4回中山・4回阪神・2回札幌5日・6日目

好調期に時として待ち受ける落とし穴

ダービー馬ディープスカイが制した「神戸新聞杯」、グランプリホース・マツリダゴッホが圧勝した「オールカマー」。終わってみれば強い馬は強いという単純明快な結果で、ある意味、清々しささえ漂う。今後そのレース単位の結果はともかくとして、とりあえず、これで各路線の主役は決まった。2頭に共通して言えるのは今の体を維持すること。マイナス体重は致命傷になりかねない。それと、「神戸新聞杯」3着のオウケンブルースリに関しては『全然勝ちに行っていない』ことをお忘れなく。どうやら鞍上・内田博の頭の中には菊花賞の出走権確保の意識しかなかったようだ。それでも「クビ+半馬身」のところまで追い込んでくるのだから、能力的には確実に世代屈指。本番が楽しみになった。
さて、いつもの流れならそれでは本題へ、となるところだが、残念ながら今週は違う。実に3ヵ月半ぶりの出来事となるが、先週末、弊社は勝負鞍で的中をお届けすることができなかった。『毎週の的中による安定収支』を第一義とする弊社アスコットシステムズ。それこそが会員の皆様に絶大なる信頼をいただいている所以であることは間違いない。にもかかわらずこの体たらく。弊社としても慙愧に耐えないところだが、まずは皆様に心よりお詫び申し上げたい。多大なるご迷惑をおかけしたこと、本当に申し訳ありませんでした。ローカルから続く好調子ということで、まさに青天の霹靂といった趣の勝負鞍全不的中。中には「軸馬大楽勝→対抗馬前が詰まり追えず」という土曜中山7Rや、「軸馬直線まるで追えず馬なりのままゴール」という日曜中山12Rなど、アクシデントとしか思えないようなレースも少なくなかった。しかし、それをクドクド言い出したらキリがないのが競馬。いくら悔いたところで不的中という結果が覆るわけではないし、それら、事前には決して読めない「アクシデント」も範疇の中で結果を届けなければならないのがこの業界。「先週は全ての面でツキがなかった」。その一言に尽きる。ならば前を向くのみ。幸いなことに軸馬選定他、予想の中心軸がブレているわけではない。後々振り返ってみた時「たまたまの落とし穴に一時ハマッタだけ」となるよう、弊社としては最善を尽くすのみ。お付き合いの長い会員の方ならよくご存知の通り、『悪いことが2週続かない』のもまた、アスコットのアスコットたる所以。それは過去のこのコラムを見ればご理解いただけることだろう。こんな時だからこそ、今週末の提供にはより以上のご期待をいただきたい。折りしも最終週、弊社としては渾身の力を込めて巻き返しに打って出る所存だ。

4回中山・4回阪神・2回札幌3日・4日目

的中して当たり前 ~土曜札幌10R「積丹特別」~

お気づきだろうか? 前開催の新潟、今開催の中山と、とにかくダートの時計が速い。その原因はコースの砂を入れ替えたため。砂についての説明は面白くもないし、この際知っておく必要もない。忘れてはいけないのは、このことによりレースの流れが変わってしまったこと。簡単に言うと「ペースも上がりも速く、当然の結果として走破タイムが速くなった」。だからいつまで待っていても差し馬は飛んでこない。逃げ・先行、そして、精々好位勢までの決着が頻発している。確かに単調で見ていてもレース自体は面白くない。しかし、それと馬券の成否は全く別の話。つまらなくても馬券は獲った方が勝ち。ならば『中山ダートで迷ったら逃げ・先行馬』。お忘れなく。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌10R「積丹特別」3歳上500万下・芝2600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気の13番ダンツホウテイ。「休み明け&初の古馬相手の前走が見せ場十分の内容だったダンツホウテイ。今回は一般的に好走例の多い休み明けからの連闘策で、距離延長も望むところ。体は確実に絞れてくるはずだし、何よりも絶対能力がこのクラスでは一枚上。好位から危なげなく抜け出してくるとみて軸馬とする」という見立て。
レースはウォーターボーイズの先導で1000m通過62秒4のスローペース。軸馬ダンツホウテイは2番手追走の、いわゆる「大名マーク」。そして4コーナー、満を持して先頭に立つ。完全な勝ちパターンかと思えたが、これを終始マークしていた10番ヒカルカザブエが残り170mから強襲、最後は追うものの強味で1馬身半交わしてゴール。しかしダンツホウテイも危なげなく2着を確保し「馬連10-13、1740円」の的中となった。このひと鞍のレース回収率は348%
その他にも日曜札幌9Rなど、先週末も前週同様連日に渡り的中をお届けすることができた。会員の皆様からは『いつ不調になるのか心配になるほど』という意味合いのお電話やメールを数多くいただいている。しかし、あえて言わせていただくと、その心配は杞憂に終わる。6月のリニューアル後、ローカル開催で的中に次ぐ的中をお届けしたことは会員の皆様ご記憶の通り。そしてその状態は競馬が中央開催に戻ってきても持続されている。それは近2週の的中率60%という数字が雄弁に物語っているはず。つまり、アスコットシステムズの的中ラッシュはかれこれ4ヶ月も続いていることになる。こうなると皆様が言うところの「好調」という言葉は今ひとつフィットせず、むしろこの状態が『普通です』ということ。もっとハッキリ言えば、弊社が本当の意味での好調期間を迎えたらこんなものではない。弊社の馬連主体の提供スタンスでいえば、20倍以上の配当を連日お届けしてこそ絶好調の証。「的中が当たり前」となっている会員の皆様もわずかひと鞍で大満足できる好配当、それをお届けする時は秋競馬が佳境となるつい目と鼻の先に待ち構えている。今週も大丈夫、アスコットはその期待を決して裏切らない。

4回中山・4回阪神・2回札幌1日・2日目

的中ラッシュが見えてきた ~月曜阪神12R「3歳上500万下」~

秋競馬が佳境を迎えるこの時期、決まって問題になるのが「今年の3歳馬は強いのか弱いのか?」ということ。いわゆる『世代レベル』の問題だが、特にオープン・重賞では馬券に直結するファクターなのでちょっと触れておこう。結論から先に言うと今年の3歳世代、特に牡馬はかなり低レベル。「札幌記念」でレースに参加させてもらえなかったマイネルチャールズ、近走不甲斐ないレースばかりのゴスホークケン、「セントウルS」で何もできなかったアポロドルチェ…等々。各路線で弱さばかりが目立つ。「京成杯オータムH」2着レッツゴーキリシマのようにハンデ戦ならまだ一考の余地もあるが、定量・別定戦では実績を鵜呑みにしない方がいい。ただし、ディープスカイだけは例外の可能性大あり。それと、サクセスブロッケン・カジノドライヴ・ユビキタスを頂点とする「ダート路線」の3歳馬は『近年稀に見る超ハイレベル』だ。その点は絶対にお忘れなく。
それでは本題へ。今週斬るのは変則3日間開催の最終日、月曜阪神12R「3歳上500万下」芝1600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった3番ナリタトルネード。「頭数は揃ったがハナにこだわるのはナリタトルネードだけ。枠順的にも楽な単騎マイペースに持ち込めそうだ。阪神1600mは基本的に内枠の逃げ・先行有利。しかも開幕週のスローペース。今週のDウッドコース一番時計をマークし、臨戦態勢万全のこの馬が文句なしの軸」という見立て。
好スタートから気合をつけてハナに立ったナリタトルネード。この「気合つけ」が効きすぎたのか前半の走りに力みが見られた。結果的にはこれが小さな誤算となる。4コーナーから直線、読み通りスローに落として逃げたナリタトルネードは懸命に粘る。しかし、前半の力みが最後の最後にきて響き僅かに失速、結局ハンドレッドスコア・ライブコンサートに差されての3着惜敗となった。いわゆる「もろタテ」を喰らう形で残念ながら馬連は不的中。しかし、このレースは3連複との複合提供で「3連複3-6-15、1430円」は一点目の大本線的中。変則3日間開催をいい形で締めくくることができた。
その他にも連日的中をお届けし、この3日間開催はマズマズと言ったところ。少なくとも開催が変わったことでローカルラスト2週の失速とは完全に流れが変わったことは明白。そのことは予想精度の高さを裏付ける要素のひとつでもある「軸馬の馬券率100%」に加え、「馬券的中率が67%」という先週の結果で、会員の皆様にも十分納得いただけたものと思う。確かにまだ配当面で物足りなさはあるが、こればかりは相手があること。致し方のない面も否定できない。実際「軸馬がいつも勝負圏内にいるので見ていて安心できる」という会員の皆様からのお電話やメールを数多く頂戴している。まずは順調な船出となった秋競馬。ローカル期間でご経験の通り、きっかけさえ掴めばアスコット得意の的中ラッシュはすぐそこ。すでに今週末を待ち遠しく思っている会員の方々も少なくないはず。大丈夫、アスコットはその期待を裏切らない。

3回新潟・3回小倉・1回札幌7日・8日目

変則3日間開催で開幕ダッシュ 

小休止の後を受け捲土重来を期した最終週。しかし、結果的には弊社アスコットシステムズらしからぬピリッとしない週となってしまった。馬連360円(土曜札幌7R)の的中程度では、改めてここで斬るまでもあるまい。それを目にした会員の皆様にとっては「それが何か」という印象をお持ちになるに違いない。ここはまず、近2週の結果に対して率直にお詫びさせて頂きたい。『本当に申し訳ありませんでした』。
さて、ラスト2週の不調で2開催連続の大団円とはいかなかったが、夏場のローカル3開催を通しては悪くない結果をお届けできたものと自負している。『まず的中ありき』という観点に立てば、「土日全鞍不的中」の週が一度もなかったことは一定の評価を頂けるものと思う。実際のところ「全体的には悪くなかった」というお電話やメールを相当数の会員の方からいただいた。それだけに尚更、ラスト2週の急停止が悔やまれてならない。しかし、それについてあれこれ言っても愚痴になるだけ。ここはあえて、口をつぐませていただく。
今週末、いよいよ競馬が中央場所に戻ってくる。しかも4回中山・阪神の開幕週は、2回札幌を絡めた異例の変則3日間開催となっている。最終週に秋シーズン最初のG1「スプリンターズS」が控えていることもあり、東西両トレセンのムードはピンと張り詰めたものに変わってきた。そんな中、弊社スタッフの仕事は着々と進んでいく。常々お伝えしている通り「見出しになるレースの陰にこそ真の勝負鞍あり」。言い換えれば『見出しになるレースの数が増大するこれからのシーズンは勝負鞍も比例して多くなる』ということに他ならない。
常々お伝えしていることだが、良くも悪くも先週の結果が翌週の結果に全く結びつかないのが競馬である。ローカル開催ラスト2週で失速してしまったが、前向きに考えれば勝負における「調子」や「流れ」が下降気味だったこのタイミングで中央開催に戻るのは『良い流れ』とも受け取れるだろう。いずれにせよまずは今週末、変則3日間での提供を楽しみにお待ちいただきたい。

3回新潟・3回小倉・1回札幌5日・6日目

小休止の後の大爆発を期す ~土曜札幌9R 大雪ハンデ~

ともに16番人気馬が制した「新潟記念」と「キーンランドC」。しかも「新潟記念」アルコセニョーラ、「キーンランドC」タニノマティーニの2頭とも接戦ではなく、快時計による楽勝というのだから恐れ入ってしまう。所詮ローカルG3と言ってしまえばそれまでだが、「新潟記念」1番人気→18着ダイシングロウ、「キーンランドC」1番人気→3着キンシャサノキセキ。この両1番人気馬の不甲斐なさが大波乱の元凶と言える。今思えば、同じ1番人気で敗れた前週「札幌記念」のマツリダゴッホはちゃんとそれなりのレースはしていた。G1を勝つ馬はやはり違うもの。先週末の重賞2鞍の結果を見ていて改めて痛感した次第。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌9R「大雪ハンデ」3歳上1000万下・ダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気の1番ナムラハンター。「古馬との対戦となった近2走2・2着と、互角以上の走りを見せるナムラハンターが軸馬。スッと好位につけるレースセンスの高さで展開不問。1キロ増程度ならハンデも気にならない。前走が示す通り締まった馬場の時計勝負も望むところ。一枚上の安定感がある馬だ」という見立て。
レースは好スタートを決めた9番ナンヨーヒルトップが逃げる展開。2番手に13番ヒシアスペンがつけ、軸馬ナムラハンターは離れたインの3番手を追走していく。4コーナー手前で後続をスッと引き離すナンヨーヒルトップ。結果的にこのタイミングが絶妙だった。直線、ナムラハンターは猛追したものの、道中で楽をしていたナンヨーヒルトップの脚いろ衰えず1馬身差の逃げ切り勝ち。しかし、ナムラハンターも危なげなく2着を確保して「馬連1-9、670円」の的中となった。
先週は勝負どころで的中をお届けできず、会員の皆様には申し訳ない週となってしまった。今思えば土曜日イチ押し鞍、新潟での取りこぼしでアヤがついた感もある。そして日曜日はめずらしく軸馬が凡走という、業界的に言えば「地雷を踏んだ」日でもあった。当欄を毎週ご覧の方ならご存知の通り、それまでがヒット&ヒットの連続だっただけにいかにも淋しい感じだが、先週を振り返ってみたとき「あれはほんの小休止だった」と思っていただくために、週中の地道なルーティンワークをより丹念に行っていく所存。折しも今週末は『稼ぎどころ』と銘打ったローカル開催の最終章。文字通りの大団円とするべく、準備の方は着々と整いつつある。提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。