2回新潟 2回小倉 2回函館5、6日目

攻めてこその競馬であり予想  ~日曜小倉12R・筑紫特別~

この業界の、この手の読み物としては恐らくタブーなのだと思うが、今週は的中レースを斬る前に、あえて苦言から入らせていただく。前週の好配当的中で気持ちに緩みが出たとは思いたくないが、先週末の予想からは攻めの姿勢がほとんど感じられなかった。提供レースのほとんどにおいて『掲示板独占』の予想は評価するが、その反面、「軸馬選択」、「購入法」により好配当的中を逃している。本来であれば、先週末はほとんどのレースで的中をお届けできたハズ。「安定味」を上位に取った、いわゆる守りの予想、少し言葉を代えると『当てにいく予想』が目についた。好配当的中の翌週に必要なのは気持ちの緩みではなく「ゆとり」に他ならない。ゆとりを持って攻めていく姿勢こそが次なる好配当的中を呼ぶ。そのことを常に忘れてはならない。
とはいえ先週末も弊社予想部らしい的中はもちろんあった。日曜小倉12R・筑紫特別がそれ。「デビューから2戦はダートで2・3着。芝への路線変更でアッサリ勝ち上がる。続く昇級初戦の前走も痛恨の出遅れを犯しながら最後方付近から0秒3差まで追い込んできた。芝短距離のスピード能力は相当なもの。ひと息後で人気を落としている今回が絶好の狙い頃」として4番人気のコウユーキズナを軸馬に指名した。レースはハイペースを読み切った鞍上横山典が中団の外目に待機。残り100mから強烈な末脚を爆発させ逃げるリッカバクシンオをすれ違い様に交わしてゴール。ワンテンポ遅れて差してきた1番人気エーシンアローの追撃も余裕で退けた。軸馬コウユーキズナが1着。以下対抗馬が掲示板を独占する完全的中で馬連15-16、1080円の的中。まずまずの的中を皆様にお届けできた。このレースでは断然の1番人気エーシンアローから入らなかったが、これはいわゆる「攻め」の姿勢。この日、提供された新潟12Rでは1着入線したアドマイヤジュピタを一度は「軸馬と同等の評価」としながらも、結果、安定味を上位に取り、マイネルグラシューを軸馬としてしまったのは間違いなく「守り」。評価互角であれば配当がつくところを買うのが馬券の王道。結果論ではなく、馬連2-3なら2410円の好配当だった。その点は予想部に反省を促したい。
攻めてこその競馬、予想ということを改めて実感した先週末。「軸馬選択」、「購入法」の決定の難しさは百も承知。だが、それこそお客様が弊社に期待している部分である。そのことを徹底させて今週末以降の予想に臨んでいく所存だ。今週末の新潟・小倉は前半開催の最終週。そして函館は連続開催の最終週となる。特別戦の登録メンバーを俯瞰すると、いかにも勝負気配という馬が少なくない。提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館3、4日目

人気でも要らないものは要らない ~土曜新潟11R・日本海S~

予想をするうえでの最重要ポイントは言うまでもなく軸馬選択。これを誤るとどこまでいっても的中にはありつけない。しかし、それと同時に多少の「痛み」を覚悟のうえで行うべきなのが『死角を抱える人気馬の斬り捨て』に他ならない。「ほとんど気はないけど人気だからおさえておくか」と考えるのはハッキリ言って素人。万が一来られた場合の非難は覚悟のうえで「要らないものは要らない」とするのがプロだ。その典型例とも言えるレースが先週末存在した。さっそく取り上げてみたい。
土曜新潟11R・日本海Sがそれ。弊社予想部はスポーツ紙・専門紙で◎が並ぶ単勝オッズ5.6倍の3番人気ドリームパートナーを躊躇なくカットした。新潟【3・1・1・0】のコース実績が上位人気に推された要因だが、実はこの数字、全て直線の長い外回りで挙げたもの。この馬は全く器用さのない典型的なストレッチランナー。スローペースが見えている内回りの2200mでは人気に見合うメリットなし、と判断した。レースでは後方のまま伸びてくる素振りも見せず6着惨敗。弊社予想部のプロの目の完勝だった。
さて、このレースで弊社が軸馬として期待したゴージャスディナーは障害帰り&休み明けを叩いた馬。実はこの「障害帰り」というのがひとつの『キモ』だった。正直言って根拠はハッキリしないのだが、なぜか「障害帰り」の馬は不当なほど低く評価される。障害に入る前の実績は無視される、と言った方がいいかもしれない。このレースのゴージャスディナーも単勝オッズ16.2倍の6番人気にすぎなかった。入障前にははるかにメンバーの揃っていた1600万特別で0秒1差の実績馬。更に休み明けの前走ではドリームパートナーと同斤でタイム差ゼロだったにもかかわらず、だ。しかも今回は3キロもハンデ差がついているのに。加えて単騎マイペースの展開利も見えていた。実際はセルリアングルーヴの暴走で離れた2番手だったが、形としては完全な単騎逃げ。セルリアンの自然消滅を待って先頭、そのまま逃げ込むだけというイージーなレースとなった。ゴール寸前でゴールデンメインの逆転を許したものの危なげなく2着を確保。馬連1-10、4960円の好配当を会員の皆様にもたらしてくれた。レース回収率は実に992%。購入金額は皆様それぞれであっても、投資したおカネがほぼ10倍になって戻ってくるのだから納得のいく的中だったと言えよう。先週からの流れに弊社もホッと一安心の土曜日だった。
当然、他にも的中をお届けしている。勝負鞍として提供された日曜函館11R・渡島特別など、取るべきところはキッチリと取っている弊社予想部。「勝負レース目白押し」の開催後半戦に向けて不安材料は全く見当たらない。どうか今週末も多大なるご期待をお寄せいただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館1、2日目

混戦の軸馬選択はお任せ  ~土曜函館11R・駒場特別~

ご存知の通りダート戦に比重を置くのが弊社の方針だが、先週末もダートで「ちょっといい的中」があったのでそのレースを斬っていこう。
取り上げるのは土曜函館11R・駒場特別。3歳上1000万下の定量戦だが、出走11頭中6頭が単勝オッズ10倍以下という人気割れの一戦。この手のレースで最重要ポイントは言うまでもなく軸馬選択だが、弊社予想部は「休み明けの東京戦を叩いて得意の函館に満を持して登場してきた」オメガエンドレスを指名。特にローカルの場合はコース実績最重視がセオリー中のセオリー。オメガエンドレスは函館ダート3戦1勝3着2回のコース巧者。1勝は2着以下を7馬身も千切る独走。3着2回もほんの小差だから期待は当然だった。
結果、平均ペースの2番手から早々と抜け出したヒシアスペンには及ばなかったものの、逃げ粘るコンゴウダイオーをゴール前100mでてキッチリと捕らえて2着確保。危なげなく馬連1-5、960円の的中に導いた。2番人気-1番人気の組み合わせでこの配当。いかにも人気割れの一戦だったが、そんなレースこそ弊社予想部の真骨頂。今後も安心してお任せ頂きたい。このレースの回収率は192%だった。
他にも土曜新潟10R・豊栄特別。日曜函館11R・八雲特別など、悪くない的中をコンスタントにお届けできたものと自負している。とはいえ、結果的にダメだったものはダメと明言するのが弊社のやり方。正直すぎて損をする場合も少なくないのだが、あえて吐露させて頂く。それは4月1日以来3ヶ月半ぶりに厳選勝負鞍で的中をお届けできなかったことだ。厳選勝負鞍の不的中は今年3度目。中には「競馬だからこんな週もある」の一言で片付けてしまうところもあるようだが、毎週、勝負どころでキッチリ的中をお届けしているからこそ、皆様から信頼とご期待を頂いている弊社にとって、これは一大事。会員の皆様には大変申し訳ない結果となってしまった。しかし、ここでちょっと思い出して頂きたい。前回、予想会社としてあってはならない全敗をやらかしてしまった翌週のことを。そう、ご存知の方も多いように、翌週の3回中山・2回阪神開催5、6日目において弊社予想部は「提供全レース的中」のパーフェクトなリベンジを果たしている。結果には結果でお応えするのが弊社の大原則。今週末の巻き返しは火を見るよりも明らかだ。こういうチグハグな週の翌週こそ、むしろ「買い」。これは馬券の鉄則でもある。前回同様の好結果をお届けできるよう、的中に邁進する弊社予想部に是非ご期待頂きたい。

2回福島 3回阪神 1回函館7、8日目

意外なほどの好配当に遭遇  ~土曜福島9R・三陸特別~

「ダート戦重視」の方針を打ち出している弊社だが、その真髄とも言える的中劇が土曜福島9Rの三陸特別だった。今週はまずこのレースから斬っていく。
 弊社が軸馬として期待したのは1000万からの降級馬トラベルシチー。「休み明けを叩き状態急上昇。一枚上の力でねじ伏せる」という至極単純な推奨理由だが、この時期の500万ダート1700m戦において『降級馬重視』はイロハのイ。しかもトラベルシチーは降級するこの開催、このレースに備えて休み明けを一走し、なおかつ中間に一度抽選除外を受け優先出走権を確保する念の入れよう。ミエミエの勝負態勢で普通なら抜けた1番人気になって当然なのだが、開けてみるとあにはからんやの4番人気。これには正直、驚いてしまった。と同時に、予想部は走る前から「獲ったも同然ムード」に。
 逃げ確定の中舘=ロータスシチーが予想通り遮二無二飛ばしていく。期待のトラベルシチーは3番手という絶好位を追走。2番手を進んでいたテンカジョウが4コーナーで早々と脱落。そこからゴールまではまさしくシチー同士の『二人の世界』。トラベルシチーは同馬主ロータスシチーの逃げ切りを許したものの、3着ペイデイ以下の追撃を危なげなく凌いで2着確保。馬連9-11、1380円の大本線的中となった。能力比較と展開を読み切れば簡単に獲りに行ける一鞍。この馬連で1380円は法外とも言える好配当だ。正直なところ7・8倍でも「オイシイ」と思える組み合わせだった。レース回収率は414%を計上。まずは磐石の一戦と言えよう。
 他で地味ながら見逃せない的中が日曜函館9R・北海ハンデキャップ。7頭立てというだけでハナから無視した方も少なくないはずだが、当社予想部は十分メリットありとの判断で提供に踏み切った。結果は軸馬マイネルダイナモの快勝。2着マイネルファーマも絞りに絞った対抗馬の一頭での本線的中。僅か7頭立てのレースにかかわらず、悪くない配当がついたのだから提供して当然。少頭数戦には少頭数戦なりの馬券法があることをキッチリと証明した。
 混戦レースが続く、夏のローカル初開催としてはまずまずの結果を残せた前開催。今週末からは新潟・小倉・函館開催という本格的な夏競馬へと突入していく。これまで以上に『好配当的中』を主眼においてレース選択していく所存である。ローカル開催の中でも特に弊社が得意とする新潟開催、そして前開催からの連続開催となる函館開催には自信アリ。引き続きご期待頂きたい。

2回福島 3回阪神 1回函館5、6日目

軸馬からどう買うか? それが大問題  ~土曜函館10R・大森浜特別~

 先週も土曜函館7R・3歳上500万下、日曜函館7R・3歳上500万下と、コンスタントに的中をお届けしている当社予想部。これだけ荒れに荒れている今開催の中で、どちらの的中も「獲れるレースをキッチリ獲る」レース選択で結果をお届けしたのだから、何一つ異論はない。異論はないのだから、本来ならどちらかのレースを斬るべき。だが、どちらを取り上げても『ドラマがない』というのが本音のところ。そこで今週は趣向を変えて、あえて不的中に終わったレースをズバッと斬ることにする。この業界においてはタブーに近いことかもしれないが、それもこれも「何事も包み隠さず開示するアスコットシステムズ」の姿勢の顕れとご理解いただきたい。
 問題の一鞍は土曜函館10R・大森浜特別。当社軸馬は「前走後ひと息入れて直してきた。重賞で大崩れしなかった地力は古馬相手でも十分通用。一気に突き抜けてくる」として3歳馬スズカライアン。勝ったクサタロウも対抗馬の一頭として取り上げていた。普通なら馬連9-11、2660円の的中となるのだが、結果は痛恨の不的中。何故? 当社が提供した買い目は断然の1番人気ロードアルファードを一方の軸とした3連複だったため。ロードアルファードは3着コアレスウィークから半馬身差の4着止まり。寸でのところで的中を逃してしまった。
 このレースの場合、当社が対抗馬として挙げたのは4頭だった。軸馬からの馬連提供なら当然4点ということになる。対して2頭軸の3連複提供なら3点で済む。この1点の違いが大問題であることは経験則としてご存知のはず。予想部内でも「馬連か3連複か」の二者択一で意見は割れた。馬連4点、3連複3点、都合7点のオッズを照らし合わせながらの議論であったことは言うまでもない。最終的には「藤田伸二が乗る断然の1番人気馬。そして能力、このクラスでの安定感、共にも断然」という結論に至り3連複提供となった。これが大森浜特別不的中の真相だ。
 結果だけ見れば単なる「不的中」のレースであり、どう転んでも「的中」になるわけではない。それは百も承知。だが今回、あえてこのレースを斬ったのは、他でもない「軸馬からどの馬券を買うか?」が大命題となる今の競馬の難しさを改めて痛感する一戦だったことであり、また、それは我々だけでなく、馬券を購入する一般の方、全員に共通する命題でもあるからだ。しかも馬券を買う以上、今後も毎週つきまとうテーマでもある。それゆえ、結果を求められる我々にとって、この手の不的中は会員の皆様以上に重くのしかかる。さっさと忘れて次週に気持ちを切り替えるのは簡単だが、戒めとして忘れないためにも、このコラムで書かせてもらった次第である。もちろん今後は、この一戦を教訓として情報提供に臨んでいく所存だ。夏競馬もいよいよ佳境に入り、今週末以降、馬券の買いどころも目白押しの状態。事実、先週提供に至らなかった皆様ご存知の勝負レースも今週末、来週末と連続で用意できるメドがたっているので、引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。