5回中山 5回阪神 3回中京7・8日目

今や弊社定番のダブル的中 ~土曜中京8R 3歳上500万下~

何はともあれ驚きの「有馬記念」だった。勝ったマツリダゴッホに関しては元々力のある馬だし、中山コースも大得意だから「腰を抜かすほど」のことだとは思わない。「ジャパンC」をスルーしてローテーション的に余力が残っていたことも事実のはず。驚天動地とも言えるのがレゴラスの7着入線だ。ローエングリンの半弟で元々の期待馬ではあったが、現実には自己条件の1000万を勝ち切れない超格下。最登録馬を見た段階ではアルーリングボイスと共にあまりの場違い感で、何かの冗談かと思ったほど。それが結局16番目に出走権を得た挙句、管理調教師のコメントは「半分くらいの馬はまかせる」ときた。正直これには苦笑してしまったが、結果はメイショウサムソン・コスモバルク・ウオッカ・デルタブルースというG1ウイナーを退けて堂々の7着入線だから恐れ入るばかり。しかし、次に自己条件を使ってきた場合確実に勝てるかというと、一概に大丈夫と言い切れないところが競馬の面白さ。様々なことを考えさせられる「アリャマ記念」ではなく、「有馬記念」ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京8R、芝1200mで行われた3歳上500万条件。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気の10番ベレッツァ。「休み明けの京都戦から一戦毎にデキを上げてきた。芝1200mならどんな展開になっても崩れることはない。近走のレース内容を見ていると減量騎手起用の3キロ減もかなり効いている感じ。もう順番だ」。さてレースは。予想通り1番人気の5番チェリーフォレストが逃げに回る。3ハロン通過33秒8というごく普通の流れ。軸馬ベレッツァは3番手の外併走という文字通りの絶好位。そのままの形で4コーナーから直線。2番手を追走していた4番人気の14番マヤノツルギがまず、チェリーフォレストを捕らえて抜け出す。そして、粘るチェリーにゴール前外から襲い掛かったのが軸馬ベレッツァ。写真判定の結果、ベレッツァがハナ差で2着確保。「馬連10-14、1750円&3連複5-10-14、1180円」という、今や弊社の定番となりつつある『ダブル的中』を果たした。このレースの回収率は366%
今開催の弊社の的中を振り返ってみれば、『G1や重賞レースの裏にこそ勝負鞍は存在する』ということがお分かりいただけるはず。朝一番の「未勝利」も「ダービー」も控除率は一律25%。ならば獲れるところで確実に獲りましょう、ということに他ならない。レースに格は存在しても、馬券にグレードの括りはない。それが大前提。無論2008年もその姿勢が崩れることはない。
最後になりましたが、本年度のご愛顧に感謝いたします。来たる年も年始開催開幕週から的中をお届け致しますので、変わらぬお付き合いの程、心よりお願いいたします。皆様、良いお年をお迎えください。

5回中山 5回阪神 3回中京5・6日目

最終開催、最終週にも勝負鞍が ~日曜阪神12R 3歳上1000万下~

平坦小回りコース、特に福島と中京で施行される2000mの重賞レースは絶対的に逃げ・先行不利。これは100%事実。「早目に動かないと間に合わない」そんな後続の騎手心理が働くため3コーナー手前からの壮絶なマクリ合い→逃げ・先行馬跡形もなしというパターン。しかし、先週の「愛知杯」はちょっと違った。結果的には直線勝負のディアデラノビア→ニシノマナムスメ→アドマイヤキッスの決着で一見「例によって」なのだが、その中身は違う。このレースに関しては逃げた方、つまりシェルズレイ=和田竜二の胸の内に『マクられる前に引き離してしまえ』という思いが強くあったようだ。そのため必要以上にペースを上げて行き、結果的に自滅となった。同じ平坦小回りの重賞でも、これが1800mとなるとまるで傾向は変わるのだから本当に競馬は難しい。改めて実感する次第。ただし念のために書いておくが、この「愛知杯」、弊社予想部は「馬単6→8、3510円&3連複4-6-8、1270円」のダブル的中を果たしている。あくまでも、念のため。
それでは本題へ移ろう。今週斬るのは日曜阪神12R、3歳上1000万下のダート1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として指名したのは1枠1番オネストジョン。「昇級戦となった前走で2着からクビ+アタマ差の4着と好走し、早くもこのクラスでのメドが立った。ここはイン速攻から問題なくハナへ行ける組み合わせ。押し切れるはずだ」という見立て。さてレースは。文字通りイン速攻を決めた軸馬オネストジョンがケレンなく逃げる。抜群の手応えで4コーナーから直線、後続を引き離しにかかる軸馬。完全な勝ちパターンと思えたが、そこにただ1頭だけ迫ってきたのが6番ヘイローフジ。それでもオネストジョンは粘りに粘ったが、ゴール寸前でクビだけ交わされてしまった。結果的に見ると前半3ハロン34秒6が若干速さすぎた感じ。とはいえ3着には2馬身半の差をつけているのだから、このレースに関してはヘイローフジが走りすぎ。仕方のない2着と言えよう。無論ヘイローフジも対抗馬の1頭で馬連1-6、960円の危なげのない的中。それはそれで納得すべき結果ではあるのだが、弊社予想部内では寸でのところで取り逃した馬単1→6、1470円の方を惜しむ声が圧倒的、というのが本当のところ。「馬連的中ならばマズマズ」は利用者の方の台詞。常に結果を残さなければ「悪」と思われるのがこの業界。今回は自身への戒めとしてこのレースを斬らせて頂いたが、結果は結果として受け止め、この反省を今後に活かすしかあるまい。
いよいよ迎える2007年最終開催の最終週。こう書くと何か切羽詰った印象だが、今開催の結果をご存知の会員の皆様にとっては「別の話」のはず。最終週とはいえ、まだまだレース数にすれば70鞍以上残っている。無論その中には弊社予想部取って置きの勝負鞍も少なくない。2年連続で馬連万馬券的中をお届けしているこの年度末週。弊社にとってはゲンのいい週だ。田舎選挙でもないが、どうか最後の最後まで変わらぬご支援をお願いしたい。

5回中山 5回阪神 3回中京3・4日目

配当まで同じダブル的中 ~土曜中山12R 初霜特別~

『中山マイル内枠絶対有利』。誰でも知っている数十年間不変のセオリーだが、それを改めて痛感する「朝日杯FS」だった。抜群のスタートを決めた1枠1番ゴスホークケン。鞍上・勝浦に逃げる意思はほとんどなかったはずだが、瞬く間に2馬身のリードを取ったゴスホークに競りかける馬(騎手)はいない。前半34秒7-46秒3~上がり47秒2-35秒2=1分33秒5という「完璧な平均ペース&高速決着」に後続は手も足も出ない。ゴスホークケンの逃げ楽勝、2着はインの3番手からチョイ差しのレッツゴーキリシマ。そして3着は2番手追走のキャプテントゥーレという絵に描いたような内枠勢の先行競馬。「中山マイル内枠絶対有利」、常に初心を忘れてはいけないと猛省のレース直後だった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山12R・初霜特別。芝1600mの3歳上1000万条件。ここで弊社予想部が軸馬として推したのは2番人気の7番ハチマンダイボサツ。「離して逃げるビーアデビルの2番手で、実質的には単騎マイペースの形となるハチマンダイボサツが軸馬。スンナリ先行した時の粘り強さは実証済み。1600mもベストだ。ここは番手抜け出しに期待する」。さてレース。3馬身ほど離して逃げるビーアデビルの2番手に軸馬ハチマンダイボサツという、見事すぎるほど読み筋通りの展開。いわゆる『逃げを使う』形でビーアデビルを直線向くまで行かせた軸馬ハチマンダイボサツが、残り300m地点で満を持して先頭に立つ。ハチマンの手応えは痺れるほど。後は対抗馬待ちとなったが、それも危ういシーンは1秒もなかった。先行馬ペースに乗った対抗馬の1頭、5番人気の14番マイネルグラシューがキッチリ伸びて2着確保。そして3着には2頭軸3連複の一方の軸とした1番人気の11番ケイアースが入り「馬連7-14、2370円&3連複7-11-14、2370円」という、偶然にも配当まで全く同じダブル的中となった。同じ中山マイルでも冒頭の「朝日杯FS」のように展開に泣かされることもあれば、逆にこの「初霜特別」のように展開を読み切って会心の的中劇を演出する場合もある。このあたりが競馬の難しいところだが、だからこそやめられないのかもしれない。レース後会員の皆様からも同様の感想を複数いただいた。ともあれ、弊社が毎年200%以上の回収率を達成している年度最終開催は、今年も粛々と思惑通り進んでいる。しかも今週は弊社自信のハイレベルレースの提供を視野に入れ、会員の皆様には有馬記念の軍資金調達をキッチリ行っていただくつもりだ。いずれにしても本年度も残り2週、弊社予想部が用意する勝負鞍は息つく暇もなくやってくる。なお一層のご期待をお寄せいただきたい。

5回中山 5回阪神 3回中京1・2日目

この勢いで残り3週突き進む ~日曜阪神8R 3歳上1000万下~

 予想された通りの大接戦となった「阪神ジュベナイルF」を制したのはトールポピーだった。昨年の勝ち馬ウオッカと同じ角居厩舎所属。「黄菊賞」2着惜敗から抽選を経て出走権を獲得した1勝馬という点も全く同じ。もちろん不気味さは十二分に漂わせていたが、誰もが「そんなウマい話が2年連続で?」という思いも同時に抱いていたはず。しかし、やってみると確かに『二匹目のドジョウ』は、いた。半マイル通過46秒2~上がり半マイル47秒6というさして速くもない流れを、中団追走から大外を一気に突き抜けた末脚は圧巻。どこにもケチをつけるところはない。しかし、これで来春も確定といった昨年のようなイメージは持てない。1着から14着ヴァリアントレディまでが1秒以内の差で入ってきたように、この世代の牝馬陣は力差紙一重。その意味で言えば間違いなく馬券は面白い。今後の勢力図は依然として流動的だ。
 それでは本題に移ろう。今週斬るのは日曜阪神8R、3歳上1000万条件のダート2000m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の7番コウエイノホシ。「前走、500万の福島2400mダートを9馬身差の圧勝。その一戦が示す通りダート2000m以上の適性は間違いなくメンバー中一番。今回と同じ阪神2000mダートの1000万条件で2着の実績がある馬。言うまでもなくこの昇級は形だけ。一気のマクリに期待」。レースはアドマイヤレグルスの先導する平均ペース。軸馬コウエイノホシは4・5番手の絶好位を追走して行く。そして3コーナー手前、この馬の必殺パターンである渾身の早マクリ炸裂。前を行くアドマイヤレグルスとエイシンイッパツを一気に呑み込んで4コーナー先頭。ここから独走に入った。焦点は2着争いに移る。コウエイノホシに潰された形の先行勢は失速。それらを一歩早く動いたヒラボクオウショーが抜き去る。そして最後の最後、対抗馬の一頭15番トシセントがインからヒラボクを仕留めたところがゴール。正直なところ冷や汗吹き出すスリリングな展開だったが、なにはともあれ馬連7-15、1650円&馬単7→15、2990円のダブル的中。レース回収率773%なら「ヒヤヒヤしがいもある」というもの。ただし、反省材料もある。先週はいつも通り、上記阪神8Rを含め、軸馬完勝のレースが多かったが、反面、勝負鞍4鞍中2鞍での対抗「抜け」が目に付いた。しかも結果、好配当決着に…。出走している以上、全ての馬に勝つチャンスがあるのが競馬。時には「あと1週間、1ヶ月予想する時間があっても、この馬は対抗馬にしない、全くのノーマーク」、そんな馬の激走による「抜け」もあるが、それならばある程度気持ち的にも消化できるというもの。これまで弊社からの予想提供で抜けて不的中となるレースの大半がそうだった。しかし、先週ばかりは勝手が違う。対抗馬にあえて順位をつけるのなら、どちらも対抗に評価できる馬。その「抜け」の馬も決して『想定外』の馬ではないのだ。配当が3桁ならば諦めもつくだろうが、そうでないだけに、今週以降、キッチリ予想修正していかなければならない。その点は予想部も重々承知していることだと思うが、あえて苦言を呈す。
 とはいえ、前開催最終週の連戦連勝の好調の流れが途絶えた感は未だない。本年度、残り3週となったが、勝負どころは五指に余るほど。無論それらの出し惜しみは一切しない。獲り納めの大団円に向け、より一層の集中力で突き進む所存だ。最後までご期待をお寄せいただきたい。