2回福島・3回阪神・1回函館1日・2日目

3歳馬が狙える条件もある ~土曜函館9R 3歳上500万下~

毎年のことながら「やっぱり…」と唸ってしまう開幕週だった。予想されたこととはいえ『降級馬』の攻勢が凄まじい。福島・阪神・函館の3場で行われた「3歳上1000万下」「3歳上1600万下」のレースは全部で8鞍あった。そのうち非降級馬で勝ったのは日曜福島10R「横手特別」のスマートサイクロンのみ。あとの7鞍は全て降級馬が勝ちを収めている。つい先日までひとクラス上で走っていたのだから強くて当たり前と言えばその通り。にしても、旧クラスで手を抜いていたとしか思えないような馬が一変してくる場合もあるから始末に悪い。無論「3歳上500万下」も状況は似たり寄ったり。いずれにしても、ローカル開催の馬券収支は『降級馬の取り扱い』がキモになる。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜函館9R「3歳上500万下」芝1200m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは最終的に1番人気となった6番サクライダテン。「この競走条件(芝1200m)は純粋なスピード勝負。それだけに3歳馬でも十分狙っていける。中心はサクライダテン。デビュー2戦目のオープン芝1200m2着という実績のある馬。好位で折り合いのつくレースセンスも魅力。早々と函館入りして臨戦態勢万全。何よりこの鞍上の3キロ減51キロは文句なく買い」という見立て。
レースは好スタートを決めた軸馬サクライダテンが引っ張る展開。楽々と逃げているように見えたが、実際には3ハロン通過33秒3という速い流れ。このあたりが絶対スピードの違うということ。さすがにゴール前は一杯一杯になったが、どうにかティムガッドの追撃を凌ぎ切ってクビ差の1着ゴール。最後は斤量差が利いた感じで弊社予想部の読みは的を射ていた。「馬単6→9、1410円」の一点目的中。馬単での提供だけに最後はヒヤリとしたが、大本線的中でこの配当ならまずまず納得がいくところ。
レース条件によっては3歳馬も狙えるという好例で、今回斬ったこの一戦に関しては何も文句はない。しかし、である。先週提供した他のレースについては正直なところ不満だらけ。というか、不満しか残らなかった。クドクド言うつもりはないが、根本的に「軸馬選択」以前に「レース選択」が甘すぎ。当然ながら、これまでも不的中の勝負鞍はあるが、それらは「予想自体の問題ではなく購入法のミス」によるものが大半を占める。しかし先週に限って言えば、「予想」自体も精細を欠く内容で、らしくない提供だったことは大きな反省材料。その部分に関して同業他社とはこれまで「明確な精度の違い」を感じていただき、しかも的中という結果で残してきたからこそ多くの方から信頼を得てきたはず。「たかが1週」だが「されど1週」である。勝負どころで的中をお届けできなかったことについて率直にお詫びしたい。
とはいえ、前開催までの流れを断ち切らないため、週明けから早々と修復作業に入っているので、今週末には早速その成果をお見せできるだろう。特に今週末は阪神競馬場にて「宝塚記念」が施行されるが、そんな週こそ弊社の「馬券力」のみせどころ。裏開催に狙いを定め、ガッチリと稼いでいただく所存である。弊社予想部が矜持を賭けて臨む今週末の提供にご期待いただきたい。

3回東京・2回中京7日・8日目

苦闘の末のダブル的中 ~土曜中京10R 知多特別~

「展開不問の◎」。スポーツ紙や専門紙の見出しで頻繁に登場するフレーズだが、実際のところそんな馬はごくごく稀。たとえばディープインパクト、全盛時のナリタブライアン、その程度。従って、今の競馬において『展開』が最重要ファクターであることは断言できる。極端な言い方をすると「展開が向いた馬だけが勝ち負けになる」という感じ。だから「展開推理」に予想検討の大半の時間を費やすのは当たり前のこと。無論「展開推理」の中にはコース形態・馬場状態・コース状況などが含まれる。しかし、苦労を重ねて導き出した「展開推理がまるでハズレ」という悲しいケースも残念ながら存在する。その典型的な例が「CBC賞」だった。あれだけ行きたい馬が揃っていたレースで、前半34秒0~後半34秒0のスローペースは到底読めない。結果、番手から抜け出したスリープレスナイトと、インの好位で脚をタメていたスピニングノアールのワンツー。展開絶対有利と思われていた「外差し軍団」は枕を並べて討ち死に。展開は生き物ということを改めて痛感させられる一戦、ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京10R「知多特別」。4歳上1000万下の芝1200mに17頭が出走してきた。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは4番人気の17番トーセンマエストロ。「特に1200mは先週から歴然の外差し傾向となってきた。その意味で絶好枠を引き当てたトーセンマエストロが軸馬。ダート主体のローテーションだが、ここよりはるかにメンバーが揃っていた休養前の京都芝1600m木津川特別で、ハナ+クビ差の3着という実績がある馬。従って芝替わりは何ら問題ないし距離の1200mも大丈夫。一気の差し切りが期待できる」という見立て。
レースはシゲルダイノウカイ・カゼノアルペジオ・ロングフラワーという3頭雁行のハナ争いで、予想通り3F通過33秒1のハイペースになった。にしても、軸馬トーセンマエストロの位置取りは4コーナー最後方。舞台は直線短い中京。鞍上もさすがに外を回す余裕はなく、荒れているのを承知でインに突進していく。残り100mで突き抜けたのはライブリシュロム。その時点で頭は確定的。問題は2着争い。これもゴッドスマイルユーが確保したかと思えたが、ゴール寸前軸馬トーセンマエストロがインから強襲、最後は馬体を合わせてゴール。いかにも微妙な写真判定となったが、結果ハナ差でトーセンマエストロが先着。「馬連11-17、4610円。ワイド8-17、580円」のダブル的中なら、長い写真判定を待ったかいもあったというもの。このレースの回収率は741%を計上した。
土曜日を2戦2勝で折り返した先週末。今週斬った土曜中京10Rの好配当を含め、十分な払戻しを受けていただけたわけだが、だからこそ、あえて予想部には苦言を呈しておきたい。「いいアタリを出した次こそが肝心」。『結果、週単位でプラスが出せればOK』という考えもあるが、それは利用者の方だから口にできること。提供する側は、それに加えて常に『的中率の向上』を念頭に置かなければならない。「気を抜いた」とは言わないが、日曜日の勝負鞍、購入法のミスで好配当的中を逃したことは大きな反省材料となる。そのことを肝に銘じてほしい。
今週末からは暑くて長いローカル開催が始まる。一般の競馬ファンはここを敬遠しがちだが、馬券プロの考え方は全く逆。厩舎関係者の思惑が、結果にハッキリと反映されるローカル開催こそが稼ぎどころ。自然、勝負鞍も増える傾向にある。実際のところ今週末の登録馬を俯瞰しても気になる存在が少なくない。夏こそ馬券の季節。弊社からの情報の全てを、楽しみにお待ちいただきたい。

3回東京・2回中京5日・6日目

安心の好配当的中 ~土曜東京11R ユニコーンS~

『餅は餅屋』とはよく言ったもので、競馬の世界にもちゃんと通用している。「ダービー」で殿りに沈んでいくサクセスブロッケンを見ていたら、ふとそんな言葉が頭に浮かんだ。「やはりダート馬はダート馬か」と。その逆、つまり芝からダートへの路線変更組が一部で注目されていたレースが今週取り上げる「ユニコーンS」だ。芝からの転戦組であるサダムイダテン(2番人気)、ドリームシグナル(4番人気)、アポロドルチェ(6番人気)あたりが注目を集める中、弊社予想部はダート路線で着実に力をつけてきたユビキタスに軸馬の期待を寄せた。冷静に判断すれば、これが最も頷ける結論と言えそう。「位置取り自在のレースセンスがあり展開不問のユビキタスが軸馬。特に左回りは2戦2勝で、より安定感がある。前走から中一週にもかかわらず、今週の坂路では唸るような動きで好タイムをマーク。状態の良さには太鼓判が捺せる。カジノドライヴ・サクセスブロッケン抜きのこのメンバーなら歴然の能力上位。力でねじ伏せてしまうはずだ」という見立て。
レースは1番枠でスタート遅れたナンヨーヒルトップが強引に巻き返してハナを奪う展開。軸馬ユビキタスは絶好のスタートから馬なりで2番手を追走していく。その様子から速い流れには見えなかったが、実際には半マイル通過46秒7~上がり48秒4という前傾ラップ。しかし、あくまでもユビキタスは持ったまま。このあたり他の馬とは搭載エンジンがまるで違うという趣。4コーナーから直線、相変わらずユビキタスは馬なりのまま。にもかかわらず馬が自ら加速態勢に入る。そこからが圧巻。まさに「無人の野を行くが如く」という表現がぴったりの快走ぶり。瞬く間に2番手以下との差を広げていく。残り200m地点でユビキタスの勝利は早々と確定。問題は2着争いに移った。最内をこじ開けてシルクビッグタイムが抜けてくる。馬場の真ん中から伸びてくるのはアポロドルチェ。そして最後に大外へ進路を取ったアンダーカウンター。結局、内ラチ沿い粘り通したシルクビッグタイムが2着を確保。クビ・クビの差で3着アポロドルチェ、4着アンダーカウンターの順。「馬単6→7、1140円。3連複6-7-13、4680円」という胸のすくようなダブル的中となった。もっとも、2・3着が入れ替わっていれば馬単の配当は3倍に跳ね上がっていたわけだが、欲を言い出せばキリがない。冷静に考えてみれば、この組み合わせの馬単で11倍強は望外の好配当なのだから。終わってみれば「芝路線組」を上位人気に祭り上げてくれた一般マスコミ様々という結果。『餅は餅屋』、予想はプロの我々にお任せいただきたい。
「安田記念」を最後に春のG1連戦もひとまず終了。いろいろな意味でひと息入れたいところだとは思うが、残念ながら弊社の会員の皆様にとっては別の話。「馬券にグレードなし」は弊社にとって不変の大原則。今週末以降、更にローカル開催に向けて勝負鞍を次々に用意する所存。今週末以降の提供に引き続きご期待いただきたい。

3回東京・2回中京3日・4日目

週単位での勝負の分れ目は ~日曜中京10R 名古屋城S~

1番人気ディープスカイの快勝で終わった「日本ダービー」。1600mから2400mという臨戦にもかかわらず、完璧に折り合いをつけた鞍上四位のウデには感服するしかない。事実、同じローテーションをとった武豊=ブラックシェルは道中掛かっていたのだから。ディープスカイは強かった、そして鞍上四位は巧かった。それはそれでいい。この「ダービー」で改めて感じたのは人気というものの不思議さだ。「人の気持ち」と書いて人気。確かに「皐月賞」のレース内容&結果を考えるとスマイルジャックは買いにくい。それは120%認める。とはいえ、れっきとした重賞ウイナーだし「皐月賞」は4番人気に推されていた馬だ。それが一度の敗走で12番人気とは、あまりと言えばあまり。新聞その他メディアの扇動で『人の気持ち』が動いた結果なのだが、1番人気ディープスカイとの組み合わせで馬連130倍超は不可思議と言うしかない。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京のメイン、10R「名古屋城S」1600万下のダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の11番ビッグカポネ。「ビッグカポネの前走は中一週のためか時計を出さずに出走。結果4着だが、無論それが実力ではない。その前走を除けばダート2戦2・1着だし、今回は入念に攻め馬を積まれての臨戦。この仕上がりなら初戦から能力全開が期待できる。ならば文句なしの軸馬」という見立て。
レースは外枠から好ダッシュを決めたダノンビクトリーが先導する展開。1番人気シルクウィザードが2番手。ビッグカポネはシルクをガッチリとマークして3番手につけた。4コーナー、ここでシルクウィザードが先頭に立つ。それを待っていたかのようにビッグカポネが並びかけた。そこからは完全なマッチレース。内シルクウィザード、外ビッグカポネの壮絶な叩き合い。最後はビッグカポネがねじ伏せるようにクビ差競り落としてゴール。1馬身3/4差で3着にはドリーミーペガサスが入った。「馬単11→7、1240円。馬連7-11、580円」のダブル的中。正直なところ配当面に若干の物足りなさは残るが、そのあたりは一瞬たりとも「外れる気がしない安心の的中」ということでご勘弁願いたい。
このレースを含め、日曜日は勝負鞍で2戦2勝。ここで改めて感じることは「勝負どころは後にあればあるほどいい」ということだ。「勝負は最終レースのみ」などという某予想家もいるが、なるほど、これはあながち間違ってはいない。土曜日であっても儲かった時点で「今週はこれでお終い」と出来るのが理想ではある。だがそれは人の心理として、競馬が、そして馬券が好きであればあるほど口で言うほど簡単なことではない。そういった意味でも、週単位で言えば『もう後がない』日曜日の2連勝は大きいハズ。加えて『勝負の流れ』というものを肯定するのなら、先週は間違いなく今週末に繋がる連勝だった。
競馬の祭典「ダービー」こそ終わったものの、今開催にはまだまだ勝負どころが目白押し。いつもの繰り返しになるが、「レースに格はあっても馬券に格はなし」が弊社の基本姿勢。取れると判断すれば午後一番のレースでも情け容赦なく取りにいくので、引き続き今週末の提供にご期待頂きたい。