5/17-5/18 2回東京・2回京都7日8日 1回新潟5日6日目

難解馬場でも本線ズバリ 〜日曜東京11R・ヴィクトリアマイル〜

早いもので、今週末は牝馬クラシック2冠目「第86回オークス」。東京競馬場芝2400mを舞台に、3歳牝馬の頂点を決める一戦だ。過去傾向からは桜花賞組が中心となることが多いが、距離延長がカギとなり、スタミナと持続力が問われる。今年も桜花賞上位組に加え、各トライアルを勝ち上がってきた素質馬たちが顔を揃えており、まさしく激戦の様相だ。

なかでも競馬ファンを悩ませているのは今週末の天気だろう。振り返れば、週末のたびに雨雲に覆われてきた今春の競馬シーン。先週も土曜日にまとまった雨が降ったことにより、枠順傾向や馬場バイアスの判断を問われることとなった。そんな難解な先週末、弊社・予想部はどう立ち回ったのか。早速みていこう。

今週斬るのは日曜東京11R「ヴィクトリアマイル」芝1600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった17番アスコリピチェーノだった。

『昨日土曜の東京は雨中の競馬で芝は良→稍重。雨雲は土曜夕刻に抜けており、気温30度予報の本日はある程度の回復が見込める。今週からBコース替わりなので先週よりやや先行優勢の見立てだが、最内と大外に逃げタイプが入ったここはペースが速まる可能性あり。力のある馬なら差しも届くだろう。
軸馬アスコリピチェーノは、国内のマイル戦で【4-2-0-0】。敗れた2戦も4角で内からステレンボッシュに押された桜花賞がわずか0秒1差。NHKマイルCにいたっては勝負どころで致命的な不利があっての2着。いずれも能力的に全くケチがつくものではない。なお、初の海外挑戦だったゴールデンイーグルは内有利馬場の外枠で競馬にならず。捌きづらい20頭立てだったことも含めて完全にオミット可能だ。
齢を重ねた今年はさらなるパワーアップを感じる。実際、前走の1351ターフスプリント(サウジアラビア)では、完全に逃げ切りパターンに入った勝ち馬を差し切り。その相手が短距離重賞4勝のウインマーベルだから見事だろう。ここは国内復帰戦で状態カギだったが、先週ウッドでは重馬場で6ハロン82秒4、今週にいたっては馬なりで79秒台。きっちり間に合わせてきた。もよとり、京成杯AHでは開幕週の高速&内有利馬場を外から堂々差し切り。その勝ち時計1分30秒8は、今回のメンバーで断トツ。地力のある本馬にとってゴチャつかない外枠はむしろ歓迎であり、人気でもあえて逆らう余地はない』という見立て。

レースは全体的にタイトな流れで展開した。先週のNHKマイルCほどではないにせよ、前半800m45秒4はテンハッピーローズが差し込んだ昨年と並ぶレース史上3位タイの速さだ。

これは大外枠のアリスヴェリテが刻んだものだ。スタート直後は抑える手もみえたが、やはり我慢が利かなかったようだ。単騎の離し逃げにより、後半800mも入りから11.4-11.3-11.9-12.1とハイスピード。前日の雨により正午過ぎまで稍重だったことを思えば、かなり強烈なラップといえる。

必然、ラストは底力勝負。残り1ハロン地点で先行馬の脚が鈍ると、大外からシンガリ一気を決めたのが軸馬17番アスコリピチェーノである。そこからクビ差の2着争いは16番クイーンズウォークと12番シランケドによる接戦となったが、写真判定の末に前者に軍配が上がった。

この結果により、「馬連16-17、1,280円」の的中をお届け。着差的には接戦だが、重めが残る馬場で最後方から差し切った軸馬アスコリピチェーノの能力は別格といえる。距離短縮を嫌われたクイーンズウォーク=4番人気も地力からすれば“お買い得”な一頭だった。ちなみに、接戦を予測した弊社予想部は馬連勝負を推奨し、1点目の大本線で仕留めている。

25年全般を通して猛烈な回収を続ける重賞予想だが、今春のG1も7戦5勝(的中=高松宮記念・大阪杯・桜花賞・皐月賞・ヴィクトリアマイル)とハイアベレージをマーク。今週末の「オークス」、そして大一番「日本ダービー」へ向けて名実ともに視界良好といえる。

冒頭のようにオークスは空模様が怪しいが、仮に道悪になっても対応できるのがいまのアスコット。一雨くればむしろ配当の“旨味”が増す側面もある。そういう意味では、芝の傷みが顕著な新潟最終週にもぜひご注目を。

実際、この春は小倉・中京といった“ローカル開催最終週”に大回収を決めてきた実績がある。3月の小倉では連日の万馬券、そして中京では忘れもしない“馬連・4万馬券”をぶち抜いているのだ。会員様は引き続き、弊社厳選の勝負鞍にアツい視線をお送りいただきたい。