6/14-6/15 3回東京・3回阪神3日4日・1回函館1日2日目

悪天候でも盤石の的中 〜土曜阪神11R・三宮S〜

上半期GⅠシリーズの最終戦となる宝塚記念はメイショウタバルが勝ち、2着はベラジオオペラ、3着はジャスティンパレスで決着した。管理する石橋守調教師はG1初制覇を武豊騎手、「メイショウ」の勝負服で達成。振り返れば2006年、同オーナーの所有馬メイショウサムソンがダービーを制した際の鞍上は石橋騎手。同馬はのちに武豊騎手の手綱で凱旋門賞に挑戦した経緯がある。ときに競馬はこういうドラマを見せてくれる。

メイショウタバルは昨今では希少な逃げタイプ。G2を2勝していることからもわかるとおり、型にはまった際の破壊力は超一流だ。反面、あり余る闘争心のコントロールが難しい。前半1000mを57秒5の超ハイペースで飛ばした皐月賞や、序盤に控えても途中から一気にいってしまった菊花賞など、レースを壊してしまうこともしばしばだった。

その燃えやすい気性に変化が見られたのが、武豊騎手が騎乗した前走・ドバイターフだろう。当時の抑制の効いた逃げは、明らかに今回の宝塚記念に繋がっていた。陣営の工夫、騎手のテクニック、それに応えたメイショウタバル。すべてのピースが揃ったことによるグランプリ制覇だったといえる。改めて称賛を送りたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「三宮S」ダ1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、圧倒的な1番人気に支持された12番ダブルハートボンドだった。

『デビューからいずれも圧勝で4連勝中。特に強烈だったのが3走前。1秒9の大差もさることながら、勝ち時計1分51秒2は同日に走ったムルソー(現OP)より0秒4速かった。大事に使われてここは4ヵ月ぶりだが、今回はコースで追い切るなど今までで一番の順調さ。脚元の関係で前回時は速い時計が一本だったことを思えば遥かにデキもいい。昇級とはいえハンデ54キロなら形だけ。道悪は調教でこなしており、順当に5連勝を決める』という見立て。

雨降りしきる中、重馬場でレースが開幕。スタート直後から手綱を動かす馬が多かったが、それを制して10番レアンダーが先頭。軸馬12番ダブルハートボンドもこれに続き、ダート2戦目の13番タッチウッドも好位5番手から追いかける。逃げると思われた7番サンデーファンデーは2番タイセイドレフォンと並んで中団。目まぐるしい先手争いは初角まで続き、早くも隊列は縦長。その後の激戦を予感させる序盤となった。

向こう正面に入っても先行集団が隊列を引っ張り、1000mは59秒5。やはり道悪を考えてもかなりのハイペース。しかし先団は隊列をほぼ変えずに4角へ突入していく。後続も一気に押し寄せ、勝負は最後の直線へ。

逃げる10番レアンダーが先頭で直線に入ると、これを目掛けて終始2番手にいた軸馬12番ダブルハートボンドが仕掛ける。追走に脚を使わされた後方勢は厳しい情勢だ。ただ、最後方にいた11番ヴァンヤールだけは大外からエンジンをふかして猛追の構えをみせる。

手に汗握る工房だったが、しかし、ラスト1ハロンで軸馬12番ダブルハートボンドが逃げ馬を交わすと、最後は差してくる11番ヴァンヤールをクビ差おさえて1着ゴール。離れた3着には2番タイセイドレフォンが入線した。

この結果により「馬連11-12、1,470円、3連複2-11-12、7,540円」の的中をお届け。思わぬ激戦となったが、終わってみれば急流を好位から押し切った軸馬の強さだけが際立つ内容だった。上位評価していた2番タイセイドレフォン(7番人気)がラストに突っ込んでくれたことも含め、上々の回収となった次第。何より、先週土曜は東西とも雨中開催。そんな中でのイチオシ鞍的中は一定以上の評価をいただけると自負している。他にもこの週は、土曜函館11R・函館スプリントS=◎4番カピリナ(2番人気・1着)から「馬連1-4、2,240円などの的中もお届け。ちなみに、25年上半期の重賞成績は、すでに大幅プラス回収率が確定している。

さて、例年なら先週末の「宝塚記念」でひと段落の競馬ファンも多いだろう。しかしJRAは今年から開催スケジュールを変更。宝塚記念が2週間前倒しになったことで、春開催はもう1週分残っている。これからは梅雨前線が気になる季節とはいえ、いまの弊社予想部なら大丈夫。先週のようにきっちり馬場・天候を読み切ったうえで、安心安全の的中をお届けする所存だ。幸い、今週末にエントリーされた顔触れを見渡すと、この時期だからこその勝負馬が目白押し。無論、新設重賞「しらさぎS」も有力な勝負鞍候補となる。引き続き会員様は、春競馬佳境を迎えるアスコットに多大なるご期待をお寄せいただきたい。