10/8 10/9 10/10 4回東京・4回阪神1日2日3日目分

的中量産の3日間開催 ~日曜東京12R・3歳上1勝クラス~

G1はひと休みとなった先週だが、注目レース目白押しの熱い3日間開催だった。土曜の「サウジアラビアRC」は、逃げたグラニットが前半3ハロン34秒8で率いたが、それを上がり最速33秒4で交わしたのがドルチェモアだった。勝ち時計1分33秒4はG3格付けとなった16年以降で19年サリオス1分32秒7、17年ダノンプレミアム1分33秒0に次ぐ第3位の好タイム。これに続くのが18年グランアレグリア1分34秒0といずれも名馬揃いだから、ドルチェモアも後にG1ホースに輝く可能性は少なくないだろう。問題は、単勝1倍台で0秒7差の4着となったノッキングポイント。新馬戦の大人びた勝ち方で人気したが、当時より5ハロン通過が約4秒速かった今回のペースには対応できなかった。どの馬も経験が少ない2歳戦の恐さを再認識させられる結果だといえる。
続く日曜はG1馬が4頭揃った「毎日王冠」。良馬場で大方の予想通り時計勝負ではあったが、サリオスのレコードVはさすがに圧巻だった。直線で包まれる局面がありつつも、最後は前を行くジャスティンカフェとダノンザキッドの間を割って、従来レコードを0秒1上回る1分44秒1。一昨年に続く勝利となったが、当時よりもう一段強さが増した雰囲気もある。次走予定のマイルCSでは、激走した今回の疲れを残さないことがテーマか。本レースは前後半4ハロンがそれぞれ46秒2と実力差が出るハードなペースだったから、2、3着のジャスティンカフェ・ダノンザキッドも立派のひと言。前者は本当の強敵と初対戦も、一瞬は勝ったと思わせる伸び。改めてG1級の能力を示してくれた。レース前にゲートから飛び出した後者は、外枠発走もなんのその。相変わらずメンタルの課題は残るが、やはり地力は高い。
そして最終日は「京都大賞典」。1番人気ボッケリーニが単勝3.2倍で、20倍以下がずらり10頭という大混戦ムード。それを上がり3ハロン33秒2の末脚で一刀両断したのが2番人気のヴェラアズールであった。5歳の同馬は今春から芝へ転向し、2勝クラスから一気にオープンまで登り詰めた遅咲き。それが重賞初挑戦のこのG2を圧勝、しかも稍重の中で一頭だけ異次元の脚を使ったのだから、新星誕生といわざるを得ない。おそらく有馬記念の投票でも上位にくるはずで、師走の中山の馬場も合いそうな雰囲気。年末のグランプリへのエントリーを楽しみに待ちたいところ。なお、弊社では上記「毎日王冠」「京都大賞典」それぞれで的中をお届けした。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京12R「3歳上1勝クラス」ダ・1300m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気に支持された5番オールフラッグだった。

「今春から着実に成長を遂げ、昇級初戦の前走でいきなりクラス突破にメドを立てたオールフラッグが中心。その前走はスローの展開で早めに仕掛けた勝ち馬にうまく運ばれたが、同馬も好位の内からロスなく立ち回り際どく迫った。結果的に2着にはなったが、タイム差なしと勝ちに等しいレースだったといえる。今回は圧勝した2走前と同舞台の東京1300mに替わり、さらに条件が好転。あいにくの天候だが、脚抜きのいい馬場にも実績がある。この中間は短期放牧を挟み、帰厩後はいい意味で闘志あふれデキも絶好。陣営は意図的にこの舞台を狙っており、順当に勝ち負けと判断」という見立て。

レースは、馬場入りでミンナノユメミノルが放馬したが、なんとか全馬ゲートイン。ほぼ揃ったスタートで、勢い良く出た3番ミューティーが先頭。続いて今回は出遅れなかった4番ソールズベリーと2番エコロブラスト、6番グッドフォーチュンが先団を形成したが、スタートから押していった軸馬5番オールフラッグも5番手に追従する。後方待機は12番マブセレナードと13番ハクサンポラリス。900m通過が52秒4とミドルペース。4コーナーでは逃げた3番ミューティーがまだ先頭だったが、ここで唯一、2輪競技のように馬体を傾けて加速したのが5番オールフラッグだった。残り400mでは3番ミューティーから2馬身ほど後ろに5番オールフラッグと4番ソールズベリーが馬体を併せ、あとの馬群はさらに2馬身ほど後方。3番ミューティーがムチを入れたタイミングでまず5番オールフラッグがパスし、ひと呼吸おいて4番ソールズベリーもこれに追随。しかし軸馬オールフラッグの勢い止まらずそのまま独走態勢。粘る4番ソールズベリーに2番エコロブラスト、6番グッドフォーチュン、10番ミンナノユメミノルが迫るがワンテンポ遅い様相。結果、そのまま1着に軸馬オールフラッグ、そこから2馬身半差の2着に4番ソールズベリー、3着争いは大接戦の末に2番エコロブラストが入選した。

この結果により、「馬連4-5、1,480円」の的中。東京ダート1300m・重馬場という条件における軸馬の優位性を読み切った弊社らしい的中劇となった。
さらに、土曜東京10R「西湖特別」の「馬連1-16、1,100円日曜阪神9R「3歳上1勝クラス」の「馬連3-14、600円など、連日にわたり的中をお届け。また重賞では前述の通り、日曜東京11R「毎日王冠」の「3連複3-4-9、2,110円月曜阪神11R「京都大賞典」の「馬連2-10、1,250円」「ワイド2-10、510円」「ワイド10-11、1,170円」「3連複2-10-11、3,000円を的中。後者においては4つの買い目がヒットするパーフェクト的中となった。というわけで、この3日間開催の厳選勝負鞍は7戦4勝、メインレースは3戦2勝と、的中率・回収率ともに上々の戦績となった。競馬に好不調はつきまとうが、この結果は日頃の地道な調査や研究の賜物だろう。実際、多くの会員様から評価のお声をいただけたことは喜ばしい限りである。

さて、来週はいよいよ牝馬クラッシック三冠目の「秋華賞」。故障からぶっつけで駒を進める2冠馬スターズオンアースや、前哨戦を順調に消化した有力馬など話題は豊富。しかし、そこは弊社アスコットらしく意外な穴馬もご用意できそうだ。先週の勢いを駆って勝負する重賞はもちろん、厳選勝負鞍でも興味深い軸馬候補が揃っている。G1レース3連戦が始まるが、まずは今週末の買い目に多大なるご期待をいただきたい。