2回新潟・2回小倉3日・4日目・1回札幌11日・12日目

随所でクリーンヒット ~土曜小倉12R 3歳上500万下~

夏のローカル期間となると、当然のことながら馬も人も分散する。3競馬場で開催されているのだから三分されて然るべきだが、実際はまるで違う。G1級の超一流馬は、この期間はたいがい北海道の牧場で過ごす。その中で秋以降のG1戦線を目標にどこかをひと叩き、という馬が稀にいる。今年で言えば「札幌記念」に出走を予定しているディープスカイがその典型例だ。対して新潟・小倉を使ってくるオープン馬はまぁ、それなり。とてもではないがG1を狙うような馬は皆無だ。人、つまりここでは騎手にも同じことが言える。「内田博・松岡、そしてその他大勢の新潟」。「武豊・福永、そしてその他大勢の小倉」。それに対して札幌はどうか。顔役的存在の藤田・横山典・安藤勝・岩田。更に四位や中舘という個性派が勢揃い。だからこそ、新潟や小倉の勝ち星とは『重さ』がまるで違う。まして固め勝ちなど至難の業。そんな中で前週5勝、先週末3勝を挙げている三浦皇成。今さらながら「やはり並みじゃない」という声が厩舎間で漏れるのも当然と言えよう。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉12R「3歳上500万下」芝・2000m。弊社予想部がここで軸馬としたのは1番人気の支持を受けた12番ドリームライナーだった。「本日イチオシの勝負鞍。鞍上武豊のひと睨みで同型馬をおさえてハナに立つドリームライナーが軸馬。2000mなら全く崩れない馬だし、平坦小回りコースの適性も十分。福島遠征後もデキは変わらず上々で、メンバーに恵まれたここは押し切り濃厚とみる」という見立て。
レースは予想通りドリームライナーの逃げ。半マイル通過から49秒4-61秒9~上がり46秒5-34秒8という極端なスローペース。3コーナー過ぎから5番マルサンリターンが並んできても軸馬は泰然自若。余裕十分に4コーナーを回ってくる。一番強い馬が開幕2週目の絶好馬場でこの楽な逃げ。結果はその時点で見えていた。ゴール前8番ブライダルベールが迫ってきたが、これは単に無理追いを避けただけのこと。いわゆる着差以上の強さを感じさせる逃げ切りVを飾った。1・2着の差はクビ。更に2馬身半差の3着にマルサンリターンが入った。これにより「馬連8-12、1550円」の的中。『本日イチオシの勝負鞍』と前置きをつけたこと。そしてマズマズの好配当ということもあり、『これ一発で週単位の収支が出た』そんな声を数多くいただいている。馬はもちろん、ジョッキーの格も十分に考慮した予想部のクリーンヒットと言えよう。
他にも日曜札幌12R「苫小牧特別」馬連1230円、土曜新潟11R「長岡特別」馬連2210円など、随所で的中をお届け。高いレベルで好調をキープしているアスコット予想、ということが言えそうだ。勝負どころ目白押しの今週末以降に一層のご期待をお寄せいただきたい。

2回新潟・2回小倉1日・2日目・1回札幌9日・10日目

大本線ダブル的中 ~日曜札幌12R 3歳上500万下~

開幕週から雨にたたられた新潟開催。一昨年から『枠順による不公平感が大きすぎる』という大義名分で施行時期を1ヵ月繰り上げ、夏開催の開幕週に移行された「アイビスSD」だが、残念ながら今年に限るとその効果はゼロ。「重馬場」の発表通りの道悪競馬となり、従来以上に外枠絶対有利のレースとなってしまった。とはいえ、勝ったカノヤザクラは昨年に続く連覇。2着アポロドルチェも昨年は不利な最内枠から僅差3着。そしてG1「スプリンターズS」5着の実績がある馬だから、『競馬は格』と信じる人間にとっては馬連17-18、4150円は垂涎の好配当だったに違いない。1着から順に「17→18→12→16→14」と並ぶ着順掲示板を確認して思わず苦笑い。そんな今年の直1000重賞だった。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌12R「3歳上500万下」。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった2番バロズハート。「バロズハートの前走は、マズマズのスタートからやや強引に逃げて0秒1差の惜敗。さすがに休養前1000万で連続2着した馬という印象を抱かせる強い内容だった。叩き3戦目の今回はいよいよ本調子。ハナが理想だが、番手も利くタイプだけに展開面の不安もない。ここは迷わず軸馬に期待」という見立て。
さてレース。スタートを決めたバロズハートが躊躇なく逃げに回る。2番手に9番ヤマイチリブがつけ36秒4-48秒9-61秒3という緩い流れ。淡々とレースは進んでいったが、4コーナー手前でアクシデント発生。好位につけていたトーセンバサラが故障を発症し落馬→競走中止。倒れた馬に乗りかかる形で好続のピエナミッキー・シャドウランズ・デルマビーナスが次々に落馬。結局ゴールしたのは9頭だけという結果になってしまった。もっとも、終始先頭を走っていたバロズハートには後方のゴタゴタなどどこ吹く風。直線もほとんど馬なりのまま1分43秒4という好タイムの逃げ切り圧勝。1馬身1/4差の2着には3番手から伸びた5番パワーストラグルが入線。更に3馬身半差で3着ヤマイチリブ。結果「馬連2-5、480円&3連複2-5-8、590円」のダブル的中。地味めの配当とはいえ、先週の中ではラストのレースであることに加え、どちらも1点目の大本線的中ということで資金集中をされた方が大半だったよう。『配当的に満足とは言えないが、けっこうブ厚く勝負できたからこれはこれで良かった』というご意見をいただいた。
他にも土曜小倉9R「対馬特別」など的中をお届け。「絶好の開幕ダッシュ」とは言いがたいが、開幕週としては及第点は与えられる結果であり、今週以降に期待できる内容だったといえよう。
今夏は新潟・札幌ともにロングラン開催ということで、腰を落ち着けた勝負となる。弊社としても例年以上にスタッフを増員して事に当たっているので、通常以上に勝負度合いの高い予想をお届けする所存。今週末以降も引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。

2回福島・3回阪神・1回札幌7日・8日目

最終週ならではの快ショット ~土曜福島10R 郡山特別~

それにしても、毎年のことながらこの開催の福島芝コースの豹変ぶりには驚かされる。開幕週は高速決着でインを走る逃げ・先行馬が上位独占。前に行かなければレースに参加できない状況。それが週を追うごとにインは荒れてきて、最終週は必ず砂ぼこり舞うズタボロの『土コース』と化す。そこを走った馬は99%ノーチャンス。象徴的だったのが「七夕賞」のグラスボンバー。他馬が外々を回るなか、ただ一頭だけインベタ走法。直線残り200m地点で3馬身差は、平坦小回りの福島ならずとも普通はセーフティーリード。ところがそこから急失速。ラスト50mで次々に抜かれ、最終的には掲示板すら逃した(6着)。まぁ、言ってみればこれも例の『ローラー作戦』を取らなかった産物。競馬はあくまでも自然の中で行われるもの。人為的なコンディションの操作は好ましくない。これはこれで納得がいく。最終週福島コースの適性を見抜き、アルコセニョーラを軸馬に据える好判断が功を奏した。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜福島10R「郡山特別」3歳上500万下・芝1200m。フルゲート16頭立ての最下級条件で大混戦が予想されたこのレース。弊社が軸馬としたのは、最終的に5番人気となった大外16番のコスモジャイロ。「初ブリンカーの前走で別馬のような走りを見せたコスモジャイロが軸馬。先週からハッキリ外差し傾向に変わった芝コース。特に1200mは外枠狙いが鉄則。馬場状態不問で位置取りにも注文のつかない馬。ここはVチャンスだ」という見立て。
さてレース。大外からトップスタートを決めたコスモジャイロ。しかし、鞍上の伊藤工はハナに固執せず、内の7番ショウナンダンクを行かせて外の2番手という絶好位を取った。その後ろに内1番マルターズクラシカ、外9番コウヨウマリーンという展開。直線に入ってもその隊列は崩れず、残り200m地点からは内ショウナンダンク、外コスモジャイロのマッチレースとなった。一旦はクビほどリードを取ったコスモジャイロだが、ゴール寸前、鞍上内田博の『鬼追い』が効いてショウナンダンクの差し返し成功。結果は1着ショウナンダンク。クビ差で2着コスモジャイロ。更に1馬身差で3着コウヨウマリーンという絵に描いたような「出たなり」決着。最終オッズ8.9倍という単勝とのダブルこそ逃したが、「馬連7-16、2980円」の的中。馬自身の変化と馬場状態の変化を巧みに突いた快ショットと言えよう。
他にも『オススメ勝負鞍』とした土曜札幌9R「オーロラ特別」の「馬連6-10、1740円を筆頭に締めの「七夕賞」など、随所で勝負強さを発揮して的中に導いた弊社予想部。初っ端のローカル開催は上々の打ち上げとなった。しかし『ローカルこそ稼ぎどころ』と公言するアスコットの真骨頂をお見せするのはこれから。2回新潟・小倉・札幌の開幕となる今週末に、なお一層のご期待をお寄せいただきたい。

2回福島・3回阪神・1回札幌5日・6日目

危なげのない大本線的中 ~日曜札幌8R 北斗賞~

開催3週目を迎えて突如「外差し」の馬場に変貌した福島芝コース。これはもう夏の福島開催では毎年のことなのだが、わかってはいてもあまりの豹変ぶりに驚かされる。4コーナーから直線にかけて外をブン回った馬が上位を独占した「ラジオNIKKEI賞」がその象徴と言えよう。可能性としてはほぼゼロに近いが、今週晴れ続けて土日パンパンの良馬場になったとしても傾向は変わらない。特にスタートからゴールまで「進路変更不可」の1200mは絶対的に内枠不利。とはいえ、JRAには最終週恒例のリーサルウェポン(=最終兵器)がある。ご存知の方も少なくないはずだが、それこそが『ローラー作戦』。テニスコートなどでお馴染みのアレを使って内ラチ沿い4・5頭分をカチンカチンに固める。その結果「見た目ボロボロ、にもかかわらずそこを通った逃げ・先行馬が止まらない」という不思議な現象が起こる場合がある。週中JRAのホームページなどを小まめにチェックすればローラー使用の有無を知ることができる。興味のある方はどうぞ。面倒と思われる方もご心配なく。弊社が代わって毎日5回以上必ずチェックします。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌8R「北斗賞」3歳上1000万下・ダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気となった5番メイショウタメトモ。「勝って再度同条件に出走の有利さがあるメイショウタメトモ中心。走りやすい馬場状態にしても前走は好タイムだし、好位からアッサリ突き抜けたレース内容も極上。とにかく、全3勝を挙げているローカル1700mダートがベスト。引き続きデキは絶好で期待に応えてくれるはずだ」という見立て。
レースは1番人気の1番プラチナメーンが逃げる展開で半マイル通過49秒9(上がり半マイル49秒4)という緩い流れ。2番手に13番チャリティショウが続き、その直後の絶好位に軸馬メイショウタメトモ。道中で若干の馬順変動はあったが、メイショウタメトモはジックリとインで脚をタメる理想の形。4コーナーで2番手に上がり、直線は逃げるプラチナメーンとのほぼマッチレース。最後はクビ差競り勝って1着ゴール。3着には1馬身3/4差で12番トーセンゴライアスが入った。
レース中一瞬たりとも「外れる気がしない」安心の的中鞍。「馬連1-5、670円を好配当と言うつもりはさらさらないが、大本線と強調したことで『バンと張り込めた』という会員の方も多かったようだ。獲りやすいところを的確に獲っていくアスコットらしい提供と自負している。
とはいえ、先週末に関してはいわゆる「精彩を欠く提供」が目に付いた。5番人気ストロングガルーダの「ラジオNIKKEI賞」、そして「人気馬がアテにならない大混戦」を事前に読みきったうえで提供した7番人気クラウンプリンセスの「米子ステークス」。どちらも軸馬完勝ながら対抗ヌケの大失態。レース後いただいたメールなどからも会員の方々の歯痒い思いがヒシヒシと伝わってきた。競馬である以上仕方のないこととはいえ、回避すべく出来得る限りのケアを施していくことはもちろん、大団円で開催を締めくくる意味でも今週末の勝負は得意分野でもある「ダート戦」に照準を定めて結果を出す所存。いずれにせよ、開催最終週となる今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。