3回新潟 3回小倉 1回札幌5、6日目

オカルトでも馬券を獲れば勝ち? ~日曜日新潟12R・出雲崎特別~

月曜日。週末の競馬が終わり、提供レースに関して会員の皆様からの電話が一番多い日。本日も当然のように朝からたくさんの電話を頂いたが、いつも以上に興味深いことを言っていた方が多かった。それは「最終レースに強いですよね。狙っているんですか?」というご意見。しかも「最終レースで勝負してかなり儲かってます」という方が大半。聞けば最終レースは通常以上に張り込んでいる方が多いようで、我々の計算以上に利益を上げているというから恐れ入る。確かに以前からの統計を見ても、最終レースの的中率は群を抜いている。でもそれはあくまで『結果的に』、だ。例えばクラス、距離、芝、ダートなど、諸々の条件で統計を出すのであればわからなくもないが、こればかりは完全なオカルトである。とはいえ、『勝てば官軍』、何をファクターにするにせよ、結果的に資金が増えれば良しとするのがギャンブル。ぐうの音も出ないから恐ろしいところ。結果、皆様に喜んでもらえればいいわけでとやかく言う筋合いはないし、水を差すつもりも毛頭ない。ただ誤解の無いように言っておくが、弊社は意図的に最終レースを狙っているわけではない。能力比較、調子はもちろん、展開、枠順などから狙えると判断したレースがたまたま最終レースだっただけのことである。馬券の歯車が噛み合っている時はいいが、真逆の展開も十分あり得る。そのことをお忘れなく。
さてそれではレース回顧に入るが今週斬るレースはもちろん、そのオカルトの最終レース。新潟12R・出雲崎特別だ。軸馬は安定感に加え前走内容から成長が伺えたスイートフィズ。「出遅れて差す形を強いられた前走もキッチリ伸びて危なげない2着確保。今度は本来の好位からの競馬でアッサリ抜け出す」とした。結果は完勝。2着には6番人気のブルーカーディナルが入線し、馬連5-12、2230円をゲットした。
好配当の立役者となったブルーカーディナルだが、休養明けに加え前走は初芝で凡走。人気を落とす要因は確かにあった。だが弊社は「仕上がり良好。ダート短距離なら古馬相手でもヒケをとらない」と判断。弊社にとってはまさにオイシイレースだった。度々弊社に好配当をもたらす、『休養明けの人気落ち馬』。一般のファンにはかなり難しい取捨選択ではあるが、それこそ弊社の真骨頂。会員の皆様の信頼を得ている理由のひとつでもある。今後もその点は弊社にお任せ頂きたい。
今週末で夏のローカル開催も一段落。次週からはいよいよ秋の中央開催がスタートする。すでにご存知の方も多いと思うが、夏のローカルを締めくくる今週末、そして次開催以降は勝負鞍が目白押し。特に得意の中山開催に加え、回収率400%以上のアベレージを計上しているダート戦での提供は必見。最終レースに拘らず、今週以降の提供全てに引き続き多大なるご期待を頂きたい。
 
 

3回新潟 3回小倉 1回札幌3、4日目

熱発明けにはご用心 ~臨時コラム~

1971年以来というインフルエンザによる競馬開催中止。元号でいうと昭和46年だからハイセイコーの2年前ということになる。もちろん当時はまだ私もこの業界にいたわけではないが、残念ながらちゃんと生を受けていた。まぁガキの頃、としておこう。有馬記念で取消馬が3頭出て、たった6頭立てだったことをよく憶えている。確か勝ったのはトウメイという女傑だった。
当時は今のように東西の交流が盛んではなかった。と言うよりクラシックなどごく一部のレースを除くと別々に開催されていた。だから関東馬の90%以上がインフルエンザに感染しても、関西の感染馬はゼロ。みんな元気で競馬が行われていた。片や関東の開催は翌年の2月まで中止。調教も思うように進まない。当然、春のクラシックは皐月賞…ランドプリンスダービー…ロングエース(乗っていたのは武邦彦現調教師←言うまでもなく豊パパ)と関西馬がさらっていった。と言うか、タイテエム(翌年春の天皇賞馬)を加えた『関西三強』が席巻していた。今なら「強い関西馬」と言っても当たり前すぎる話だが、当時は関東馬がメチャメチャ強かった時代。ハッキリ言って関西馬など「ゴミ扱い」だった。まぁ、そんなことひとつをとっても文字通り隔世の感、ではある。ちなみにこの年(昭和47年)にしても、結果的には菊花賞→有馬記念を連勝した関東馬イシノヒカルが年度代表馬に輝いている。あれから36年も経っているのだから医学は飛躍的に進歩しているはず。とにかく早く、できれば今週末からでも再開してほしい。
さて、インフルエンザの付き物といえば「熱発」だが、これほど始末に悪いものもちょっと思い当たらない。私個人的にはインフルエンザに限らず「熱発明け」の馬は『力半分』と考えて予想を組み立てる。つまりディープインパクト級でもない限り全て消し、ということ。熱発明けの馬、とにかく不思議なほど走らない。それがかなり前の熱発、たとえば1ヶ月程度前であっても結果は同じ。ビックリするほど馬券にならない。試しに専門紙やスポーツ紙のコメントで熱発が判明している馬の成績を調べてみると面白い。ウソは言わない、90%以上が4着以下のはずだ。「美浦からの輸送熱が出た」というケースも同じ。熱発は熱発で結果はタカが知れている。厩舎コメントを読む際に一番注意していただきたい言葉、それは熱発の二文字。どうかお忘れなく。

3回新潟 3回小倉 1回札幌1、2日目

安心の3連複的中だが… ~日曜新潟11R・天の川S~

前開催中雨が多かった影響で新潟・小倉とも例年以上に馬場の内側の傷みが早い。各レース鞍上の直線のコース取りが明暗を分けている。残り3週、新潟、特に外回りは「外差し重視」が正解。小倉の1200mも同様だ。開幕したばかりの札幌はさすがに絶好馬場。勝ちタイムも当然速めだが、例年通り上がりは若干かかっている。これが札幌の洋芝の特徴。決して前残りばかりではないことをお忘れなく。
それでは本題の「レース回顧」へ。今週斬るのは日曜新潟11R・天の川S。ここで弊社予想部が軸馬としたのはなぜか6番人気と不当に低い評価を受けていたガッテンワン。「2000mは微妙に長いが、予想されるスローからの決め手勝負ならスタミナ面大丈夫。新潟外回り【3・0・1・1】のコース巧者。スタートミスの前走度外視で狙う」。そして「休み明けを3走して本調子を取り戻した重賞ウイナー」タマモサポートが対抗一番手。この2頭を軸に据えた3連複での提供となった。
3連複の一方の軸としたタマモサポートが大楽勝の逃げ切り。軸馬ガッテンワンと買い目に入っているフサイチジャンクの熾烈な2着争い。3連複なのだからハッキリ言ってこの2着争いは「どっちでもいい」こと。どう転んでも的中は的中だ。しかし、予想部スタッフのムードは「ガッテンワン3着でいい」が支配的。なぜか? 実はこのレース、2頭軸の3連複で提供するか、2頭を頭に据えた3連単で提供するかで一悶着あったから。結果はガッテンワン2着で3連複5-7-8、3890円の的中。レース回収率778%を計上したわけだが、正直なところ3連単5→7→8、22820円に未練たらたら、であったことは事実。『目数と配当のバランス』は我々にとって永遠のテーマ、なのかもしれない。
さて、もう一鞍忘れてはならないのが日曜小倉12R・3歳上500万下だ。改めて言うまでもなく「今週一番の勝負鞍」として提供した一戦。「芝・ダート問わず1200mは安定感十分。叩き3戦目で状態ピーク。今度は決める」としてウイングビートを軸馬に指名。結果は大外一気の逆転V。2着にも対抗に推したシティボスが追い込み馬連5-11、1140円の的中。『狙ったレースをキッチリ獲る弊社らしい的中』と自慢のひとつも言いたいところだが、当日「配当面から馬単でいきたいところだが、万全を期して馬連で」としたところが若干ツヤ消し、ではあった。
その他にも弊社が軸馬として推した馬は2勝2着3回と馬券に絡み『予想のブレ』は感じられない。ただ、対抗馬の選択が今イチであることは否定できない。特に残念だったのが土曜小倉8R。3番人気のオーミチェリッシュ(2着)を軸馬としながら、4番人気ドナプレミア(1着)を無視して不的中。厳しすぎるかもしれないが、これはほとんどケアレスミスに近い。結果的に3190円の好配当を逃しているのだから猛省を促したい。的中も不的中も一切隠しだてせず開示するのが弊社の大方針。それは今後も変えるつもりはない。今週末もそれ以降も、我々が常に追い求めるのはパーフェクト的中だ。引き続きご期待いただきたい。

2回新潟 2回小倉 2回函館7、8日目

強気が功を奏した馬単的中 ~土曜新潟8R・3歳上500万下~

夏競馬も佳境ということで「夏負け」にかかる馬がかなり目立ってきた。中にはそんな状態でも走ってしまう馬はいるが、9割以上は勝負にならない。走る前から外れることがわかっている馬券をまされないために、今週はちょっと趣向を変えて、ここで夏負け馬判別法」をお教えしておく。映像を通してでもわかる簡単なものだ。
・30度超の猛暑にもかかわらずあまり汗をかいていない馬は危ない。早い話「涼しい顔して歩いている馬」はあやしい。
・とにかく元気がない馬は疑ってかかった方がいい。
・マイナス体重にもかかわらず体が緩く見える馬はダメ。

他にも「睾丸が腫れている」「目の下が黒ずんで見える」などというものもあるが、これらはハッキリ言って映像で確認はできない。現場に行って実際にパドックを見ることができる方は注目してほしい。また「芦毛馬、牝馬は夏負けにならない」という考えは間違い。あくまでも「なりにくい」というだけで、酷い夏負けにかかった「芦毛の牝馬」も数多く見てきた。ご存知だった方も少なくないだろうが、ともあれ夏競馬後半戦を笑って乗り切るために参考にして欲しい。
さて、それでは「レース回顧」に移ろう。今週斬るのは土曜新潟8R、ダート1200mの3歳上500万下。弊社予想部が自信の軸馬として指名したのは10番グリーンアラモード。「1000万で2着3回の実績。降級初戦の前走はクビ差競り負けたが、1分10秒台で走破しているのだから相手が走りすぎ。叩いて気合が乗り体も締まってきたここは堅い中心馬」という見立て。馬連ならまずは磐石といえるレースだったが、弊社はあえて馬単勝負を選択した。結果は2番手の大名マークからグリーンアラモードがアッサリ抜け出して1着ゴール。全く危なげのない完勝。対抗馬同士の2着争いは減量効果で14番スイートフィズが制して馬単10→14、750円の本線的中回収率225%を計上した。このレース、守りに入っていた先週なら間違いなく馬連で提供したはず。その意味であえて苦言を呈したことは間違っていなかった。攻めてこその競馬、強気の予想ということを改めて実感した一戦だった。
そして最後に、この場を借りて会員の皆様にお伝えしたいことがある。常々皆様からのお問い合わせが絶えないが、ようやく弊社最高峰の勝負レースを今開催に提供出来るメドが立った。もちろん、現段階でここまで言えるということは、当然、重賞レースということになる。滅多に提供されない重賞レースではあるが、昨年末の中京10R、樅の木賞で馬連12,070円の万馬券的中の立役者となった7番人気アルナスライン、そして今年6月、東京10R麦秋ステークスにおいて馬連4,240円の好配当的中をお届けした3番人気ユノナゲット、これらを猛プッシュした弊社腕利きスタッフ一押しの勝負レースである。会員の皆様のほとんどがこのコラムをご覧になっているということを知り、この場をお借りしてお伝えした次第である。現段階ではここまでしかお伝え出来ないのがツライところだが、今週末、北海道シリーズは札幌へと舞台を移す。いわば夏競馬の総決算といえる開催が始まる。勝負レースはもちろんのこと、今週末も開幕ダッシュにかける弊社予想部に多大なるご期待をお寄せいただきたい。