10/29 10/30 4回東京・4回阪神8日9日目・4回新潟5日6日目分

公約を果たした一戦 ~日曜東京11R・天皇賞(秋)~

まずは先週土曜の振り返りから。アルテミスSのここ2年の優勝馬(20年ソダシ、21年サークルオブライフ)は共に次走で阪神JFを制覇。その他にも19年の年度代表馬リスグラシュー(16年1着)や、G1を4勝したラッキーライラック(17年1着)などを輩出している出世レース。今年は2番人気ラヴェルが勝利したが、新馬戦のパフォーマンスからして納得の結果。そのデビュー戦は上がり3ハロン12.0-11.7-11.3と加速ラップで差し切ったもので、これは2歳時のドウデュースやクロノジェネシスといった名馬が残した記録に比肩する数字だった。単勝1.4倍に支持されるも2着に屈したリバティアイランドは新馬戦で31秒4という驚愕の上がりをマークしているが、当時の前半3ハロンは38秒2の超スロー。案の定というか、今回の前半35秒8というペースでポジションを下げてしまい、直線で進路を失ってしまった。それでも剛脚はさすがのひと言だったから、重賞経験を積んだ次走以降は逆襲必至。いずれにせよ今回の上位2頭は将来性も含めて楽しみな好素材である。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京11R「天皇賞」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された7番イクイノックスだった。

『昨年は19年ぶりに3歳馬が勝利したが、今年も若駒優勢と見てイクイノックスを本命に指名する。同馬は今春のクラシックに連続出走。その初戦・皐月賞は異例となる5ヵ月ぶりのレースで、序盤に他馬にぶつけられる不利があった。そしてダービーでは直線入口でややスムーズさ欠くも後方から上がり最速で鋭進。いずれも2着だったが、両レースとも大外18番枠だったことを考慮すれば立派という他ない。ここは再び5ヵ月ぶりの臨戦となるが、放牧でじっくり英気を養って7月時点で本レース参戦を表明。9月30日に帰厩すると軽めの調整からスタート。先週のウッド併せ馬では、ルメール騎手の手綱でかなり強い負荷を掛けられ、力感たっぷりの伸びを見せた。そして今週の左右からタイトに挟まれる3頭併せでは、プレッシャーをものともせず進んで抜群の集中力を発揮。もともと体質の強い馬ではなくゴリゴリの攻めはできないが、本馬なりに成長の跡も見られるなど現時点では満点のデキに仕上がった。現在の東京芝は外差しも決まるコンディションであり、言わずもがな実績も十分。やっとまともな枠を引き当てたここは雪辱のチャンス』という見立て。

レースは発馬で15番カデナ遅れるが他はまずまずのスタート。東京2000m特有の1コーナーまで距離が短いなかでの先行争い。近走でモタついたスタートから一変した3番パンサラッサが勢いよく先頭で飛び込んでいくが、外から10番ノースブリッジが強引にポジションを取りに仕掛ける(岩田康騎手は2日間の騎乗停止)。2コーナーの手前まで2頭が併走するがコーナーワークで内3番パンサラッサが徐々に出るとノースブリッジは対抗せず一旦2番手。すると12番バビットが10番ノースブリッジを交わして2番手に浮上すると、内にいた1番マリアエレーナがこの争いの煽りを受けて4番手から5番手まで後退。この間隙をついて外から9番ジャックドールが4番手に進出する。中団は8番シャフリヤール、内6番ジオグリフ、内に潜り込んだ2番カラテ、13番アブレイズとひと固まり。この集団を見る形で7番イクイノックスはプレッシャーを受けることなく中団で前を見る形。以下はバラけて5番ダノンベルーガ、4番ポタジェ、1馬身半開いて14番ユーバーレーベン、最後方に15番カデナという隊列。逃げる3番パンサラッサは最初の3ハロンを12秒6-10秒9-11秒2と強烈な逃げで1000m通過57秒4のハイペースを演出。こうなると後続から無理に追い上げてくる馬は皆無。逃げる3番パンサラッサは1000m通過後も11秒台中盤のラップで後続を寄せ付けず、3コーナー中間では約15馬身の差をつける圧巻の逃走劇。ようやくペースの上がってきた後続勢が直線に入り追撃態勢をとるが、前を行く3番パンサラッサとの差はまだ10馬身ほど。直線の坂を迎えてからさすがに3番パンサラッサも脚色が鈍ってくるなか、前目にいた9番ジャックドールを先頭に各馬がポジションを探りながら追い出しを開始。中団で流れていた人気上位馬は、馬場の3分どころから8番シャフリヤール、内に切れ込んだ5番ダノンベルーガ、大外に持ち出した7番イクイノックスらが猛然と脚を伸ばしてくる。なかでも抜群の末脚を披露したのが馬場の真ん中を選択した7番イクイノックス。逃げる3番パンサラッサとの脚色の差は歴然も、迫るゴールまでに届くかどうか手に汗にぎる争いとなるが、ゴール手前で7番イクイノックスが見事捉えて悲願のG1初制覇となった。2着には最後まで良く凌いだ3番パンサラッサ、3着は内に切れ込んで最後まで脚を伸ばした5番ダノンベルーガが入線した。

この結果により、「3連単7→3→5、23,370円」の的中をお届け。配当的にはパンサラッサ勝利の方が良かった(イクイノックスを2着に付けた買い目もあった)だけに、喜び7割、悔しさ3割といったところか。それにしても、パンサラッサの忖度なしの逃げは適当な言葉が見つからないほど強烈だった。「令和のサイレンススズカ」という異名も納得で、おかげでゴマカシの利かない力比べのレースとなった。中でも追い出しをジッと我慢したルメール騎手はさすが。近頃は精彩を欠く手綱もあったが、この大一番で決めるあたり、まだまだその手腕は健在だろう。なお、敗れた上位人気馬のなかには本調子でなかったものやコース適正で屈したメンバーもあり、今後の逆襲には注意したいところ。兎にも角にも、先週の当コラムで述べた天皇賞・秋の的中をお届けするとの約束は果たせた。会員の皆様には改めて的中おめでとうございます、とお伝えしておく。

また、他でも目イチの勝負として提供した混戦ムードの日曜阪神10R「古都S」の「馬連3-4、1,230円で的中を上乗せ。さらに安定的中を継続中の新馬未勝利予想では土曜阪神2R「2歳未勝利」の「馬連1-11、870円もお届けできた。先週の収支は上記3レースで十分プラス域ではあるが、厳選勝負鞍では日曜東京10R「ペルセウスS」の「馬連9-12、310円」のみと反省点もある。プラス収支なら問題なしという意見もあるだろうが、厳選勝負鞍は弊社の看板であり、当然ながら即挽回をお約束したい。
話は変わるが、今週はG1もひと休み。しかし大きな配当に期待ができる重賞が4鞍もスタンバイしており、もちろん弊社ではそれぞれに秘策あり。弊社の会員様ならご存知の通り、G1の谷間にこそ「お宝」が眠っているものである。どうか皆様には、引き続き先週以上の期待をもって配信をお待ちいただきたい。

10/22 10/23 4回東京・4回阪神6日7日目・4回新潟3日4日目分

反転攻勢を期す ~土曜東京8R・3歳上2勝クラス~

先週はクラシック3冠最終戦の「菊花賞」が阪神競馬場で施行された。レースを振り返ると、逃げたセイウンハーデスが掛かり気味に先行したため、1000m通過は58秒7。昨年のタイトルホルダーでさえ60秒ジャストのペースだったことを考えれば、驚異的なペースである。その後も1ハロン13秒台に落ち込んだのはたったの1度のみと、まさに究極のスタミナ勝負となった。先行勢が総崩れになっても不思議ないハードな展開だったが、勝ち馬アスクビクターモアは2番手をキープ。騎手も馬も全く躊躇せず自分たちの競馬で押し切ったのだから、「天晴れ」のひと言である。Vタイムは昨年のタイトルホルダーの勝ち時計3分4秒6を優に上回る3分2秒4のレコード。しかし、この競馬に限っていえば、暴走して急流を作ったセイウンハーデスにお膳立てされた感も否めない。スパッとキレる脚がなく、スタミナを活かした粘り込みを信条とするアスクビクターモアにとって、まさに垂涎ものの展開であったことは誰もが認めるところだろう。もちろん勝利自体は大いに褒めるべきだが、果たしてこの先のG1戦線において主役級となり得るかは多少の疑問が残る。勝利者には大きな勲章と同時に課題も残った。そんな印象を抱かせる今年の菊花賞であった。
さて話は変わるが、今週末はいよいよこの秋の中距離王決定戦「天皇賞・秋」が施行される。昨年の覇者エフフォーリアが早々に回避したのは残念だが、ダービー馬シャフリヤールを筆頭に春のクラシック上位馬ジオグリフ・イクイノックス・ダノンベルーガの強力3歳勢や、札幌記念にて快速馬対決ワンツーを決めたジャックドール、パンサラッサなど実に豊富なタレントが揃った。果たして、上記の実績馬同士の決着になるのか、虎視眈々と一発を狙う伏兵馬の台頭があるのか。興味は高まるばかりだ。無論、弊社においても勝負鞍候補の筆頭であり、中間も面白い情報が続々と舞い込んでいるので、どうか当日の配信をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「3歳上2勝クラス」ダ1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された7番ロードアラビアンだった。

『昇級初戦でもここは通過点とみてロードアラビアンを軸馬指名。前走はプラス22キロと成長した逞しい体つきで復帰。休み明けの影響から序盤こそ遅れ気味になったが、徐々にスピードアップするとポジションを奪回。直線に入り追い出すと鋭い伸び脚で突き抜け、2着を3馬身突き離す完勝劇だった。そこからさらに上積みが見込める今回は、併せ馬で若干遅れたものの上々の時計をマーク。叩き2戦目、距離も2戦目とパフォーマンス向上は明らかだし、ここは現級で頭打ち感の強いメンバー構成でもある。素質馬が軌道に乗った以上、このクラスは即突破』という見立て。

レースはまずまず揃ったスタートで、内から1番バクシン、4番ジャガード、5番マリーアミノルが並んで前に出るが、これに外から10番タイキフォースも加わり4頭の先頭争い。直後は内から3番パルデンス、6番ジョイウイン、軸馬7番ロードアラビアン、11番オレデイイノカが追走し、先行集団は大きな塊となる。中団前目はおさえて追走する13番ミフトゥーロ、半馬身差で15番ホウオウモントレー、1馬身差に8番ロレンツォ、16番バルミュゼット。後方は2番サトノワールドなど3頭が続き、最後方にポツンと12番ロゼキルシュという隊列。久々に逃げの手に出た1番バクシンのペースは800m通過47秒8。ほぼ平均ペースの逃げで道中の隊列に変化はなかったが、4コーナーでは先行勢が一気凝縮し6頭ほどが横一線。早めの粘り込みを図る1番バクシンを目掛けて最初に詰めてきたのは10番のタイキフォース。両馬の差がジワジワとなくなり一騎打ちの様相をみせ始めた直後、馬場の中央からエンジンのかかった7番ロードアラビアンが猛烈な伸び脚で迫る。残り200mを切っても追い比べを続ける1番バクシンと10番タイキフォースだったが、外から迫る7番ロードアラビアンとの脚色の違いは明白。残り100mで2頭を交わすと2馬身1/2引き離して1着ゴール。力の違いを見せつける完勝劇となった。注目の2着争いはなだれ込みを図る10番タイキフォースを一気に差した16番バルミュゼットに軍配。3着はそのまま10番タイキフォースが入線した。

この結果により、「馬連7-16、630円」の的中。最後にもつれた2着争いだったが、3着馬もシッカリ相手候補に指名しており、見ていて安心の的中劇だったといえよう。

さらに、このコラムで時折お伝えしている新馬未勝利戦では、土曜阪神1R「2歳未勝利」の「馬連3-8、850円を的中。また、土曜東京11R「富士ステークス」の「3連単10→13→14、2,550円をお届けできた。先週に続き複数の的中をお届けするなど全体的に好調を維持しているものの、肝心の厳選勝負鞍での的中は上記の東京8Rのみとやや寂しい結果に。展開のアヤ、ゴール寸前で交わされるなどツキがなかったことも確かだが、それでも軸馬は4レース中3鞍で完勝するなど予想の方向性は決して間違っていないから、修復は即可能だろう。ここでもう一度足元を見つめ直し、厳選勝負鞍はもとよりG1「天皇賞・秋」でも的中でお返しする所存である。会員様におかれましては、引き続き大きな期待を胸に、今週末の情報配信をお待ちいただきたい。

10/15 10/16 4回東京・4回阪神4日5日目・4回新潟1日2日目分

的中量産の勢い続く ~日曜新潟12R・3歳上1勝クラス~

先週は3冠牝馬の最終戦「秋華賞」が施行された。近年はオークスからの直行が勝利トレンドになっていたが、勝ったのは「紫苑S」で順調にステップを踏んだスタニングローズ(3番人気)だった。レース序盤は好発から無理なく先行勢を見る4、5番手につける器用さを発揮。要所の反応も上々なレースぶりで、一度使った効果が如実に表れていた。直線に入っても最後までシッカリ脚を使って伸びると、そのまま後続を抑え込む素晴らしい競馬。人馬ともに嬉しいG1初勝利となった。2着のナミュールはオークスから直行で、馬体も20キロの大幅増。馬体維持に手一杯だった春当時と比較するまでもなく、明らかに逞しさが増していた。レースは折り合い重視で中団を無理なく追走し、直線でも抜群の伸び脚だったが半馬身だけ届かず。4角で左に膨れずにスムーズなら逆転の可能性もあっただろう。3着は残念ながら3冠達成とはならなかったスターズオンアース。こちらも一頓挫あったとは思えない素晴らしい仕上がりだったが、スタートで痛恨の出遅れ。それでも後方14番手から馬群を縫うように追い上げた脚はさすが2冠馬と言う他ない。競馬にタラレバはないが、スタートさえまともならさらに際どい勝負だったはずだ。
レース全体は、戦前の予想通り逃げて連勝中のブライトオンベイスが引っ張る展開。1000m通過が59秒7の平均ペースだったが、これは昨年の通過より1秒5速く、完全に地力勝負の様相。どんな結末を迎えるか注目していたが、終わってみれば春の実績馬が上位独占と勢力図に変化はなかった。仕方のないことだが、上位3頭以外には非常に物足りなさを感じたと言わざるを得ない。特にアートハウス、サウンドビバーチェ、プレサージュリフトなどは、これからも顔を合わせる機会のあるメンバー。いったいどのように巻き返してくるか、今後も興味深く注目していきたい。なお、弊社では上記「秋華賞」も的中したことを追記しておこう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜新潟12R「3歳上1勝クラス」ダ・1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された7番ワールドコネクターだった。

「年初は苦戦が続いたが、一気に条件変更した前走で適性を示したワールドコネクターが中心。前走は7ヵ月振りで、前々走の芝2200mからダ1200mへと大胆に舵を切った一戦。さらにブリンカーも装着と、陣営の意欲あふれる初モノ尽くし。レースは、発馬で躓いて序盤に脚を使った分だけ最後に甘くなったが、粘り込んで0秒1差の3着を確保。陣営の対策が当たり、大きく着順を上げた。ここは再度のダ1200mだが、もともと530キロ超の大型馬だけに一度叩いた上積みが大きく見込める。実際、気合い乗りや動きが格段に良化しているし、条件2度目の慣れもプラス材料。本来は発馬が上手く、スタート五分なら勝ち負け必至」という見立て。

レースは、11番カップッチョがポンと好発を決めるが、最内1番バオバブスピリットが押して先手を主張。続いて5番アイファーリンクス、軸馬7番ワールドコネクターが並んで番手追走し、その直後に8番メイショウグラニー。この4頭がやや後続を離し先行集団を形成した。しかし一旦控えた12番ワンダーヘイルネスが、早めに進出を開始して先行勢の直後まで進出。中団に4番ブレーヴトライ、11番カップッチョ、さらに2馬身ほど開いて3番ライラテソーロ、6番ルワンジュ、9番ドクターマンボウ。そこからさらに3馬身ほど遅れた最後方に2番バウンティハンター、10番コンバットマーチという隊列。逃げた1番バオバブスピリットの600m通過は46秒4のハイペース。当然、隊列は縦長になるが、逃げ馬をマークしている5番アイファーリンクス、軸馬7番ワールドコネクターは余裕を感じさせる追走ぶり。直線に入ると1番バオバブスピリットの脚がいっぱい。変わって番手追走の5番アイファーリンクス、軸馬7番ワールドコネクター2頭の追い比べとなる。ジワジワと後続を引き離す2頭だが、これに負けず追い込んでくるのが12番ワンダーヘイルネス。残り200mを切ったあたりで5番アイファーリンクスが完全に失速すると、手応え十分の軸馬7番ワールドコネクターが抜け出しにかかる。急追する12番ワンダーヘイルネスをよそに残り100mで軸馬7番ワールドコネクターが独走状態。そのまま危なげなく押し切り1着で入選した。2着は最後に押し上げてきた12番ワンダーヘイルネス。3着には、長く脚を伸ばしてきた11番カップッチョが入選した。

この結果により、「馬連7-12、790円」を的中。レース前は初ダート8番メイショウグラニーと人気を2分していたが、前走で一変した軸馬の能力を「本物」と見極めた弊社らしい的中劇となった。

さらに、日曜阪神6R「3歳上1勝クラス」の「馬連10-13、320円」、など、日曜日の厳選勝負鞍は連勝をお届け。さらに上記でもお伝えした注目のG1「秋華賞」も3番人気のスタニングローズを不動の軸馬に抜擢して難なく的中し、午前の注目レースとしてお伝えしている新馬未勝利予想でも土曜新潟3Rの馬連980円、日曜新潟1Rの馬連1,410円と2戦2勝の的中をお届けするなど、アスコットの勢いは止まらなかった。引き続き調査・研究の努力を惜しまず、また好結果に奢ることなく、今後も多くの的中をお届けしていく所存だ。

さて、今週末はいよいよ牡馬クラシック三冠目「菊花賞」である。皐月賞・ダービー馬は不在で、例年通り一筋縄ではいかない様相。注目はラスト1冠にかけるアスクビクターモア、連勝でセントライト記念を制したガイアフォース、神戸新聞杯を制したジャスティンパレスあたりだが、下克上を狙う伏兵陣も多士済々。この時期の3歳馬には過酷な3000mであり、過去に何度も人気薄が穴を開けてきたレースでもある。当然ではあるが、競走馬の能力把握に長けている弊社アスコットらしく、今回も穴をあけそうな激走馬の調査を行なっている。現在の勢いをさらに加速すべく、「菊花賞」では的中はもちろん配当にも期待したいところだろう。もとより、厳選勝負鞍、さらに新馬未勝利予想でも引き続き万全の態勢で臨む今週末に、引き続き多大なるご期待をいただきたい。

10/8 10/9 10/10 4回東京・4回阪神1日2日3日目分

的中量産の3日間開催 ~日曜東京12R・3歳上1勝クラス~

G1はひと休みとなった先週だが、注目レース目白押しの熱い3日間開催だった。土曜の「サウジアラビアRC」は、逃げたグラニットが前半3ハロン34秒8で率いたが、それを上がり最速33秒4で交わしたのがドルチェモアだった。勝ち時計1分33秒4はG3格付けとなった16年以降で19年サリオス1分32秒7、17年ダノンプレミアム1分33秒0に次ぐ第3位の好タイム。これに続くのが18年グランアレグリア1分34秒0といずれも名馬揃いだから、ドルチェモアも後にG1ホースに輝く可能性は少なくないだろう。問題は、単勝1倍台で0秒7差の4着となったノッキングポイント。新馬戦の大人びた勝ち方で人気したが、当時より5ハロン通過が約4秒速かった今回のペースには対応できなかった。どの馬も経験が少ない2歳戦の恐さを再認識させられる結果だといえる。
続く日曜はG1馬が4頭揃った「毎日王冠」。良馬場で大方の予想通り時計勝負ではあったが、サリオスのレコードVはさすがに圧巻だった。直線で包まれる局面がありつつも、最後は前を行くジャスティンカフェとダノンザキッドの間を割って、従来レコードを0秒1上回る1分44秒1。一昨年に続く勝利となったが、当時よりもう一段強さが増した雰囲気もある。次走予定のマイルCSでは、激走した今回の疲れを残さないことがテーマか。本レースは前後半4ハロンがそれぞれ46秒2と実力差が出るハードなペースだったから、2、3着のジャスティンカフェ・ダノンザキッドも立派のひと言。前者は本当の強敵と初対戦も、一瞬は勝ったと思わせる伸び。改めてG1級の能力を示してくれた。レース前にゲートから飛び出した後者は、外枠発走もなんのその。相変わらずメンタルの課題は残るが、やはり地力は高い。
そして最終日は「京都大賞典」。1番人気ボッケリーニが単勝3.2倍で、20倍以下がずらり10頭という大混戦ムード。それを上がり3ハロン33秒2の末脚で一刀両断したのが2番人気のヴェラアズールであった。5歳の同馬は今春から芝へ転向し、2勝クラスから一気にオープンまで登り詰めた遅咲き。それが重賞初挑戦のこのG2を圧勝、しかも稍重の中で一頭だけ異次元の脚を使ったのだから、新星誕生といわざるを得ない。おそらく有馬記念の投票でも上位にくるはずで、師走の中山の馬場も合いそうな雰囲気。年末のグランプリへのエントリーを楽しみに待ちたいところ。なお、弊社では上記「毎日王冠」「京都大賞典」それぞれで的中をお届けした。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京12R「3歳上1勝クラス」ダ・1300m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された5番オールフラッグだった。

「今春から着実に成長を遂げ、昇級初戦の前走でいきなりクラス突破にメドを立てたオールフラッグが中心。その前走はスローの展開で早めに仕掛けた勝ち馬にうまく運ばれたが、同馬も好位の内からロスなく立ち回り際どく迫った。結果的に2着にはなったが、タイム差なしと勝ちに等しいレースだったといえる。今回は圧勝した2走前と同舞台の東京1300mに替わり、さらに条件が好転。あいにくの天候だが、脚抜きのいい馬場にも実績がある。この中間は短期放牧を挟み、帰厩後はいい意味で闘志あふれデキも絶好。陣営は意図的にこの舞台を狙っており、順当に勝ち負けと判断」という見立て。

レースは、馬場入りでミンナノユメミノルが放馬したが、なんとか全馬ゲートイン。ほぼ揃ったスタートで、勢い良く出た3番ミューティーが先頭。続いて今回は出遅れなかった4番ソールズベリーと2番エコロブラスト、6番グッドフォーチュンが先団を形成したが、スタートから押していった軸馬5番オールフラッグも5番手に追従する。後方待機は12番マブセレナードと13番ハクサンポラリス。900m通過が52秒4とミドルペース。4コーナーでは逃げた3番ミューティーがまだ先頭だったが、ここで唯一、2輪競技のように馬体を傾けて加速したのが5番オールフラッグだった。残り400mでは3番ミューティーから2馬身ほど後ろに5番オールフラッグと4番ソールズベリーが馬体を併せ、あとの馬群はさらに2馬身ほど後方。3番ミューティーがムチを入れたタイミングでまず5番オールフラッグがパスし、ひと呼吸おいて4番ソールズベリーもこれに追随。しかし軸馬オールフラッグの勢い止まらずそのまま独走態勢。粘る4番ソールズベリーに2番エコロブラスト、6番グッドフォーチュン、10番ミンナノユメミノルが迫るがワンテンポ遅い様相。結果、そのまま1着に軸馬オールフラッグ、そこから2馬身半差の2着に4番ソールズベリー、3着争いは大接戦の末に2番エコロブラストが入選した。

この結果により、「馬連4-5、1,480円」の的中。東京ダート1300m・重馬場という条件における軸馬の優位性を読み切った弊社らしい的中劇となった。
さらに、土曜東京10R「西湖特別」の「馬連1-16、1,100円日曜阪神9R「3歳上1勝クラス」の「馬連3-14、600円など、連日にわたり的中をお届け。また重賞では前述の通り、日曜東京11R「毎日王冠」の「3連複3-4-9、2,110円月曜阪神11R「京都大賞典」の「馬連2-10、1,250円」「ワイド2-10、510円」「ワイド10-11、1,170円」「3連複2-10-11、3,000円を的中。後者においては4つの買い目がヒットするパーフェクト的中となった。というわけで、この3日間開催の厳選勝負鞍は7戦4勝、メインレースは3戦2勝と、的中率・回収率ともに上々の戦績となった。競馬に好不調はつきまとうが、この結果は日頃の地道な調査や研究の賜物だろう。実際、多くの会員様から評価のお声をいただけたことは喜ばしい限りである。

さて、来週はいよいよ牝馬クラッシック三冠目の「秋華賞」。故障からぶっつけで駒を進める2冠馬スターズオンアースや、前哨戦を順調に消化した有力馬など話題は豊富。しかし、そこは弊社アスコットらしく意外な穴馬もご用意できそうだ。先週の勢いを駆って勝負する重賞はもちろん、厳選勝負鞍でも興味深い軸馬候補が揃っている。G1レース3連戦が始まるが、まずは今週末の買い目に多大なるご期待をいただきたい。

10/1 10/2 4回中山・5回中京8日9日目分

盤石の体制で東京・阪神開催へ ~土曜中京8R・3歳上2勝クラス~

秋のG1シリーズ開幕を告げた先週の「スプリンターズS」。勝利したのは8番人気の低評価を覆したジャンダルムだった。内枠から好位3番手を確保し、後続をきっちり抑えた走りは馬・鞍上ともに完璧な競馬だった。だが、勝ちタイム1分7秒8は褒められた時計ではないし、「内の先行有利」が顕著だった馬場も無視はできない。ジャンダルムは絶好の2番枠だっただけに、トラックバイアスに助けられた面も少なくないはずだ。その点、9番枠から5着だったナムラクレアは情状酌量の余地があるかもしれない。最後の坂で止まったところは気になるが、今後の巻き返しに期待といったところだろう。問題は1番人気で14着と不可解な凡走に終わったメイケイエール。13番枠を考えれば序盤から上手く流れに乗れていたように見えたが、3角からスピードを上げるいつもの姿は見られず。それどころか、4角を過ぎて”いざ”という場面になると完全に失速してしまった。本レースと相性の良い前哨戦「セントウルS」を快勝して完璧なローテで挑んだはずではあるが、結果的に中2週と詰まったローテが災いしたのか、はたまた、久々の右回りが影響したのか……。改めて、気性難を抱えている馬の恐さを再認識させられるスプリンターズSとなった。さて、今週から舞台は東京・阪神開催に移行し、初週は3日間開催。G1戦は一休みとはいえ、土曜日「サウジアラビアRC」はのちのG1馬を多数輩出している注目の2歳重賞。そして日曜日「毎日王冠」と月曜日「京都大賞典」は天皇賞・秋の重要な前哨戦である。当然、弊社では各レースとも【特ダネ】を用意しての勝負態勢。けっこうな穴馬もピックアップされているので、今週末の提供にご期待を。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京8R「3歳上2勝クラス」ダ・1900m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された1番トウセツだった。

『自己条件に戻れば即反撃が可能なトウセツが軸馬。2走前の「インディアT」では次走で3勝クラスを突破したアラジンバローズと接戦を繰り広げており、現級上位の存在であることは疑いようのない事実。前走の重賞においても、発馬後手でスムーズさを欠きつつ地力で押し上げている。この中間は9/13に宇治田原S(滋賀)から帰厩し、すこぶる順調な様子を見せた。肝心の調教では遅れが目立ったが、もともと稽古は動かない実戦タイプだけに心配は無用だろう。ある程度の位置から長くいい脚を使えることから、中京コースは2戦2勝のベスト舞台でもある。発馬さえ五分なら順当に勝機到来』という見立て。

レースは横一線でのスタート。無理にハナを主張する馬もおらず、内から6番アイスヴィスタ、5番マリモリスペシャルがジワッと先行。これに外から12番ニホンピロハーバ―、15番メイショウコジョウが続き、軸馬1番トウセツは出たなりで6番手を追走。これを追いかける10番サワヤカコーズサンも差がなく、内から8番トミケンカラバティ、9番レッドエンヴィー、11番シゲルバクハツは先行勢から2馬身ほど開いた中団前目のポジション。その後方に13番オウケンロジータ、2番ワセダハーツ、3番プルレスカ。さらに2馬身ほど離れて最後方にポツンと14番ダッシュダクラウンという隊列。さほど速くないペースの割に、隊列は縦長となりそのまま向上面へ入る。各馬が折り合いに専念している中、このペースを嫌って一気にマクリの手に出たのが10番サワヤカコーズサン。先頭まで躍り出ると2馬身ほど差をつけて隊列を引っ張る。これに刺激され徐々にペースが上がり始めると4角手前から馬群が固まり始める。押し切りを図る10番サワヤカコーズサンに余力はなく、マイペースで運んでいた5番マルモリスペシャルが迫りジワジワと差を広げ始める。これを追いかけるのが4番ペイシャオウユー、15番メイショウコジョウ。さて、肝心の軸馬1番トウセツを見ると、鞍上の大きなアクションの割にまったく伸び脚がみられない。残り200mでもポジション変わらず、大勢が決するかに見えた矢先のこと。やっとのことエンジンのかかった軸馬1番トウセツと11番シゲルバクハツが猛然と追い込みを開始。残り100mを切ったところで一気に先行馬を交わした軸馬1番トウセツが先頭に躍り出る。さらに脚を伸ばす11番シゲルバクハツが接近してくるが、軸馬1番トウセツとの差は詰まらずそのままゴール。着順は1着1番トウセツ、2着に3/4馬身差まで詰め寄った11番シゲルバクハツ。3着は後方から一気の末脚で突っ込んできた2番ワセダハーツが入線した。

この結果により、「馬連1-11、900円」の的中。正直、軸馬1番トウセツのズブさには肝を冷やしたが、終わってみれば追い込んだ2、3着馬も対抗に指名しており、差し優勢の展開を読み切った弊社らしい的中劇になった。
さらに、土曜中京12R「3歳上2勝クラス」の「馬連1-10、850円」など土曜日は連勝をお届け。日曜日は軸馬の不可解な凡走により的中をお届けすることはできなかったが、的中率5割でお届けできたことは一定の評価をいただけると自負している。

さて、熱戦が繰り広げられた中山・中京開催も終了し、いよいよ東京・阪神開催に突入する。今週はG1レースが一休みだが、常々弊社がお伝えしているように重要な勝負鞍はG1だけとは限らない。まずは開幕週となるこの3日間開催で、その真意を示すスタートダッシュをお届けする所存だ。会員の皆様におかれましては、今週の配信を一層楽しみにお待ちいただきたい。