11/25-11/26・5回東京・3回京都7日8日分

勢いを駆って年末開催へ 〜日曜東京8R・3歳上2勝クラス〜

歴史に残る一戦となったのが先週のジャパンC。勝利したイクイノックスの強さについては、改めて述べる必要はないだろう。どんな言葉も陳腐化する、そんな圧倒的な存在感だった。なおこの馬の血統や将来については大手メディアに任せて、ここではもう一頭の韋駄天について触れたい。当レースで引退と目されたパンサラッサのことである。
昨年の天皇賞・秋で死闘を演じた両者。それ以来の対峙となったのが今年のジャパンCだが、今回のパンサラッサは繋靱帯炎明けの8ヵ月ぶり、かつ自身初の2400mである。明らかに分が悪いシチュエーション。それでも乾坤一擲の逃げを打った同馬の1000m通過はなんと57秒6。故障明けでもその逃げ脚には一切陰りがなかった。4角でも後続との差はおよそ3秒。スタンドの8万を超える観衆からは地響きのような振動が伝わった。
結果的に、坂を登ったところで力尽きてペースダウンし、次々に後続に交わされて12着とはなった。だが、ケレン味のない逃げとはまさにこのことだ。勝ったイクイノックスの強さをさらに引き立て、世界が注目する一戦を劇的にしたのは間違いなくこのパンサラッサである。メジロパーマー、ツインターボ、セイウンスカイ、シルポートなど。振り返れば、歴史的名勝負の陰にはほぼ必ず強力な逃げ馬が存在した。そんなことを思い出す今年のジャパンCであった。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜京都8R「3歳上2勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった8番インヒズアイズだった。

『短距離で才能が開眼。前走は外枠から積極策で2着に4馬身差の逃げ切り完勝。直線はほぼノーステッキだったことからも、昇級即通用の器といえる。ここは同型もいるが、そもそもスピードは本馬の方が一枚上。多少競りかけられてもこの鞍上なら対応を間違うことはないだろう。この中間は中1週の疲れも見せず軽快な動きを披露。デキは前走以上であり、引き続き押し切り濃厚である』という見立て。

レースは16頭がほぼ揃ったスタート。真ん中から7番スキピオが行く構えを見せると、芦毛の軸馬8番インヒズアイズもこれに追随していく。序盤は一団の隊列で進み、中団に10番コンクエストや1番人気の9番ゴッドブルービー、後方に人気の一角だった15番ベンダバリラビアと8番ギョウネンが待機する。
先頭7番スキピオ、差がなく軸馬8番インヒズアイズが続いて800m通過は46秒9。全体が一団のままだったことを鑑みると、中団待機組にとってもこれはハイペースだった。3角から坂を下ってコーナー中間に差し掛かると番手にいた10番コンクエストなどが早くもムチを入れる。しかし、前を行く2頭はまだ手応え十分。3番手にいた人気薄の5番ミシェラドラータも前に食らいついて、勝負はいよいよ最後の直線へ。
残り200m地点で軸馬8番インヒズアイズが先頭の7番スキピオを交わして先頭へ。勢い的にもかなり優勢だったが、それを目指して番手にいた10番コンクエストと1番カマチョクインが猛烈に追い上げる。
結局、先手を打った軸馬8番インヒズアイズが半馬身差を凌いで先頭でゴール。2・3着はよく追い上げた10番コンクエスト、1番カマチョクインが入線した。

この結果により、「馬連8-10、1,330円の的中をお届け。事前の見立て通り、軸馬は競りかけられても崩れなかった。また、相手が対抗1点目の10番コンクエスト(4番人気)だったことからも、十分な見返りを確保する的中劇となった。
この週は他でも土曜京都10R「馬連8-16、480円&3連複3-8-162,010円の本線的中などをお届けして、厳選勝負鞍は4戦3勝の準パーフェクトを達成。また重賞予想でも、前述の日曜東京12R「ジャパンC」をはじめ、直後の日曜京都12R京阪杯「馬連10-17、1,480円&3連複6-10-17、5,210円など、随所で的中鞍をお届け。11月を、そして今年最後の東京・京都開催を大団円で締めくくった次第。

さて、今週末は砂塵の王者を決する「チャンピオンズC・G1」が待機。ダートを主戦場とする弊社としては腕が鳴る大一番である。また、他にも勝負鞍候補満載の今週末。特に中山は出馬ラッシュで除外馬も多い。さすが年末開催。どの陣営もここに照準を合わせてきたということになるが、果たして勝負になる馬はどれか。その回答は、勢いを駆るアスコットにお任せいただきたい。弊社では、先に控える「有馬記念」はもとより、重賞・特別・平場戦に至るまで全てに目を光らせている。
会員様におかれましては、大船に乗ったつもりで、まずは開幕週となる今週末の提供を楽しみにお待ちください。

11/18-11/19・5回東京・3回京都・3回福島5日6日分

安定のダブル的中 〜日曜東京8R・3歳上2勝クラス〜

先週は秋のマイル王決定戦と位置づけられるマイルチャンピオンシップ(G1、京都・芝1600m)が行われ、単勝5番人気のナミュール(牝4歳/栗東・高野友和厩舎)が豪快な差し切りで優勝。8度目の挑戦で念願のG1タイトルを手にした。
中でも興味深かったのは、同馬のオッズの変動だろう。ファンに衝撃が走ったのは当日の2R。ナミュールに騎乗予定だった世界のトップ騎手ライアン・ムーアが落馬し、以降の騎乗をスクラッチしたのだ。
同馬の前日オッズはおよそ単勝9.5倍。ここからが見ものだ。11時前に乗り替わりが発表されると即座に10倍に上昇、正午ごろに代打の藤岡康太騎手が告げられると10.5倍に変動した。やがて13時に11.1倍、14時12.3倍…最終的には17.3倍まで急騰することとなった。
それで思い出されるのが2000年の出来事だろう。舞台は奇しくも今回と同じマイルCS。ダイタクリーヴァに騎乗予定の高橋亮騎手が直前の9Rで落馬負傷。急遽、アンカツこと安藤勝己騎手の代打騎乗となったが、ファンはこれを1番人気に支持したのである。レースでは、ダイタクリーヴァが一旦先頭に立つものの、外からアグネスデジタルの豪脚に差されて半馬身差2着となった。
そこから23年、当時とは対称的に乗り替わりで支持を下げたナミュールは驚異の末脚で快勝を決めた。なお、今回ムーアのリタイアで代打騎乗となった藤岡康太騎手は、乗り替わり時の成績が良好な騎手のひとり。これは兄の佑介騎手にも共通している。勝負強さや度胸はジョッキーの重要な資質。覚えておいて損はないだろう。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜東京8R「3歳上2勝クラス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった14番キタサンドーシンだった。

『昇級後は歯痒い競馬が続いていたが、前走はこれまでとは一線を画す走りで完勝。ここは昇級初戦となるが、4走前に同条件で2分11秒0とクラス通用レベルの持ち時計が強調できる。特にソラを使う面を考慮すれば、昇級でペースが上がることも歓迎だ。この中間はキミワクイーン(古馬OP)に食い下がるなど、追う毎に気配を上げていることも大きな加点材料。2走前から手綱を任された北村騎手とは相性抜群であり、昇級で人気が集まらないここが買い時』という見立て。

レースはゲートで立ち上がった1番スリーエクスプレスが大きく出遅れ。他は揃ったスタートだったが、外枠から軸馬14番キタサンドーシンが一気に先頭をうかがう構えで、同じく好発の7番バレストラもハナを譲らず2頭が並走して後続を引き離す。2コーナーを回って先行2頭のリードは4馬身ほどあり、全体としては大きな縦長の展開となった。
番手には8番フライヤートゥルー、中団に10番ビップスコーピオン。1番人気の4番コルサファターレ、9番アコークローはやや後方となった。縦長のまま隊列は進み、1100m通過は1分7秒6というハイペース。一方で、向こう正面でも緩めなかった軸馬14番キタサンドーシンは、ついに先頭に躍り出て強気の姿勢を崩さない。そのまま各馬が3コーナーを曲がると、後続も追い上げを開始して馬群が凝縮。勝負はいよいよ最後の直線へと向かう。
直線を向いた時点で、逃げる軸馬14番キタサンドーシンがコーナーワークを効かせて1馬身ほどのリードを確保。残り200mではさらに差を拡げて押し切る構えだったが…。
結局、馬群から唯一抜け出した10番ビップスコーピオンが軸馬14番キタサンドーシンを捕まえたところがゴール。3着には外から末脚を伸ばした9番アコークローが入線となった。

この結果により、「馬連10-14、2,230円&3連複9-10-14、4,030円の的中をお届け。4・6番人気の決着としては馬連配当が物足りないが、人気割れの一戦だけに仕方のないところか。むしろ3連複で利益を上乗せできたことは、予想部による買い目の妙だったといえる。
この週は他でも日曜東京7R「馬連11-15、550円&3連複10-11-151,280円や、新馬未勝利予想の土曜京都2R「馬連7-9、820円」などなど、複数の大本線的中をお届けしている。

さて、今週は大一番「ジャパンカップ」が待機。G1を4連勝中の世界王者イクイノックス、そして今年の牝馬三冠馬リバティアイランドの対決は見ものだ。しかし、弊社の会員様にとって肝心なのは馬券の収支だろう。その点、弊社では昨年のジャパンカップでも3連単9,850円の的中をきっちりお届け。今年の買い目も是非アスコットにお任せいただきたい。
また、今週は他のレースにも興味深い穴候補が複数存在。いずれも高配当の予感たっぷりの勝負鞍となるので、引き続き多大なるご期待を。今年最後の東京・京都開催を大勝で締めくくり、年末ラスト開催に良い波を繋げる所存である。
最後に、今週は寒暖の差が大きく、週末にはぐっと冷え込む予報です。会員様におかれましては健康に十分ご留意いただき、世紀の決戦に備えていただくようお願いします。

11/11-11/12・5回東京・3回京都・3回福島3日4日分

確信の本命馬 〜土曜京都10R・観月橋ステークス〜

天高く馬肥ゆるというが、上がり馬の季節といえば気温の下がり始めるこの時期だろう。先週行われた牝馬重賞の最高峰・エリザベス女王杯で勝ったのもキャリア5戦にすぎないブレイディヴェーグだった。戦績の浅さもさることながら、本馬は今回が3勝目。それが古馬混合の牝馬G1なのだから驚くべき出世スピードだ(これは重賞未勝利ながら2着に入線したルージュエヴァイユにも言える)。
また、本馬は出走権を持っていた秋華賞をパスしたこともポイント。同レースに同じサンデーレーシング所属のリバティアイランドが出走することがひとつの理由だが、コース適性や出走間隔との兼ね合いもあったはずだ。実際、ブレイディヴェーグは小回りの京都2000mより外回り2200mの方が向いているタイプだし、脚元に不安があるから間隔も詰めない方が良かった。そうした複数の要素を分析しての使い分け。それで結果を出すところが大馬主たる所以だろうか。
なお、同レースで気になったのが上がりの出にくい芝の状態。脚が溜まっていたブレイディヴェーグでさえラスト3ハロンは34秒2だから、かなりタフな馬場だったことがわかる。実際、先週の日曜日は他の京都芝のレースも含めて上がり33秒台を使えた馬は皆無だった。今週末からCコースに替わって多少は持ち直す可能性はあるものの、残り2週の京都開催、馬場の状態には細心の注意を払いたい。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都10R「観月橋ステークス」ダ1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ゼットリアンだった。

『ヒヤシンスS、鳳雛Sなどで世代トップレベルと互角のレースをしてきたことからも昇級は形だけ。これまで9戦して2回の馬券外があるがいずれも1400mだった。1800mに限れば1勝2着2回と安定しており、むしろ距離が伸びるのは歓迎である。今回は4カ月ぶりの実戦だが、2週続けて一杯に追われるなど調整もいたって順調。重厚感が増してさらに逞しくなった馬体も強調ポイントだろう。乗り替りの多い馬だけに松山騎手の続投も頼もしく、順当に勝機』という見立て。

レースは腰を落としたところでゲートが開いてしまった9番ヒミノフラッシュが大きく出遅れ。内枠を利して2番レッドエランドールが先手を主張するが、これに7番セブンスレターが並びかける。軸馬11番ゼットリアンはポジションと取りにいく馬を見る格好で先行集団の一番後ろ、9番手あたりにつける。以下の各馬はバラついた隊列で、2番人気の6番レッドプロフェシーは軸馬の後ろを追いかける形、14番コパノニコルソンは後ろから3番手、12番イーサンバーニングはシンガリとなった。
先導する2番レッドエランドールは500m通過以降ペースを緩めるが、序盤の先行争いで飛ばしたことで全体としてはかなりのハイペース。最終コーナーを迎えて馬群が凝縮し始める中、軸馬11番ゼットリアンは丁寧なコーナーワークに専念して、ポジションとしては先頭から5馬身ほど離れた8番手あたり。間に合うか。先行馬がムチを入れて、勝負はいよいよ最後の直線へ。
直線を向いた軸馬11番ゼットリアンは追い出しがワンテンポ遅れる格好。だが、ここからは独壇場で、残り200m地点で先行馬を並ぶ間もなくパスするとあっという間に4馬身のリード。軸馬の勝利を確信した直後に後方待機の14番コパノニコルソンと12番イーサンバーニングが併せ馬の形で猛追するが…。
結局、軸馬11番ゼットリアンが完勝を決めて、12番イーサンバーニングは2着を確保。追い比べで屈した14番コパノニコルソンが3着に入線した。

この結果により、「馬連11-12、1,590円の的中をお届け。軸馬の上積み、そして距離延長への対応力を見抜いた気分のいい的中劇となった。他でも日曜東京7Rでは4番人気の◎13番キャンディドライヴから「3連複1-3-13、2,710円をお届け。また、日曜東京3Rでも5番人気の◎7番フォルクストリートから「馬連7-11、1,640円&3連複7-11-12、1,780円などなど、厳選勝負鞍は打率5割、新馬未勝利予想では2戦2勝をマークと、先週も随所でアスコットらしい的中の数々をお届けできた。

さて、今週は『マイルCS・G1』がスタンバイ。前述の通り京都芝は馬場状態がカギになるだろうが、そこはご安心いただきたい。今年の弊社では同レースの前哨戦にあたる「京成杯AH」「富士S」「毎日王冠」でいずれも的中をお届け。さらに上半期のマイル決戦「安田記念」でもきっちり的中をご提供している。こと、今年のメンバーは確たる中心馬が不在であり、配当にも期待が持てそうな状況。弊社ではすでに馬場や人気を考慮した穴馬をピックアップ済みなので、回収率にもぜひご注目を。また、厳選勝負鞍をはじめその他のレースでも意外な“上がり馬”が本命候補に挙がっているから楽しみな週末でもある。会員様におかれましては、どうか首を長くして当日の配信をお待ちいただきたい。

11/4-11/5・5回東京・3回京都・3回福島1日2日分

次週へ繋がる的中鞍 〜土曜京都8R・3歳上1勝クラス〜

馬7割・騎手3割。競馬の結果を左右するのはあくまでも馬の力ありき。騎手が結果に影響を及ぼすのは30%程度しかない。先週のジョアン・モレイラを見てそんな格言を思い出した方も多いのではないか。同騎手は土曜の東京競馬場で10鞍騎乗して6勝。続く日曜日も勢いは止まらず、8鞍に騎乗して5勝と、開催2日間で18戦11勝の活躍だった。
18鞍中14頭が1番人気だったとはいえ、勝率約61%は驚異的だろう。実際、日曜日は鞍上による過剰人気のフシもあったし、2日間を通しても馬の能力が突出していたレースは数鞍程度。それを僅差でもしっかり勝利に導く手腕の比重とは…。
翻って、地の利があるはずの国内ジョッキーに目を向ければ、目立った勝ち星を残せたのは横山武騎手のみ。同騎手は土曜日に4勝とモレイラ騎手に次ぐ成績だった。両者とも人気、実力が伴うジョッキーだけに本命党には頼もしい限りだろう。だが、穴党からすればその他大勢の騎手は何をしていたのかという気持ちにもなるはず。こと、先週は米国ブリーダーズCでトップジョッキーが手薄なタイミング。中堅以下には活躍の好機だったのに、蓋を開けてみれば国内にいた上位騎手の独壇場では盛り上がりに欠けるのではないか。
今週からは遠征していた上位騎手も戦線に復帰する。ますます中堅以下の騎手は活躍の場が狭まるばかりだが、だからこそ人馬の割合が逆転するような下剋上Vを見たいものだ。息の合った人馬の躍動は数字では表せないはずである。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜京都8R「3歳上1勝クラス」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった10番バンドマスターだった。

『前走は勝ち馬から6馬身差の2着だったが、自信の走破タイム1分52秒6もクラス突破レベルの秀逸なものだった。そして、3ヵ月振りを叩いた今回は上積みも期待可能。実際、今週は古馬3勝クラスと併せて最後まで喰らいつくなどデキを上げてきた。2戦して3着以下のない京都で競馬ができることも大きなプラス材料だし、ここは前走だけ走ればお釣りがくる組み合わせ。完勝期待』という見立て。

 
レースは最内1番ダノンヒューマが躓きかけた以外は揃ったスタートで、戦前の予想通り11番ダイメイセブンが先手を主張する。差がなく2番プレイサーゴールド、1馬身差に4番レッドラグラス、12番シゲルソロソロ。その1馬身差に5番ヘニータイフーンがいて、これに軸馬10番バンドマスターも勢いよく並び掛けて先団を形成。
各馬が1角に進入すると軸馬10番バンドマスターは外々を回りながら押し上げ、向こう正面手前では好位3番手まで進出。これで大方の隊列が決まる。向こう正面に入ると、逃げた11番ダイメイセブンは600m36秒9、800mを50秒ジャストと刻み、淡々としたミドルペース。こうなると後続にも余裕があり、1000m付近では馬群が5馬身圏内の一団となって後半戦へ。
逃げた11番ダイメイセブンは、4角通過の時点まで先頭で粘るが、手応えに余裕がある後続が一気に押し上げて徐々に苦しくなる展開。4角出口ではさらに馬群が密集し全馬が3馬身圏内と、上がり勝負の様相と化した。かろうじて先頭で直線に入った11番ダイメイセブンには抵抗する余力はなく、外から2番プレイサーゴールド、軸馬10番バンドマスターが変わって先頭に躍り出る。
ここで地力に勝る軸馬10番バンドマスターが早め抜け出しからジリジリと後続を突き放して盤石かと思われたが…。満を持して急追してきたのが5番ヘニータイフーン。ここからは2頭の一騎打ちとなるが、人気を背負っていた分、早めに向けだしたのが誤算となった軸馬10番バンドマスターの脚色に陰りがみえたところを5番ヘニータイフーンに一気に交わされてしまう。すでにゴールは目前で、そのまま5番ヘニータイフーンが1馬身半差の完勝。後続を引き離した軸馬10番バンドマスターも安泰の2着。3着は4角最後方から末脚を伸ばした7番メイショウホタルビが入線となった。

この結果により、「馬連5-10、610円の的中をお届け。上位2頭が早々と抜け出し後続を引き離したため、見ていて安心の的中劇となった。他でも新馬未勝利戦やメインレースの的中もお届けした先週末だが、一方で軸馬の不可解な凡走などツキがなかったことも事実。正直、弊社の会員様としては物足りない結末になってしまった。とはいえ、どうかご安心いただきたい。ご存知の通り、弊社は消化不良の次週ほど爆発してきた歴史がある。幸い今週末からはG1・8連戦がスタート。その口火を切る「エリザベス女王杯」は前哨戦の「府中牝馬S」を的中に導いているように、期待度十分である。また、裏開催の福島には昨年・3連複1万3,320円をお届けした「福島記念」もスタンバイ。無論のこと、厳選勝負鞍にも興味深い本命候補をそろえているから楽しみは尽きない。会員様におかれましては、大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末の配信をお待ちいただきたい。

10/28-10/29・4回東京・2回京都8日9日、4回新潟5日6日分

安心安全のゴール前 〜土曜東京9R・伊勢崎特別〜

競馬予想の重要なファクターとして挙げられるのが「展開」や「ラップ」の想定だ。しかし、先週の天皇賞・秋は多くの競馬ファンが想い描くスケールを遥かに上回ったのではないか。
戦前から大きな関心が向けられたのは、イクイノックスとドウデュースの末脚比べ。世界レーティング1位馬と昨年のダービー馬の対峙はすごいことになるというイメージはあったはずだ。しかし、よもやの勝ち時計1分55秒2、それをイクイノックスが好位から抜け出して完勝すると想像できた人は少ないだろう。これは従来のレコードを一気に0秒9も更新するJRAレコードであり、同時に世界レコードでもあった。
大記録の立役者となったのがジャックドールの生み出したラップだ。前半1000mの通過が57秒7という速さ。本来なら先頭が後続を離して逃げる展開になるハイペースだが、イクイノックスは難なくその流れに乗って3番手に居座る。最後の直線は、体力の尽きたライバルを簡単に突き放すスパート。他との能力の違いを見せつけるかのような無慈悲な圧勝であった。
勝ち時計を分解すると、1ハロン平均は約11秒5。同じ東京の1600mのG1がおよそ平均11秒4だから、今回の天皇賞・秋がどれだけ凄いタイムか推して知るべきだろう。しかも、イクイノックスはラスト3ハロン目を11秒6で走り、ラスト2ハロン目で11秒4まで速度を上げている。競馬史に刻まれるインパクトといっても過言ではない、そんな秋の大一番だった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜東京9R「伊勢崎特別」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番クールミラボーだった。

『前走のレパードSは全く競馬にならなかったが、条件も合わなかったうえに前残りの展開で度外視可能。立て直して勝ち鞍ある今回の条件では大きく見直すべきだ。実際、3歳1勝クラスで下したルクスフロンティア(3勝クラスを圧勝)との比較でも、本馬の能力は裏付けられている。また、ここを目標に仕上がりも順調で今回は鞍上も魅力。終いを活かせる東京はベスト舞台であり、自己条件なら差し切り必至』という見立て。

レースは各馬がおよそ揃ったスタートで、外から14番メイショウカゲカツが先手を主張。差がなく11番バックスクリーンと15番とトクシースタローンが続き、軸馬5番クールミラボーはその直後の4番手を確保する。その後ろには2番人気の8番コルサファターレ、3番人気の6番キングサーガ。4番アコークローなども虎視眈々といった構えだ。
向こう正面に入ると、2100m戦ということもあってか全体が15馬身ほどの縦長の展開。残り1000mを切って全体が3角に差し掛かると馬群が凝縮し始める。1100m通過は1分08秒7のミドルペース。先団に大きな変動なく4角を回り、勝負はいよいよ最後の直線へ。
ハナを切った14番メイショウカゲカツが先頭で頑張るが、直後に控えていた軸馬5番クールミラボーがインに潜り込む。それと同時に外に出した6番キングサーガも追撃を開始し、こちらは一気に先頭へ。軸馬5番クールミラボーはやや踏み遅れた格好だが…。
結局、残り200m地点でエンジンのかかった軸馬5番クールミラボーが6番キングサーガを簡単に競り落とし、3馬身半差の快勝。2着は一旦先頭に立つ見せ場を作った6番キングサーガ。最後に4番アコークローが差し込んで3着入線となった。

この結果により、「馬連5-6、700円の大本線的中をお届け。ダート戦を得意とする弊社らしく、残り200mの時点でほぼ的中を確信する一戦となった。
他にも重賞予想を筆頭に、新馬未勝利予想など随所で本線的中をお届けしているが、いずれも配当的にあと一本足りない週となってしまった。「競馬だから仕方がない」というのは一般のファンレベルの話。会員の皆さまから大事なお金をお預かりしている以上、納得していただける結果を出し続けてこそのプロ。そのことを予想部には今一度、肝に銘じてもらいたい。強く要望しておく。
一方で今週末は、重賞が4つもスタンバイ。この春から夏、秋とメインレース予想でプラス収支を計上しているため、弊社としては大いに腕の見せどころである。中でも、東京芝2500mの「アルゼンチン共和国杯」は注目の一戦。同舞台は、この春の「目黒記念」で◎ヒートオンビート(4番人気・1着)から的中をお届けした相性の良い設定だ。また、得意のダート重賞「みやこS」など、勝負鞍は他にも目白押しである。会員様におかれましては、大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末の配信を楽しみにお待ちいただきたい。