5/31-6/1 2回東京・2回京都11日12日目

馬場読み万全の大本線的中 〜日曜京都7R・4歳以上1勝クラス〜

今週末のメインは春の東京G1シリーズ、そのファイナルとなる「安田記念」。昨年のマイルCSで宿願のG1タイトルを手にしたソウルラッシュ(牡7・池江)が主役だろうか。前走のドバイターフでは、昨年の安田記念の覇者ロマンチックウォリアーとの壮絶なたたき合いを制しハナ差で勝利。2つ目のタイトルを手にした。

ただ、そのロマンチックウォリアーが、「過酷な中東シリーズを連戦していた」ことは留意すべきだろう。事実、サウジ→ドバイのローテを選んだ今年の有力馬はドバイで軒並み成績を落とした(フォーエバーヤングやシンエンペラーなど)。日本とも欧州とも異なる気候で行われる中東競馬が、想像以上にタフであることは間違いない。なかでも、ロマンチックウォリアーはドバイターフ直後に故障が判明。はたして、ソウルラッシュの勝利は本当に“金星”だったのか…。慎重に検討したい。

 同じく海外帰りのG1・2勝馬ジャンタルマンタル(牡4・高野)は、間違いなく国内マイル最上位。ただ、今回の古馬混合重賞は初挑戦で、かつ初の海外帰り。一抹の不安はあるものの、調整過程を見るとじっくり時間をかけて立て直した効果がうかがえる。NHKマイルCで下したアスコリピチェーノが先日のヴィクトリアマイルで勝利。東京マイルの舞台なら、必然的に評価が上がる。課題は、半年ぶりの“レース勘”に尽きるだろう。

上記の強力2頭に割って入る馬は存在するのか。弊社では最右翼となりうる伏兵をピックアップ済みだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都7R「4歳以上1勝クラス」芝2000m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった11番ヴィスマールだった。

『前走はクビ差の2着。しかし、4角で絶妙なマクリを決めた勝ち馬を褒めるしかない競馬であり、本馬自身も悲観する内容ではなかった。2走前も芝の荒れた小倉で僅差2着があるように、この馬の地力も明らかにクラス上位である。ここは3ヵ月ぶりも馬体をふっくら見せつつ、久々を感じさせない軽快な動きを披露。課題のメンタルも落ち着いており、いきなりから動けるだろう。荒れ馬場は大丈夫だし、どんな競馬もできるタイプ。反撃V濃厚』という見立て。

開催12日目を迎えた京都芝コースは傷みが進行。必然。渋い馬場への対応力が問われる一戦となった。12頭立てと手頃な頭数だったが、開幕は先行勢が定まらず。内枠の1番タマモランプ、2番ブロードグリンが前を狙うと、外から10番アップステートもそれに加わった。

序盤、軸馬11番ヴィスマールは出たなりで後方待機を選択するが、鞍上の吉村誠騎手はペースが緩んだタイミングを見逃さなかった。向こう正面に入って隊列が落ち着くと、逃げるタマモランプが息を入れる。吉村誠騎手はそのタイミングでマクリ気味に進出し、一気に好位3番手までポジションを上げた。しかし、これが引き金になったのか、直後にレースが一気に活性化する。

軸馬ヴィスマールが押し上げた直後、今度は7番サスケがマクリを敢行。これにより軸馬ヴィスマールは再び中団まで位置を下げてしまう。おいおい、大丈夫か。そんな懸念を抱く出入りの激しい競馬に…。

とはいえ、すべては杞憂に終わった。軸馬ヴィスマールは3角からジワジワと再進出すると4角はほぼ先頭。地力の違いでそのまま押し切りを決めた。激戦の2着争いは外目から猛追した4番ゼンノインヴォーク。差し込んだ12番シルバーカレッジが3着入線となった。

この結果により、「馬連4-11、650円、3連複4-11-12、1,580円」の的中をお届け。手堅い的中にみえて、馬連は資金の大半を投じた大本線。3連複も少点数でまとめて全体回収率は300%を上回った。先週の特大配当と比べたらおとなしい配当とはいえ、馬場適性の判断は相変わらず上々。アスコットらしい的中として一定の評価をいただいた次第だ。
なお、勢いに乗って攻めたダービーは◎エリキング(8番人気)が痛恨の出遅れ。競馬なので仕方のないことだが、ラストにケタ違いの脚で迫っての5着だけにスタートが悔やまれた。王者クロワデュノールを倒せる唯一の存在として悪くない狙いではあったが、この世界は結果がすべて。ご期待いただいた会員様にはこの場を借りてお詫び申し上げたい。
とはいえ、アスコットは“即反撃”が伝統。そのことは、弊社とお付き合いの長い会員の方なら我々以上によくご存じのはず。春のG1シリーズも残すところあとわずかだが、今週末の「安田記念」、そして大一番「宝塚記念」を含めて勝負鞍候補は目白押しである。会員様は大きな期待と希望を抱いたまま、手ぐすねをひいてまずは今週末の提供をお待ちいただきたい。