けと考えて構わない。例えば、先週末の競馬で挙げれば日曜札幌3R「3歳未勝利」を1番人気→10着と大敗したネル。前2戦は連続3着で前走は同条件の小回り1700m。名手モレイラの起用も相まって単勝2.0倍の支持を集めたが結果は前記の通り。同馬が3月以降一定のローテーションで休まず使い込まれていた点に注目。この業界では「夏場の好調子は精々3戦」とも云われるし、比較的涼しい北海道とはいえ近年は気温の上昇が目に付くだけに、どこで走るにせよローカル開催前に一度リフレッシュさせた方がいいのは間違いない。6月以降4戦目、5戦目は言わずもがな、春からこの時季まで休まず使われている馬が人気になるようなら疑ってみるのもひとつの手。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌12R「北海道150年記念」芝2600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された7番レッドジェノヴァだった。

『牡馬相手でもこの相手関係なら明らかに地力上位のレッドジェノヴァが軸馬。降級初戦の前走は好メンバー相手に3着に力走。久々は走らないタイプにも関わらず、2着馬とは差のない競馬ができたように、1000万での地力上位はもちろん、休ませて馬が良化して今は相当具合がいいのだろう。前走の勝ち馬は次走で1600万も連勝しており、単に相手が悪かっただけ。ひと叩きされてグンと良化してきており、鞍上強化で臨む今回は万全の出走態勢。まず勝ち負けになるはずだ』という見立て。

レースは4番ピッツバーグの逃げで3Fから36.4-48.7-61.3~上がり46.8-34.7とこの距離らしくスローペース。8番アインザッツが続き、軸馬7番レッドジェノヴァは絶好位3番手という位置取り。定石通り2週目の向正面すぎから徐々にピッチが上がり後続各馬も前との差を徐々に詰めて3コーナーから4コーナーへさしかかる。先導する4番ピッツバーグと番手追走の8番アインザッツの手応えが怪しくなるなか、軸馬7番レッドジェノヴァは4コーナーを手応え十分のまま先頭に躍り出て直線へ。いわゆる完全な勝ちパターンに持ち込み、直線半ばでほぼ態勢決し、焦点は2着争いに。道中6番手でじっくり脚を溜めていた6番マスターコードが捲り気味に上がり、4コーナーでは2番手に浮上。2番アルムフォルツァ、10番ブラックオニキスらも早めに仕掛けて好位からしぶとく脚を伸ばすもその差はなかなか縮まらない。伸びあぐねる2番アルムフォルツァ、10番ブラックオニキスを尻目に、後方10番手から唯一脚を伸ばした9番ララエクラテールがこれらに急追。2着争いもラスト50mの段階でほぼ決まり、展開利を活かした6番マスターコードが最後までしぶとく粘り2着を死守。1馬身1/4差3着には追い込んだ9番ララエクラテールが入線。軸馬7番レッドジェノヴァは2着6番マスターコードに2馬身1/2差を付けて力の違いを存分に見せつける走りだった。この結果により、「馬連6-7、850円」の的中。軸馬は先に抜け出してセーフティーリードを保ち、対抗馬も掲示板を独占していただけに、今週も見ていて安心安全の的中となった。

他にも日曜2鞍目の勝負鞍となった小倉9R「響灘特別」でも弊社らしいブレのない的確な的中をお届けした先週末のアスコット予想。土日を通じて強調できる的中配当ではなかったが、ここでも再三お伝えしているように「まずは的中ありき」が弊社の根幹。配当はおのずとついてくるものだし、レース選定のブレも少なく、右肩上がりに調子を上げる弊社が開幕週を5割の的中率でスタートした意味も計り知れない。開催替わりもまずまずの滑り出しとお伝えしておく。

さて、今週末のメインは3歳馬による夏のダート決戦「第10回レパードS」。弊社では早くからこの一戦を『今開催一発目の勝負鞍』と認識し、それに相応しい準備を重ねてきた。ここで存分に勝負していただき、結果をお出しする所存。そして潤沢となった軍資金を倍増、いや三倍増・四倍増とすためのひと鞍が、開催最終日の「新潟記念」となる。当面、この2鞍が重賞における勝負どころとなるが、気がつけば夏のローカル開催も5週を残すのみ。6月のローカル開催開幕から続く好調を崩すことなく、一週一週、気を引き締めて事にあたる所存なので、会員の方々には先のその先まで、大いなるご期待をお寄せいただきたい。

7/21 7/22 2回福島・3回中京7日8日目・2回函館5日6日目

安心の的中鞍 ~日曜函館7R・3歳上500万下〜

サマーマイルシリーズ第1戦として行われた『中京記念』。 このレースを制したのは1番人気グレーターロンドンだった。そのグレーターロンドンはスタートからいつも通り行く気を見せないが、極端に置かれることもなく10番手で流れに乗る。スタートで逃げ候補のウインガニオンは行き脚つかなかったが、それでもハナを主張し自分の形でレースを進める。ただ、これが災いし、先行した各馬が競り合う形となり思いの外ペースは速く差し馬に有利に流れる。直線に入ると内、外に広がって追い出す各馬だが、先行した各馬はやはり苦しくなり伸び悩む中、マイペースで進めたグレーターロンドンは手応え十分。大きくストライドを伸ばして前を行く馬を次々交わしていく。ラストは先行して最後まで抵抗したロジクライを3/4馬身交わし、見事重賞初制覇となった。今回の勝因は、展開、大外枠と様々だが、パドックではいつも以上に良く見せていたこともありデキも良かった。ようやく賞金を気にしないで秋の大舞台に照準を合わせて調整できる。遅咲きながらようやく完成の域に達した印象。まだまだ活躍できるだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜函館7R「3歳上500万下」ダ1700m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された14番ボードウォークだった。

『前走後は短期放牧でリフレッシュされ、良化顕著なボードウォークが軸馬。前走は発馬で後手を踏み、押して出して行くロスの多い競馬。結果的に差し馬向きのペースになり最後は差されたものの、骨っぽい牡馬相手に0秒1差3着惜敗。栗東からの輸送競馬で馬体も大幅に減っていたように、体調面も下降していたなかでの結果だからその価値は高い。加えて前走の2、4、9着馬は次走で500万を勝ち上がり、5、12着馬も次走で好走。かなりレベルが高かった一戦。立て直されてグンとデキを上げてきたここはまず勝ち負けになるだろう』という見立て。

レースは、外から13番メイショウラクエン、12番デスティネイション、8番ヌンジュリエットなどが先行して行く気を見せるが、更に大外枠から軸馬14番ボードウォークがこれらに並びかけ、最終的に1コーナーを先頭で回りハナを主張。以下、前記先行各馬が差のない好位で追走。人気どころのポジションは6番フィールドステイが好位後方の5番手、10番シンゼンガンプは中団、1番人気の11番バトルスピリッツは発馬で後手を踏んで後方13番手。軸馬14番ボードウォークは特に競りかけられることもなく、1000m通過62秒3のミドルペースでマイペースの逃げ。3角手前までほぼ変わらず淡々と進む展開。3角手前から徐々にポジションを上げてくる後続各馬を尻目に軸馬14番ボードウォークが先頭のまま直線へ。追走していた好位勢の手応えが怪しくなるなか、軸馬14番ボードウォークが後続を突き放す展開となるが、6番フィールドステイがこれに追いすがり、さらに後方から捲り気味に進出して4コーナーでは5番手まで押し上げていた11番バトルスピリッツが一気に脚を伸ばしてくる。脚色の差は歴然で11番バトルスピリッツが最後は粘り込みを図る軸馬14番ボードウォークに1馬身1/2差付突き放し1着でゴール。2着に軸馬14番ボードウォークが粘り、更に1馬身3/4差3着に勝ち馬と同じタイミングで捲ってきた7番ヴィーヴァバッカスが入線。この結果により、「馬連11-14、620円」の的中。日曜一発目の勝負鞍で弊社らしい見ていて安心の的中をお届けした次第。

開催最終週となった先週末。全体を通してみると軸馬3着や対抗ヌケなどが連発し、勝負鞍準パーフェクト達成もあった6月以降、前週まで6割以上の的中率をマークしていた近週と比較すると精彩を欠き、物足りない結果であったことは確かだが、稀に起こりうるエアポケットのようなもの。何より今週から開催替わりで新潟・小倉・札幌に舞台を移すだけに、即反転攻勢するのは過去の歴史を遡っても日の目を見るより明らか。今週末の特別レース登録馬を俯瞰してもなかなか興味深い勝負鞍候補が揃っている。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

7/14 7/15 2回福島・3回中京5日6日目・2回函館3日4日目

弊社本来の的中ラッシュ ~土曜中京6R・3歳未勝利〜

先週末の唯一の重賞「函館記念」。勝ったのは5番人気エアアンセム。7歳にして重賞初制覇となった同馬だがデビュー当初は新馬→オープン特別を連勝した素質馬だったし、ここにきてようやく復調していただけに同馬の勝ちはもちろん想定内。驚くことは特になし。逆に驚かされたのは3着に入ったエテルナミノルの方。重賞勝ちの実績があるということは誰もが承知のこと。しかし、そうは言ってもムラ駆け傾向にある、全くアテにならない牝馬だ。普通に考えれば、掲示板でもあれば大健闘という感じ。それが好位追走から直線向いてすぐに先頭に立つ堂々たる正攻法の競馬。最後の最後でエアアンセム、そして地力&実績共にここでは上位だったサクラアンプルールに差されたものの、4歳素質馬ブレスジャーニーをハナ差おさえての3着には恐れ入るばかり。『もうはまだ、まだはもうなり』という競馬格言がある。そこから引けば「近走着順からもう終わっていても不思議ないエテルナミノルは、まだ終わっていなかった」ということ。競馬は深く、そしてどこまでも面白い。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京6R「3歳未勝利」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは人気上位拮抗のなか最終的に3番人気に支持された7番イベリアだった。

『長期休養明けを叩きつつ良化顕著。坂路で自己ベストをマークし、目に見えて動きが変わってきたイベリアが軸馬。前走は発馬で出遅れ流れに乗れない競馬だったが、ペースアップした3コーナーから徐々に進出し、長く脚を使って5着まで押し上げた。勝ち馬に1秒5差と大きく離されたとはいえ、出遅れを考えると見た目の印象ほどレース振りは悪くない。未勝利での脚力上位を感じさせた一戦だった。今回は初のダートがどうかだが、切れよりもしぶとく脚を使えるタイプなだけに適性は高いと判断。鞍上の連続騎乗もプラス材料なだけに混戦を制すのはこの馬とみた』という見立て。

レースは大外から16番シゲルサツマイモが積極的に出してハナを切り、2番スターズテソーロ、15番ダノンカイザーと続き、軸馬7番イベリアは発馬で躓いて一瞬ヒヤッとしたが、即座に立て直し出して行く形から好位内目の4番手で1コーナーを回る。1000m通過62秒0のスロー寄りのミドルペース。向正面半ほどまでは淡々とした流れだったが、3コーナーから徐々にペースアップ。この段階で番手追走の2番スターズテソーロがズルズル後退。替わって軸馬7番イベリアがスムーズに加速し、勝負どころの4コーナーでは好位3番手で直線に向き、追い出しを開始。直線半ばまで前を行く各馬の手応えはほぼ互角。突き抜ける勢いこそなかったもののバテる感じもなく、しぶとく脚を使って坂上からジリジリと先頭へ踊り出る。最後まで脚いろが乱れることなく、4コーナー5番手からグイグイ伸びてきたエイシンレーザーの追撃をアタマ差凌いで1着でゴール。2着にエイシンレーザー、1/2馬身差3着に早め先頭から最後まで粘り込んだ1番サンライズローリエが入線。この結果により、「馬連7-12、2,040円&ワイド7-12、840円」のダブル的中。このレース、当初の情報伝達時にはいつも通り馬連のみの購入をオススメしていた。しかし、最終的にはサポートメールにて『この時期の弱メンバーの未勝利戦なだけに紛れる可能性を考慮し、馬連&ワイドの複合馬券に券種を変更しての勝負』と決断。馬連のみの勝負でも問題なかったわけだが、それはあくまで結果論。1/2馬身差3着粘った7番人気の1番サンライズローリエを対抗指名していなかっただけに、よもや取りこぼす可能性も十分だった。「ワイドをおさえていたことで見ていて安心できた」という声も少なくなかっただけにこれはこれでOK。絶対的な投票数が少ないローカル開催においては、急激なオッズ変動も少なからず発生するし、このレースにおいても朝の段階で馬連で15倍前後だったオッズが、最終的に20倍超えとなり、これならワイドをおさえるメリットは十分と判断。可能な限り発走直前まで馬券購入は待った方が無難という良い例。そのためもあってのサポートメールという点を十分にご理解いただきたい。

他にも土曜中京10R「インディアT」の3連複2,200円日曜福島6R「3歳未勝利」の馬連720円、さらに勝負鞍ではないものの土曜福島9R「雄国沼特別」の馬連2,080円日曜函館12R「渡島特別」の3連複1,920円など、手堅い的中ばかりではない結果を随所にお届けし、引き続き好調キープのまま弊社本来の的中ラッシュをお見せした週末となった次第。

7月も後半にさしかかり、いよいよ夏競馬も佳境に入っていく。今回斬った未勝利戦同様、今週末も3場の未勝利戦から最終レースまで全てがアスコットにとっては勝負鞍候補。再び思いもかけない提供があるかもしれない。しかしその際でも、もはや不安はないはず。さらに、開催最終週となる今週末は弊社において自信度激高の勝負鞍も準備万端。大団円で締めくくり次開催新潟・小倉・札幌に弾みを付ける所存なだけに、今週以降も全てを弊社アスコットシステムズにお任せいただきたい。結果は必ずお出しするつもりだ。どうか今週末を楽しみにお待ちいただきたい。

7/7 7/8 2回福島・3回中京3日4日目・2回函館1日2日目

一連の好調に大過なし ~土曜函館11R・五稜郭特別〜

先週末のダート重賞「プロキオンS」。逃げ馬が多く出揃いハナ争いの激化が予想されたが、抜群のスタートを決めたマテラスカイが意外なほどスンナリと先制。3F通過33秒5~レース上がり46秒8-35秒5とさすがにペースは速くなったが、そんな厳しい流れをものともせず、直線に入って更に二の脚で後続を引き離し、そのまま4馬身差をつけて逃げ切るのだから強いのひと言。発馬が決まったことや時計の出やすい馬場状態だったとはいえ、このペースで逃げ馬に上がり35秒台の脚を使われたら後続に付け入る隙なし。馬場を考慮しても1400m1分20秒3のレコードはリッパのひと言。堂々たる重賞初V。距離も問題なかっただけに、今後、更なる飛躍が期待できる一頭だろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館11R「五稜郭特別」芝2000m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された11番マイスタイルだった。

『2階級降級となった1000万の前走でアッサリ逃げ切ったマイスタイル。やはり弥生賞2着、ダービー4着の実績からも1000万では力が違った。今回は準オープンへの昇級となるが、そもそも前記の実績に加えて、古馬になった近走でもオープン特別でクビ差2着、重賞「新潟大賞典」で0秒4差6着だからこのクラスでも見下ろしの力関係。前走は楽逃げだっただけに反動もないだろうし連闘は当初の予定通り。馬場状態にも何ら不安はない。自分のペースなら番手でもOKなタイプなだけに、ここも順当に勝ち負けになるだろう』という見立て。

全馬互角のスタートから7番メイショウフェイク、4番スティッフェリオ、さらに外から9番ショウナンマルシェあたりが先行するが、大方の予想通り、軸馬11番マイスタイルが外から押しながら内の各馬を交わしてハナを主張。以下、7番メイショウフェイク、4番スティッフェリオ、9番ショウナンマルシェと続く隊列。1番ドレッドノータスは好位直後の内目でジックリと脚をタメる形。人気の一角2番アクートは後方10番手を追走。軸馬11番マイスタイルの逃げは前半1000m通過61秒0のミドルペース。軸馬11番マイスタイルは3コーナーでは一旦後続を引きつけるが、4コーナー手前から再加速。直線に入っても脚色が鈍ることなく、後続との差も縮まる雰囲気すらなく、ラスト100mの時点で態勢決して優々1着でゴール。前を行く軸馬の動きを見ながら4コーナー2番手で直線を抜いた4番スティッフェリオが最後までしぶとく脚を伸ばして安泰の2着。離れた3着には終始内目の好位5番手で脚を溜めていた1番ドレッドノータスが7番メイショウフェイクとの3着争いを制した。この結果により、「馬連4-11、420円」の的中。軸馬楽勝→2着から4着まで対抗馬独占というまさにどれが来てもいい、見ていて安心安全の的中劇だった。

他にも週ラストの勝負鞍日曜福島10R「天の川賞」の馬連330円や、勝負鞍ではないものの土曜中京12R「3歳上500万下」での馬連910円など、土日を通じて随所に弊社らしい手堅い的中をお届け。残念ながら先週の的中鞍は全て人気サイドでの決着だっただけに配当面での物足りなさはあるが、予想にブレはなく前週から続く一連の好調に大過なし。常に5割以上の的中率をキープし、『稼ぎどころの夏場ローカルいよいよ正式開幕』という趣。弊社にとってドル箱開催と公言している以上、今後は更に的中率、回収率共に上向いてくるのは間違いない。3競馬場各々に勝負鞍候補目白押しの今週末を、大きな期待をお持ちのうえお待ちいただきたい。

6/30 7/1 2回福島・3回中京1日2日目・1回函館5日6日目

4戦3勝の準パーフェクト達成 ~日曜中京10R・香嵐渓特別〜

『福島向きではないが絶対能力の違いで押し切れる』、そんなタイプの馬が毎年人気を集める「ラジオNIKKEI賞」。3年前のアンビシャス、2年前のゼーヴィントこそ1番人気に応えた走りで勝ち切ったが、これは歴史を遡れば例外的な結果。1番人気馬はほぼ例外なく裏切ってきたが、今年1番人気となったフィエールマンもこの傾向を覆すことはできなかった。ディープインパクト×リュヌドールという良血でデビューから2連2勝。大スケールを感じさせる走りで、確かに素質は抜けていた(かもしれない)。しかし、どこをどう見ても福島が向くタイプではない。直線一頭だけ違う伸びを見せたが結果は0秒1差2着。4コーナー最後方から追い込んだのはさすがではあるが、前が残る流れでその位置取りは致命的。並みの馬なら後方のまま見せ場なし確定という感じ。このタイム差&着順はむしろ能力の証明、ではあるが。このレースがハンデ戦となって今年で13年目だが、またしても1番人気馬は消えた。前記の通り、例外こそあれどコース適性を最重視すべき重賞ということの表れであろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京10R「香嵐渓特別」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に5番人気に支持された14番ブライスガウだった。

『この中間は坂路で自己ベストをマークし、間隔をあけて立て直された効果がアリアリのブライスガウが軸馬。昨年春以降は勝ち星から遠ざかっているものの、なかなかデキが戻らなかったことが最大の要因。ここ一連と比較しても今回の状態は雲泥の差。ここは4歳降級馬が4頭出走してきており、それらは当然有力ではあるが、形式上、降級扱いではないとはいえ、同馬も現級勝ちのある実績馬。人気ほど力差はないはずだ。デキが一変してきたうえ、今回はデビュー当初に2戦1勝2着1回と相性の良い中京コース。さらに有力どころの大半が差し・追い込み馬。好位〜中団あたりで流れに乗れそうなここは一歩早めの仕掛けから後続の追撃を封じ込めるとみた』という見立て。

レースは7番ミッキーグッドネスが積極的に逃げる展開。前半3F35.0~上がり48.4-36.5という、このクラスではありきたりのミドルペース。軸馬14番ブライスガウは抜群のスタートを決めて、自然体でハナに行っても良いくらいだったが、内から主張してきた7番ミッキーグッドネスにハナを譲り、労せず2番手で流れに乗る。その後ろに5番シゲルメジロザメ、12番メイプルキング、さらに15番テキスタイルアート、4番ペイシャエヴァー、6番サンビショップも好位で流れに乗り、このあたりまでで先行集団を形成。4コーナー手前でも逃げた7番ミッキーグッドネスの手応えは十分。直線に入って後続を引き離しにかかるが、番手追走からこれを終始マークしていた軸馬14番ブライスガウが同様に追い出しを開始し、一完歩ずつ差を詰めにかかる。坂上までしぶとく粘っていた7番ミッキーグッドネスだがラストで脚色が鈍り、替わって軸馬14番ブライスガウが先頭へ。そのまま押し切る勢いだったが、終始後方でじっくり脚を溜めていた1番人気10番ビックリシタナモーが外から一気に急追。軸馬14番ブライスガウをハナ差差し切って1着ゴール。2着に軸馬14番ブライスガウ。他の後続各馬も最後の最後でドッと詰め寄ったが、ハナを切ってしぶとさを見せた7番ミッキーグッドネスが3着を死守。この結果により、「馬連10-14、1,540円」の的中。2、3番人気に支持されていた有力馬2頭が発走直前によもやの競走除外に。7番人気だった軸馬は5番人気に、直前で36倍あったオッズも15倍まで激減。少々不完全燃焼ではあったが、この世界、当たって文句を言ってはいけない。週を締めくくる勝負鞍で的中をお届けし、上々の首尾となった。

この週は他にも土曜福島12R「3歳上500万下」馬連440円&3連複810円のダブル的中などがあり、終わってみれば4戦3勝の準パーフェクトを達成。前週の馬連約70倍という的中もあって、会員の方々から寄せられるメールなどからは『稼ぎどころのローカル開催』ということがご実感いただけている様子。しかし、アスコットのローカル開催はこんなものではない。いや、この程度で満足されてはむしろ困る。本当の勝負どころはこれから。今週末以降にまだまだ控えている。なお一層のご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。